全校朝礼。
今日から新学期が始まるのだから、それ自体は別におかしな事ではない。
しかし、
(なんなんだ、この異様な雰囲気は…?)
空条承太郎は感じていた。
自分の通う学校の明らかに異質な空気。
先日まで自分が通っていた中等部とは掛け離れたそれ。
原因は大まかに分けて二つだろう。
ひとつはあくの強いといわれる高等部の教師陣。
ひとつは先日合併したこれまたあくの強い東方女学院の生徒たち。
その面々が織り成す自分の領域がそれぞれの制空権で正面衝突を起こしているのだ。
そりゃあ空気も悪くなるだろう。
(どちらにせよ、いい気はしねぇな)
「続いて~、ジョージ・ジョースター1世校長先生のお話で~す」
間延びした声が集会の折り返しを告げる。
「なに、学園同士が合併するなんてありえないって?
逆に考えるんだ。『もともとそれが狙いで作られていた』って考えるんだ」
校長の話に耳を傾ける律儀な人間などこの学園にはいない。
それを知ってか知らずか、校長はそう一言だけいうと退段した。
承太郎は安堵の意味をこめ「やれやれ」と呟いた。
話は短いに越したことはない。まして、立ちっぱなしならなおさらだ。
それは他の生徒にとっても同じらしく、ところどころからざわつきが聞こえる。
「え~、続いて~」
後残っているのはきっと校歌斉唱。
彼は小さく、今度は溜息交じりで「やれやれ」と呟く。
苦手なのだ、どうも、あのなんともいえない感じが。
「八雲紫校長先生のお話で~す」
生徒が皆ずっこけたのは言うまでもない。
体育館から教室までの廊下をがたいのいい男が四人並んで歩いていれば、あなたはどう思うだろうか。
特殊な趣味のない人なら間違いなくこう思うだろう。
『気色悪い』と。
「しかし校長が二人たぁ、どうなってんだ?」
銀の柱を頭の上で揺らしながらポルナレフが周りの男たちに尋ねる。
「知らねぇな。」「僕も分かりません」
「聞いたことがあるぞ。
この学校は近代の少子化や不景気から合併せざるを得なかった学園なんだ。
しかしいざ合併ということになると、ジョースター校長、八雲校長、どちらもその座を譲らないと言い張ったらしい。
その結果が…」
誰かがどこかで流石物知りアヴさん、と言った気がした。
今日から新学期が始まるのだから、それ自体は別におかしな事ではない。
しかし、
(なんなんだ、この異様な雰囲気は…?)
空条承太郎は感じていた。
自分の通う学校の明らかに異質な空気。
先日まで自分が通っていた中等部とは掛け離れたそれ。
原因は大まかに分けて二つだろう。
ひとつはあくの強いといわれる高等部の教師陣。
ひとつは先日合併したこれまたあくの強い東方女学院の生徒たち。
その面々が織り成す自分の領域がそれぞれの制空権で正面衝突を起こしているのだ。
そりゃあ空気も悪くなるだろう。
(どちらにせよ、いい気はしねぇな)
「続いて~、ジョージ・ジョースター1世校長先生のお話で~す」
間延びした声が集会の折り返しを告げる。
「なに、学園同士が合併するなんてありえないって?
逆に考えるんだ。『もともとそれが狙いで作られていた』って考えるんだ」
校長の話に耳を傾ける律儀な人間などこの学園にはいない。
それを知ってか知らずか、校長はそう一言だけいうと退段した。
承太郎は安堵の意味をこめ「やれやれ」と呟いた。
話は短いに越したことはない。まして、立ちっぱなしならなおさらだ。
それは他の生徒にとっても同じらしく、ところどころからざわつきが聞こえる。
「え~、続いて~」
後残っているのはきっと校歌斉唱。
彼は小さく、今度は溜息交じりで「やれやれ」と呟く。
苦手なのだ、どうも、あのなんともいえない感じが。
「八雲紫校長先生のお話で~す」
生徒が皆ずっこけたのは言うまでもない。
体育館から教室までの廊下をがたいのいい男が四人並んで歩いていれば、あなたはどう思うだろうか。
特殊な趣味のない人なら間違いなくこう思うだろう。
『気色悪い』と。
「しかし校長が二人たぁ、どうなってんだ?」
銀の柱を頭の上で揺らしながらポルナレフが周りの男たちに尋ねる。
「知らねぇな。」「僕も分かりません」
「聞いたことがあるぞ。
この学校は近代の少子化や不景気から合併せざるを得なかった学園なんだ。
しかしいざ合併ということになると、ジョースター校長、八雲校長、どちらもその座を譲らないと言い張ったらしい。
その結果が…」
誰かがどこかで流石物知りアヴさん、と言った気がした。
ここまで聞けばいわれずとも分かる。
先の校長の言葉を借りるならこうだ。
(逆に考えるんだ。無いのなら増やせばいいさって考えるんだ、か)
頭の中で人知れずそう考え、承太郎はその形のいい口元を歪ませた。
二人なら仕事も速いし休みも多い。しかし実際にできるか、といえば別だ。
きっと非合法。有りかそんなの。
承太郎は頭の中でもう一度やれやれと呟いた。
ところで、とアヴドゥルの説明を聞いた本人、ポルナレフが声を上げる。
「俺たちって何組なんだ?」
…
気まずい沈黙が流れる。
「え、何コレ?どうしたんだよ、オイ」
「…そういえば、居ませんでしたね。ポルナレフ」
「…ああ、トイレに行っていたな。確か」
「…やれやれ」
「ちょっと待て、オイ。そんな三文小説みたいなことねぇよな、な!」
そう、今朝。
承太郎、花京院、アヴドゥルはポルナレフがウホッ、いいトイレ…に向かった後それぞれのクラスを調べにいったのだ。
そして、
「三組だった」「僕もです」「私もだ」
「…オレは?」
たっぷりと沈黙を保った後、まるで有罪判決でも告げるようにアヴドゥルは告げる。
「⑨(マルキュー)組だ」
ポルナレフの絶叫が学園内に響き渡った。
先の校長の言葉を借りるならこうだ。
(逆に考えるんだ。無いのなら増やせばいいさって考えるんだ、か)
頭の中で人知れずそう考え、承太郎はその形のいい口元を歪ませた。
二人なら仕事も速いし休みも多い。しかし実際にできるか、といえば別だ。
きっと非合法。有りかそんなの。
承太郎は頭の中でもう一度やれやれと呟いた。
ところで、とアヴドゥルの説明を聞いた本人、ポルナレフが声を上げる。
「俺たちって何組なんだ?」
…
気まずい沈黙が流れる。
「え、何コレ?どうしたんだよ、オイ」
「…そういえば、居ませんでしたね。ポルナレフ」
「…ああ、トイレに行っていたな。確か」
「…やれやれ」
「ちょっと待て、オイ。そんな三文小説みたいなことねぇよな、な!」
そう、今朝。
承太郎、花京院、アヴドゥルはポルナレフがウホッ、いいトイレ…に向かった後それぞれのクラスを調べにいったのだ。
そして、
「三組だった」「僕もです」「私もだ」
「…オレは?」
たっぷりと沈黙を保った後、まるで有罪判決でも告げるようにアヴドゥルは告げる。
「⑨(マルキュー)組だ」
ポルナレフの絶叫が学園内に響き渡った。
とぅーびーこんてぃにゅーど?
補足説明
⑨(マルキュー)組
三組とは真反対に位置するクラス。
なぜ1クラスだけ丸がついているのかは不明。
チルノをはじめ、ナランチャ、億康、エートロ(F・F)など個性豊かな面々が揃っている。
⑨(マルキュー)組
三組とは真反対に位置するクラス。
なぜ1クラスだけ丸がついているのかは不明。
チルノをはじめ、ナランチャ、億康、エートロ(F・F)など個性豊かな面々が揃っている。