⑨ポルナレフ だいにわ
一時間目 国語
国語の教師はおかっぱ頭でりりしい顔立ちをした男だった。
俺たちとはそんなに年も離れていないだろう。
「お前たちの現代文を担当することになったブローノ・ブチャラティだ。
至らない点もあるかもしれないが、よろしく頼む。」
そういって深々と頭を下げるブチャラティ先生。
ポルナレフはその姿を見て人知れず「おお、ブラボー」と歓声を上げた。
授業に入ろうとするその身のこなしから見ても、できた人間であることは容易に想像がつく。
隣の席のナランチャなんかは「かっけぇ~」と年に似合わないきらきらとした目で見つめているほどだ。
さて、とチョークを手に取りブチャラティ先生がこちらに問いかける。
「俺が教える現代文だが、簡単なようで複雑だ。一般的に使われている分隠れている部分も多い。
今日はお前らとそんな日本語について…」
「せんせぇ~」
はーいはーい、と大きく手を上げるエートロ。
「どうかしたか、エートロ?」「あたしの国語、英語だよ」
先生はしばし唖然とし、
「じゃあ、英語と日本語について…」「ブチャラティ!お、俺イタリア語!!」
「じゃあ、日英伊…」「先生、オレフランス語」
ブチャラティは愕然とした。このクラスで現代文は何を教えればいいのか、と。
「へん、あんたらまだまだね!」
そして一番前の少女、チルノが立ち上がって誇らしげにこういったのを聞き、ブチャラティは諦めた。
「あたいなんて字、読めないのよ!!」
「チルノちゃん、それ自慢になってないよ」
大妖精のつっこみだけが、静かな教室に響いた。
国語の教師はおかっぱ頭でりりしい顔立ちをした男だった。
俺たちとはそんなに年も離れていないだろう。
「お前たちの現代文を担当することになったブローノ・ブチャラティだ。
至らない点もあるかもしれないが、よろしく頼む。」
そういって深々と頭を下げるブチャラティ先生。
ポルナレフはその姿を見て人知れず「おお、ブラボー」と歓声を上げた。
授業に入ろうとするその身のこなしから見ても、できた人間であることは容易に想像がつく。
隣の席のナランチャなんかは「かっけぇ~」と年に似合わないきらきらとした目で見つめているほどだ。
さて、とチョークを手に取りブチャラティ先生がこちらに問いかける。
「俺が教える現代文だが、簡単なようで複雑だ。一般的に使われている分隠れている部分も多い。
今日はお前らとそんな日本語について…」
「せんせぇ~」
はーいはーい、と大きく手を上げるエートロ。
「どうかしたか、エートロ?」「あたしの国語、英語だよ」
先生はしばし唖然とし、
「じゃあ、英語と日本語について…」「ブチャラティ!お、俺イタリア語!!」
「じゃあ、日英伊…」「先生、オレフランス語」
ブチャラティは愕然とした。このクラスで現代文は何を教えればいいのか、と。
「へん、あんたらまだまだね!」
そして一番前の少女、チルノが立ち上がって誇らしげにこういったのを聞き、ブチャラティは諦めた。
「あたいなんて字、読めないのよ!!」
「チルノちゃん、それ自慢になってないよ」
大妖精のつっこみだけが、静かな教室に響いた。
二時間目 物理
「というわけで物理を教えるパンナコッタ・フーゴです」
深々とお辞儀をする変なスーツでピンクの髪の少年を思わせる顔立ちをした先生。
そのスーツを見てポルナレフの左後ろ、億康が「プッツンイチゴ」と呟いたのを、彼は聞き逃さなかった。
「誰だ…今僕のことを馬鹿にしたのは…」
ゆらりとその手に持参した四キロはありそうな辞書を掴むフーゴ。
空気が凍った。
「あ、あたいじゃないよ!」まずチルノが叫ぶ。
「ねぇ、大妖精!?」「う、うん!」それに大妖精がぶんぶんと頷く。
「あ、あたしでもないからな!」「そーなのかー」
「オ、オレでもねぇぜ!」「死にたくないよ!!」
各々が声をあげる中、ナランチャが
「お、億康です、先生!億康が言いましたッ!!」
「わ、馬鹿、ナランチャ!テメェなんてことを!!」
ゆっくりと距離を詰めるフーゴ先生。
「冗談じゃねぇぞ!!」億康はその修羅のごとき雰囲気に圧倒され、近くの窓から逃げようとする。
が、
「授業中だ、この、ド低脳がァーーーッ!!」それをみすみす見逃すほど甘くわない。
綺麗に億康の頭にめり込む辞書。地に伏す億康。
その辞書を手に取り、フーゴ先生は再び教卓についた。
「…えー、まず、皆さんに勉強してもらうのは自然の摂理です。
なぜりんごは落ちるのか。なぜ人間は水中において浮くのかなどを…」
その説明は誰の耳にも残らなかった。
残ったのは「プッツンイチゴ」の愛称だけだった。
「というわけで物理を教えるパンナコッタ・フーゴです」
深々とお辞儀をする変なスーツでピンクの髪の少年を思わせる顔立ちをした先生。
そのスーツを見てポルナレフの左後ろ、億康が「プッツンイチゴ」と呟いたのを、彼は聞き逃さなかった。
「誰だ…今僕のことを馬鹿にしたのは…」
ゆらりとその手に持参した四キロはありそうな辞書を掴むフーゴ。
空気が凍った。
「あ、あたいじゃないよ!」まずチルノが叫ぶ。
「ねぇ、大妖精!?」「う、うん!」それに大妖精がぶんぶんと頷く。
「あ、あたしでもないからな!」「そーなのかー」
「オ、オレでもねぇぜ!」「死にたくないよ!!」
各々が声をあげる中、ナランチャが
「お、億康です、先生!億康が言いましたッ!!」
「わ、馬鹿、ナランチャ!テメェなんてことを!!」
ゆっくりと距離を詰めるフーゴ先生。
「冗談じゃねぇぞ!!」億康はその修羅のごとき雰囲気に圧倒され、近くの窓から逃げようとする。
が、
「授業中だ、この、ド低脳がァーーーッ!!」それをみすみす見逃すほど甘くわない。
綺麗に億康の頭にめり込む辞書。地に伏す億康。
その辞書を手に取り、フーゴ先生は再び教卓についた。
「…えー、まず、皆さんに勉強してもらうのは自然の摂理です。
なぜりんごは落ちるのか。なぜ人間は水中において浮くのかなどを…」
その説明は誰の耳にも残らなかった。
残ったのは「プッツンイチゴ」の愛称だけだった。
とぅーびーこんてぃにゅーど?