てんじんさまのとおりみち
都市伝説型エネミー
都市伝説型エネミー
都市伝説としての概要
子供の遊び歌「通りゃんせ」に宿った都市伝説型怪異。
神社の参道や細道に出没し、歌の歌詞そのままに通行を裁く。
「七つのお祝い」を捧げなければ帰ることはできない。
正体は 赤ちゃん人形の七つの部品を集めさせ、奉納させる存在。
攻撃スキルは一切無効。探索と儀式のみが脱出の手段。
子供の遊び歌「通りゃんせ」に宿った都市伝説型怪異。
神社の参道や細道に出没し、歌の歌詞そのままに通行を裁く。
「七つのお祝い」を捧げなければ帰ることはできない。
正体は 赤ちゃん人形の七つの部品を集めさせ、奉納させる存在。
攻撃スキルは一切無効。探索と儀式のみが脱出の手段。
出現条件(導入演出)
1. 街中を歩いていると環境音が途絶える。
2. 耳鳴りのようなノイズが走り、やがて祭事用の鈴の音 「シャン…シャン…」 へ変わる。
3. 鈴音のリズムに合わせて遠くから声が響く:
「とおりゃんせ……とおりゃんせ……」
「とおりゃんせ……とおりゃんせ……」
4. 声は次第に近づき、背後からはっきりと:
「ここはどこの細道じゃ?」
「ここはどこの細道じゃ?」
5. 直後、耳元で強い声が告げる:
「てんじんさまの細道じゃ」
「てんじんさまの細道じゃ」
6. 視界が反転し、異界の神社ステージへ転移。
ステージ環境
舞台は山頂にある神社。構造は一般的な神社と同じ(鳥居、参道、手水舎、狛犬、拝殿、社務所)。
周囲は崖に囲まれ、その下は真っ赤な水が飛沫を上げながら広がっている。
水は血のように粘つき、触れると体温を奪いHPダメージ。
遠景:赤黒い雲と赤紫色の空。遠くの山頂にも同じ神社が見える。
境内は常に「シャン…シャン…」という鈴音が響き、幻聴のように「とおりゃんせ」の歌詞が木霊する。
七つのお祝い ― 赤ちゃん人形の部品
すべて木製だが温かく、脈打ち、生々しい感触。唯一「心臓」は本物の臓器。
1. 右足
- 鳥居の梁に逆さ吊りでぶら下がる。
- 揺れ続け、取ろうとすると「鳥居の影」が掴む。
- 鳥居の梁に逆さ吊りでぶら下がる。
- 揺れ続け、取ろうとすると「鳥居の影」が掴む。
2. 左足
- 手水舎(水盤)の底。赤い水の下に沈む。
- 素手で取ると腕ごと水に引き込まれ、冷気ダメージ。
- 手水舎(水盤)の底。赤い水の下に沈む。
- 素手で取ると腕ごと水に引き込まれ、冷気ダメージ。
3. 右腕
- 井戸の底に沈む。
- 利き腕一本で引き上げる必要がある。
- 成功すれば獲得。失敗すれば井戸の中の手に掴まれ、ダメージ。
- 井戸の底に沈む。
- 利き腕一本で引き上げる必要がある。
- 成功すれば獲得。失敗すれば井戸の中の手に掴まれ、ダメージ。
4. 左腕
- 社務所の暗闇の奥で、壁を掻いている。
- 灯りが必須。素手で掴むと幻覚で引き込まれ、精神ダメージ。
- 社務所の暗闇の奥で、壁を掻いている。
- 灯りが必須。素手で掴むと幻覚で引き込まれ、精神ダメージ。
5. 胴
- 拝殿の神棚。御札の束に紛れて安置。
- 取り出すと「見えない手」が襲い、HPとMPを同時に削る。
- 拝殿の神棚。御札の束に紛れて安置。
- 取り出すと「見えない手」が襲い、HPとMPを同時に削る。
6. 頭部
- 狛犬が石玉の代わりに咥えている。
- 目は虚ろで、髪が濡れたように貼り付く。
- 取り出そうとすると狛犬が噛みつこうとする。タイミング判定必須。
- 狛犬が石玉の代わりに咥えている。
- 目は虚ろで、髪が濡れたように貼り付く。
- 取り出そうとすると狛犬が噛みつこうとする。タイミング判定必須。
7. 心臓(必ず最後)
- 拝殿奥の祭壇に鎮座。弱く鼓動している。
- 木製ではなく、完全に本物の臓器。
- 拝殿奥の祭壇に鎮座。弱く鼓動している。
- 木製ではなく、完全に本物の臓器。
心臓トラップ(先に取った場合)
小さな心臓が、まばたきした瞬間に大人の心臓に変化。
自分の胸元が赤く染まり、胸腔から心臓が消えている。
手にあるのは自分自身の心臓。
耳元で声:
「行きはよいよい……帰りは……」
「行きはよいよい……帰りは……」
直後、子供たちのかん高い笑い声が境内全体に響く。
心臓が最後に一度脈打ち、即死。赤い水に呑まれる。
本殿侵入トラップ(人形未完成で入った場合)
本殿に入った瞬間、声が響く:
「通しませ」
「通しませ」
その意味は「通らせる」のではなく、**「何かを通す」**という呼びかけ。
視界が闇に覆われ、圧力で全身が潰され即死。
正体は不明。何に潰されたのか理解できないまま消える。
クライマックス ― 赤い水の襲来
七つの部品を揃え、人形を組み上げた瞬間に発動。
心臓が強く脈打ち、赤い水が境内を呑み込む。
鈴音が「シャン! シャン! シャン!」と轟音に変化。
プレイヤーは水に抗いながら本殿に駆け込み、人形を祭壇に奉納しなければならない。
エンディング分岐
生還エンド(コンティニュー3回以下)
人形を奉納すると心臓が静まり、声:
「通りませ」
「通りませ」
元の街へ帰還。
耳に残る鈴の音が徐々に遠ざかり、生還したことがはっきりとわかる。
不完全生還エンド(コンティニュー4回以上)
奉納成功しても、現実に異変が残る。
耳に「シャン……シャン……」と鈴の音が消えない。
足元には赤い水が薄く流れているように見える。
プレイヤーは脱出したはずなのに、いまだに都市伝説にとらわれたまま。
全滅エンド(奉納失敗)
赤い水に呑まれ、全員が沈む。
完成した赤子人形が浮かび上がり、声:
「かえりはこわい……」
「かえりはこわい……」
視界が赤黒に染まり、シナリオ終了。
コンティニュー規則
死亡時、**「コンティニュー」**を宣言可能。
失敗した場面から再挑戦できる。
回数制限なしだが、繰り返すごとに:
鈴の残響が強まる。
赤い水位が高まる。
仲間やNPCが「同じ場面を繰り返している」と気づく。
奉納成功でリセットされるが、4回以上コンティニューした場合は不完全生還固定。
プレイヤー体験の核
探索こそが生死を分ける。攻撃は無意味。
心臓と本殿侵入の初見殺しトラップにより、儀式手順を破れば即死。
クライマックスは「組み上げた瞬間に危機が訪れる」逆転構造。
成功すれば「通りませ」、誤れば「通しませ」または「かえりはこわい」で幕を閉じる。
コンティニューによる救済と呪縛が両立し、リプレイ性と不気味さが増幅される。