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船頭と釣り人の休日。 その二

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stage2 人間の里の喫茶店
     ここは平和な人間の里 そこの小さな喫茶店
     そこには何やら見慣れない男に真剣に話をするかわいらしい人形師がいた。


「あぁ、食べた食べた。秋はやっぱり飯がうまいねぇ。」
「あんなに食べて・・・・・太る・・・・・。」
「こらっ!ペッシ!女の子の前でそう言う事は言うんじゃない!」
人間の里の大衆食堂からペッシと小町が出てくる。
ここは味も良く、量もあり値段が安いと言う事でいつも昼時は混んでいるのだが、今日は幸いにして比較的空いていた。
お金がどれだけ大事かよく知っている暗殺チームは、度々この店を利用していた。
男九人で外食をすると、馬鹿にならないのだ。まぁ、食べ放題なんかに行くと確実に元は取れるのだが・・・。
「さぁて、次は何処に行こうかねぇ。あんた、他の奴がどこに行ったかしらないかい?」
「勝手に言うなよ・・・・。兄貴は任務だし、他の皆のプライベートはあんまりしらないさ。」
「なんだい、つまらないねぇ。」
小町の身勝手な言動に、ペッシは今日何度か分からないため息を付いた。
「あーあ、都合よく何か面白いものが・・・・あだっ?!」
突然、小町が何かに躓いた。
「小町っ!!大丈夫か?!」
「いたたたた・・・・・何だこれ・・・・・・。」
小町か躓いたのは、額縁に入った中くらいの鏡であった。
路地裏から僅かにはみ出し、普通に道を歩いてたらまず気づかなかっただろう、
しかし、道に鏡。
どうみても不自然です、ありがとうございました。
「・・・・・・イルーゾォ・・かな?」
「・・・・・・イルーゾォ、だよね?」
そう思い、小町は、こんこんと鏡を叩く。
そして、しばらくすると。
「何だ、小町とペッシか。」
「「うわぁっ!!」」
突然、上半身をイルーゾォがうにょん、と出してきた。
きっとこれで髪を結んでなかったら貞子そのものだったろう。
「急に出てくるなよ!鏡越しに会話しようよ。」
「いや、個別に見えるように設定するの、面倒なんだよ。」
そう言ってイルーゾォはうぞうぞと鏡から出てきた。
「いよっと・・・・。あー、任務用の鏡だから居心地悪いんだよなぁ。」
イルーゾォはんーっと伸びをしながら立ち上がる。
「任務用・・・・ってことは仕事かい?」
「いや、違うよ。居心地悪いけどこの鏡、透き通ってるからよく見えるんだ。」
おそらく、日常的に『鏡の世界』に入っているイルーゾォではなければ解らない感覚なのだろう。
「よく見えるって・・・・?」
「ちょっとな・・・・・っ?!」
次の瞬間、バッとイルーゾォは後ろを振り向く。
「来るっ!!マン・イン・ザ・ミラー!!」
そう言って、イルーゾォは小町とペッシごと、自分を鏡の中に入れた。
「「うわぁっ!!」」
「よっ!」
突然吸い込まれてペッシと小町は思わず倒れる。
それと反対に、イルーゾォは華麗に着地した。
「こ・・・小町、重い・・・・・。」
「重いとはなんだ!!ここは胸が当たってどきどきするところだろうっ!!」
「いや・・・・それより・・・早くどいて・・・。」
小町は船頭と言う体力と使う仕事についているせいか通常の女性よりも筋肉がついており体重は重いのである。
「騒がれると面倒だから、入れさせてもらったぞ。用が終わったらすぐ出してやる。」
そう言ってイルーゾォは何やらメモを取り出す。
「えーっと・・・・・・・。」
そして何やらぶつぶつと呟きながら掌を宙にかざす。
すると、そこに光る図形が現れたかと思うと、パッと小さな何かが現れる。
「よしっ!!成功だ!!頑張ったかいがあった!!」
そう言ってイルーゾォはグッと拳を握る。
そこには、ふわふわと浮かぶ可愛らしくデフォルメされた小さなマン・イン・ザ・ミラーの人形があった。
ちなみに、イルーゾォの自作である。
「さぁて・・・・これを後は・・・・・。」
そう言ってイルーゾォは人形を操って鏡の外へと向かわせる。
右手をうねうね動かし、必死に動かす。
時々地面に落ちながらも、なんとかマン・イン・ザ・ミラー人形はアリスの座っている席の下にたどり着いた。
「何だい何だい?何をするんだい?」
「黙ってろ・・・・・。」
そう言うと、イルーゾォは今度は足元の鞄の中から、何やら無線のような機械を取り出す。
「・・・・よし、感度は良好・・・・・。」
ふふふふふふ・・・といかにも怪しげに笑うイルーゾォ。
「・・・・盗聴?」
「・・・・あんたはそう言う怪しげな事が似合うねぇ。」
「違うわっ!!」
白い目で見るペッシと小町に、イルーゾォは怒る。
「ほら・・・、あそこの喫茶店を見てみろ。」
イルーゾォに言われて、二人は鏡の向こうに見える喫茶店を見る。
すると、そこには何やらオープンテラスの席に座ってそわそわしているアリスの姿があった。
「おや、あれは人形使いじゃないかい。あんたの彼女・・・・。」
「違う。」
小町の言葉に、イルーゾォは即答して否定する。
「・・・今日、アリスが相談したい相手がいるって言ってたんだよ。
 今日はそいつと会う約束をしているらしいんだ。」
「・・・・で、イルーゾォは覗きをしてるんだ。」
「だからちげぇって言ってるだろペッシ!!ぶっ殺すぞ!!」
本気でキレかけたイルーゾォは、こほん、と席をして取り繕う。
「・・・その相手があんまり信用出来ないんだよ。例の・・親衛隊の片割れだからな。」
イルーゾォがそう言うと、ペッシの顔が真剣になる。
「・・・なるほど。」
「相手はあのボスの直属の部下だ、もしかしたらアリスは利用されるかもしれない。」
それを聞いて、小町ははぁ、とため息をつく。
「・・・・何だよ?」
「いや、あんたも大概過保護だねぇ。」
「・・・・・・ふん。」
ニヤつく小町から顔をそらした。
そして、しばらくするとその待ち人が現れた。
灰色のズボンに青いシャツに、銀色の時計が、褐色の肌に映えている。
銀色の髪の美しい、美青年である。
「イルーゾォ、あいつか?」
「あぁ・・・・・。あれが・・アリスの相談相手・・・ティッツァーノだ。」
そう言ってイルーゾォは精神の集中させ、人形を匍匐全身させ、アリスとティッツァーノの座っている席のテーブルの下に配置する。

『は・・・・、始めまして!アリス・マーガトロイドです。』
『はじめまして、アリスさん。ティッツァーノです。』
慣れない美形の男性を前に、アリスはガッチガチに緊張しているらしい。
それとは対照的に、ティッツァーノはリラックスした様子でアリスに笑いかけている。

「・・・・あー、確かに何か遊びなれてる感じだねぇ・・・・。」
小町はうんうんと頷く。
イルーゾォは警戒心MAXで、ティッツァーノをにらみつけていた。
「・・・あんたより、あいつの方が遥かにいい男だしね。
 同じ長髪キャラでも、あんただと怪しげで暗いけど、あいつは何か耽美な感じだし。」
小町の言葉で、イルーゾォの精神力が下がった!

『私にお話があると聞いたのですが・・・・・。』
ティッツァーノは優雅なしぐさで、店員にコーヒーを頼む。
『あ・・はい・・・。その・・・くだらない事で申し訳ないんですけど・・・・実は恋愛のことで・・・・。』
アリスは真っ赤になりながら、ティッツァーノに話を続ける。
『くだらなくなんかありませんよ?ですが・・・何故私に?』
そう言うと、アリスの顔が赤くなる。
『その・・・・実は私の好きな人が同性・・・で・・・・・。』
アリスの言葉を聴くと、彼はなるほど、と言って頷いた。
『なるほど、それで私を・・・・と。』
『幻想郷は閉鎖的な辺境・・まぁ、言ってしまえば田舎です・・・・。
 偏見の目は強いですし・・・、何より、どうやって彼女に思いを伝えればいいかわからなくて・・・。
 それで、知り合いづたいにあなたの事を聞いたので、こうしてお会いしているのですが・・・・・。』
俯きながら、苦しそうにアリスは伝える。
「「・・・・・・・・・・・・・・。」」
その様子を見て、思わず小町とペッシも黙ってしまう。
空気が、一気に重くなる。
アリスの言葉に、一瞬イルーゾォの表情が硬くなり、拳を握り締めたのに、誰も気づかなかった。

『そうですね・・・、私の場合・・・・まぁ常に一緒にいて気づいたらそうなってたと言う感じでしたから・・・・。』
そう言って、ティッツァーノは目を閉じて真剣に考え込む。
『やっぱりいつも出来るだけ一緒にいた方がいいってことですか?』
『いえ、そう言う訳ではありませんよ。仕事の都合上、色々と2人で修羅場を潜ってましたし・・・。そうですね、強いて言うなら・・・・・・。』
そう言ってティッツァーノは閉じていた目を開く。

『相手を、徹底的に服従させることでしょうか。』


「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」」」
盗み聞きをしていた三人は、思わず言葉を失った。


『スクアーロは、何といいますか、頭が足りないんですよ。
 その気になれば相当強いスタンドを持っているのにどうも作戦は立てないわ感情に流されるわ・・・。
 そこで私が彼のパートナーとして選ばれたんですよ。』
『ほ・・ほぉ・・・・・。』
アリスは何やら、興味深げにその話を聞く。
『まぁ、私のスタンドを使うのにその場の状況が水分さえあれば解るスクアーロの能力があればかなり使いやすいと言う事もありますが・・。
 それは置いておきましょう。
 スクアーロも、始めは私に反発していたのですが・・・・。』
『・・・・・・・・。』
アリスは、息を呑む。
『なので、始めは少しずつ慣らしていきました。
 下手に刺激をせず、出来るだけ、彼と一緒にいるようにして。
 そして戦闘でも、出来るだけ彼をサポート出来るように火器の扱いを特訓して。』
ティッツァーノは遠い顔をして、懐かしむ。
『そうして、彼が100%私を信用するようになったら、後は簡単。
 彼の心、思考、好み、全てを把握して、それを最大限に利用する。』
そして、ティツァーノはにっこり微笑んだ。

『最終的に、自分無しで生きられないようにすれば異性だろうが同性だろうが関係ありません。』


「「「こえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」
その眩しいまでの笑顔と恐ろしい言動に、三人は顔を青くして叫んだ。
『な・・・なるほど!!参考になりました!』
興奮した様子で、目を輝かせながらアリスは言う。
『参考になったなら、何よりです。』
ティッツァーノはニコニコしながらそう言った。
すると、突然ティッツァーノの上着のポケットから、電子音が鳴り響く。
『失礼。』
そう言ってティッツァーノは、携帯電話に出た。
『はい、もしもし。どうしたんですか?
 ・・・・大丈夫ですよ、いくら何でも人間の里で襲われはしません。』
だが、電話の相手はアリスにも聞こえるほど大声で、何かを喚いているようだ。
すると、ティッツァーノは息を吸ってぞっとする低い声で言った。
『・・・・・・・・・・・スクアーロ、あまりナメた事を言うと本気で怒るぞ?』
ピタッと電話の声がやむ。
『仕方がありませんね、晩御飯はあなたの好きな物にしてあげます。
 それじゃあ、人と一緒にいるので。』
そう言って、ティッツァーノは電話を切った。
『すいませんでしたね、少々やりすぎたので。』
『いえ!すっごく参考になりました!ありがとうございます。』
そう言って、アリスは席を立つ。
『早速帰って実戦してみます!ありがとうございました!!』
『えぇ、頑張ってください。』
失礼します!といってアリスはその場から駆け出した。
そして、ティッツァーノは、手にしていたコーヒースプーンを、ひゅんっと投げた。

「っ?!」
そのコーヒースプーンは鏡に命中し、鏡は割れた。
「・・・・・・さすが、元親衛隊なだけある。」
イルーゾォは舌打ちをする。
この程度なら十分出入りは出来るが、あそこからはバレないように鏡は配置したつもりだった。
「悪かったな、二人とも。」
そう言ってイルーゾォが指を鳴らすと、三人は騒がしい鏡の外へと出てきた。
「ったく、アリスもあんなのに影響されやがって。」
そう言って、イルーゾォはため息をつく。
その様子を見て、小町は思わず笑った。
「くくっ・・・・・。」
「何だよ。」
「何でもないさ、それより、あんた、早くあの人形使いのお嬢ちゃん止めた方がいいんじゃないかい?」
小町に言われて、イルーゾォはハッとする。
このままではアリスが由花子さん真っ青の存在になりかねない。
「そうだった!!悪い、二人とも!」
そう言って、イルーゾォは足元においていた鞄をひったくって駆け出した。
stage3 モンスターアサシン3G
    突然掛かってきた電話。それは、彼の仲間からだった。
    よく理由は解らないが、何やら大いに慌てている。


「さぁて、次はどこに行こう・・・・・・・ん?」
小町が人間の里を歩いていると、突然電子音が鳴る。
この幻想郷で鳴り響く電子音なぞ、そう滅多に無い。
「あっ・・・!!俺の携帯だ!!」
そう言ってペッシはズボンのポケットから携帯電話を取り出す。
「pront?」
そう言ってペッシはそのままイタリア語で会話を始めた。
どうやら、暗殺チームのだれからかの電話だったらしい。
ペッシはなにやら困ったような顔をしながら、会話を続ける。
そして、電話が終わった。
「何だって?」
「いや・・・、兄貴から。急いで湖まで来いって・・・・。」
それを聞いて、小町がニヤリと笑う。
「ふふーん、何やら面白そうだねぇ。」
「・・・・・何も言わないさ、どうせついて来るんだろう?」
ペッシはジト目で小町を見た。
「その通りさ!」
小町は正反対に、爽やかな笑顔でペッシに告げた。



to be continued・・・・

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