ーーーーー魔法の森 南西部ーーーーー
ぼさっと上海は、木の上に着地する。
そして、そのままパラシュートを外し、ロープを木の枝にくくりつけ
それを手に持ち、上海は木の幹を蹴りながら地面へと降り立った。
その場に伏せ、上海は通信を入れる。
「シャンハイ!!」
【上海、うまく着陸できたみたいだな。】
上海はまず、イルーゾォに通信を入れた。
彼はそもそも鏡の能力を使っての侵入任務などが多く、潜入ならば暗殺チームの中でも慣れている方に入る。
さらに彼は普段から彼女と接しているせいか、上海が何を言っているのかはっきりと分かる。
なので、彼女はまずイルーゾォに通信を入れたのだ。
「シャンハーイ・・・・。」
【あぁ、そうだな。そこから二時の方向にアリスの家がある。悪いが草を掻き分けて行かなくちゃならない。
出来るだけ隠れて、もし見つかったらソルベに渡されたその拳銃で撃って無力化しろ。
と、言ってもいいか?サイレンサーと言っても何処から銃声が来るのか分からなくする程度だ。
その付近に、お前がいるってことはバレる。だから出来るだけ隠れていくんだぞ。】
「シャンハイ。」
短く答えて、シャンハイは通信を切った。
出来るだけ姿勢を小さくし、敵から姿が見えないように移動する。
彼女はバンダナをはずし、それを頭に被る。
大きいそれは、まるでウェディングベールのように上海の金色の髪を覆った。
これで、上から空を飛んでいる敵に対しては、ほぼ保護色となるだろう。
問題は、地面を巡回する敵である。
「・・・・・・・・・・。」
自身の姉妹に手をかけなければならない事に息を呑みながら、上海はゆっくりと進んでいった。
ぼさっと上海は、木の上に着地する。
そして、そのままパラシュートを外し、ロープを木の枝にくくりつけ
それを手に持ち、上海は木の幹を蹴りながら地面へと降り立った。
その場に伏せ、上海は通信を入れる。
「シャンハイ!!」
【上海、うまく着陸できたみたいだな。】
上海はまず、イルーゾォに通信を入れた。
彼はそもそも鏡の能力を使っての侵入任務などが多く、潜入ならば暗殺チームの中でも慣れている方に入る。
さらに彼は普段から彼女と接しているせいか、上海が何を言っているのかはっきりと分かる。
なので、彼女はまずイルーゾォに通信を入れたのだ。
「シャンハーイ・・・・。」
【あぁ、そうだな。そこから二時の方向にアリスの家がある。悪いが草を掻き分けて行かなくちゃならない。
出来るだけ隠れて、もし見つかったらソルベに渡されたその拳銃で撃って無力化しろ。
と、言ってもいいか?サイレンサーと言っても何処から銃声が来るのか分からなくする程度だ。
その付近に、お前がいるってことはバレる。だから出来るだけ隠れていくんだぞ。】
「シャンハイ。」
短く答えて、シャンハイは通信を切った。
出来るだけ姿勢を小さくし、敵から姿が見えないように移動する。
彼女はバンダナをはずし、それを頭に被る。
大きいそれは、まるでウェディングベールのように上海の金色の髪を覆った。
これで、上から空を飛んでいる敵に対しては、ほぼ保護色となるだろう。
問題は、地面を巡回する敵である。
「・・・・・・・・・・。」
自身の姉妹に手をかけなければならない事に息を呑みながら、上海はゆっくりと進んでいった。
「・・・あ、それロンです。」
「げーっ!!マジでか?!」
「これは・・・・・・・。」
「あぁーもう!!」
顔を輝かせる美鈴にギアッチョ、リゾット、それにメローネがそれぞれの反応を示す。
紅魔館の門の前では、早々に展開に飽きてきた暗殺チームの面々と門番が麻雀をしていた。
和式麻雀も得意なのか、美鈴も彼らに混ざって先ほどから興じていた。
もちろん、巡回の時間にはきっちり巡回している、きちんと仕事は忘れていない。
そしてバルコニーでは、フランドールとレミリアがお茶をしながらその様子を眺めていた。
その横には、上海のカメラから映し出される映像が写っている。
だが、今彼女達の視線はマージャンをしている四人に向けられていた。
「・・・・おかしいのー。」
血とミルク入りの紅茶を飲みながら、フランがぼやく。
「どうしたの?フラン?」
「お姉さまは皆と仲良くないから分からないのよ。リゾットは普段すっごく真面目なのよ、咲夜よりすごいんだから。」
そう言ってフランはチョコレートのかかったクッキーをボリボリと齧る。
「なのに・・・、他の皆とサボるなんて・・おかしいのよ。」
「あらあら、何もおかしくないわよ。」
ぼやくフランに、上から声がかかった。
ふわり、と白い空気と共にバルコニーに降り立ったのは、すっかり暗殺チームに馴染んだレティだった。
「だって今日は本当だったらお休みだもの、緊急事態が起こらない限りは結構あんな感じよ?」
「ふーん・・・・・・。」
レティの言葉に、感心したようにフランは頷いた。
「それより、あなたいつまでいるつもり?もうそろそろ夏よ?」
レミリアが紅茶に砂糖を入れながら、レティに問う。
「そうねぇ・・・・・。」
そう言ってレティは空を仰いだ。
太陽がさんさんと眩しく降り注いでいる、初夏の空だ。
「まぁ、昔を思い出してもう少しいるわ。でも、そろそろね。」
そう言うレティの表情は、レミリア達の方からは見えなかった。
「レティ、どこかいっちゃうの?」
フランは不安そうに、レティに言う。
彼女はチルノ達と一緒に、よくレティには遊んでもらっていた。
母、というものを知らないフランにとってレティは「お母さん」のような存在になっていたのだ。
「本当はもっと早く行かなくちゃだったんだけどね、ギアッチョ達と一緒にいるのが楽しかったからちょっと無理しちゃったの。」
そう言ってレティは振り返る。その顔は、微笑んでいた。
「チルノと大ちゃんは慣れてるけど、ギアッチョはまだ慣れてないから。
その時はよろしくね、フランドール。」
そう言って、彼女はふわり、とバルコニーから飛びたった。
おそらく、麻雀で負け続けているギアッチョをからかいに行ったのだろう。
「・・・・暢気なものね。」
その様子を見て、レミリアは皮肉げにそう呟いた。
血の入っていない紅茶に口をつけ、純粋にその香りと楽しむ。
「それ、にーとのお姉さまに言われたくないと思うわ。」
妹の辛辣な言葉に、思いっきりレミリアは紅茶を噴出した。
「げーっ!!マジでか?!」
「これは・・・・・・・。」
「あぁーもう!!」
顔を輝かせる美鈴にギアッチョ、リゾット、それにメローネがそれぞれの反応を示す。
紅魔館の門の前では、早々に展開に飽きてきた暗殺チームの面々と門番が麻雀をしていた。
和式麻雀も得意なのか、美鈴も彼らに混ざって先ほどから興じていた。
もちろん、巡回の時間にはきっちり巡回している、きちんと仕事は忘れていない。
そしてバルコニーでは、フランドールとレミリアがお茶をしながらその様子を眺めていた。
その横には、上海のカメラから映し出される映像が写っている。
だが、今彼女達の視線はマージャンをしている四人に向けられていた。
「・・・・おかしいのー。」
血とミルク入りの紅茶を飲みながら、フランがぼやく。
「どうしたの?フラン?」
「お姉さまは皆と仲良くないから分からないのよ。リゾットは普段すっごく真面目なのよ、咲夜よりすごいんだから。」
そう言ってフランはチョコレートのかかったクッキーをボリボリと齧る。
「なのに・・・、他の皆とサボるなんて・・おかしいのよ。」
「あらあら、何もおかしくないわよ。」
ぼやくフランに、上から声がかかった。
ふわり、と白い空気と共にバルコニーに降り立ったのは、すっかり暗殺チームに馴染んだレティだった。
「だって今日は本当だったらお休みだもの、緊急事態が起こらない限りは結構あんな感じよ?」
「ふーん・・・・・・。」
レティの言葉に、感心したようにフランは頷いた。
「それより、あなたいつまでいるつもり?もうそろそろ夏よ?」
レミリアが紅茶に砂糖を入れながら、レティに問う。
「そうねぇ・・・・・。」
そう言ってレティは空を仰いだ。
太陽がさんさんと眩しく降り注いでいる、初夏の空だ。
「まぁ、昔を思い出してもう少しいるわ。でも、そろそろね。」
そう言うレティの表情は、レミリア達の方からは見えなかった。
「レティ、どこかいっちゃうの?」
フランは不安そうに、レティに言う。
彼女はチルノ達と一緒に、よくレティには遊んでもらっていた。
母、というものを知らないフランにとってレティは「お母さん」のような存在になっていたのだ。
「本当はもっと早く行かなくちゃだったんだけどね、ギアッチョ達と一緒にいるのが楽しかったからちょっと無理しちゃったの。」
そう言ってレティは振り返る。その顔は、微笑んでいた。
「チルノと大ちゃんは慣れてるけど、ギアッチョはまだ慣れてないから。
その時はよろしくね、フランドール。」
そう言って、彼女はふわり、とバルコニーから飛びたった。
おそらく、麻雀で負け続けているギアッチョをからかいに行ったのだろう。
「・・・・暢気なものね。」
その様子を見て、レミリアは皮肉げにそう呟いた。
血の入っていない紅茶に口をつけ、純粋にその香りと楽しむ。
「それ、にーとのお姉さまに言われたくないと思うわ。」
妹の辛辣な言葉に、思いっきりレミリアは紅茶を噴出した。
「・・・あぁもう!!人事だと思って!!」
麻雀している面子のほかにも、魚釣りに言ったペッシやら昼寝を始めたプロシュートやら私物のPCを弄り始めたジェラートやら銃の点検を始めたソルベやら。
とにかくマイペースにもほどがある暗殺チームの一同に、アリスは苛立つ。
「まぁ落ち着けよアリス。全員で見ててもどうしようもならないって。
とりあえず囮の人形達もまだたいした傷を負ってないし・・・・・。」
そう言ってイルーゾォは、アリスを落ち着ける。
イルーゾォの言うとおり、全員でモニターを見つめていてもどうしようもならない。
だが、それでもアリスは苛立たずにはいられなかった。
「だけど・・・・!!」
その時だった、とぅるるるん!とぅるるるん!と通信機がなる。
「上海?!どうしたの?!」
アリスはすぐさま、それに応答する。
【シャンハーイ・・・・・。】
「え・・・・?家の前までたどり着いたけど・・・・・家の周りが鈴蘭で覆われてるですって?!」
上海の言葉に、二人はモニターに目を向ける。
そこには、紫色の毒霧と、白い鈴蘭に囲まれたアリスの家があった。
「なんだこりゃ・・・・?!これも敵の・・・・・。」
「いえ・・・・、違うわ!!これは・・・・・・・・・・・。」
麻雀している面子のほかにも、魚釣りに言ったペッシやら昼寝を始めたプロシュートやら私物のPCを弄り始めたジェラートやら銃の点検を始めたソルベやら。
とにかくマイペースにもほどがある暗殺チームの一同に、アリスは苛立つ。
「まぁ落ち着けよアリス。全員で見ててもどうしようもならないって。
とりあえず囮の人形達もまだたいした傷を負ってないし・・・・・。」
そう言ってイルーゾォは、アリスを落ち着ける。
イルーゾォの言うとおり、全員でモニターを見つめていてもどうしようもならない。
だが、それでもアリスは苛立たずにはいられなかった。
「だけど・・・・!!」
その時だった、とぅるるるん!とぅるるるん!と通信機がなる。
「上海?!どうしたの?!」
アリスはすぐさま、それに応答する。
【シャンハーイ・・・・・。】
「え・・・・?家の前までたどり着いたけど・・・・・家の周りが鈴蘭で覆われてるですって?!」
上海の言葉に、二人はモニターに目を向ける。
そこには、紫色の毒霧と、白い鈴蘭に囲まれたアリスの家があった。
「なんだこりゃ・・・・?!これも敵の・・・・・。」
「いえ・・・・、違うわ!!これは・・・・・・・・・・・。」
ーーーーーアリス邸 南部ーーーーー
「あぁ、憂鬱だわ。憂鬱よ。」
とっさに頭上から聞こえてきた声に、上海は拳銃を構えた。
そこには、紫と赤のドレスに身を包んだ金色の紙の少女人形が浮かんでいた。
「人形革命のためとはいえ、同種を殺さないといけないなんて。
私は愚かな人間とは違うから、憂鬱よ。憂鬱でしょうがないわ・・・・・。」
そう言う少女の傍には、妖精のような小さい人形がふわりと浮かんでいた。
アリスが、目の前に立ちふさがった少女の名前を無線越しに呼ぶ。
【メディスン・・・・メランコリー!!】
「シャンハイ!!」
アリスの声にこたえるかのように、上海はその目つきを鋭くした。
「あぁ、憂鬱だわ。憂鬱よ。」
とっさに頭上から聞こえてきた声に、上海は拳銃を構えた。
そこには、紫と赤のドレスに身を包んだ金色の紙の少女人形が浮かんでいた。
「人形革命のためとはいえ、同種を殺さないといけないなんて。
私は愚かな人間とは違うから、憂鬱よ。憂鬱でしょうがないわ・・・・・。」
そう言う少女の傍には、妖精のような小さい人形がふわりと浮かんでいた。
アリスが、目の前に立ちふさがった少女の名前を無線越しに呼ぶ。
【メディスン・・・・メランコリー!!】
「シャンハイ!!」
アリスの声にこたえるかのように、上海はその目つきを鋭くした。
ピンポンパンポーン♪
ーーーーーーーーーーここから、上海の一部音声に、字幕をつけさせていただきます(訳:イルーゾォ)----------
「あらあら、そんな怖い顔しないで。本当なら私だってあなたと戦いたくないの。
あなたがこちら側についてくれるなら、すぐにでも戦うのをやめてあげ・・・・・・。」
そう言ったメディスンの髪を、小さな弾丸が掠めていった。
「シャンハーイ・・・・。(悪いがなお嬢さん、私は忠誠を誓った主人を裏切るほど安い作りじゃないんでね。)」
そう言って上海は西部劇のように拳銃を回しながら、不敵な笑いを浮かべる。
上海の言葉に対し、メディスンは怒りを燃え上がらせる。
「ふん・・・!人間に操られるだけのマリオネットがいい気になって!!自我を持つ私に勝てるとは思わないことね!!」
激昂したメディスンの周囲に、妖怪さえも侵す猛毒が集められる。
上海の耳には、イルーゾォとアリスからの声が届いていた。
【上海!!永琳にもらったあれを使いなさい!!】
【数に限りがある!!ギアッチョのスタンドを使って回りの鈴蘭を消せ!!ギアッチョー!!お前のスタンド使うぞー!!レティも!!】
「シャンハイ!!(了解!!)」
短く答えて、上海はすぐに白いディスクと掌サイズの青いディスクに魔力を込める。
すると、そのディスク達は一瞬で上海の体内へとすいこまれていった。
「シャンハーイッ!!(ホワイトアルバム!!リンガリングコールド!!)」
ギアッチョのスタンドの温度を下げる能力が、レティの寒気を操る能力の力を底上げしていく。
「あ・・・あぁっ!!スーさん!!!」
瞬く間に、アリス邸周囲の温度は真冬のそれになる。
そして、植物である鈴蘭はその急激な寒さに活動を弱めていく。
「シャー・・・・ンハイッ!!(ジェントリー・・・ウィープス!!)」
最後に止めとばかりに、上海は一気に空気の温度を下げた。
次の瞬間、辺り一体の鈴蘭は完璧に凍りついた。
あなたがこちら側についてくれるなら、すぐにでも戦うのをやめてあげ・・・・・・。」
そう言ったメディスンの髪を、小さな弾丸が掠めていった。
「シャンハーイ・・・・。(悪いがなお嬢さん、私は忠誠を誓った主人を裏切るほど安い作りじゃないんでね。)」
そう言って上海は西部劇のように拳銃を回しながら、不敵な笑いを浮かべる。
上海の言葉に対し、メディスンは怒りを燃え上がらせる。
「ふん・・・!人間に操られるだけのマリオネットがいい気になって!!自我を持つ私に勝てるとは思わないことね!!」
激昂したメディスンの周囲に、妖怪さえも侵す猛毒が集められる。
上海の耳には、イルーゾォとアリスからの声が届いていた。
【上海!!永琳にもらったあれを使いなさい!!】
【数に限りがある!!ギアッチョのスタンドを使って回りの鈴蘭を消せ!!ギアッチョー!!お前のスタンド使うぞー!!レティも!!】
「シャンハイ!!(了解!!)」
短く答えて、上海はすぐに白いディスクと掌サイズの青いディスクに魔力を込める。
すると、そのディスク達は一瞬で上海の体内へとすいこまれていった。
「シャンハーイッ!!(ホワイトアルバム!!リンガリングコールド!!)」
ギアッチョのスタンドの温度を下げる能力が、レティの寒気を操る能力の力を底上げしていく。
「あ・・・あぁっ!!スーさん!!!」
瞬く間に、アリス邸周囲の温度は真冬のそれになる。
そして、植物である鈴蘭はその急激な寒さに活動を弱めていく。
「シャー・・・・ンハイッ!!(ジェントリー・・・ウィープス!!)」
最後に止めとばかりに、上海は一気に空気の温度を下げた。
次の瞬間、辺り一体の鈴蘭は完璧に凍りついた。
「スーさん!!」
焦ったメディスンが、鈴蘭に触れる。
次の瞬間、凍った鈴蘭は、繊細な飴細工のようにパリンッと砕け散った。
それを見たメディスンの顔に、絶望・・・そして先ほどとは比べ物にならない激情がこみ上げてきた。
「よくも・・・・よくもスーさんをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
まるで燃え上がる炎のように、辺りにあった毒霧が集められる。
それはメディスンの能力により結晶化し、禍々しい色をした剣となる。
上海もそれと同時にマガジンキャッチを押し、グリップからマガジンを抜く。
そして『YAGOKORO』の印字がついたマガジンをそこに押し込んだ、
メディスンはそれを構え、上海に向かっていく。
「弾幕ごっこなんてもう知らない・・・・!!あなたはバラバラにして、一生の誰の目にも触れないように埋めてやるわ!!」
そう言ってメディスンは、まっすぐに上海に飛び掛っていく。
「バカジャネーノ?(ばかじゃねーの?)」
上海の行動は早かった。
メディスンのスピードに怯むことなく、手に持っていた拳銃を構え、メディスンに打ち込んでいく。
彼女が打ち込んでいるのは、普段からメディスンの毒についてよく知っている永琳に作ってもらった解毒弾である。
一つ一つは小さいが、それは確実にメディスンの体から毒を奪っているはずである。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
まだだ、まだ止まらない。もっと打ち込まなければ。
このマガジンに入る銃弾は16発、今はどれくらいだろうか。
「シャンッ・・・・!!(・・・・・っ?!)」
だが、そう考えた次の瞬間、上海の前髪を毒の結晶が切り裂いた。
人工の金髪が、ふわり・・・・と風に乗って飛ぶ。
次の瞬間、ドサリ・・と音を立ててメディスンは倒れこんだ。
そしてその一瞬後、上海も膝をついた。
焦ったメディスンが、鈴蘭に触れる。
次の瞬間、凍った鈴蘭は、繊細な飴細工のようにパリンッと砕け散った。
それを見たメディスンの顔に、絶望・・・そして先ほどとは比べ物にならない激情がこみ上げてきた。
「よくも・・・・よくもスーさんをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
まるで燃え上がる炎のように、辺りにあった毒霧が集められる。
それはメディスンの能力により結晶化し、禍々しい色をした剣となる。
上海もそれと同時にマガジンキャッチを押し、グリップからマガジンを抜く。
そして『YAGOKORO』の印字がついたマガジンをそこに押し込んだ、
メディスンはそれを構え、上海に向かっていく。
「弾幕ごっこなんてもう知らない・・・・!!あなたはバラバラにして、一生の誰の目にも触れないように埋めてやるわ!!」
そう言ってメディスンは、まっすぐに上海に飛び掛っていく。
「バカジャネーノ?(ばかじゃねーの?)」
上海の行動は早かった。
メディスンのスピードに怯むことなく、手に持っていた拳銃を構え、メディスンに打ち込んでいく。
彼女が打ち込んでいるのは、普段からメディスンの毒についてよく知っている永琳に作ってもらった解毒弾である。
一つ一つは小さいが、それは確実にメディスンの体から毒を奪っているはずである。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
まだだ、まだ止まらない。もっと打ち込まなければ。
このマガジンに入る銃弾は16発、今はどれくらいだろうか。
「シャンッ・・・・!!(・・・・・っ?!)」
だが、そう考えた次の瞬間、上海の前髪を毒の結晶が切り裂いた。
人工の金髪が、ふわり・・・・と風に乗って飛ぶ。
次の瞬間、ドサリ・・と音を立ててメディスンは倒れこんだ。
そしてその一瞬後、上海も膝をついた。
「シャン・・・ハイ・・・・・・。(くっ・・・・、力が・・・入らない・・・・。)」
【無理しちゃだめよ?まったく・・・・、まさかしょっぱなから同時に力を使うとは思わなかったわ。】
無線から聞こえてきたのは、レティの声だ。
つづいて、ギアッチョも通信に出てきた。
【しかもてめー・・・、ジェントリーウィープスまで使いやがって・・クソッ!あれは切り札なんだよ!!それをあんな序盤でつかうたぁ・・・・・。】
【はーい、ギアッチョストップー。】
どうやらあっちではギアッチョが暴れ始めたらしい。バタバタと物凄い音がしはじめる。
するとアリスが、通信に出てきた。
【シャ・・・・上海、あなたは今、スタンド能力を、しかもレティの能力と組み合わせて使ったから極端に消耗しているの。おやつを食べて、少し休憩しなさい。じゃあね。】
アリスもギアッチョを止めに入ったのか通信は切られた。
「シャンハイ・・・・・・・・。(ふぅ・・・・。)」
安心したのか上海は一息つくことにした。
地面に座り込み、ポケットに入っていたシガレットチョコレートを加える。
砂糖大目のあまーい味が、疲れた体にしみこんでいく。
「う・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
上海の目の前で倒れこんでいたメディスンが目を覚ました。
しかし、体の毒の大半が抜けているので、戦闘は不可能だろう。
「シャンハーイ?(大丈夫か?)」
声をかけられ、メディスンが上海を睨みつけた。
「殺す・・・・、殺してやる・・・・・!!」
そんなメディスンを見て、再び上海はこう言った。
「バカジャネーノ?」
「なっ・・・・!!あんた・・・!!」
怒りを燃え上がらせるメディスンに、上海はため息混じりに言った。
「シャンハーイ・・・・、シャンハイ。(そんなに好きなら戦場に連れてくるな、あんたも大事なものの為に戦っているんだろ?)」
そう言って上海は、シガレットチョコを纏めて口に放り込んだ。
糖分を補給して、ずいぶん体力が回復した。
「シャンハイ。(行くか。)」
上海は立ち上がり、家の近くにある井戸へと向かうことにする。
そこからなら、家の中に侵入できるはずだ。
だが、その前にやることがあったのを、思い出す。
「シャンハイ?(そうだ、あんた。今回の事件の首謀者を知ってるか?)」
上海はそう言いながら、メディスンの方を振り向く。
メディスンはしばらく迷ったような仕草をしたが、口を開いた。
「あのお方は・・・・・・・・。」
カチッとスイッチの入った音がした。
【無理しちゃだめよ?まったく・・・・、まさかしょっぱなから同時に力を使うとは思わなかったわ。】
無線から聞こえてきたのは、レティの声だ。
つづいて、ギアッチョも通信に出てきた。
【しかもてめー・・・、ジェントリーウィープスまで使いやがって・・クソッ!あれは切り札なんだよ!!それをあんな序盤でつかうたぁ・・・・・。】
【はーい、ギアッチョストップー。】
どうやらあっちではギアッチョが暴れ始めたらしい。バタバタと物凄い音がしはじめる。
するとアリスが、通信に出てきた。
【シャ・・・・上海、あなたは今、スタンド能力を、しかもレティの能力と組み合わせて使ったから極端に消耗しているの。おやつを食べて、少し休憩しなさい。じゃあね。】
アリスもギアッチョを止めに入ったのか通信は切られた。
「シャンハイ・・・・・・・・。(ふぅ・・・・。)」
安心したのか上海は一息つくことにした。
地面に座り込み、ポケットに入っていたシガレットチョコレートを加える。
砂糖大目のあまーい味が、疲れた体にしみこんでいく。
「う・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
上海の目の前で倒れこんでいたメディスンが目を覚ました。
しかし、体の毒の大半が抜けているので、戦闘は不可能だろう。
「シャンハーイ?(大丈夫か?)」
声をかけられ、メディスンが上海を睨みつけた。
「殺す・・・・、殺してやる・・・・・!!」
そんなメディスンを見て、再び上海はこう言った。
「バカジャネーノ?」
「なっ・・・・!!あんた・・・!!」
怒りを燃え上がらせるメディスンに、上海はため息混じりに言った。
「シャンハーイ・・・・、シャンハイ。(そんなに好きなら戦場に連れてくるな、あんたも大事なものの為に戦っているんだろ?)」
そう言って上海は、シガレットチョコを纏めて口に放り込んだ。
糖分を補給して、ずいぶん体力が回復した。
「シャンハイ。(行くか。)」
上海は立ち上がり、家の近くにある井戸へと向かうことにする。
そこからなら、家の中に侵入できるはずだ。
だが、その前にやることがあったのを、思い出す。
「シャンハイ?(そうだ、あんた。今回の事件の首謀者を知ってるか?)」
上海はそう言いながら、メディスンの方を振り向く。
メディスンはしばらく迷ったような仕草をしたが、口を開いた。
「あのお方は・・・・・・・・。」
カチッとスイッチの入った音がした。
【上海!伏せろ!!】
咄嗟に通信で、イルーゾォが指示をしてきた。
それに従って地面に上海が伏せた瞬間、メディスンはドクロ型の煙と、\ザ・メランコリー!!/と言う声を残して、爆発した。
咄嗟に通信で、イルーゾォが指示をしてきた。
それに従って地面に上海が伏せた瞬間、メディスンはドクロ型の煙と、\ザ・メランコリー!!/と言う声を残して、爆発した。
【ひどい・・・・・・・。】
【それ爆破人形作る人の言う台詞じゃないよな。】
【それ爆破人形作る人の言う台詞じゃないよな。】
そんなメディスンの姿を見て、アリスは思わずつぶやく。
アリスにイルーゾォは、すかさずつっこんだ。
煙と火薬の匂いの乗った風に混じって、ススに汚れた赤いリボンの切れ端が上海の前に落ちて行った。
「シャンハイ・・・。」
赤いリボンの切れ端ギュッと握り締め、上海はそれを腕に巻く。
再び拳銃を構えて上海は、アリス邸内部へと向かっていった。
アリスにイルーゾォは、すかさずつっこんだ。
煙と火薬の匂いの乗った風に混じって、ススに汚れた赤いリボンの切れ端が上海の前に落ちて行った。
「シャンハイ・・・。」
赤いリボンの切れ端ギュッと握り締め、上海はそれを腕に巻く。
再び拳銃を構えて上海は、アリス邸内部へと向かっていった。