「俺はお前を許さない……!」
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人工知能
アーク、いや
仮面ライダーアークゼロ。
天津垓の思惑からその存在を歪められてしまったAIだが、ラーニングした人間の闘争や戦争の負の歴史、悪意を学んだことで人類を絶滅させることを決断。
そのための配下として自ら集めた
滅亡迅雷.netら
ヒューマギアを使って人類に反旗を翻し、仮面ライダーとしての力を使い或人達を追い詰めていった。
しかし人間とヒューマギア、「同じ夢」を見る者達が生み出した仮面ライダーゼロツーの力は自分の予測をことごとく越えて行く。
掌握したと思いこんでいたゼアが自らを上回っていたことを知り、身を持ってゼロツーの強さを味わったアークは人類もろともヒューマギアも排斥対象に認定した。
しかし皮肉にもその判断が最もアークに忠実であった滅の離反を生み、都合のいい手駒だった滅亡迅雷.netの面々が離反したことでアークは占拠した通信衛星ゼア自体を破壊されたことで消滅した。
――――しかし事態はこれで沈静化したわけではなかった。
アークを生み出したのは人間である。
すなわち、人間が存在する限りアークのような
間違ったラーニングをした人工知能は今後も誕生する可能性があると判断した滅は、かつてのように人類絶滅を改めて宣言。
それに同調するヒューマギア達は自ら
アークマギアとなって滅亡迅雷.netに、いや滅と共に行動を開始してしまった。
今まで滅ともわかり会えると信じて懸命に説得を重ねてきた或人を視てきたイズは、ヒューマギアにも心があることを軸に自らも滅の説得を試みる。
それはシミュレーションで滅が新たなアークになることを予測し、その未来を回避するためでも有り、何より人間とヒューマギアが共に歩む未来を作るという或人の夢を彼の間近でずっと見続けてきたからこそ、滅との和解を決して諦めたくなかった思いもあった。
だが、それは滅がイズを破壊するという決定的な出来事によって不可能に成ってしまった。
滅は自分に心があることを否定する。
人類の悪意がアークを生む、ならば、心があるヒューマギアもまた同じように悪意を抱けばアークを蘇らせてしまう。ならば人間とヒューマギアは何も変わらない。
その事実を、認めたくがないがために。
その頑なな「心」は、イズが差し伸べた手を拒絶した。取り返しのつかない方法で永遠に。
そして、それは今まで天津垓の悪意ある妨害を受けても、何度も人間とヒューマギアの共存という夢が挫けそうな事態に直面してもなおも、懸命にあがいて、立ち上がってきた飛電或人の心に……「憎しみ」の感情が生じるには十分だった。
変身者は仮面ライダーゼロワン、飛電或人。
イズとの永遠の別れを許容できずに目の前で彼女を破壊した滅に対しての憎悪から、彼の破壊を望んでしまった或人に
アズが与えた
アークワンプログライズキーと
アークドライバー ワンを使い、「アークの概念」なるものに染まった負のゼロワンであり、
道を違えてしまった飛電或人の夢が最悪の形で結実したものである。
アークドライバーの力で憎しみの感情を強調されてしまった或人は滅への憎悪に凝り固まり、イズを破壊したことに対する復讐心に取り憑かれてしまった。
そんな彼を止めようとする不破諌らを、ドライバーや脳内のAIチップデータを初期化する等して無力化し、多数の
アークマギアを従えた滅と激突する。
その凄まじい強さはアークマギアはおろか、これまで常に強者として君臨していた仮面ライダー滅をも上回るもので、最大出力のパーフェクトコンクルージョンを滅に向けて放つも、その直撃を受けたのは或人と滅の間に割り込んだ迅バーニングファルコンだった。
迅を喪ったことで滅もまた悪意に染まり、アズによって新たなドライバーとキーを渡されたことでアークの力を宿したアークスコーピオンへと変身。
飛電インテリジェンス社長である或人がヒューマギアを破壊した事実を世界に向けて公表し、一斉蜂起を促した滅によって各地のヒューマギアが暴動を起こし始め、自信に沸き起こる悪意からアークマギア化する個体が続出。
世界は憎悪の連鎖に包まれていく…かのように思われた。
人類とヒューマギアの対立は深まっていく。
憎しみ、諦め、意味合いを変えて、悪意が、アークが世界に満ちていく。
しかし、或人の心が憎しみに染まれど、彼の復讐心はあくまで滅に向けられたものであり、無関係な他人を害そうというものではなかった。
かつてはヒューマギアを憎んでいた不破だったが、或人を止めるべくチップを初期化された影響で
エイムズショットライザーを使えなくされながらも彼の前に立ちふさがる。
人間とヒューマギアの未来を守るため、亡から
ジャパニーズウルフゼツメライズキーを渡された不破はゼツメライズキーをこじ開け、亡のサポートを受けつつオルトロスバルカンへと変身。
それに対し或人はアークワンではなく、ゼロツードライバーを使って仮面ライダーゼロツーへと変身し、向かってくるオルトロスバルカンの行動を事象演算によって見切り、行動不能にするために的確な攻撃を放っていく。
なおも諦めず奮闘する不破の言葉を受け心を揺り動かされる或人だったが、唯一の理解者だったイズを破壊した滅に対する憎悪は簡単に消えるものではない。
オルトロスバルカンの必殺技、オルトロスブラストフィーバーさえゼロツーへは決まらず爪をへし折られてしまったが、不破自身の意地、あるいは根性により武器を壊されながらもゼロツーへと拳を届かせることに成功した。
だがその直後、凄まじい負荷に耐えきれずエイムズショットライザーごとジャパニーズウルフゼツメライズキーが弾け飛びオルトロスバルカンは変身を解除。
或人はその場から立ち去っていくのだが、不破や亡からかけられた言葉に彼の復讐心はゆらぎ始めており、ゼアに対してどうすればいいのかと問いかける。
それに対するゼアの答えは――――
そして最後の戦いの舞台、どこかの屋上駐車場で対峙する飛電或人と滅。
両者はお互いがお互いへの憎悪へと染まり、アークの力を宿した姿に変身する。
仮面ライダーアークワン、飛電或人。
仮面ライダーアークスコーピオン、滅。
人間とヒューマギア、どちらが勝っても双方の関係には亀裂が入り、最悪の未来は避けられない事態が間近に迫っていた。
その様子を遠くから満足気に眺めていたアズだったが…
【仮面ライダーガッチャード】
【余談】
スーツはリペイントされ、ファイナルステージに登場したアークゼロワンへと改造された。
また仮面ライダーサウザーのパーツと組み合わせサウザンドアークへと改造される等している。
最終更新:2025年06月20日 02:30