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  • 百日草想話

真贋バトルロワイヤル

百日草想話

最終更新:2025年01月18日 21:07

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 滝のそば故か、荒々しい流れをする川のそばの崖にて、一人の少女がいた。
 長い黒髪にスタイルの良さ。多くの人が彼女を美少女だと答えるだろう。
 そして同時に、殺し合いの場所で最初に見かけた人物の一人とも答えるはずだ。

 堀北鈴音は冷静に今の状況を考えこむ。
 須藤のことについては残念には思っている。
 お世辞にも普段からして素行がいいとは言えないし、
 問題児の多いD組の中においても特に目立つ存在だ。
 学園生活序盤から彼に振り回されたのは今も忘れてない。

 しかし、このような場所で死ぬような人物ではなかった。
 クラスには馴染んでいたし、少なくとも堀北よりは社交的だ。
 バスケに対しては真剣に取り組み、冷静さも次第に生まれていた、
 仇を取る、とまではいかないにせよ静かに彼の死を悼みながら、
 羂索が言っていた言葉の中から気がかりになるものを思い返す。
 キヴォトスや魔戒騎士、茅場にクルーゼと聞き馴染みのないワードは避け、
 彼女が最も気になったのはゲームの決着方法についてだった。

『そしてこのゲームの決着だが、3種類ある。
プレイヤーの中から誰かひとりだけが生き残る最終勝利、我々ゲーム運営を打倒す叛逆、そして君たちプレイヤーの全滅だ。
我々を倒せるものなら倒してみると良い。
それこそが我々の観たいガッチャでもある!』

 最も気にかかったのはこの言葉だ。
 特に『二つ目のゲーム運営を打倒する』ということ。
 即ち、この殺し合いには意図的に作られた穴がある可能性が高い。
 そうやって可能性を示唆するだけで本当はない可能性も十分にある。
 だが、態々ゲーム進行が停止しかねない発言をするとは思えなかった。
 逆らうことを許容しているし、攻略されることを寧ろ望んでるとも受け取れる発言、
 『それが我々の見たいガッチャでもある』とも言っている。故に堀北は運営の打倒そのものは不可能ではない、
 と言う考えを持っていた。

「僕だけでは難しいわね……まったく、なんで僕なのよ。」

 無論考えだけであり、どのようなロジックを覆せばこの状況を打開できるのかまでは不明だ。
 此処は異なる世界からも人が集められている。魔戒騎士、仮面ライダー、ギアス、呪詛師など。
 どれも何も分からないものの、ギアスの効力については今こうしてその身をもって理解している。
 異世界のオーバーテクノロジーを前にしてしまえば、一学生にできることなどたかが知れてる。
 自分の弱さは下から数えた方が圧倒的に早い、と言うことについては理解している。
 彼女は何の異能も持ち合わせてない。頭脳や身体能力はD組の中でも群を抜いて高い方だとしても、
 あくまでそれは人間の範疇での話だ。人間の範疇を超えた異能を相手に立ち向かえるだけの力はない。

(まずは武器の確保。最低限身を守れなければ、あの跋扈するNPCにすら殺されかねない。)

 そうして武器を漁り出てきたのは一本の剣。
 赤い柄が目立つ、身幅の広い両刃の一般的な西洋剣にも見えるが、

「何このソードスキルの量……!?」

 思わず声が出るほど驚かされた。
 一つの武器に二つか三つ程度のものかと思えば、
 数十にも及ぶ程のソードスキルが内包された武器だった。
 中にはソードスキルと言うより魔法のようなものまであり、
 少なくとも何の異能もない堀北にとっては当たり、かと思われたが。

(いえ、ここまで行くと僕には無用の長物、と言ったところかしら。)

 確かに技の数々は魅力的だろう。
 これだけあれば大概の動きに対応できる。
 しかしそれは使いこなせるだけの判断力があればの話。
 これだけの技を、殺しの経験なんてない彼女が扱うのは難しい。
 最適解に使えるとしても精々が十数個ぐらいだろう。
 それでも常人からすれば十分多い部類だろうが、
 その辺は堀北の才能によるものである。

(他は……武器にはならなさそうね。)

 武器は説明書を見た限りでは剣だけだ。
 一学生としては少々心もとない武装ではあるが、
 大量のソードスキルを保有した武器の反動として受け取っておく。
 剣を強く握りしめると、軽く数回素振りをしてみる。
 重くはあるが自分でも振ることができないものではない。
 ソードスキルは行使すれば自動的に動いてくれるとのことなので、
 技の使い方を知らない彼女であっても技を扱うことは難しくないだろう。
 問題なのは精神的な方面だ。これを生物や人に振れるかどうかにある。
 退学と言う社会的な死とはよく隣り合わせだった堀北ではあるが、
 生命としての死とは縁遠く、何より人が人の命のを奪い合う場だ。
 覚悟を決められるか不安に思っていると、

「なっちょらんのぉ。おんし、剣を振るのは初めてか?」

「!?」

 上から声が聞こえて視線も自然と上に向く。
 声とともに木の枝から飛び降りてきたのは、小柄な男だ。
 角のようなものが生えた兜のようなものをを被った、少年らしからぬ姿をした男性で、
 例えるならば侍と言うのがよく似合うであろう風貌をしていた。

「こ、子供?」

「ああ、ケンジャクが言うちょった別の世界の人か。
 ならわしのようなハーヴィンも知らんのは仕方のないことぜよ。
 こう見えてわしは齢三十はすぎちょる。まあ、年功序列だなんだの言うつもりもないが。」

 兜のようなものを取ってその顔を見せる。
 堀北より頭二つ以上は小さいであろうにしては、
 明らかに子供とは思えぬ顔つきをしていた。
 年齢が年上であるのは、間違いないのだろう。

「君は殺し合いには乗らないんですか?」

 隙だらけだった。
 上と言う人間の死角。
 その気になれば殺せたはずだ。
 なのでこの質問は無駄に近かったが、
 今後の人脈に繋がる可能性は高い人物だ。
 念のためどういう人物かを確かめておきたかった。

「汚れ仕事は受けるが、流石にそこまで人間腐ってはおらんからな。」

 腰に携えた身の丈ほどの刀を一瞥しながら男は答える。
 身の丈かそれ以上ある刀は様になっており、加えて汚れ仕事。
 何を意味するのか分からない堀北ではなかったが、それは聞かなかった。
 これは聞くだけ時間の無駄であり、優先するべきは協力者になるかどうかだ。

「僕とこうして話をしてると言うことは、
 協力の意思がある。そう受け取ってもいいんですよね?」

「それと、簡単な程度になるが剣の手ほどきもな。
 嬢ちゃんの振り方じゃ、危なっかしくて見てられんぜよ。
 そういえばまだ名乗っておらんかったな。わしはサビルバラ。よろしく頼む。」

「堀北鈴音よ。僕はそういう世界で生きてきたわけじゃないので、
 こればかりはどうしようもないわ。剣の指導、よろしくお願いします。」

「そう改まらなくてもわしゃ気にせんが……」

 自己紹介の後、短時間ではあるが剣の基礎を学ぶ堀北。
 サビルバラは古い流派の跡取りでもあり、刀ではあるが剣術には一日の長がある。
 加えて短期間で物事に対する呑み込みが早い堀北の特性とソードスキルの手軽さ。
 様々な要素が合わさることで短時間の鍛錬でそれなりのものに仕上がった。
 あくまでそれなりだ。念のため実践を経験するべく、NPCと交戦する。

「スズネ! そいつをこっちに!」

「えっとこの場合は、獅子戦吼!」

 獅子と見まがうようなオーラを堀北が放ち、
 耳が翼のような兎を勢いよく吹き飛ばす。
 吹き飛ばした兎を、サビルバラが一刀をもって伏せる。

「この短時間で大したもんじゃ。もう少し時間をかければ対人もいけるかもしれんな。」

 才覚があるのか、この世界由来だからか。
 堀北は少なくとも剣を初めて手にした割にはいい動きができていた。
 使う技を絞り、使う技の性能を理解するのを優先した結果とも言えるだろう。
 堀北は戦いなれしてないがゆえに、主にサビルバラの補助に回って戦ってみた。
 魔神剣で敵の逃げ道を塞ぎ、獅子戦咆で敵を吹き飛ばし、ファイヤーボールで遠距離攻撃。
 まだ拙いところはあるものの戦闘時におけるサポートとしては中々のもので、
 成長すればソードスキルの数も相まって、頼もしい存在になるだろうとサビルバラは感じた。

「でもやっぱり無用の長物に近いわね……まだ使ってない技が多いわ。」

 数を絞って何とか戦える形にできたものの、あくまで基礎だ。
 より多くの技を理解し、状況に対応できるようにものにしなければならない。
 そうすれば本来ならば下である自分にもより生き残ることができるだろうと。
 何よりまだ人との戦いができるかどうかの問題もある。そこは気遣わなければならない。





「ほう……音を辿ってみれば、よもやこんな場所で出会うことになるとはな。」

 一息ついていると、一人の男が木陰から姿を見せた。
 全身が肌に張り付くような服装からは何処を見ても鍛え抜かれた筋肉が目立つ、
 片手で金の刃の斧を持ち上げ、水色の髪を風に靡かせている浅黒い肌の男だ。
 既にこの時点で常人ではないと受け取れるが、
 それ以上に感じたのは殺気の存在。
 人から向けられる殺気に、堀北は思わずたじろぐ。

「……君の知り合い?」

「いや、わしには見覚えがないな。」

『バルバトス・ゲーティア!』

 どこからともなく声が聞こえ、
 辺りを見渡す堀北だがその姿はない。

「え、今の声どこから……」

『君が持っている剣が喋っている。詳しいことは後で話す。』

 そう言われて、手に持つ剣を見やる。
 冗談かと思ったが周囲に人の姿はなく、
 他の二人とも違う声も相まって本当に剣が喋ってるのかと感じる。
 詳しいことを知りたいものの、剣の言う通りしている暇はなかった。

「ディムロス、何故貴様がいるかなどはどうでもいい。
 今はただ一つだ。この殺し合いの舞台に招かれたならば、
 貴様らと俺が戦うのは必定! さあ、来い! 貴様ら全員、微塵切りにしてやるぜ!!」

 斧を向けながら戦意を示す男、バルバトス。
 まだ襲い掛かる気がない様子もあり、サビルバラは刀を抜き振り返る。

「スズネ! こいつは危険ぜよ! はよ逃げろ!」

 戦う術は得た。
 経験もそれなりに得ている。
 でもだめだ。この殺気に気圧され、
 経験者であるサビルバラが逃げろと言うほどの男だ。
 相手が相当な手練れであるということは理解してしまった。

「……それが最適解なのが悔しいわね!」

 合理的に考えれば逃げるしかない。
 先ほどまで練習していたNPCとは次元が違う。
 基礎だけで戦える相手ではないことを嫌でも理解させられ、
 足手まといにならないよう森の中へと全力疾走で逃げていく。

「随分優しいのう。見逃してくれるとは思わんかったぜよ。」

「奴程度では俺の渇きを癒せなどしないからな。
 さあ、貴様はどうだ? 灼熱のバーンストライク!」

 バルバトスは無手となる右手を地面に叩きつける。
 彼の背後より地面に向けた炎の槍が複数飛来して、サビルバラに襲い掛かる。

「っと!」

 華麗な身のこなしで全弾回避し、
 小柄ながらも素早い動きで刀を振るう。

「せいっ!」

 身の丈に匹敵するであろう大太刀を軽々と振るうが、
 元々サビルバラはそれぐらいの長さの武器を普段から得物としている。
 寧ろ長さ的にちょうどいいぐらいであり、慣れた武器のように扱っていた。
 バルバトスも斧を振るい、武器がぶつかり合い甲高い音を奏でる。

(なんちゅー膂力じゃ! 片手の時点で分かっておったが!)

 斧を片手で握り軽々と振り回すなど常人ではとてもできないことだ。
 両手で構えた武器を手放しそうになる一撃に、いっそ威力を使って距離を取る。

「男に後退の二文字はねぇ!!」

 距離を取った瞬間一気に距離を詰めるバルバトス。
 咄嗟に転がる形で回避するも、地面を転がるサビルバラを踏みつけんと足が襲う。

「ッ!」

 何とか雷撃のような足踏みの連撃を回避しきり、
 勢いと同時に起き上がりながら逆袈裟斬りを見舞う。
 相手も距離を取り刃は掠める程度ではあるがバルバトスの頬に刻まれる。

「圧殺のエアプレッシャー!!」

 お返しとばかりに重力に押し潰れるような感覚に襲われる。
 重みで身動きが取れなくなったところを空を飛びながら多数の弾幕を飛ばす。

「流派は廃れど我が刃は死せず……いざ! 桜下散華!」

 無数に来る弾幕を、独楽のように高速回転しながら弾く。

「まだまだいくぜよ! 桜下散華!!」

 勢いをそのままに、さらに回転速度を上げながらバルバトスへと向かう。
 それをバルバトスは着地と同時に薙ぎ払いでサビルバラの攻撃を受け止める。

「どうした、この程度か?」

(なんちゅー怪力じゃ! ハーヴィンの種族差は埋めにくいとはいうが此処までか!)

 ハーヴィンと言う種族は成人しても小柄ゆえにあまり戦いが得意でない種族だ。
 剣聖と呼ばれるものや騎士団長に上り詰めたハーヴィンも存在するので、
 一概に劣ってるわけではないし、サビルバラも相当な努力をしている。
 それでも相手が上だ。悔しいがこの事実は覆ることはない。

「吹き飛べ!!」

 闇のオーラを周囲へと放出し、サビルバラを吹き飛ばす。
 近くの木へと衝突し、倒れそうになるが何とか立ち上がる。

「無様に砕け散れい!!」

 だが挽回を許すことはなく、
 肉薄したバルバトスが立ち上がったサビルバラの頭を掴み、容赦なく地面へと叩きつける。
 今までダメージを何とかしのいでいたサビルバラにとって、意識が飛びそうな一撃が入った。
 暗転しかける視界。死を予兆させるには十分すぎるものだった。

(ガラン、サラス……!)

 走馬灯のように思い返すのは、
 妹と義弟の忘れ形見。それが彼の一番の心残りだ。
 忘れ形見は一般常識を含めてあらゆることへの知識がない。
 こうして今目を離すことですら不安になって仕方ない存在だ。
 だから一刻も早くこんな殺し合いを終わらせ、帰って彼の面倒を見る。
 ありふれた願いだが、亡き妹たちの忘れ形見だ。放っておくことなんてできなかった。

「わしの刀は折れておらんぜよ……!!」

 刀を杖代わりに立ち上がり、闘志を見せるサビルバラ。
 令呪を使ってでもこの場を、相手を仕留める。

「いいぜ、貴様の死に場所は───」





「おおおおおッ!」

 令呪を行使しようとした瞬間、突如乱入してくる一人の男。
 黄色いパーカーが目立つ、堀北より少し年上ぐらいであろう青年。
 乱入してきたものの攻撃手段は籠手を着けただけの単純な右ストレート。
 だが受けるのはまずい。戦士の勘がそう告げたことでバルバトスは避けに徹する。

「ハッ! セイッ!」

 続けざまに来る拳の連撃。
 試しにと手に持つ斧を振るうが、
 なんとその一撃を両腕の籠手で受け止める。
 ズン、と周囲の地面にひびが入るほどの一撃を。

「サビルバラさん!」

 先ほどまで聞いていた声。
 振り返れば堀北が息を切らしながら姿を見せる。

「スズネ!? 何故戻って来ちょるんじゃ!?」

「僕が逃げていたら、偶然そこの彼と出会って、
 それで彼が助けに行くって言って飛び出して……」

「心配で追いかけたっちゅーことか。しっかし、世の中は広いのう。」

 サビルバラでも受け止めるので手一杯だった斧の一撃。
 それを籠手があるとは言え拳で華麗に防ぎながら、バルバトスにアッパーカットの一撃を叩きこむ。
 拳に一家言ある人物は騎空団の中にもいたが、あれは相当上に食い込むレベルの人物だ。
 バルバトスは怯みはすれど体は浮き上がることなく斧で薙ぎ払う。

「っと!」

 防御は困難と判断した男は距離を取る。
 同時に男に後退の二文字はないと肉薄し掴もうとするが、

「ハァッ!」

 カウンターで右ストレートを左頬に叩き込まれ、後退させられる。
 普段カウンターを戦術とするバルバトスにとって、逆にカウンターをされたのは初めてだ。
 だからか、左頬に手を当てながら笑みを浮かべる。これはより楽しめそうだと。

「貴様、さぞ名のある英雄か?」

 異なる世界があるのであれば、
 自分の知らぬ英雄だって参戦しているのだろう。
 少なくとも僅かな戦いでこの男が英雄足りえる存在だと、
 英雄殺しをしていただけあってバルバトスは彼の素質を見抜いていた。
 サビルバラよりもずっと楽しめる存在を。

「わしは誰よりも見続けてきたのだ。
 英雄たちの背中を。おそらく、それが理由だろう。」

「そうか……楽しみが増えたというものだ。
 だが皆殺しだ! ジェノサイドブレイバー!!」

 いい標的を見つければ他の連中など邪魔でしかない。
 斧を前方に構えると、強烈な波動の一撃が放たれる。

「ッ、危ない!」

 とっさの判断で青年は二人と突き飛ばし、当人はジャンプ。
 そうすることで何とか全員が大技の一撃を回避することに成功する。
 そのまま青年が振り返り向かってくるであろうバルバトスに対応しようとするも、

「? いない……?」

「消えたの?」

『いや、よく見るんだ。バルバトスの足元は崖際だった。
 それに耐え切れず崖に落ち、川に流されてそこの滝へと落ちたのだろう。』

 再び聞こえる剣とやらの声。
 言われてみればバルバトスのいた位置は崖際であり、
 彼の一撃に地面が耐え切れず崩落してしまったのだろう。
 剣から聞いた推測と言うのは混乱を招くため黙っておいて、
 堀北は二人に同じように説明する。

「とんでもない化け物だったぜよ……団長でも苦戦しそうだ。」

「できることならあの男を何とかしたいが、君たち二人を残すわけにもな。」

 かたやかなりの負傷、かたや兵士ではない民と青年は見た。
 とてもではないがバルバトスを追うために置いていくことができる存在ではない。
 NPCも跋扈している以上、どこか安全な場所へ避難させるのが最優先だろう。

「何にせよ礼を言わんとの。わしはサビルバラ。
 そんでこっちは……説明せんでも最初の時に知っておるか。」

 まだ戦うつもりではあったが、はっきり言って敗色濃厚な状態だった。
 彼の介入のお陰で命を拾うことができたし、令呪も使わずに済んだ。
 頭を押さえながら立ち上がり礼を言うも、まだ頭を叩きつけられたせいでふらつき、堀北が軽く彼を支える。
 小柄ゆえに彼女でも支えることは容易だ。

「それがしは徳川家康。絆の力でこの戦いを終わらせる者だ!」

「……なんですって!?」

 予期せぬ名前に、思わず声を上げてしまう堀北だった。

【堀北鈴音@ようこそ実力至上主義の教室へ】
状態:困惑(大)、絶対遵守のギアス(極大)
服装:高度育成高校の制服(女子)
装備:ソーディアン・ディムロス@テイルズオブデスティニー(DC版)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2(武器以外)、SA・ホットライン
思考
基本:このゲームから生還する。
00:『一人称は僕、二人称は君を使う』
01:須藤君……なんてこと
02:羂索にルルーシュ・ヴィ・ブリタニア……。まさか魔法が実在したなんて。
03:戻った時に何て言われるかしら
04:喋る剣に、小柄な三十代に、徳川家康……???
05:喋る剣については後で話す。
参戦時期:少なくとも髪を切る前
備考
※絶対遵守のギアスをかけられました。
 異能力解除の異能力をかけられない限り一人称が僕、二人称が君のままです。
※ソーディアン・ディムロスにスタン・エルロンの術技がソードスキルとして内包されてます。

【徳川家康@戦国BASARA3】
状態:疲労(小)
服装:いつもの(籠手含む)
装備:家康の籠手@戦国BASARA3
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:絆の力でこの戦いを止める。
00:ん? わしがどうかしたのか?
参戦時期:赤ルート、関ケ原前
備考
※籠手が支給品の代わりとなってます。

【サビルバラ@グランブルーファンタジー】
状態:ダメージ(大)、疲労(中)
服装:いつもの(ゲーム上における火SSRの恰好)
装備:蛍丸@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:汚れ仕事はやる。だが殺し合いには乗らん。
00:団長達もきちょるんか?
01:あいつ(バルバトス)とんだ化け物だったぜよ……
参戦時期:「待雪草祈譚」終了後以降。
備考
※男性のため御刀の力は引き出せません。





「戦いの場所は考えるべきだったか。」

 滝の下の方ではバルバトスは陸へと上がった。
 ずぶぬれのまま滝の上を見上げるも、
 高さからしてバルバトスでもすぐに家康の下へ戻るのは困難だろう。
 相手も英雄であるならば弱者や怪我人を捨て置けない。
 恐らく追ってくることもないのだろう。

「……仕方あるまい。次の敵を探すとしよう。」

 天上人と地上人の戦争時代のように咎める相手は誰一人おらず、
 復活させたエルレインの指示にも従う必要もない。つまり納得のいかない戦いをさせられることもない。
 ただ戦って勝てばいいというだけのこと。彼にとって邪魔だったものが全て撤廃された理想の戦場。

 三度目の生を迎えた英雄殺しは歩き出す。
 己の本能の、闘争の向くままに。

【バルバトス・ゲーティア@テイルズオブデスティニー2】
状態:ずぶぬれ、疲労(小)
服装:いつもの
装備:黄金喰い(ゴールデンイーター)@Fate/Grand Order
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:優勝して英雄になる(英雄になるのはついでで戦いたいだけ)
00:あの男(家康)と決着をつける。
01:戦いたい。
参戦時期:死亡(二回目)後
備考
※黄金喰いに黄金大両断のソードスキルが内包されてます。

 支給品解説

  • ソーディアン・ディムロス@テイルズオブデスティニー(DC版)
 堀北に支給。ハロルド・ベルセリオスが完成させた地上軍の切り札。身幅の広い両刃の剣。
 人間の記憶や人格を、高密度に高熱集積したレンズ「コアクリスタル」に投射し、
 剣に装着した意思を持つ剣。投射された人格は地上軍第一師団師団長、ディムロス・ティンバー中将。
 ソードスキルとしてスタン・エルロンの術技が行使可能になっている。
 スタンの技が多すぎるため使えるソードスキルの内容は省略。
 本ロワでは所持者であれば誰でもディムロスの声が聴ける。

  • 蛍丸@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火
 サビルバラに支給。珠鋼という特殊な金属でできた日本刀。
 御刀と呼ばれるもので、本来の適合者は山城由依。
 当ゲームでは女性ならば刀使や適合者でなくてもその力を引き出すことが可能(十全かは不明)
 蛍丸は一メートル以上の大太刀なので腕力や持久力が要求される。

  • 黄金喰い(ゴールデンイーター)@Fate/Grand Order
 バルバトスに支給。坂田金時の宝具。本来は金時の怪力なくしては扱えない重量。
 本ロワでは力が必要ではあるが誰でも持てる程度の重量にまで調整されている。
 雷神の力を宿しているマサカリ。雷を込めたカートリッジが15発装填されており、
 その爆発で攻撃力を上げることも可能。そのカートリッジを3発分利用することで、
 宝具である黄金大両断、もとい黄金衝撃(ゴールデンスパーク)のソードスキルを内包。



 NPC解説

  • ウィンドラビット@グランブルーファンタジー
 翼のような耳が特徴的な魔物。かわいらしい見た目に反して、
 牙と爪から繰り出される攻撃は鋭く油断は禁物である。

候補作062:龍翔リベンジャーズ 投下順 候補作069:魔王の悪戯、笑えぬ仕業
時系列順
OP:オープニング 堀北鈴音 006:無謀の中に光は宿った
GAME START 徳川家康
サビルバラ
バルバトス・ゲーティア 017:バトラーズ・プライド

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