『アゲまる〜、お前はアゲハントってポケモンに進化するんだってさ』
そう言い聞かされて、僕は育てられた。
『いっぱい食べて、立派なアゲハントになるんだぞ〜』
僕自身、自分はアゲハントになるんだって信じてて。
その日が来るのを楽しみにしていた。
だけども、そう上手くはいかなかった。
ケムッソから進化した自分の姿は、カラサリスではなくマユルドというポケモンで。
そしてマユルドからドクケイルへと、自分は進化した。
その日が来るのを楽しみにしていた。
だけども、そう上手くはいかなかった。
ケムッソから進化した自分の姿は、カラサリスではなくマユルドというポケモンで。
そしてマユルドからドクケイルへと、自分は進化した。
ご主人であるスグルは、優しかった。
期待に応えられなくて落ち込む自分を、似合わない名前をつけてしまったことを詫び、これからも相棒でいてほしいと言ってくれた。
期待に応えられなくて落ち込む自分を、似合わない名前をつけてしまったことを詫び、これからも相棒でいてほしいと言ってくれた。
『どくけけ〜!』
ドクケイルに進化した時も、自分の事のように喜んでくれた。
だから、不満があるわけじゃない。
これからもスグルは大切な相棒で、彼といられることは自分にとっても幸せだった。
だけど、それでも心残りはあって。
だから、不満があるわけじゃない。
これからもスグルは大切な相棒で、彼といられることは自分にとっても幸せだった。
だけど、それでも心残りはあって。
スグルが期待を寄せ、僕自身もそうなると信じたアゲハント。
叶えられなかった僕とスグルの夢への未練だけが残った。
だけど今となっては、こんな未練、断ち切ってしまえばよかったと思う。
叶えられなかった僕とスグルの夢への未練だけが残った。
だけど今となっては、こんな未練、断ち切ってしまえばよかったと思う。
「は〜ん…」
僕、アゲまるは今、念願だったアゲハントになった。
相棒と引き離され、殺し合いなんてものに参加させられるという最悪のおまけつきで。
相棒と引き離され、殺し合いなんてものに参加させられるという最悪のおまけつきで。
「は〜〜〜〜ん!」
僕は、アゲハントの短い手で、デイバックを持ち上げる。
デイバックは見た目ほど重くはなく、運ぶのは問題なさそうだった。
続けて中身を確認しようとして出てきたのは、このアゲハントのプロフィールだった。
人間の言葉など分からないはずの自分にも、何故か読むことができて。
こんな状況とはいえ、憧れだったポケモンの詳細を知れることには胸が躍った。
だが、最後まで読み終えると微妙な気分になった。
このアゲハントの肉体。
どうやらメスのようだが、彼女にも自分と同じくハルカという相棒がいるらしい。
デイバックは見た目ほど重くはなく、運ぶのは問題なさそうだった。
続けて中身を確認しようとして出てきたのは、このアゲハントのプロフィールだった。
人間の言葉など分からないはずの自分にも、何故か読むことができて。
こんな状況とはいえ、憧れだったポケモンの詳細を知れることには胸が躍った。
だが、最後まで読み終えると微妙な気分になった。
このアゲハントの肉体。
どうやらメスのようだが、彼女にも自分と同じくハルカという相棒がいるらしい。
「はぁん!」
アゲまるは、気合いを入れるように鳴いた。
このアゲハントがいなくなったらきっとハルカという相棒は悲しむ。
自分がいなくなったらスグルも悲しいだろうし、なにより僕自身もスグルのとこに帰りたい。
そう、これはアゲまるだけの問題ではないのだ。
自分とアゲハント、そしてそれぞれの相棒、2匹と2人の問題なのだ。
このアゲハントがいなくなったらきっとハルカという相棒は悲しむ。
自分がいなくなったらスグルも悲しいだろうし、なにより僕自身もスグルのとこに帰りたい。
そう、これはアゲまるだけの問題ではないのだ。
自分とアゲハント、そしてそれぞれの相棒、2匹と2人の問題なのだ。
殺しなんてしたくない。
あの優しい相棒、スグルもそんなこと望まないだろうし。
それに他ポケの、しかも自分にとって親戚みたいな間柄のポケモンの肉体を借りて手を汚すなんて嫌だった。
なんとか、それ以外の方法で元の姿に戻って、スグルの元に帰るんだ。
あの優しい相棒、スグルもそんなこと望まないだろうし。
それに他ポケの、しかも自分にとって親戚みたいな間柄のポケモンの肉体を借りて手を汚すなんて嫌だった。
なんとか、それ以外の方法で元の姿に戻って、スグルの元に帰るんだ。
決意を固めたアゲまるは、改めてプロフィールに載っているアゲハントの写真を見た。
それにしても、これが僕がなるかもしれなかったポケモン、アゲハントかあ。
自分とは違う、綺麗な羽根の模様。
青いつぶらな瞳。
コーディネーターとしての相棒の育て方がよかったのだろう、その魅力は並のアゲハントを上回るもので。
それにしても、これが僕がなるかもしれなかったポケモン、アゲハントかあ。
自分とは違う、綺麗な羽根の模様。
青いつぶらな瞳。
コーディネーターとしての相棒の育て方がよかったのだろう、その魅力は並のアゲハントを上回るもので。
「はあああああん♡♡」
アゲまるは、目をハートにして自分の姿に欲情していた。
【アゲまる(ドクケイル)@Pokémon LEGENDS アルセウス】
[身体]:アゲハント@アニメ版ポケットモンスター
[状態]:健康、欲情
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:殺しはせずにスグルの元に帰る。
1:アゲハントちゃん可愛い、はあ、はあ…♡
2:協力できそうな参加者を探す。
[身体]:アゲハント@アニメ版ポケットモンスター
[状態]:健康、欲情
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:殺しはせずにスグルの元に帰る。
1:アゲハントちゃん可愛い、はあ、はあ…♡
2:協力できそうな参加者を探す。
40:シン・『くしゃがら』イダー | 投下順に読む | 42:憑依する邪悪霊(ダーク・スピリット) |