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東方暗殺団・外伝 ーMAGICAL GEAR SHANHAIー 第二話

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「そうか・・・・・、人形が・・・・・・・。」
リゾットは淡々とそう言う。
エプロンをつけてお盆を持っている姿は、さながらギャルソン・・・と言うより主夫である。
散々暴走して、アリスは落ち着いたのか、イルーゾォに連れられて暗殺チーム邸に戻っていた。
そこでカフェラテと茶菓子を出されたが、顔は暗く沈んでいる。
一方人形達は食べ物を食べれるのか、アリスが食べないのを見られると茶菓子を分け合って仲良く食べていた。
「もうどうしたらいいか・・・・、蓬莱はこんな事する子じゃないのに・・・・。」
さめざめと泣くその姿は、娘の非行に涙を流す母そのものである。
「で、その彼氏の人形ってのはどんなのなんだ?」
「それがね・・・・・・・。」
ホルマジオの問いに、アリスは一枚の写真を見せる。
どれどれ・・・と暗殺チームの一同は写真を除きこんだ。
「・・・・・・・・・・・こりゃあ・・・・・。」
「その・・・何と言うか・・・・。」
全員、その写真を見て、絶句と言うか、何とも言えない表情になる。
そこには、ホラー映画に登場するような人形に、かわいらしい少女の人形が抱きついている図だった。
せめて、某うろおぼえ動画のエボニーデビルだったらよかったのに、一同の心は一つになった。
「し・・・幸せそうだからいいんじゃないかしら?」
戸惑いがちに、冷や汗を流しながらレティが言う。
確かに、その写真は少なくとも人形達は幸せそうだった。
「駄目よ!!まだ蓬莱は七色人形達の中でも一番年下だし、一人で弾幕もうまく撃てないのよ!!
 末っ子の蓬莱を人質に取られてるから、他の皆もあの人形の言う事聞くしかないし・・・・・・!!
 なんとか連れ出せたのは上海と、あと六人くらい・・・・・・・・・あぁ!!皆!!」
自分の可愛い人形を思い、アリスは再び泣き始めた。
「な・・・泣くなよ!!何だったら俺が・・・・・・。」
そう言ってイルーゾォはアリスを慰めようとする。
元々イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーは潜入から監禁までばっちりのスタンドである。
今回のような事態にはうってつけだろう。
だが、それを遮る声が一つ。

「無理だな。」
非情な台詞を告げるのは、先ほどまで何処かに行っていたソルベだった。
「多分、そいつは俺が任務を受けてた霊だ。『凶暴な妖怪と化した霊が取り付いている人形』って話だったが・・・・。」
どうやら先ほどまで家にいなかったのは、その調査の為だったらしい。
休みだというのに、ご苦労な事である。
「人形って言うんでアンタの家もスタンドで見てみたが・・・・、ありゃ無理だな。がっちり人形で警備されてやがったぜ。」
ソルベの肩で、彼のスタンドがひらりひらりと舞う。
「じゃあ俺が侵入するってのは?」
ホルマジオが手を上げ、告げる。
「駄目だ、小さいお前じゃあっという間に人形に弾幕でリンチだぜ?」
首を振って、ソルベはその案を却下した。
「私は?この小さい姿だったら行けるんじゃない?弾幕ごっこもなれてるし・・・。」
「無理だな、俺には詳しいことはわからんが中は見かけ以上に広かった。多分結界で空間を弄ってるんだろう。
 そんなところに行ってギアッチョとのリンクが切れたらこの季節だ、あんた、耐えられねえだろ。」
さらに立候補したレティを、ソルベは首を振る。
「ソルベ、じゃあてめぇのスタンド使って壁をすり抜ければいいじゃねえか。」
先ほどから否定ばかりしているソルベにいらついたのか、棘のある口調でギアッチョは言う。
だが、ソルベはため息をつく。
「わりぃ、もう既に試したけど駄目だったわ。そんでもってすぐに人形に見つかって飛び逃げて来たってわけだ。
 イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーで結界は排除できるかどうか・・・・・。」
どうやらしっかり既に試していたらしい。
「もうじゃあいいじゃねえか、家ごと爆破しろよ爆破。」
「行き成り何言い出すんですか兄貴?!」
もうすでにめんどくさそうなプロシュートの過激な発言に、ペッシは冷や汗を流しながら突っ込んだ。
それを聞いていたリゾットが考え込む。
「・・・・他の妖怪に助けを求めるというのは?」
「そんな事出来る訳ないじゃない!!特に紫になんか言ったらどんな目に合うか・・・・・。だからイルーゾォの頼むことにしたのよ・・・。
 魔理沙やらパチュリーやらにも言ったらあとでどんな物を請求されるか分かったモンじゃないし・・・・。」
リゾットの提案に、アリスは頭を抱えながらため息をついた。
どうやらもう助けを求めるにも煮詰まったらしく、それでイルーゾォの所へきたらしい。
「あれ?前イルーゾォに聞いたけど、アリスのお母さんって凄い人じゃなかったっけ?」
ふと、ペッシが以前イルーゾォが話していた話を思い出す。
「そうじゃん!!神綺さん頼れよ!!俺のところくる前に!!」
面倒なことに巻き込むなよ、と付け加えてから、最もだとイルーゾォはアリスに告げる。
「それはもっと駄目なのよ・・・、しばらく実家に帰ってないからね・・多分行ったが最後、一ヶ月は帰ってこれないわ・・・。」
アリスは深い深いため息を、再びついた。

そんな一同の様子を見て、ソルベは状況を纏める。
暗殺チーム一の経験を誇る、歴戦の傭兵はこう言った。
「真正面からは無理だな。何処もかしこも固められてる。
 だからといって不意打ちも不可能、人間が侵入するほどのスペースはない。」
「・・・それで?」
アリスに聞き返されて、ソルベはニヤリ、と笑った。
「簡単だ、あんたが何とか連れてこれた人形の中で、一番強い奴を侵入させ、親玉を撃破すりゃあいい。
 そいつなら小さい隙間から侵入できるし、何より仲間の人形や家の内部構造に詳しい。
 そいつには通信機能がついてるよな?だったら常に指示をだして、サポートできる。
 不安だったら何かしら装備を用意してもいい、河童を機械でつれば簡単だ。魔法関係はあんたが知識を貸さなきゃだがな。
 格闘戦については・・・・・、俺が何とかしてやる。」
「え・・・・?」
突然の提案に、アリスは呆然とする。
「それって・・・・、助けてくれるって事?」
「あぁ、俺の任務にも関係する事だからな。協力は惜しまねぇぜ?なぁリーダー。」
そう笑うソルべに、リゾットはため息を付いた。
「・・・・仕方があるまい、いつもイルーゾォが世話になっているし、この休みは特に何も予定はない。
 さらには任務にも関係する事だ。こっちにもメリットがあるのだから、協力しない道理はない。」
リゾットはそう言って、チームのメンバー一同を眺める。
その視線を受けて、ある者はやれやれという様子で肩をすくめ、ある者はしょうがねぇなぁとため息をつき、またある者はめんどくさそうにため息をついた。
だが、誰も、リゾットの視線に反抗するような者はいなかった。



一同は準備に移った。
ソルベは何やら地下の施設で、上海に何やら拳銃の扱いや、格闘について色々講義をしている。
それを理解しているかどうかは分からないが、上海は真面目にそれを聞いていて実践しているようだった。
上海の持っている小さな拳銃は、にとりに頼んで作ってもらったものだ。
さらには他の河童も機械と胡瓜で釣り、その他の銃も製作中である。
といっても、河童達に渡したのはガスガンなどであり、殺傷能力のある銃、と言う訳ではない。
最新のモバイルPCと胡瓜五十本と引き換えにしたら、一時間ちょっとで望み道理の物を作ってくれました。
一方、アリスは今はにとりと一緒にその人形サイズの拳銃に合わせた弾丸を作っている。
暗殺チームの他の面々も、侵入ルートの考えや偵察、さらには物資の調達などを行った。

そして、作戦決行の日。
「ちっ・・・・、やはり気づかれた見たいだな・・・・・。」
紅魔館の屋根の上から、魔法の森をスタンドで監視していたソルベがぼやく。
彼がスタンドで覗いた森の中では、無数の人形達がそこを巡回、監視していた。
暗殺チーム一同、そして、アリスとその人形達はそこに集合していた。
もちろん、家主には了承を取ってある。その潜入の様子を見せる・・・と言う事を条件にだ。
普段暇をもてあましているお嬢様である、そんな面白そうな事はうってつけだった。
そして潜入する上海も、その準備をしていた。
「ごめんね、上海、皆。こんな可愛くない服着せちゃって。」
そう言ってアリスは、上海の頭をなでる。
そして同じような服を着た他の恰好の人形達の頭を順番に着せていった。
今、上海は特殊部隊さながらの服を着ていた。
「まぁそう言うなよアリス。たまにはお前達だってかっこいい服着てみたいよな?
 いやぁ、でもよく似合ってと思うぞ?色んな服も着こなせてこそいい女って奴だからな。」
そう言ってイルーゾォは、人形達一人一人をほめてやる。
アリスの家によく行く彼にとって、この人形達も顔見知りであり、区別もつく。
イルーゾォのイタリア男らしいほめ言葉に、かわいらく人形達ははしゃいだ。
暗い色の迷彩服は、魔法の森の植物に合わせた暗い緑色。
さらには様々な道具を収納する為の胸や腰についたポケットや鞄。
そして、その額にはなにやらガラスのついたバンダナが、巻かれていた。
「よし、カメラは良好だな。」
機械に強いメローネが、上海人形の額につけられた小型カメラの様子をチェックする。
それは長いバンダナに取り付けられており、バンダナはうしろで蝶々結びにされている。
「いいかい、ここのカメラを破壊されたら俺達は君の様子がほとんど分からなくなる。
 絶対、このバンダナを破壊されないようにするんだよ?」
メローネの言葉に、上海はこくり、と頷いた。

「あとは、これを持っていけ。」
「シャンハイ?」
ギアッチョに、ある物を渡された。
それは色とりどりの小さな円盤でありすべてキラキラと輝いている。
「これはね、私とギアッチョの使い魔のリンクを研究して作った、特殊な装備なの。」
レティが上海に、そのアイテムの使い方を説明する。
「このアイテムを使えば、暗殺チームの皆のスタンド能力をちょっぴり使えるようになるの。
 以前地底に潜った魔理沙や霊夢のサポートと同じような感じだと思ってもらえればいいわ。
 それを今回はスタンドで応用したの。どの程度スタンドを使えるかは分からないから、気をつけて。」
上海はそれを受け取り、ペコッとレティとギアッチョに礼をした。
「使うときは通信で一言言えよ、こっちのスタンドがある程度弱るからな。」
ぶっきらぼうにプロシュートにそう一言言われて、上海はこくり、と頷いた。
「リーダー・・、本当に大丈夫なんですかねぇ・・・・・。」
ペッシが不安そうに、リゾットに尋ねる。
それを聞いていたホルマジオは、ペッシの肩を叩きながら言う。
「おいおい、こんだけ準備したんだぜ。何より、このちっこい嬢ちゃんを信用してやれよ?これでも下手したらお前より場数踏んでるんだぜ?」
「シャンハーイ!!」
ホルマジオの言葉に、上海はエッヘンと胸を張る。
彼女はいつだってアリスの傍で、彼女と共に戦っていたのだ。
戦闘経験でいえば、人形達の中でもトップクラスに入る。
「よし、じゃあ作戦を言うぞ。」
リゾットがそう言うと、上海はビシッと背筋を整える。
この一日の間で、ソルベにすっかり叩き込まれたらしい。
他の人形も、同じように上海の後ろに並び、ビシッと立つ。
その様子に満足したのか、リゾットは頷いてこういった。

「まず、上海は森を出来るだけ遠回りし、アリスの家に向かう。
 他の奴らは陽動だ、弾幕でもミサイルでも撃って注意を引け。
 その間に上海、お前は飛行も弾幕もいっさいせず、ひたすら進め。
 邪魔な敵は、その銃で撃つ事。その銃で撃たれると、魔力を消費する。
 魔力で動いているお前の仲間は魔力なければ動けないはずだ。
 そして上海がアリス邸に侵入した時点で、他の人形は撤収。
 ・・・・・後はお前一人でやり遂げてもらう。分かったな?」
リゾットの言葉に、上海達人形は、ビシッと敬礼の形を取った。
その可愛らしい様子に、そのポーズを教えたはずのソルベはリゾットの後ろでおかしそうに笑っていた。
「よし、なら・・・鳥になって来い!!」
ソルベがそう言うと、上海達の体が、ひょいっと持ち上げられる。
持ち上げたのは、ジェラートだった。
「じゃあ行くよー?全員しっかり、パラシュートはつけたよね?」
そう言いながら、まず、一体の人形をジェラートはガシッと掴んだ。


「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



掛け声と共に、その人形はジェラートの人外の腕の力で魔法の森へと投げられる。
そしてジェラートは次から次へと、人形を投げていく。
魔法の力も化学の力も使わずに、人形達は湖の上を飛行する。
「シャンハーイ!!」
リーダーである上海が声を上げると人形達は一斉に、パラシュートを展開した。
それぞれ離れた地点でパラシュートを展開していき、バラバラに魔法の森へ降下されていく。





こうして、幻想郷の、歴史には決して残らない戦い、【マスターオブパペット作戦】が開始されたのであった。

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