「はっ!!」
リゾットは傷口から染み出た自分の血から、鉄製のワイヤーを作り出す。
メタリカが練りこまれたそれは、スタンドパワーにより実態のない敵を捉えようと抑えかかる。
メタリカが練りこまれたそれは、スタンドパワーにより実態のない敵を捉えようと抑えかかる。
『くっ!!』
妖怪は自身の身体をうまくねじり、その攻撃をかわしていく。
「ほら、どうしたどうした!!かわすだけか?!」
赤い目をギラギラと輝かせ、リゾットは凶暴な笑みを浮かべた。
そして自身の血液と周囲の鉄分を混ぜ合わせ、鉄製ワイヤーに、刃を纏わせる。
蛇のように動き回る蛇腹剣となったそれは、妖怪を切り刻まんと縦横無尽に動き回る。
リゾットは、一方的に妖怪を追い詰めているかのように見えた。
蛇のように動き回る蛇腹剣となったそれは、妖怪を切り刻まんと縦横無尽に動き回る。
リゾットは、一方的に妖怪を追い詰めているかのように見えた。
だが、彼が敵に攻撃をするには、メタリカを鉄器に宿さなければならない。
そしてメタリカは、リゾットの体内に出現するスタンドである。
そしてメタリカは、リゾットの体内に出現するスタンドである。
その身体からさらに離れた場所に出現させるには、身体の一部を切り離すか自身の血液を付着させる、などの方法がある。
今のリゾットが取っている方法は、作り出す鉄器に自分の血液からの鉄分を練りこむ事によってメタリカを鉄器に宿らせている。
つまり、血液の鉄分を、常に消費しているのだ。
だが、そこで敵に自分の体力を悟られてはいけない。
ここはあえて激しくせめて、時間を稼ぐべきなのだ。
今のリゾットが取っている方法は、作り出す鉄器に自分の血液からの鉄分を練りこむ事によってメタリカを鉄器に宿らせている。
つまり、血液の鉄分を、常に消費しているのだ。
だが、そこで敵に自分の体力を悟られてはいけない。
ここはあえて激しくせめて、時間を稼ぐべきなのだ。
(と・・・いってもいつまで持つかな・・・・・・。)
笑みを浮かべながらも、リゾットは内心焦る。
どんどん血が流れ出ているのを感じているし、呼吸も苦しい。
しかし、ここで引くわけにはいかない。
自分の役目は、他の皆がたどり着くまでこいつを痛めつけ、ここに留める事だ。
どんどん血が流れ出ているのを感じているし、呼吸も苦しい。
しかし、ここで引くわけにはいかない。
自分の役目は、他の皆がたどり着くまでこいつを痛めつけ、ここに留める事だ。
「これでどうだっ!!」
かすむ視界を無視して、リゾットは自身の身体から、さらにメスを出現させた。
「うぅ・・・・、面倒なことになったなぁ・・・・・。」
夜の空気に、息を白くしながら、イルーゾォはため息をつく。
隣には、ベイビィ・フェイスのPCをカチカチといじっているメローネがいる。
夜の空気に、息を白くしながら、イルーゾォはため息をつく。
隣には、ベイビィ・フェイスのPCをカチカチといじっているメローネがいる。
「おーい、しっかりしてくれよ。お前、俺の護衛なんだから。」
「分かってるよ。息子はともかくお前自身がてんで無防備なのが弱点だからなぁ。」
「分かってるよ。息子はともかくお前自身がてんで無防備なのが弱点だからなぁ。」
そう言って、イルーゾォはため息をつく。
今、ベイビィ・フェイスの息子はメローネの指示を受けて、『バオー』の元へ向かっていた。
一緒に向かっているのは、ギアッチョである。
全身に鎧をまとい、機動力もある上、メローネとの連携はお手の物と言うことで、彼が抜擢されたのだ。
その他の面々は、茂みに隠れ、サポートである。
今、ベイビィ・フェイスの息子はメローネの指示を受けて、『バオー』の元へ向かっていた。
一緒に向かっているのは、ギアッチョである。
全身に鎧をまとい、機動力もある上、メローネとの連携はお手の物と言うことで、彼が抜擢されたのだ。
その他の面々は、茂みに隠れ、サポートである。
「あー、うまく行くかな・・・・・。ったく、プロシュートがスタンドパワー残しておいてくれれば楽だったのに・・・。」
「確かに老化させればすぐにやっつけられるもんなぁ・・・・。マン・イン・ザ・ミラーじゃ駄目なんだっけ?」
「無理だな、急に引き剥がしたショックで、ジェラートが死ぬから。普通に引き込んでも俺瞬殺されそうだし。」
「確かに老化させればすぐにやっつけられるもんなぁ・・・・。マン・イン・ザ・ミラーじゃ駄目なんだっけ?」
「無理だな、急に引き剥がしたショックで、ジェラートが死ぬから。普通に引き込んでも俺瞬殺されそうだし。」
そう言って、イルーゾォとメローネはため息をつく。
「フランとこのメイドさんとかいれば楽そうなんだけどなぁ・・・・。」
カチカチとベイビィ・フェイスの親機のキーボードを叩き、メローネは息子に指示を出す。
「今回の息子は攻撃力はそこそこだけど、能力で補えるから・・・・フランとの普段の戦闘で回避力と防御力はかなりあるし、まぁバオー相手にはいい具合に育って・・・・・来た!!」
「?!」
「?!」
メローネの言葉に、イルーゾォもベイビィフェイスの画面を覗き込む。
そこには次々と、息子からのメッセージが送られてきていた。
そこには次々と、息子からのメッセージが送られてきていた。
『来ます!!』
ベイビィフェイスの息子の言葉に、ギアッチョは纏っている氷の鎧を強固にする。
次の瞬間、彼の目の前に風を切って何かが飛んでくる。
次の瞬間、彼の目の前に風を切って何かが飛んでくる。
「っ!!」
ギアッチョはとっさの判断で、それを凍らせる。
氷に包まれたそれは、何か動物の毛のような物だった。
次の瞬間、ベイビィ・フェイスの息子が地面を叩き、厚い壁を作る。
そしてそれが、真っ二つに切り裂かれた。
ギアッチョと息子はそれぞれ反対の方向に飛び、距離をとる。
ズドォンと音を立てて、切り裂かれた壁が倒れる。
奇妙に光る相貌が、ギアッチョとベイビィ・フェイスを捉えた。
二人の背筋に、ぞくっと寒い緊張が走る。
そこに立っていたのは、長い髪に、両腕に刃を持った異形、バオーだった。
氷に包まれたそれは、何か動物の毛のような物だった。
次の瞬間、ベイビィ・フェイスの息子が地面を叩き、厚い壁を作る。
そしてそれが、真っ二つに切り裂かれた。
ギアッチョと息子はそれぞれ反対の方向に飛び、距離をとる。
ズドォンと音を立てて、切り裂かれた壁が倒れる。
奇妙に光る相貌が、ギアッチョとベイビィ・フェイスを捉えた。
二人の背筋に、ぞくっと寒い緊張が走る。
そこに立っていたのは、長い髪に、両腕に刃を持った異形、バオーだった。
『ジェラートを元に戻すには・・・・これが必要だ。。』
ソルベが、レティたちに説明をする。
一応は子供達の面倒を見てくれと頼んだが、危なくなったら彼女に加勢してもらう事も考えなければならないからだ。
一応は子供達の面倒を見てくれと頼んだが、危なくなったら彼女に加勢してもらう事も考えなければならないからだ。
『まずは、これをあいつのヘッドホンで音楽を聞かせる事。
あいつに寄生しているバオーはある周波数と音の揺らぎをジェラートの身体を介して聞かせる事で眠るんだ。』
あいつに寄生しているバオーはある周波数と音の揺らぎをジェラートの身体を介して聞かせる事で眠るんだ。』
そう言ってソルベは携帯音楽プレイヤーとイヤホンを取り出す。
そこからは、一見リラクゼーション音楽のような、民俗音楽のような奇妙な音楽が流れていた。
そこからは、一見リラクゼーション音楽のような、民俗音楽のような奇妙な音楽が流れていた。
『スピーカーとかで流すのは駄目なの?』
『バオーが目覚め始めた時とかなら大丈夫だがな、・・ああなると他の音が混じると無理だ。普段ならある程度ジェラートの気合でどうにかなるからな・・・・・。
それを当てにしちまって、無理してんのに気づいてやれなかった・・・・・・・・・。』
『バオーが目覚め始めた時とかなら大丈夫だがな、・・ああなると他の音が混じると無理だ。普段ならある程度ジェラートの気合でどうにかなるからな・・・・・。
それを当てにしちまって、無理してんのに気づいてやれなかった・・・・・・・・・。』
自分自身にいらついているのか、ソルベはチッと舌打ちをする。
そんなソルべに、レティは不安そうな顔で問いかけた。
そんなソルべに、レティは不安そうな顔で問いかけた。
『そこまで接近しなくちゃなんて・・・・・他に方法は?』
話を聞いたところ、バオーはそこら辺の妖怪より遥かに高い身体能力を持つらしい。
そんな相手に、満身創痍に近い暗殺チームの面々で大丈夫なのか、レティは不安なのだ。
そんなレティに、渋い表情をしながらソルベは言う。
そんな相手に、満身創痍に近い暗殺チームの面々で大丈夫なのか、レティは不安なのだ。
そんなレティに、渋い表情をしながらソルベは言う。
『あんたに言っても解らないかもしれないが・・・一応説明しておくか。ジェラートと、バオーの話だ。』
そう言って、ソルベは、静かに話を始めた。
『・・・・ジェラートに寄生しているバオーは、南米にあったナチの研究施設で研究されてた奴でな。
本来のバオーってのは旧日本軍から続くドレスって組織で生み出された生物兵器なんだ。
俺は昔、傭兵・・・って言えばいいのか?そんな感じで裏家業をやっていた。
まぁ、俺がどうしてそんな道を進むことになったかと言うと・・・・三部作映画でも足りないくらい長ーくなるからまた今度ということで。
で、そんな俺はある日、とある事情でその南米にある、ナチの研究施設を、知り合いの傭兵部隊と一緒にぶっ潰す事になったんだ。
そうだな・・・、今から大体十年くらい前の話だ。』
本来のバオーってのは旧日本軍から続くドレスって組織で生み出された生物兵器なんだ。
俺は昔、傭兵・・・って言えばいいのか?そんな感じで裏家業をやっていた。
まぁ、俺がどうしてそんな道を進むことになったかと言うと・・・・三部作映画でも足りないくらい長ーくなるからまた今度ということで。
で、そんな俺はある日、とある事情でその南米にある、ナチの研究施設を、知り合いの傭兵部隊と一緒にぶっ潰す事になったんだ。
そうだな・・・、今から大体十年くらい前の話だ。』
話しながら、ソルベは懐から煙草の箱を取り出す。
『まぁ、その研究所はバオーなんてもんを研究してて、なおかつナチの研究施設。
R18なんてレベルじゃない研究記録やら、その成果の産物やらが大量にあった。
投薬などによる改造人間の研究から、世界各国の生物兵器に関する研究、さらに超古代の超生命体まで・・・・その中の一つが、バオーだ。
もともとドレスとそこの研究施設は協力体制にあったらしくてな、日本にあるドレスの基地は壊滅したって話だが、データのバックアップがそこに残されていた。
バオーの遺伝子サンプルも、そこに保存してあった。
そして、その基地の研究者達は、さっそくバオーの改良に取り掛かった。
バオーは寄生しなくちゃその力を発揮できない。
宿主がその意志でバオーの力を自由に使う事も、うまく行けば出来るようになる。
・・・・・・そして、そんなバオーの宿主に、ドレスは壊滅させられた。
バオーの宿主は、何でもドレスに家族を殺され、自身も実験材料にされた。だからドレスは潰された。まあ、インガオウホウだっけ?それだな。
そんな報告を受けて、その研究施設のやつらは考えた。強力な兵器を、手放すのは惜しい。だが、死ぬのは怖い。』
R18なんてレベルじゃない研究記録やら、その成果の産物やらが大量にあった。
投薬などによる改造人間の研究から、世界各国の生物兵器に関する研究、さらに超古代の超生命体まで・・・・その中の一つが、バオーだ。
もともとドレスとそこの研究施設は協力体制にあったらしくてな、日本にあるドレスの基地は壊滅したって話だが、データのバックアップがそこに残されていた。
バオーの遺伝子サンプルも、そこに保存してあった。
そして、その基地の研究者達は、さっそくバオーの改良に取り掛かった。
バオーは寄生しなくちゃその力を発揮できない。
宿主がその意志でバオーの力を自由に使う事も、うまく行けば出来るようになる。
・・・・・・そして、そんなバオーの宿主に、ドレスは壊滅させられた。
バオーの宿主は、何でもドレスに家族を殺され、自身も実験材料にされた。だからドレスは潰された。まあ、インガオウホウだっけ?それだな。
そんな報告を受けて、その研究施設のやつらは考えた。強力な兵器を、手放すのは惜しい。だが、死ぬのは怖い。』
ソルベは箱から煙草を取り出し、安物のライターで火をつけた。
レティは黙って、ソルベの話を聞いている。
レティは黙って、ソルベの話を聞いている。
『だから、そこの研究員の奴らは考えた。
自我のある、個として確立した青年にバオーを植えつけさせたから悪いのだ。
一が作り出せばいい、バオーに最適な身体を持つ、『生命体』を。
・・・・・・・・それが、ジェラートだ。』
自我のある、個として確立した青年にバオーを植えつけさせたから悪いのだ。
一が作り出せばいい、バオーに最適な身体を持つ、『生命体』を。
・・・・・・・・それが、ジェラートだ。』
ソルベは煙草の煙を思いっきり吸い、吐き出す。
『ジェラートは、その研究所で生まれたデザインベイビー・・・・あんたにも分かりやすく言えば、ホムンクルスって奴だな、人工人間。
あいつは、兵器として最適な思考、嗜好をもつように、バオーに合う身体になるように生まれた人工人間の一人だ
そして生まれた無数の固体の中で、最も優れた物として、あいつは選ばれた。
窓の一切ない部屋に入れられ、人間との接触を断たれ、部屋に送り込まれるのは猛獣やら拳銃を持った人間やら。
そんな中で、ジェラートは育った。
あいつの中に生まれたときからいたバオーは、自分以外の物を全てを、少しでも殺意を持つ物を殺戮の対象とするよう、記憶していった。』
あいつは、兵器として最適な思考、嗜好をもつように、バオーに合う身体になるように生まれた人工人間の一人だ
そして生まれた無数の固体の中で、最も優れた物として、あいつは選ばれた。
窓の一切ない部屋に入れられ、人間との接触を断たれ、部屋に送り込まれるのは猛獣やら拳銃を持った人間やら。
そんな中で、ジェラートは育った。
あいつの中に生まれたときからいたバオーは、自分以外の物を全てを、少しでも殺意を持つ物を殺戮の対象とするよう、記憶していった。』
ソルベは煙草を地面に落とし、ブーツでグリグリと火を消す。
レティはソルベの話に、嫌悪感を覚えずには入られなかった。
外の人間は、もう大概なものだとは思っていたが、まさかここまでとは、彼女は思っていなかったのだ。
レティはソルベの話に、嫌悪感を覚えずには入られなかった。
外の人間は、もう大概なものだとは思っていたが、まさかここまでとは、彼女は思っていなかったのだ。
『で、俺はその研究施設に侵入して、データを回収すると共にそいつらを破壊しまくった。
気分は悪かったな、何せ襲い掛かってくるのは散々ナチに弄繰り回された化け物の他に・・・・・ジェラートと同じデザインベイビーの子供だったんだから。
まあ俺も死にたくないからよ、研究員もそいつらも、一切区別なくぶっ殺していって、一番厳重な場所にたどり着いたわけだ。
あー、ここに何か重要なもんがあるんだなー。と思った俺は、そこに向かったわけだ。
もう施設はあらかた制圧して、あとは生き残ってる研究員から情報聞き出すだけ聞き出して殺すだけだったからな。
安心してそこの扉をC4爆弾とか色々使ってぶっ壊した。』
気分は悪かったな、何せ襲い掛かってくるのは散々ナチに弄繰り回された化け物の他に・・・・・ジェラートと同じデザインベイビーの子供だったんだから。
まあ俺も死にたくないからよ、研究員もそいつらも、一切区別なくぶっ殺していって、一番厳重な場所にたどり着いたわけだ。
あー、ここに何か重要なもんがあるんだなー。と思った俺は、そこに向かったわけだ。
もう施設はあらかた制圧して、あとは生き残ってる研究員から情報聞き出すだけ聞き出して殺すだけだったからな。
安心してそこの扉をC4爆弾とか色々使ってぶっ壊した。』
ふぅ、とソルベが小さく息をつく。
『で、そこにいたのがジェラートだ。』
『それで・・・・、あなたはジェラートを殺そうとしたの?それとも、ジェラートがあなたを殺そうとしたの?』
『それで・・・・、あなたはジェラートを殺そうとしたの?それとも、ジェラートがあなたを殺そうとしたの?』
ソルべに、レティは問いかける。
すると、ソルベは首を振った。
すると、ソルベは首を振った。
『いーんや、その時ジェラートは寝てたからな。俺が扉を爆破しても気づかないほどに。』
『それで・・・・・・?』
『・・・・・・あんまりにかわいいんで、連れてかえることにした。』
『はぁ?!』
『それで・・・・・・?』
『・・・・・・あんまりにかわいいんで、連れてかえることにした。』
『はぁ?!』
予想もしていなかったソルベの言葉に、レティはすっとんきょうな声を上げる。
いやー、危ないようなら頭に一発鉄砲玉打ち込めばいい話だし、もうあの時戦闘の後でいろいろ麻痺してたからなー。もう犬猫拾う気分だった。』
あっけらかんとしたソルベに、レティは呆れを通り越して関心してしまう。
『で、その後ジェラートは俺が育てた。始めは言葉も覚えてなかったから大変だったなぁ・・・・・。
何せ殺人兵器として作られたから、定期的に人をいたぶったり殺したりしないと調子狂っちまうし・・・・・。』
何せ殺人兵器として作られたから、定期的に人をいたぶったり殺したりしないと調子狂っちまうし・・・・・。』
うんうん、と頷きながら、ソルベは回想をする。
そしてレティは改めて、ソルベとジェラートのイカレっぷりを実感するのだった。
そしてレティは改めて、ソルベとジェラートのイカレっぷりを実感するのだった。
『そ・・・・、それで?他にジェラートを元に戻す方法は?』
『そうそう、それだったな。』
ソルベはクルクルと、今度はリボルバー拳銃を回し始める。
『さっき言ったように、ジェラートのバオーはナチスが独自に開発したものだ。
音波によるコントロールを計画していたのか、元々持っていた水の中では仮死状態になると言う性質が排除されている。
まあ、後は俺が・・・・・いや、これは現実的じゃないな。まぁ、確かに水の中に誘い込めばなんとかなるんだが・・・・・。』
音波によるコントロールを計画していたのか、元々持っていた水の中では仮死状態になると言う性質が排除されている。
まあ、後は俺が・・・・・いや、これは現実的じゃないな。まぁ、確かに水の中に誘い込めばなんとかなるんだが・・・・・。』
曖昧なソルベの言葉に、レティは業を煮やす。
『もう!ようするに音楽を聞かせる以外の方法はないのね!!』
『まあそうだな。うまく幻想郷のやつらが協力してくれてくればいいんだが・・・期待できないしな。』
『まあそうだな。うまく幻想郷のやつらが協力してくれてくればいいんだが・・・期待できないしな。』
そして、まるでコンビニに言ってくる、とでも言うような、軽い口調で言った。
『もし、俺達が駄目だったらあんたがあいつを・・・・・・。』
『止める?』
『いや、もう殺してくれ。幻想郷を滅ぼされたくなかったらな。』
『止める?』
『いや、もう殺してくれ。幻想郷を滅ぼされたくなかったらな。』
そう言ってソルベは、森の闇の中へと消えていった。
星空を背景に、レティ、チルノ、大妖精、そしてフランは空を飛んでいた。
空気が張り詰めているのは、寒さだけではないのだろう。
大妖精だけではなく、チルノも不安そうな顔をしている。
レティは、二人の頭を優しく撫でる。
空気が張り詰めているのは、寒さだけではないのだろう。
大妖精だけではなく、チルノも不安そうな顔をしている。
レティは、二人の頭を優しく撫でる。
「・・・もうほとんど戦闘の気配はないわ。・・・湖に帰ってもいいのよ?」
レティがそう言うと、ブンブンとチルノは首を振る。
「やだ!!あたいもレティと一緒にギアッチョ達を待つ!!そんでフランちゃんと一緒に帰るわ!!」
「わ・・・私もチルノちゃんとフランちゃんと一緒にいる!!」
「わ・・・私もチルノちゃんとフランちゃんと一緒にいる!!」
そう言って二人は、気丈に声を上げる。
その様子を見て、レティは小さく微笑んだ。
この二人は、どうやら心配なさそうである。
だが、一番不安なのは・・・・・・。
その様子を見て、レティは小さく微笑んだ。
この二人は、どうやら心配なさそうである。
だが、一番不安なのは・・・・・・。
「あ・・・・あ・・・・・・。」
レティの後ろに隠れながら、フランはレティにすがり付いていた。
その手は、まるで引き裂かんとばかりにレティの服を強く握り締めている。
その息は荒く、目は血走っている。
吹きすさぶ風に運ばれてくる、血の匂い、蹂躙される命の匂い。
そう言ったものに、吸血鬼としての本能が反応しているのだ。
だが、それでも彼女は必死にその衝動に耐えている。
その手は、まるで引き裂かんとばかりにレティの服を強く握り締めている。
その息は荒く、目は血走っている。
吹きすさぶ風に運ばれてくる、血の匂い、蹂躙される命の匂い。
そう言ったものに、吸血鬼としての本能が反応しているのだ。
だが、それでも彼女は必死にその衝動に耐えている。
「・・・・・・・・・フランドール。」
そう言って、レティは自分がしていたマフラーを、フランにふわっとかける。
「もしかしたら日が昇るかもしれないからね、一応少しは日よけ代わりになるから。」
レティに言われて、フランはレティを見上げる。
それは、今まで見た事のない種類の、優しい笑みだった。
それは、今まで見た事のない種類の、優しい笑みだった。
「まあ、きっとお日様が昇る頃にはギアッチョ達がカッコよくジェラートを助けてるだろうけどね。」
そう言って、レティはフランにパチンッとウィンクをした。
ギアッチョとベイビィ・フェイスは森の中へと逃げ込み、バオーはそれを追う。
ベイビィ・フェイスの息子の行動は、常にメローネの持っている親機に映し出される。
そして、その周囲の木には、色のついたテープが張られており、その色、張り方によって何処の場所にいるか分かるようになっていた。
ベイビィ・フェイスの息子の行動は、常にメローネの持っている親機に映し出される。
そして、その周囲の木には、色のついたテープが張られており、その色、張り方によって何処の場所にいるか分かるようになっていた。
『現在位置:A-24、バオーは僕を追ってB-24の位地へ向かっています。推定到達時40間秒後。』
「了解。プロシュート、ペッシの方に行った、追っているのはベイビィ・フェイスだ。」
「了解。プロシュート、ペッシの方に行った、追っているのはベイビィ・フェイスだ。」
息子から来た情報を、メローネがプロシュート達に伝える。
連絡に仕様するのは、ソルベのスタンドである『バタフライ』である。
メローネから連絡受けたソルベが仲介して即座にそのことを伝える。
連絡に仕様するのは、ソルベのスタンドである『バタフライ』である。
メローネから連絡受けたソルベが仲介して即座にそのことを伝える。
「ペッシ!やれ!!」
「へい!!」
プロシュートの支持を受けて、ペッシがビーチ・ボーイの棹を引っ張る。
その糸の先には、大量の『木の実』をつけた、奇妙な木があった。
他の木は一切実をつけていないというのに、その木には大量の『木の実』が実っていた。
すると、プチンッと何かが切られたような音がする。
月の光を反射するのは細い細いワイヤーである。そして、ビーチボーイが次々に木に張り巡らされたワイヤーを切断していく。
金具によって固定されていたソレは、張り詰めた状態から開放され、宙を舞い、するすると金具の間を潜り抜ける。
そして、その木の下に、バオーが現れた次の瞬間。
「へい!!」
プロシュートの支持を受けて、ペッシがビーチ・ボーイの棹を引っ張る。
その糸の先には、大量の『木の実』をつけた、奇妙な木があった。
他の木は一切実をつけていないというのに、その木には大量の『木の実』が実っていた。
すると、プチンッと何かが切られたような音がする。
月の光を反射するのは細い細いワイヤーである。そして、ビーチボーイが次々に木に張り巡らされたワイヤーを切断していく。
金具によって固定されていたソレは、張り詰めた状態から開放され、宙を舞い、するすると金具の間を潜り抜ける。
そして、その木の下に、バオーが現れた次の瞬間。
『?!』
ワイヤーにつながり、ぶら下がっていた『木の実』が、次々に落ちてきた。
木の枝には、『木の実』についていたと思わしき多数のピンが、ワイヤーに繋がれ寂しく揺れていた。
バオーの動体視力は、そんな光景とともに次々に落ちてくる『木の実』・・・手榴弾を捉えていた。
木の枝には、『木の実』についていたと思わしき多数のピンが、ワイヤーに繋がれ寂しく揺れていた。
バオーの動体視力は、そんな光景とともに次々に落ちてくる『木の実』・・・手榴弾を捉えていた。
次の瞬間、巨大な閃光と爆音が、周囲に響き渡った。
「ちょ・・・・・、やりすぎじゃねえかソルベの野郎・・・・・。」
響いた轟音に、思わずプロシュートが言葉を漏らす。
彼とペッシが受けた指令は、あくまでビーチボーイを設置し、ワイヤーを切ることのみである。
罠は全て、自身のスタンドを使用し、ソルベが設置した。
これと同じような罠が、まだ森の中に数箇所あるというのだ。
スイッチ式の地雷や様々なものがあるが、同じようにまず人間ならこげたミンチになるような物ばかりである。
彼とペッシが受けた指令は、あくまでビーチボーイを設置し、ワイヤーを切ることのみである。
罠は全て、自身のスタンドを使用し、ソルベが設置した。
これと同じような罠が、まだ森の中に数箇所あるというのだ。
スイッチ式の地雷や様々なものがあるが、同じようにまず人間ならこげたミンチになるような物ばかりである。
「本当にジェラート生かす気あんのかよ・・・、一人でも死んだらアウトなんだぞ・・・。」
そう言って、プロシュートは肩に止まっていたバタフライに話しかける。
そう言って、プロシュートは肩に止まっていたバタフライに話しかける。
「おいソルベ。大丈夫なんだろうな・・・・・。」
『こんだけやりゃあダメージがあるわ。腕の一本は飛んで・・・・・っ?!』
『こんだけやりゃあダメージがあるわ。腕の一本は飛んで・・・・・っ?!』
急に、ソルベの声が止まる。
「どうした?!」
『まずい・・・・・!!爆煙にまぎれて・・・ジェラートを見失っちまった!!』
「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉっ?!」
『まずい・・・・・!!爆煙にまぎれて・・・ジェラートを見失っちまった!!』
「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉっ?!」
プロシュートの絶叫が、火薬の匂いを運ぶ風に乗った。