stage3 誰がためにその鈴は鳴る②
「何もないところから多彩な現象を起こす、まるで手品」
ディアボロは立ち直った美鈴を見る。
「そのネタに気づけば、なんてことはない。すべての事象はひとつの原因に集積する。
そう、それは手品のように、な」
美鈴が構えを作っても、彼は動かない。
ただしゃべり続ける。
「そして観客は口々に言う。『なぁんだ』と」
「何が言いたいんですか」
「つまり、種が分かれば対応するのはなんてことないって事だ」
「なるほど、じゃあ試してみます?」
瞬間、美鈴の居た場所に巻き上がる礫片。
同時に彼の目の前に現れ、右腕を水月を抉り抜かんというような速さで打ち出す。
が、
「やはり、一撃でもちゃんと効果はあったようだな」「!?」
ディアボロは軽く半身をずらしただけでその軌道上から逃れていた。
確かに早い一撃ではあったが、先程までのラッシュに比べればその差は歴然。
彼からしてみれば先程までの攻撃がスズメバチの群れとすれば今のはトンボ程度にしか感じない。
「もう一度いくぞ」
今度はこちらの番とばかしに、無防備な美鈴の腹にC・ラッシュを叩き込む。
気によって応急処置を施しているといっても、一度負傷すればその部分の強度は下がる。
一度折れ、打ち直した刀などを想像してもらえれば分かりやすいかもしれない。
一部分だけ力の掛かり方が違えば結果は崩壊しかない。
「くぁ…」
息を吐いたような短い悲鳴を残し、慣性の法則に従いもう一度後ろに飛ばされる美鈴。
「たとえ硬化していても、一部の綻びがあればそこから簡単に崩れ落ちる」
まるで先程の映像がリプレイされたように、身体を折り曲げ飛んでいく美鈴。
ただ、結末が今回は違った。
美鈴が壁に衝突するよりも早く、門の内側から六体の妖精が飛んできて彼女を止めたのだ。
妖精たちは美鈴をその場に置き、こちらに向かって何かを投げてくる。
どこから出したのか、それは彼女たちの体調の三分の一ほどもある飛び道具だった。
いや、正確には飛び道具の形をした弾。一般的にはクナイ弾と呼ばれるあれだ。
「一対一で、せっかく追い詰めたというのに」
ディアボロはその弾を見ながら小さく一人ごちる。
しかし、彼のその口元は今までより心なしか緩んでいる。
理由はその敵六体(美鈴含め七体)の攻撃と配列にあった。
美鈴を中心に鶴翼の陣形を敷き、それぞれから一列の十数個のクナイ弾が本体狙いで繰り出される。
「この配列『良い(ベネ)』だ。こいつの対処にも困っていたところだし」
口元を先程より緩ませ、ディアボロは鞄の中から一枚のディスクを取り出す。
そこに描かれているのはお世辞にも力が強そうとはいえない一体のピンク色のスタンド像。
六体から次弾が打ち出されるのを見計らい、ディアボロは大きく左へと駆ける。
「『非常に良い(ディモールト・ベネ)』!!」
陣の構成からディアボロが大きく左右どちらかに回り込めば、ディアボロ含め八体は一列に並ぶことになる。
そして六体の妖精はディアボロを目で追うため、自分の左側の妖精の背中を見ることになる。
それこそがディアボロの狙い。
「今だッ!!」
ディスクを大きく振りかぶり、そのまま自分に一番近い、列の先頭の妖精の頭めがけて投げる。
ディスクはきらきらと空間にその尾を引きながら妖精の頭に突き刺さり、
『ようやくでれたぁ~~』バリバリと
『ククク、入れ食いだネッ!!』次々と
『なんだか面白いことになってるネ』悪魔は妖精に乗り移り
『どんどん行くよ』妖精たちを地に落としていった。
五体が落ち最後の一体、一番後ろの妖精は何が起こっているのか分からないという表情をしながらもその恐怖は分かっているらしく、自分の番が来るとすぐに背中を門壁につけた。
そんな妖精に背中の悪魔はただ囁く。
『そんなことしても無駄だよ、ディアボロに背中を見せちゃおう、ネッ?ネッ?』
「させるわけないだろう、そんなこと」
悪魔の名前はチープトリック。
生き物の背中に寄生し、その命を糧とする特殊なスタンド。
「ハズレアイテムも使いよう、ってな」
背中を隠しこちらから距離を取ろうとしている妖精にディアボロはいつものように拳を突き出した。
【ディアボロのレベルが上がった。】テッテテテッテッテッテッテッテッテッテッテー
妖精が動かなくなったのを確認し、ディアボロは美鈴のほうに向きなおす。
正確には美鈴の背の向こう、大きな門のほうをだ。
(別に壁をよじ登って入ってもいいが、間違いなく面倒なことになるだろうしな)
ただ、そのためには問題がある。
「…気付いているんだぞ。まだ戦う気があることくらい」
視線は自然に倒れている美鈴に向かう。美鈴はピクリともしない。
「…私が壁を登るなり門に近寄るなりすれば動く気なんだろうが、その考えが甘い」
一見すれば死んでいるようにも見えるが、彼の目はごまかせない。
彼は一目見れば生きているのか死んでいるのかが分かる。
彼はHグリーンを出し、照準を美鈴に合わせ
「動け!!」
Eスプラッシュを撃った。
ディアボロは立ち直った美鈴を見る。
「そのネタに気づけば、なんてことはない。すべての事象はひとつの原因に集積する。
そう、それは手品のように、な」
美鈴が構えを作っても、彼は動かない。
ただしゃべり続ける。
「そして観客は口々に言う。『なぁんだ』と」
「何が言いたいんですか」
「つまり、種が分かれば対応するのはなんてことないって事だ」
「なるほど、じゃあ試してみます?」
瞬間、美鈴の居た場所に巻き上がる礫片。
同時に彼の目の前に現れ、右腕を水月を抉り抜かんというような速さで打ち出す。
が、
「やはり、一撃でもちゃんと効果はあったようだな」「!?」
ディアボロは軽く半身をずらしただけでその軌道上から逃れていた。
確かに早い一撃ではあったが、先程までのラッシュに比べればその差は歴然。
彼からしてみれば先程までの攻撃がスズメバチの群れとすれば今のはトンボ程度にしか感じない。
「もう一度いくぞ」
今度はこちらの番とばかしに、無防備な美鈴の腹にC・ラッシュを叩き込む。
気によって応急処置を施しているといっても、一度負傷すればその部分の強度は下がる。
一度折れ、打ち直した刀などを想像してもらえれば分かりやすいかもしれない。
一部分だけ力の掛かり方が違えば結果は崩壊しかない。
「くぁ…」
息を吐いたような短い悲鳴を残し、慣性の法則に従いもう一度後ろに飛ばされる美鈴。
「たとえ硬化していても、一部の綻びがあればそこから簡単に崩れ落ちる」
まるで先程の映像がリプレイされたように、身体を折り曲げ飛んでいく美鈴。
ただ、結末が今回は違った。
美鈴が壁に衝突するよりも早く、門の内側から六体の妖精が飛んできて彼女を止めたのだ。
妖精たちは美鈴をその場に置き、こちらに向かって何かを投げてくる。
どこから出したのか、それは彼女たちの体調の三分の一ほどもある飛び道具だった。
いや、正確には飛び道具の形をした弾。一般的にはクナイ弾と呼ばれるあれだ。
「一対一で、せっかく追い詰めたというのに」
ディアボロはその弾を見ながら小さく一人ごちる。
しかし、彼のその口元は今までより心なしか緩んでいる。
理由はその敵六体(美鈴含め七体)の攻撃と配列にあった。
美鈴を中心に鶴翼の陣形を敷き、それぞれから一列の十数個のクナイ弾が本体狙いで繰り出される。
「この配列『良い(ベネ)』だ。こいつの対処にも困っていたところだし」
口元を先程より緩ませ、ディアボロは鞄の中から一枚のディスクを取り出す。
そこに描かれているのはお世辞にも力が強そうとはいえない一体のピンク色のスタンド像。
六体から次弾が打ち出されるのを見計らい、ディアボロは大きく左へと駆ける。
「『非常に良い(ディモールト・ベネ)』!!」
陣の構成からディアボロが大きく左右どちらかに回り込めば、ディアボロ含め八体は一列に並ぶことになる。
そして六体の妖精はディアボロを目で追うため、自分の左側の妖精の背中を見ることになる。
それこそがディアボロの狙い。
「今だッ!!」
ディスクを大きく振りかぶり、そのまま自分に一番近い、列の先頭の妖精の頭めがけて投げる。
ディスクはきらきらと空間にその尾を引きながら妖精の頭に突き刺さり、
『ようやくでれたぁ~~』バリバリと
『ククク、入れ食いだネッ!!』次々と
『なんだか面白いことになってるネ』悪魔は妖精に乗り移り
『どんどん行くよ』妖精たちを地に落としていった。
五体が落ち最後の一体、一番後ろの妖精は何が起こっているのか分からないという表情をしながらもその恐怖は分かっているらしく、自分の番が来るとすぐに背中を門壁につけた。
そんな妖精に背中の悪魔はただ囁く。
『そんなことしても無駄だよ、ディアボロに背中を見せちゃおう、ネッ?ネッ?』
「させるわけないだろう、そんなこと」
悪魔の名前はチープトリック。
生き物の背中に寄生し、その命を糧とする特殊なスタンド。
「ハズレアイテムも使いよう、ってな」
背中を隠しこちらから距離を取ろうとしている妖精にディアボロはいつものように拳を突き出した。
【ディアボロのレベルが上がった。】テッテテテッテッテッテッテッテッテッテッテー
妖精が動かなくなったのを確認し、ディアボロは美鈴のほうに向きなおす。
正確には美鈴の背の向こう、大きな門のほうをだ。
(別に壁をよじ登って入ってもいいが、間違いなく面倒なことになるだろうしな)
ただ、そのためには問題がある。
「…気付いているんだぞ。まだ戦う気があることくらい」
視線は自然に倒れている美鈴に向かう。美鈴はピクリともしない。
「…私が壁を登るなり門に近寄るなりすれば動く気なんだろうが、その考えが甘い」
一見すれば死んでいるようにも見えるが、彼の目はごまかせない。
彼は一目見れば生きているのか死んでいるのかが分かる。
彼はHグリーンを出し、照準を美鈴に合わせ
「動け!!」
Eスプラッシュを撃った。
美鈴は悔しかった。
(私は何をやってるんだろう…)
人間に一方的に叩きのめされていることが。
抗うこともできず倒れていく同僚たちを、ただ見ていることしかできなかったことが。
そして何より倒れて機を狙おうとしていた自分が。
(倒れて機を狙う?敷居に触れさせないのが門番の仕事だって言われたのに?
こんな門番じゃあお嬢様にも笑われちゃいますね)
ふつふつと彼女の心に湧き上がる、一度は枯れてしまった闘争心。
(私は門番、お嬢様の紅魔館を、お嬢様を護る者!)
着弾寸前、見計らったように美鈴は大きく飛び上がる。
(私はッ!!)
「私はッ!!」
気付けば彼女の感情は声になっていた。
無理な姿勢からの跳躍、だが不思議と痛みは感じない。感じるのは解放。目に映るのは自分の髪のように真っ赤な満月。
ディアボロはやはりといった顔で彼女を見つめている、これも計算どおりらしい。
服の中に隠しておいたスペルカードのうちの一枚を取り出し、大声で宣言する。
「護り通してみせるッッッ!!【彩符『彩雨』】!!」
撃ち出されたのは、まるで虹のようにきらめく弾幕。
月の怪しい光を受けたそれはまるでそのすべてで縦横無尽を体現するように四方八方、上下左右から雨のように彼ロに降り注ぐ。
「ここまで来てこの弾幕、どうやら覚悟は決まったらしいな」
ディアボロとて引く気はない。
美鈴は弾幕を放つときに動けなくなるのは彼も気付いていた。
これをチャンスと言わずになんと言おうか。
飛び交う弾幕に身を削られながらも美鈴との距離をつめていく。
『ディアボロ!コレイジョウハキケンデス!!』
多少の弾なら防げるが今回は量が量、Sガールがたまらず警告信号を出す。
が、そんなSガールの声にもディアボロは耳を貸さない。
「大丈夫だ、多少の傷ならF・Fで埋められる。それに近づかないことには勝てんだろう」
『マッタク…モウドウナッテモシリマセンヨ!!』
(私は何をやってるんだろう…)
人間に一方的に叩きのめされていることが。
抗うこともできず倒れていく同僚たちを、ただ見ていることしかできなかったことが。
そして何より倒れて機を狙おうとしていた自分が。
(倒れて機を狙う?敷居に触れさせないのが門番の仕事だって言われたのに?
こんな門番じゃあお嬢様にも笑われちゃいますね)
ふつふつと彼女の心に湧き上がる、一度は枯れてしまった闘争心。
(私は門番、お嬢様の紅魔館を、お嬢様を護る者!)
着弾寸前、見計らったように美鈴は大きく飛び上がる。
(私はッ!!)
「私はッ!!」
気付けば彼女の感情は声になっていた。
無理な姿勢からの跳躍、だが不思議と痛みは感じない。感じるのは解放。目に映るのは自分の髪のように真っ赤な満月。
ディアボロはやはりといった顔で彼女を見つめている、これも計算どおりらしい。
服の中に隠しておいたスペルカードのうちの一枚を取り出し、大声で宣言する。
「護り通してみせるッッッ!!【彩符『彩雨』】!!」
撃ち出されたのは、まるで虹のようにきらめく弾幕。
月の怪しい光を受けたそれはまるでそのすべてで縦横無尽を体現するように四方八方、上下左右から雨のように彼ロに降り注ぐ。
「ここまで来てこの弾幕、どうやら覚悟は決まったらしいな」
ディアボロとて引く気はない。
美鈴は弾幕を放つときに動けなくなるのは彼も気付いていた。
これをチャンスと言わずになんと言おうか。
飛び交う弾幕に身を削られながらも美鈴との距離をつめていく。
『ディアボロ!コレイジョウハキケンデス!!』
多少の弾なら防げるが今回は量が量、Sガールがたまらず警告信号を出す。
が、そんなSガールの声にもディアボロは耳を貸さない。
「大丈夫だ、多少の傷ならF・Fで埋められる。それに近づかないことには勝てんだろう」
『マッタク…モウドウナッテモシリマセンヨ!!』
勝負は一瞬だった。
戦闘というものは結局『死や負傷を恐れない者』が一番強い。
回復を気にしなかったディアボロはその体にどんな角度で弾が迫ろうと急所以外は避けようともせずにしゃにむに駆けまわり。
一方の美鈴は折れた体内の骨の治療をしながらそれに応対し。
その一点においてのみ、彼は美鈴を上回っていた。
美鈴が接近に対応しようとした時にはすでに彼の射程距離。
「『ドラァッ!!!』」
三度美鈴の腹をCダイヤモンドの拳が襲う。
戦闘というものは結局『死や負傷を恐れない者』が一番強い。
回復を気にしなかったディアボロはその体にどんな角度で弾が迫ろうと急所以外は避けようともせずにしゃにむに駆けまわり。
一方の美鈴は折れた体内の骨の治療をしながらそれに応対し。
その一点においてのみ、彼は美鈴を上回っていた。
美鈴が接近に対応しようとした時にはすでに彼の射程距離。
「『ドラァッ!!!』」
三度美鈴の腹をCダイヤモンドの拳が襲う。
今度は骨を折るような鈍い音はない。美鈴も後ろに吹き飛ばない。
何故なら、その拳が完璧に彼女の腹を貫いていたから。
「勝負有り、か?」彼女の目の前でディアボロが冷ややかに呟く。
しかし彼女は抗い続ける。
それは妖怪としてか、門番としてか、それともただの紅美鈴としてか。
彼女は自分の腹を貫いている腕を掴み、力を込める。
(あれ、うまく力が入らないや)
力が入らない、というより力が手の先から抜けていくといったほうがこの場合正しいのかもしれない。
彼女の足元には月を写せるほどに大きな水溜りができていた。
今までとは比べ物にならないほど弱い力で腕が握られる。
「まだ、戦う気か」
その様子を見て、ディアボロはCダイヤモンドの腕を美鈴ごと大きく振りかぶり、門の方へと思い切り振りぬいた。
今までの中で一番酷い音を立て門に衝突し、そのまま門の前の地面に崩れ落ちる美鈴。
寂としていた夜の森たちがざわめく音以外は全てが動かない。
そう全てが。
「まさか…」
ディアボロは殺したと確信していた。
腹を貫き、門に叩きつけた。妖怪とはいえ死なないわけは無いと。
しかし、何も起こらない。いつものようにステージクリアが告げられない。
何故なら、その拳が完璧に彼女の腹を貫いていたから。
「勝負有り、か?」彼女の目の前でディアボロが冷ややかに呟く。
しかし彼女は抗い続ける。
それは妖怪としてか、門番としてか、それともただの紅美鈴としてか。
彼女は自分の腹を貫いている腕を掴み、力を込める。
(あれ、うまく力が入らないや)
力が入らない、というより力が手の先から抜けていくといったほうがこの場合正しいのかもしれない。
彼女の足元には月を写せるほどに大きな水溜りができていた。
今までとは比べ物にならないほど弱い力で腕が握られる。
「まだ、戦う気か」
その様子を見て、ディアボロはCダイヤモンドの腕を美鈴ごと大きく振りかぶり、門の方へと思い切り振りぬいた。
今までの中で一番酷い音を立て門に衝突し、そのまま門の前の地面に崩れ落ちる美鈴。
寂としていた夜の森たちがざわめく音以外は全てが動かない。
そう全てが。
「まさか…」
ディアボロは殺したと確信していた。
腹を貫き、門に叩きつけた。妖怪とはいえ死なないわけは無いと。
しかし、何も起こらない。いつものようにステージクリアが告げられない。
困惑するディアボロに自身の存在を告げるように響く小さな声。
「その身にどんな傷を受けても立ち上がり…」
腹には風穴、額は割れ、骨も折れ、血も垂れ流し状態。
「その場にとどまり敵を討つ者…それが門番!」しかし彼女は立ち上がる。
「たとえこの身が朽ちようと」右手を上げる。震えは止まっていた。
「紅い鈴の音は鳴り続く」左手を上げる。迷いも断ち切った。
「私は」顔を上げる。目の前にまだ敵はいる。
「全身全霊で、この門を護るッッ!!」
まだ、彼女は負けていない。
彼女の手の中には、最後のスペルカードが握られていた。
「その身にどんな傷を受けても立ち上がり…」
腹には風穴、額は割れ、骨も折れ、血も垂れ流し状態。
「その場にとどまり敵を討つ者…それが門番!」しかし彼女は立ち上がる。
「たとえこの身が朽ちようと」右手を上げる。震えは止まっていた。
「紅い鈴の音は鳴り続く」左手を上げる。迷いも断ち切った。
「私は」顔を上げる。目の前にまだ敵はいる。
「全身全霊で、この門を護るッッ!!」
まだ、彼女は負けていない。
彼女の手の中には、最後のスペルカードが握られていた。
ディアボロは感服した。目の前の忠臣に。
「いいだろう、こちらも最初から死ぬ覚悟はしている。
全身全霊で、打ち破らせてもらおうッ!!!」
それは彼からの敬意であり誠意であり畏怖。
たとえ死にかけであろうと、窮鼠は猫を噛む。
それが妖怪なら如何程か?
「【彩符…『極彩颱風』】ッッ!!!」
「『ドララララァァァァアアアァァーーーーッ!!!』」
繰り出されるのは、決死の一撃。
軍配は…
「いいだろう、こちらも最初から死ぬ覚悟はしている。
全身全霊で、打ち破らせてもらおうッ!!!」
それは彼からの敬意であり誠意であり畏怖。
たとえ死にかけであろうと、窮鼠は猫を噛む。
それが妖怪なら如何程か?
「【彩符…『極彩颱風』】ッッ!!!」
「『ドララララァァァァアアアァァーーーーッ!!!』」
繰り出されるのは、決死の一撃。
軍配は…
ディアボロは美鈴を見下ろす。
そこではまだ彼女が通さないといわんばかりに膝を突き両の腕を広げている。
その目に光はない。
そこではまだ彼女が通さないといわんばかりに膝を突き両の腕を広げている。
その目に光はない。
彼の拳が一瞬速く美鈴のスペルカードを持っていた腕を叩き伏せ、ラッシュを叩き込んだ。
軍配はディアボロに上がったのだ。
しかし彼は動けない。
「…」
美鈴は気を失っている。それなのに彼女はまだその腕を下ろしていなかった。
「…そうか」
ディアボロはCダイヤモンドの姿を思い浮かべる。
すぐに彼の隣に破壊と再生を操る程度の能力を持つ像が立ち上がり、決着の拳を振り下ろした。
【ディアボロのレベルが上がった。】テッテテテッテッテッテッテッテッテッテッテー
【門の鍵が開いたぞ!!】
軍配はディアボロに上がったのだ。
しかし彼は動けない。
「…」
美鈴は気を失っている。それなのに彼女はまだその腕を下ろしていなかった。
「…そうか」
ディアボロはCダイヤモンドの姿を思い浮かべる。
すぐに彼の隣に破壊と再生を操る程度の能力を持つ像が立ち上がり、決着の拳を振り下ろした。
【ディアボロのレベルが上がった。】テッテテテッテッテッテッテッテッテッテッテー
【門の鍵が開いたぞ!!】
…
『あなたの過去なんて知ったことじゃないわ。私は強さを買ってるの』
「でも…」
『あら、何、不服かしら?やっぱり門番なんかよりメイドの方が良い?』
「そ、そういう訳じゃなくて。良いんですか?」
『何がかしら?』
「門の外なら、逃げますよ?私」
『そんなことする子じゃないなんて事分かってるわ』
「でも…」
『じゃあ、これでどうかしら?』チリン
「これ…鈴?」
『ほら、これであなたが何処に居てもすぐに分かるわ』
『あなたはその鈴の音を門の前で絶えず鳴らし続けなさい』
『良いわね?紅く美しい鈴、「紅美鈴」』
…
夢を見ていた気がする。遠い昔、まだ自分がこの名じゃなかったときの夢。
とても懐かしくて、悲しい夢だった。
自分は負けてしまった。
侵入を許した門番に存在価値なんてない。
もうこの地に入られない。
彼女が体を起こすと、そこには信じられない光景が広がっていた。
「何であそこに私の服が!!?」
自分の体を見る。生まれたままの姿だ。
「―――ッ!!?」
あわてて身体の異変を確認する。どうやら性的暴行を受けたわけではなさそうだ。
じゃあ、何で?
そこで彼女は違和感に気づいた。
「あれ、身体が痛くない…?」
腹の傷はふさがっている。骨折も治っている。
まるで何もなかったような肌の艶だ。
美鈴はますます混乱した。
なぜ傷が治り、服を脱がされ、そのまま放置されているのか。
考えても考えても答えは出ない。
その真意について知っているのは彼だけなのだから。
『あなたの過去なんて知ったことじゃないわ。私は強さを買ってるの』
「でも…」
『あら、何、不服かしら?やっぱり門番なんかよりメイドの方が良い?』
「そ、そういう訳じゃなくて。良いんですか?」
『何がかしら?』
「門の外なら、逃げますよ?私」
『そんなことする子じゃないなんて事分かってるわ』
「でも…」
『じゃあ、これでどうかしら?』チリン
「これ…鈴?」
『ほら、これであなたが何処に居てもすぐに分かるわ』
『あなたはその鈴の音を門の前で絶えず鳴らし続けなさい』
『良いわね?紅く美しい鈴、「紅美鈴」』
…
夢を見ていた気がする。遠い昔、まだ自分がこの名じゃなかったときの夢。
とても懐かしくて、悲しい夢だった。
自分は負けてしまった。
侵入を許した門番に存在価値なんてない。
もうこの地に入られない。
彼女が体を起こすと、そこには信じられない光景が広がっていた。
「何であそこに私の服が!!?」
自分の体を見る。生まれたままの姿だ。
「―――ッ!!?」
あわてて身体の異変を確認する。どうやら性的暴行を受けたわけではなさそうだ。
じゃあ、何で?
そこで彼女は違和感に気づいた。
「あれ、身体が痛くない…?」
腹の傷はふさがっている。骨折も治っている。
まるで何もなかったような肌の艶だ。
美鈴はますます混乱した。
なぜ傷が治り、服を脱がされ、そのまま放置されているのか。
考えても考えても答えは出ない。
その真意について知っているのは彼だけなのだから。
「おお、起きたか」
聞きなれた声に美鈴は反応する。果たしてそこには先の敵ディアボロが立っていた。
美鈴はすぐに立ち上がり構えを作る。自分の格好のことなど忘れて。
「その様子ならもう大丈夫そうだな」
「へぇ?ああ!!」
ディアボロの視線に気づき、あわてて豊満なバストとヒップを隠す。
その様子を見てディアボロは笑った。
聞きなれた声に美鈴は反応する。果たしてそこには先の敵ディアボロが立っていた。
美鈴はすぐに立ち上がり構えを作る。自分の格好のことなど忘れて。
「その様子ならもう大丈夫そうだな」
「へぇ?ああ!!」
ディアボロの視線に気づき、あわてて豊満なバストとヒップを隠す。
その様子を見てディアボロは笑った。
元気そうな美鈴の様子を見て彼は胸をなでおろした。
『Cダイヤモンドによる回復。』
本来の使い方とは異なる上に初めてなのでうまくいかないかもしれないギリギリの賭けだった。
「うー…」
恥ずかしそうに服を着る美鈴から目をそらし自分の行動を思い返す。
今思えば、馬鹿なことをした。
上位ランクの武器を捨て、敵を助ける、まさに愚の骨頂といえるだろう。
しかし彼は後悔などしていない。
それはきっと彼女が『あいつ』にどことなく似ていたからだろう。
「な、何でまだここにいるんですか!?」
どうやら着替え終わったらしい。ディアボロは彼女のほうを向きなおす。
「私を倒したんだから、さっさと館に入ればいいでしょ!!」
「それはできない相談だ」「なんで?」
ディアボロは少し迷った。『あいつ』に似ているなんていったら間違いなくドン引きされるだろう。
少し考えた後、ディアボロはこう答えた。
「気に入ったからだ、貴様の事を」
その言葉を聞き、美鈴はなぜか顔を赤くし、ディアボロの腹に中段突きを打ち込んだ。
予想だにしない攻撃に地面でもだえるディアボロ。【残りHPが半分になった】
「な、何で…」「い、いやその、なんか嫌な予感が…」
けほけほと咳をしながら、彼は立ち上がる。
「まぁいい、起きたんなら俺は屋敷に入るぞ」
「へ…それって…」
彼がここに居た理由は他でもない、美鈴を保護するためだ。
いくら極悪非道といってもイタリア人。女を守るのは息をするのと同じくらい基本的な行動なのだ。
それが美女ならなおのことで、彼も本能に逆らえなかった。
ディアボロは立ち尽くす美鈴に背を向け、門を押す。
そして、ふと、思いついたことを口にした。
「もし、この件でここの門番を辞めさせられたら、俺のところに来い」
門が大きく開かれたのを確認して、ディアボロは振り返る。
そこには唖然とした美鈴が立っていた。
「その鈴の音は、貴様を理解しないような愚鈍な不細工には合わない」
ディアボロはそう告げると門の敷居を越える。
「ディアボロさん!!」
彼が門を閉じようとすると後ろから声がかけられる。もう一度振り返るとそこには右拳を左手で包むようにし、こちらにその拳を突き出す美鈴の姿があった。
「ここの館に許可が無ければ入れない。なら許可があれば良い。
簡単なことです。『あなたは私のお客様です。どうぞ奥にお進みください』。
この言葉、治療のお礼として受け取っておいてください。ただし、お嬢様たちに迷惑をかけちゃだめですよ?」
「『奥で貴様が帰って来るのを待っている』。なに、話を聞くだけだ」
二人がそう言葉を交わすと、門は音を立てて閉じた。
【紫色のディスクを手に入れた】
『Cダイヤモンドによる回復。』
本来の使い方とは異なる上に初めてなのでうまくいかないかもしれないギリギリの賭けだった。
「うー…」
恥ずかしそうに服を着る美鈴から目をそらし自分の行動を思い返す。
今思えば、馬鹿なことをした。
上位ランクの武器を捨て、敵を助ける、まさに愚の骨頂といえるだろう。
しかし彼は後悔などしていない。
それはきっと彼女が『あいつ』にどことなく似ていたからだろう。
「な、何でまだここにいるんですか!?」
どうやら着替え終わったらしい。ディアボロは彼女のほうを向きなおす。
「私を倒したんだから、さっさと館に入ればいいでしょ!!」
「それはできない相談だ」「なんで?」
ディアボロは少し迷った。『あいつ』に似ているなんていったら間違いなくドン引きされるだろう。
少し考えた後、ディアボロはこう答えた。
「気に入ったからだ、貴様の事を」
その言葉を聞き、美鈴はなぜか顔を赤くし、ディアボロの腹に中段突きを打ち込んだ。
予想だにしない攻撃に地面でもだえるディアボロ。【残りHPが半分になった】
「な、何で…」「い、いやその、なんか嫌な予感が…」
けほけほと咳をしながら、彼は立ち上がる。
「まぁいい、起きたんなら俺は屋敷に入るぞ」
「へ…それって…」
彼がここに居た理由は他でもない、美鈴を保護するためだ。
いくら極悪非道といってもイタリア人。女を守るのは息をするのと同じくらい基本的な行動なのだ。
それが美女ならなおのことで、彼も本能に逆らえなかった。
ディアボロは立ち尽くす美鈴に背を向け、門を押す。
そして、ふと、思いついたことを口にした。
「もし、この件でここの門番を辞めさせられたら、俺のところに来い」
門が大きく開かれたのを確認して、ディアボロは振り返る。
そこには唖然とした美鈴が立っていた。
「その鈴の音は、貴様を理解しないような愚鈍な不細工には合わない」
ディアボロはそう告げると門の敷居を越える。
「ディアボロさん!!」
彼が門を閉じようとすると後ろから声がかけられる。もう一度振り返るとそこには右拳を左手で包むようにし、こちらにその拳を突き出す美鈴の姿があった。
「ここの館に許可が無ければ入れない。なら許可があれば良い。
簡単なことです。『あなたは私のお客様です。どうぞ奥にお進みください』。
この言葉、治療のお礼として受け取っておいてください。ただし、お嬢様たちに迷惑をかけちゃだめですよ?」
「『奥で貴様が帰って来るのを待っている』。なに、話を聞くだけだ」
二人がそう言葉を交わすと、門は音を立てて閉じた。
【紫色のディスクを手に入れた】
「えーっと、エコーズはー…これだったかな?」
【スパイスガールのディスクを攻撃用に装備した】
「お、違ったか。いや、うっかりし…」
バチィ!!【スパイスガールのディスクは呪われていた】
「何…だと…?」
中年祈祷中…
【スパイスガールのディスクを攻撃用に装備した】
「お、違ったか。いや、うっかりし…」
バチィ!!【スパイスガールのディスクは呪われていた】
「何…だと…?」
中年祈祷中…
今日のディアボロ 番外編。
サーフィス→エコ2→マンミラ→クレイジーショットの連携でなんとか窮地を脱したディアボロ。
このまま勝てるかと思ったが、現実はそんなに甘くない。
「秘奥義!【乳符『おっぱいミサイル』】!!」
美鈴の胸から放たれる二つの脂肪塊。
ドカーン、バキャ!ディアボロは死んだ。ロリータ(笑)
「言ったでしょう、胸は飾りだって」
今日のディアボロ:美鈴の胸で爆死(笑)
サーフィス→エコ2→マンミラ→クレイジーショットの連携でなんとか窮地を脱したディアボロ。
このまま勝てるかと思ったが、現実はそんなに甘くない。
「秘奥義!【乳符『おっぱいミサイル』】!!」
美鈴の胸から放たれる二つの脂肪塊。
ドカーン、バキャ!ディアボロは死んだ。ロリータ(笑)
「言ったでしょう、胸は飾りだって」
今日のディアボロ:美鈴の胸で爆死(笑)