リゾットは近くにあった枝に火をつけ、洞窟の中に放り込む。
その炎は、正常に赤々と燃えている。
その炎は、正常に赤々と燃えている。
「・・・・・・どうやら安全なようだな。」
リゾットは洞窟内の安全を確認し、中に入っていく。
暗闇の中、気配を頼りにゆっくりと洞窟の中を進んでいく。
湿っぽい匂いが、リゾットを包み込んだ。
足元に気を使いながら、リゾットはゆっくりと道を進む。
そして、しばらく進むと何かの気配を感じ、リゾットは身構える。
暗闇の中、気配を頼りにゆっくりと洞窟の中を進んでいく。
湿っぽい匂いが、リゾットを包み込んだ。
足元に気を使いながら、リゾットはゆっくりと道を進む。
そして、しばらく進むと何かの気配を感じ、リゾットは身構える。
「う・・・・・。」
呻く、小さな子供の声。
リゾットはポケットに入っていた、ペンライトを取り出し、目の前を照らす。
そこには、さらわれた子供達が大量に横たわっていた。
リゾットは一人一人、呼吸と脈を確認する。
全員、生きているようだが、何人かは衰弱している。
だが、一度にこれだけの人数を運ぶのは難しい。
それに・・・・・。
リゾットはポケットに入っていた、ペンライトを取り出し、目の前を照らす。
そこには、さらわれた子供達が大量に横たわっていた。
リゾットは一人一人、呼吸と脈を確認する。
全員、生きているようだが、何人かは衰弱している。
だが、一度にこれだけの人数を運ぶのは難しい。
それに・・・・・。
「殺気くらい隠したらどうだ?」
そう言って、リゾットは背後に向かってスタンドを発動する。
キンッとカミソリが、地面に落ちる。
キンッとカミソリが、地面に落ちる。
『ほう・・・・、気づいたか。流石は閻魔の犬・・と言ったところか。』
どうやらダメージはなかったらしい、平然と喋る敵に、内心リゾットは舌打ちをする。
ゆっくりと振り向き、敵の気配を探る。
しかし、それは漠然とした者で、敵の正確な位置が分からない。
無言で、リゾットは殺気の方向全体にメタリカを仕掛けるが虚しく金属が転がる音のみが聞こえる。
ゆっくりと振り向き、敵の気配を探る。
しかし、それは漠然とした者で、敵の正確な位置が分からない。
無言で、リゾットは殺気の方向全体にメタリカを仕掛けるが虚しく金属が転がる音のみが聞こえる。
『それが貴様の能力か?残念だったな・・・・。そんな物では我は殺せないぞ?』
メタリカの効果がない理由を、リゾットは思考する。
まず、敵がこちらの感覚を狂わす能力の持ち主。
もしくは、距離などを操る能力の持ち主。
とにかく、ありとあらゆる可能性が考えられる。
まずは、子供達を守ることが先決だ。
まず、敵がこちらの感覚を狂わす能力の持ち主。
もしくは、距離などを操る能力の持ち主。
とにかく、ありとあらゆる可能性が考えられる。
まずは、子供達を守ることが先決だ。
「・・・・メタリカ。」
洞窟の鉄分を使い、子供達を鉄の檻で包み込む。
細かく、堅牢に作られたそれは、子供達を戦いから守るためのものである。
敵がこちらの感覚を狂わせる能力の持ち主だとしたら・・・・。
細かく、堅牢に作られたそれは、子供達を戦いから守るためのものである。
敵がこちらの感覚を狂わせる能力の持ち主だとしたら・・・・。
「全包囲に攻撃すればいいこと・・・・。」
そうリゾットが呟いた瞬間、リゾットの周囲に無数のメスが浮かび上がる。
全方位に展開されたそれは、磁力を抑えられて細かに揺れている。
全方位に展開されたそれは、磁力を抑えられて細かに揺れている。
『っ?!』
「喰らえ。」
「喰らえ。」
まるで爆発した爆弾のように、磁力操作による加速を受けてメスが飛ぶ。
それはガキッと岩壁に刺さる。
だが、メスの幾つかが、何か布のような物を裂く音がする。
それはガキッと岩壁に刺さる。
だが、メスの幾つかが、何か布のような物を裂く音がする。
「逃さん!!」
そしてさらにメスを分解し、地中から鉄の杭を何本かドンッと飛び出させる。
すると、さらにボスッと言う何かを貫く音が聞こえた。
すると、さらにボスッと言う何かを貫く音が聞こえた。
「・・・・・やったか?!」
リゾットがペンライトで、音のした方向を照らす。
しかし、そこにはリゾットの望んだ光景はなく、ただ布切れが杭に刺さっているばかりだった。
しかし、そこにはリゾットの望んだ光景はなく、ただ布切れが杭に刺さっているばかりだった。
『三流の死神だな、貴様は。』
次に瞬間、リゾットは巨体に合わぬ素早い動きで左側に身体をそらす。
だが、まるで獣に噛み千切られたかのように、右腕の二の腕が抉られた。
だが、まるで獣に噛み千切られたかのように、右腕の二の腕が抉られた。
「ぐっ?!」
『ふむ・・・、勘だけは獣並か・・・・・・・・・・。』
『ふむ・・・、勘だけは獣並か・・・・・・・・・・。』
とっさにリゾットはメタリカを使い、出血を抑える。
(どこだ・・・・、どこにいる・・・・・。)
リゾットは姿の見えない敵の気配を、必死に探った。
彼が生まれつきの地獄の住人なら、魂をその目で見ることで敵の位置がわかっただろう。
しかし、彼は罪人であり、生前に特殊な能力を持っていたせいもあって空を飛ぶなどの僅かな能力しか、付加されていなかった。
彼が生まれつきの地獄の住人なら、魂をその目で見ることで敵の位置がわかっただろう。
しかし、彼は罪人であり、生前に特殊な能力を持っていたせいもあって空を飛ぶなどの僅かな能力しか、付加されていなかった。
(遠隔操作するタイプなのか・・・いや、スタンド使いと戦っているとは考えるな。もっと別の思考に切り替えろ・・・・・・・・・・・・。)
感覚を研ぎ澄ませながら、リゾットは冷静に思考をめぐらせ始めた。
「イルーゾォ、残り使い捨てに出来る鏡の数は?」
「一応、残りストックが十枚。・・・・チッ。半分くらい割れて使い物にならなくしちまったよ・・・・・・・・・。」
「おいおい!プロシュート!!右腕折れてんなら無理すんな!!」
「うっせぇ!!こんくらい何ともねぇよ!!」
「あ・・兄貴・・・、すみません・・・。俺がドジしたせいで・・・・。」
「クソッ!うじうじすんなよペッシ!!それより今は作戦道りするしかねぇだろうが!!」
「ギアッチョ、スタンドパワーは大丈夫?」
「ジェントリー・ウィープスは無理だな。まぁお前の『息子』が来たなら大丈夫だろ。」
「一応、残りストックが十枚。・・・・チッ。半分くらい割れて使い物にならなくしちまったよ・・・・・・・・・。」
「おいおい!プロシュート!!右腕折れてんなら無理すんな!!」
「うっせぇ!!こんくらい何ともねぇよ!!」
「あ・・兄貴・・・、すみません・・・。俺がドジしたせいで・・・・。」
「クソッ!うじうじすんなよペッシ!!それより今は作戦道りするしかねぇだろうが!!」
「ギアッチョ、スタンドパワーは大丈夫?」
「ジェントリー・ウィープスは無理だな。まぁお前の『息子』が来たなら大丈夫だろ。」
わいわいがやがやと、暗殺チームは準備を進めていく。
その様子を、あっけに取られながらフランやチルノ、大ちゃんは眺めていた。
三人とも、普段と違う様子のチームに怯えているのか、レティの服を縋るように掴んでいる。
その様子を、あっけに取られながらフランやチルノ、大ちゃんは眺めていた。
三人とも、普段と違う様子のチームに怯えているのか、レティの服を縋るように掴んでいる。
「ねぇ、これからどうなるの?雪女。」
不安そうに言うフランの頭を、レティは撫でる。
「・・・・・大丈夫よ。フラン、それよりあなたは気を引き締めてなさい。」
「?」
「?」
レティの言葉に、フランは不思議そうな顔をする。
「闘争の気にあてられれば、あなたの能力が暴走するかもしれないわ。・・・・そうしたら、あなたのお姉さんは二度とあなたとメローネが会うことを許してくれないわよ。」
そして、今度はチルノと大ちゃんの方を向いて告げる。
「二人とも、フランが危なくなったら助けてあげるのよ?」
「解ってるわレティ!あたいフランちゃんの友達だもの!!」
「チ・・・、チルノちゃんの友達なら私も助ける!!」
「解ってるわレティ!あたいフランちゃんの友達だもの!!」
「チ・・・、チルノちゃんの友達なら私も助ける!!」
頼もしく答える二人に、レティは笑った。
「レティ!!」
先ほどまで準備をしていたギアッチョが、レティの元へ歩いてくる。
「ギアッチョ、どうかしら?」
「あぁ、大体の算段はついた。お前はこいつらをつれて空の上にいてくれ。」
「ギアッチョ、どうかしら?」
「あぁ、大体の算段はついた。お前はこいつらをつれて空の上にいてくれ。」
「あら?私は手伝わなくていいのかしら?」
レティがそう言うと、ギアッチョはちびっ子達に聞こえないように、耳打ちする。
レティがそう言うと、ギアッチョはちびっ子達に聞こえないように、耳打ちする。
「・・・・わりぃが弾幕勝負どころじゃ済みそうにない。できるだけこいつらにショックを与えないようにしてろ。」
「あらあら、暗殺者さん達はやさしいのね。」
「・・・・・・・後でリゾットに殺されかけたくないだけだ。」
「あらあら、暗殺者さん達はやさしいのね。」
「・・・・・・・後でリゾットに殺されかけたくないだけだ。」
笑いながら言うレティに、ギアッチョはぶっきらぼうに答えた。
「それじゃあ行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
「行ってらっしゃい。」
それだけ告げて、去っていくギアッチョに、レティはいつものように声をかける。
チルノ達を支える彼女の腕に、力が少し篭った。
チルノ達を支える彼女の腕に、力が少し篭った。
「り・・・リゾットさん・・・・まだですか?!」
「えぇい!紫様!!スキマを開いて・・・・・・!!」
「あーもー!!落ち着きなさい!!」
「えぇい!紫様!!スキマを開いて・・・・・・!!」
「あーもー!!落ち着きなさい!!」
ここは、洩矢神社。
そこには、洩矢一家のほかに、八雲一家、それに妖怪の山の面々が集まっていた。
鴉天狗の新聞記者、射命丸文が一同に調査の結果を報告する。
そこには、洩矢一家のほかに、八雲一家、それに妖怪の山の面々が集まっていた。
鴉天狗の新聞記者、射命丸文が一同に調査の結果を報告する。
「・・・・・私が改めて集めた情報によると、確かに例の謎の生物によって負傷した妖怪は多数います。
しかし、彼らは人間に悪質な悪戯をする奴らのうえ、痛めつけられた後は治療がある程度施されていたようです。
妖怪の山に噂されていたような、目に付いた妖怪を、問答無用でいたぶって殺す・・・と言うのはおそらく・・・・デマでしょう。
複数の新聞でその噂が広められ、ホットな話題に他の新聞記者達も競ってその生物を取り上げるようにして・・・・・。
そして妖怪の山がその噂で持ちきりになり、上層部の面々がそちらのほうに気を向けた隙に・・・・・・・・。」
しかし、彼らは人間に悪質な悪戯をする奴らのうえ、痛めつけられた後は治療がある程度施されていたようです。
妖怪の山に噂されていたような、目に付いた妖怪を、問答無用でいたぶって殺す・・・と言うのはおそらく・・・・デマでしょう。
複数の新聞でその噂が広められ、ホットな話題に他の新聞記者達も競ってその生物を取り上げるようにして・・・・・。
そして妖怪の山がその噂で持ちきりになり、上層部の面々がそちらのほうに気を向けた隙に・・・・・・・・。」
「天狗お得意の情報操作ね。誤った情報を流して、外部のことに皆が目を向けるようにして内部の不穏な空気に気づかないようにした。
例の『魂喰い』の妖怪の指示でしょうね。妖怪の山で大騒動を起こさせ、そいつらに閻魔の部下を倒させる。
なおかつ、強力な結界を大人数ではらせれば、やっかいなスキマ妖怪に対する時間も稼げる・・・・といったところかしら。」
例の『魂喰い』の妖怪の指示でしょうね。妖怪の山で大騒動を起こさせ、そいつらに閻魔の部下を倒させる。
なおかつ、強力な結界を大人数ではらせれば、やっかいなスキマ妖怪に対する時間も稼げる・・・・といったところかしら。」
文の説明に、厄神 鍵山雛はため息を付いた。
彼女は厄を集める為に幻想郷中を巡る為、そこで聞いた話を文に情報提供をしていたのだ。
彼女は厄を集める為に幻想郷中を巡る為、そこで聞いた話を文に情報提供をしていたのだ。
「・・・・拙者はまんまと騙されたと言うことでござるか。まだまだ修行が足りぬ・・・・。」
心の底から悔しそうに、犬走椛は呟く。
「あれだね、こう言う所は人間も妖怪も変わらないんだねぇ。」
「外の世界の学園闘争とかを思い出すよね。」
「外の世界の学園闘争とかを思い出すよね。」
加奈子がため息をつき、諏訪子は懐かしそうに呟く。
「それどころじゃありません!!リゾットさんは合図をしたら力を貸してくれといっていましたけど!!」
「もしかしたら一方的に・・・・!!」
「もしかしたら一方的に・・・・!!」
東風谷早苗と八雲藍は、戦闘中のリゾットが心配なのか必死に助けようと主張する。
一応、通信は行えるが、リゾットから通信が入らない限り、通信は入れないように、といわれていた。
一応、通信は行えるが、リゾットから通信が入らない限り、通信は入れないように、といわれていた。
「だーかーらー!!妖怪の山の妖怪達とあの妖怪のはっている結界がもの凄く強力なのよ!!
どうやら霊夢達が異変に気づいて、多少は結界が揺らいでるみたいだけど私でも手こずっているの!!
スキマを開いても電波による通信を可能にするだけで精一杯で、まだそこと空間をつなぐのは無理なの!!
だいたいねぇ!!貴方達リゾットリゾット言ってるけど割と幻想郷全体的に大変なのよ?!
今回は今までの異変と違って後処理も、妖怪の山側と色々話さなくちゃいけないし・・・・・。
あと藍!あんたは早くこの結界の綻びを探しなさい!!そんな調子だからあの天狗どもに誑かされてるなんて思われるのよ!!」
どうやら霊夢達が異変に気づいて、多少は結界が揺らいでるみたいだけど私でも手こずっているの!!
スキマを開いても電波による通信を可能にするだけで精一杯で、まだそこと空間をつなぐのは無理なの!!
だいたいねぇ!!貴方達リゾットリゾット言ってるけど割と幻想郷全体的に大変なのよ?!
今回は今までの異変と違って後処理も、妖怪の山側と色々話さなくちゃいけないし・・・・・。
あと藍!あんたは早くこの結界の綻びを探しなさい!!そんな調子だからあの天狗どもに誑かされてるなんて思われるのよ!!」
すっかりリゾットに気を取られている二人に、紫はガーッと説教をする。
彼女は必死にスキマを用いて、張り巡らされている結界を調べていた。
彼女は必死にスキマを用いて、張り巡らされている結界を調べていた。
「ったく・・・、多分例の妖怪にまんまと天狗や河童達は利用されたんでしょうね。
幻想郷から出たことない、頭のお堅いやつらばっかりなんだから・・・・・橙!!」
「はいっ!紫様っ!!」
幻想郷から出たことない、頭のお堅いやつらばっかりなんだから・・・・・橙!!」
「はいっ!紫様っ!!」
突然紫に呼ばれて、橙はピシッと背筋と尻尾を伸ばす。
「藍がこんなんだから、あなたがプロシュート達の元に言って、どうしてこんな事態になったか伝えてきなさい。
危なくなったら逃げて帰ってきても構わないわ、こんな事態だから無理しないで。」
「解りました!!」
危なくなったら逃げて帰ってきても構わないわ、こんな事態だから無理しないで。」
「解りました!!」
そして、紫は橙の額に指をちょん、と乗せる。
すると、橙は自分の身体が急に熱くなったような感覚を覚えた。
すると、橙は自分の身体が急に熱くなったような感覚を覚えた。
「私の力を、少しあなたに分けてあげたわ、燃料を入れたようなものだから、気をつけなさい。」
その言葉を聞いて、橙は誇らしげな顔をする。
主の主に力を分け与えられた、こんなに光栄なことはない。
主の主に力を分け与えられた、こんなに光栄なことはない。
「ありがとうございます!!行ってきます!!」
次の瞬間、橙は障子を開けて、疾風のように走り去った。
「椛!!あなたも・・・・って椛?」
文も部下に指示を出そうとしたが、既にそこに椛の姿は無かった。
「・・・いつの間に・・・・・。」
「あぁ、椛は気配を断つのがうまいんですよ・・・・・。と言うか・・一言くらい上司に声をかけなさいまったく・・・。」
「あぁ、椛は気配を断つのがうまいんですよ・・・・・。と言うか・・一言くらい上司に声をかけなさいまったく・・・。」
呆気に取られる雛に、文は苦笑しながら言った。
まっすぐな彼女は、今頃ジェラートとソルベの元に向かっているのだろう。
まっすぐな彼女は、今頃ジェラートとソルベの元に向かっているのだろう。
「さーて、後は・・・彼女を呼びますか。」
橙の背中を見送った紫は、人里へと繋がるスキマを開いた。
「ぐぅっ!!」
『どうした?!先ほどまでの勢いは!!』
『どうした?!先ほどまでの勢いは!!』
リゾットは、先ほどから、一方的に攻撃を受けていた。
地中から鉄の杭を出して対抗するが、意味は無い。
そうしている間にも、リゾットの身体は敵の攻撃に食いちぎられていく。
左肩が、大きく抉られた。
地中から鉄の杭を出して対抗するが、意味は無い。
そうしている間にも、リゾットの身体は敵の攻撃に食いちぎられていく。
左肩が、大きく抉られた。
『ふふふ・・・・、貴様が死んではあの子供達は私に食われてしまうぞ?どうするつもりだ?』
「いや・・・・、俺が死んだとしても、この子達は助かるさ。」
「いや・・・・、俺が死んだとしても、この子達は助かるさ。」
抉られた左肩を掴みながら、リゾットは笑った。
「準備は・・・、整ったからな。」
「準備は・・・、整ったからな。」
リゾットの後ろに、一際大きな杭・・・否、鉄で出来た柱が立つ。
『何だと・・・・・・?』
妖怪には、リゾットが何をしようとしているのか、理解できなかった。
妖怪には、リゾットが何をしようとしているのか、理解できなかった。
「俺が無駄にこんな風に鉄柱を作り出していると思ったのか?」
ハッとして、妖怪は周囲を見渡す。
暗闇でもはっきりと物が見える妖怪の目には、その杭が規則正しく並んでいる事に気づいた。
ハッとして、妖怪は周囲を見渡す。
暗闇でもはっきりと物が見える妖怪の目には、その杭が規則正しく並んでいる事に気づいた。
「日本には・・・・神棚と言うものがある。簡易的な神社を、家の中に作った物だそうだ。」
おそらく、博麗の巫女や白黒魔法使いがこの状態を見れば気づいただろう。
それは、まるで上空から見た、御柱の立つ洩矢神社そのものだった。
本殿にあたる場所には、子供達を守る鉄の檻が置かれていた。
リゾットはコートの襟につけておいた、通信装置の電源を入れる。
それは、まるで上空から見た、御柱の立つ洩矢神社そのものだった。
本殿にあたる場所には、子供達を守る鉄の檻が置かれていた。
リゾットはコートの襟につけておいた、通信装置の電源を入れる。
「今だ!!やれ!!」
「解りました!!」
リゾットから入った通信に、早苗はその力を発動させる。
「早苗!!しっかりやりなさい!!」
「人里の信仰、一気にいただくよー!!」
「人里の信仰、一気にいただくよー!!」
加奈子と諏訪子が、彼女に力を与える。
青と赤のセーマンが、彼女の足元に光り輝いた。
原理は同じ、昔いた世界から、幻想郷に洩矢神社が移ったのと。
青と赤のセーマンが、彼女の足元に光り輝いた。
原理は同じ、昔いた世界から、幻想郷に洩矢神社が移ったのと。
「さぁ!!行くわよ!!藍!リゾットの座標は間違ってないでしょうね?!」
「大丈夫です!!」
「大丈夫です!!」
さらに今回はスキマ妖怪である、紫もその力を発揮し、空間に境界を作り上げる。
その座標軸の計算のサポートを、藍はする。
しかし、これだけでは力が足りない。
だから、彼女を呼んだのだ。
その座標軸の計算のサポートを、藍はする。
しかし、これだけでは力が足りない。
だから、彼女を呼んだのだ。
「今日が・・・満月でよかった・・・・・。」
そう言ったのは、緑がかった銀髪をなびかせ、頭部に二本の角を持った女性。
普段とは違い、何処か野性的な雰囲気を纏っている彼女こそ。
普段とは違い、何処か野性的な雰囲気を纏っている彼女こそ。
ワーハクタク、歴史の聖獣、上白沢 慧音である。
「私は作る・・・・!!子供達を取り戻すと言う・・・歴史を!!」
歴史を作り上げる能力により、僅かに、運が、因果律が変化する。
これで、全ては整った。
これで、全ては整った。
洞窟のなかの鉄柱が、光を帯び、洞窟の中を照らす。
『っ?!』
「なるほど、道理でメタリカが聞かないわけだ。」
「なるほど、道理でメタリカが聞かないわけだ。」
平坦な声で、リゾットが言った。
奇跡の光に照らされた妖怪の姿は、まるで陽炎のように透けていた。
奇跡の光に照らされた妖怪の姿は、まるで陽炎のように透けていた。
「貴様は、実態のない妖怪だったか。」
鉄杭は御柱となり、リゾットがさきほど出した二本の巨大な柱は、鳥居となる。
そして、社となった鋼の檻に、光が集中する。
妖怪が食物を逃がすまいと動こうとした次の瞬間、光が爆発する。
そして、社となった鋼の檻に、光が集中する。
妖怪が食物を逃がすまいと動こうとした次の瞬間、光が爆発する。
「くっ!!」
その眩しさに、リゾットも目を細めてしまう。
眩しさが収まる。
鉄の檻の中の子供達は、いなくなっていた。
眩しさが収まる。
鉄の檻の中の子供達は、いなくなっていた。
『くそっ!!』
一気に自分に不利になったと悟ると、妖怪は洞窟の外に逃げようとする。
「逃がすか!!」
しかし、リゾットは逃がさない。
メタリカにより鉄の壁を作り、洞窟の中を密閉した。
メタリカにより鉄の壁を作り、洞窟の中を密閉した。
『な・・?!正気か?!貴様も窒息死するぞ!!』
「心配するな、俺は昔金庫に閉じ込められかけた事がある。あの時は流石に焦ったな。」
「心配するな、俺は昔金庫に閉じ込められかけた事がある。あの時は流石に焦ったな。」
リゾットの行動に、驚く妖怪を他所に、彼は平然としている。
「あの時は、あいつらが助けに来てくれた。だから、俺はお前を殺しさえすればいい。」
そう言ってリゾットはメタリカを発動させる。
彼の掌から、皮膚を切り裂いてメスが現れる。
彼の掌から、皮膚を切り裂いてメスが現れる。
「まったく・・・・、こう言う時、メタリカが人の形をしていないのが面倒だ。
スタンドにダメージを当てるときは、俺の血を鉄器に練りこませねばならないのだからな。」
スタンドにダメージを当てるときは、俺の血を鉄器に練りこませねばならないのだからな。」
そう言ってリゾットはメタリカが蠢くメスを投げる。
『ぐあっ?!』
それは先ほどまでの鉄杭とは違い、陽炎のような敵を切り裂いた。
「さぁ、子供はもういないんだ。思い切り激しくいくとするか。」