自分が何をしたかったのか既にわからなかった。
そもそも、そんなものがあったのかすらどうかも明確ではない。

周りに漏れない程度の音量で、毒の侵食は滞りなく進んでいく―――



情けない話だったが、今のアルガスは苦笑いするしかなかった。
城の入り口を塞ぐようにあの悪魔、エトナが帰ってくるのを待っていたのだが、
現れたのは幼女とペンギン(?)と男。
敵か味方かも知れない集団が突然現れたのだ、混乱するのは致し方なかった。
そこを混乱を通り越して苦笑いで済んだのは彼にとっては幸運だったのかもしれない。

「おい、"やる"ってのはどういうことだ?中に誰かいるのか?」

強張った様子もなく、睨みながらこちらを見てくる金髪の男。
手元は衣服の中に隠していて、素手かどうかは判別できない。
アルガスとて素人ではない。殺されかけた経験もあるし、実際に戦死したはずの男である。
冷静な思考の今の状況では、ここで突っ込むような真似はしなかった。

「…クソッ!!」

悪態をつき、扉を開けエトナがいるはずの城の中へと逃げ込む。
閉める余裕はないようで彼が守っていた扉は開け放たれたままだ。

「お、おい!ちょっと待て!」

ホームズの制止も聞かずアルガスは城の中へと逃げて行った。
彼の不審な言動に顔を見合わせるホームズとサナキ

「どうするんじゃ、ホームズ殿?」

「んー…」

ホームズ達が城を訪れた理由は、単純に何か使える物を求めて、だった。
城ともなれば剣や弓の1つぐらいあっても不思議ではないし、
隠し部屋探しやカギ開けはホームズの専門分野だ。
何かしらのアイテムがあるならば、発見できる自信があった。

めぼしいものがなかったとして、極端な話モップの1つでもあれば
ホームズの実力なら並の相手―――たとえばアルガス―――なら軽くあしらえる。

ちなみに途中の街道で例の『殿下』とやらと見たことない青年が
なにやら言い合っているのが見えたが、やけに好戦的な様子であったので
プリニーの『絶対にやめといたほうがいいっす』という意見も出たこともあり
スルーすることになった。

「随分と素直に逃げて行ったな…。
 罠かもしれねぇな…おい、プリニー。ちょっとこっちに来い」

「な…なんスか!?偵察とかはイヤっスよ…?」

気が向かない様子のプリニーをムリヤリ入口の前に立たせるホームズ。
不安げな様子のプリニーを見下ろし、ホームズは言い放った。

「歯、くいしばれ」

「え…げぎゃんっ!!?」

心地よい打撃音と蛙が踏みつぶされたような声と共に、猛スピードで床を転げつつ
プリニーは城の中へと消えていった。
城の前に残されたのは呆然とするサナキと、右足を思い切り振りぬいたポーズのホームズ。
なんてことはない。グラナダの勇者のローキックによりペンギンが吹っ飛んでいっただけの話だ。

わずかに聞こえていた何かが地面を擦る音が止まり、数秒経過。
城からはぐぅの音も聞こえてこない。
何かに納得したようにホームズだけが満足そうに頷く。

「ホー……ム…ズ…殿?」

「とりあえず罠も待ち伏せもなさそうだな。入るぞ、サナキ」

事もなげに言い放ち、ホームズは扉をくぐった。



自分が何をしたかったのか、それが些細な問題であるような気がしてきた。
ここで出会った人の多くが、いきなり襲いかかってきたり敵意むき出しだったではないか。
みんな、そうなのだ。やはりここは殺し合いの場なのだ。
なぜ、自分はこのゲームの流れに逆らいみんなを守ろうとしているのだろう。
オイゲンは言った。「人がみなリュナン様のように強いわけではない」と。
好戦的なのは弱さからくる不安なのか?
そもそも、自分が強い人間であると?馬鹿げている。
このような場で何もできないどころか人を殺めただけではないか。
なぜ、こんな弱い人間が仲間を助けることができるのだろう。

わずかな量の毒。確実に、彼の心に蓄積されていく―――



(クソッ…クソッ…!)

「あの悪魔めッ!!」

忌々しい。そんな一言では言い表せないような憎悪が、アルガスの身体を満たしていた。
城内を一通り走り回った。だが響くのは自身の足音のみ。
戦っているどころか、誰かがいる様子すらありはしない。

とある一室に人のいた痕跡を見つけた。
真っ二つになった兜と丸机。血の跡はない。
誰かが争ったにしては妙な感じだ。
また、別の部屋にも人のいた痕跡があった。
その部屋は窓が開け放たれ、窓のふちには真新しい足跡。
エトナの襲撃を察知した、ここにいた何者かがここから逃げた。
そして、逃亡する誰かを見つけたエトナはそれを追いかけた―――まぁそんなところだろう。

逃げたのは誰であったのかなどはわからない。あの緑のガキか、スカした男かもしれない。
エトナがそいつを殺したのかどうかもアルガスには知る由もない。
唯一分かることといえば、エトナがアルガスをコケにしたということぐらいだ。

「あの女…フザけやがって、クソッ!!」

絶叫と共に廊下を駆け抜け、その先の広い空間に出た。
そこは城の正面入り口のすぐ先にあるロビーだった。
つまり、走りに走って元の位置に戻ってきたのだ。

「お、さっきのお前か。そっちが仕掛けてこなけりゃ別に取って食ったりしねぇ。
 情報交換をしたい。逃げずにまぁそこに座ってくれ」

そして、そのロビーの備え付けの、2人座るスペースがある2対のソファの1つに
さっきの3人がいたのは別段不思議なことではない。
またしても自身の馬鹿っぷりを後悔したアルガスだが、反省は後回しである。

(どうする、アルガス?どうすんの!?)

アルガスの頭の中でイメージされたのは4枚のカードを持っている自分。

カード1枚目:【襲う】
やってやれなくはなさそうだが…金髪の男の妙な落着きと佇まい。手練なのは疑う余地もない。
武器もアイテムもない状況ではリスクの高いカードだろう。

カード2枚目:【人質を取る】
ちょうど、人質にはうってつけの幼女がいる。
隙をつけば……問題は金髪の男に隙がないことだが。

カード3枚目:【逃亡】
相手の様子を見る限りあまり利点はなさそうだ。
情報交換をした後に用済みとして殺される――可能性はなくはないだろうが、
幼女とペット(?)を連れた極悪人なんぞ聞いたことはない。

カード4枚目:【情報交換】
相手が本当に殺し合う気がないのなら妥当な選択肢だろう。
こちらも情報が手に入るし、うまくいけば身の安全も高まるかもしれない。

「分かった。俺も武器は持っていない。お前らも両手を挙げてくれ」

「用心深いヤツだな。ほれ」

自ら両手を挙げ、敵意のないことの証明をしたアルガスの要請に、2人と1匹は従った。
アルガスはそれを確認し、ホームズの真向かいのソファに腰を降ろした。



そうだ。自分は弱い。何もできない。
グエンカオスを打ち破ったのは、自身の功績ではない。仲間がいたからこその功績だ。
その仲間すらいない自分は無力な存在だ。
だというのに、独りで何をしようとしていたのだろう。
今まで出会った人のように、理性に縛られず行動して何が悪いというのだろうか。
もう考えるのは辛い。苦しい。
何かも忘れて、衝動の赴くままに………

心に溜まり続けた毒は、既に致死量―――



さて、みんな腰を下ろしようやく本題という展開にはなった。
もっともプリニーはアルガス側に座るのを拒否されたので、不服そうに突っ立っている。

「先に言っておくが、俺はアンタらをまだ信用してない。
 情報を言うのは、そっちが先だッ!」

「別に構わねぇが…やけに緊張してないか、お前?人間不信か?」

緊張と警戒と疑念を含んだ表情のアルガスを見て呟くホームズ。
ゴミを支給され、武器を奪われ、殴り倒され、裏切られ、殺されかけ、見捨てられたアルガスにとって
『用心深すぎる』というボーダーはもはや存在しない。
情報交換、そして近々あるはずであるゲームの進行状況を知らせるという放送のために
城から拝借したペンを指の中でくるくる回しつつ、
ばつが悪そうにアルガスはホームズから目を逸らした。

「ほっといてくれ。ほら、さっさと話せッ!早く!」

「わかったわかった、だからまくしたてるな。
 俺達はまずH-2の崖の上がスタート地点でな……ん?…隠れろ!」

「なんなんだ、一体ッ!!?」

話を途切れさせ、ソファから転げるように机に身を隠したホームズに
苛立ちを隠すことなくアルガスが言い放つ。
アルガスの機嫌など気にせずに、サナキを机の下へと引っ掴みながらホームズが答えた。

「いいから静かに隠れろ。誰かが城に入ってきたみたいだ。
 耳を澄ましてみろ、足音聞こえるだろ?」

こつこつこつこつ………
確かに、石畳の上を誰かが駆け足で進む音が聞こえてくる。
もう、耳を澄ます必要もないほどに大きな音となって。
慌ててアルガスもホームズに倣いソファに身を隠し、
プリニーはインテリアのマネをしているつもりか、その場に硬直した。
ぶん殴ってやりたい衝動がホームズを襲ったがそんな余裕はないので捨て置き、
城のロビーの入り口に意識を集中させる。

そして、その足音の主が姿を見せた。

「リュナン!」
「お、お前はあの時のッ!!?」
「リュナンって…ホームズ殿の親友のか?」
「どきどきして損したっす」

その場に隠れていた面々が口を開き、ホームズはその人物へと駆け寄った。
サナキもホームズに続いて彼のもとへ行き、アルガスだけはソファ越しに警戒している。
ちなみにプリニーはホームズがいなくなって空いたソファーをすばやく奪い
『疲れたっす~』とか言いつつ寝転んだ。

「無事だったんだな、安心したぜ」

ぽん。
そう言いながらリュナンの肩に手を置いた時、ホームズは違和感に気づいた。
あのリュナンが、自分と再会したにもかかわらず何の反応もない。
リュナンと別れてそれぞれ死線を掻い潜り再会、
そのたびにリュナンは好意的な反応を返してくれていた。
それが…名前を呼ぶことも、笑うことも、話しかけることも目を合わせることもしない。
顔を覗いてみると――そこにあるのは死んだ魚のような瞳の青年の顔だった。

―――――イヤな予感がする。

「サナキ!こっちに来る――」

ホームズが右手を後ろにやり、静止しようとしたとほぼ同時に。
リュナンの体が低く沈み、ホームズへと跳躍。

鈍い衝撃音とともに、体重を乗せた右の拳がホームズの腹部へめり込んだ。

「ぐはっ…げほっ、ぐ…リュ、ナン…!」

ホームズへの攻撃で残った突進力を殺さず、膝をつく彼の脇を駆け抜けるリュナン。
その先にいるのは―――

「サナっ、キ……逃げ―――」

「く…っ!」

ホームズが声を上げようとしたが、一瞬遅かった。
魔力や身のこなし等に関してはそれなりに優秀なサナキだったが、いかんせん戦いの経験が少ない。
予想外の攻撃に回避が間に合わず、リュナンのローキックが左腕に直撃。
その衝撃で吹っ飛び、衣服が床に摩擦する音をたてながら床を滑り、
アルガスから少し離れたところまでいってようやく停止した。

なおもリュナンは止まらない。
そのままアルガスとサナキがいるソファの方へ向かって走る。

「クソッ、何度もやられると思うなッ!!」

アルガスの右手が振り抜かれた。
持っていたペンを、ダーツの要領でリュナンの顔面へと投げつけたのだ。
見えているのかいないのか、リュナンは怯む様子も避ける様子もなく走り続ける。

命中。
数時間前と違い、額にペンが突き刺さった鈍い音がした。
少し間が空いてペンが床に落ちた乾いた音がロビーに響く。

「…ヒィッ!!?」

しかし、怯んだのは攻撃を命中させたアルガスのほうだった。
額から流血している男が、焦点の合わない瞳をこちらに向け駆け寄ってくるのだ。
戦いに慣れている者ですら気後れするような迫力だ。

「くそ、来るなッ!!」

リュナンが数メートルの距離にまで迫ったところで、覚悟を決めてか反射的にか、
アルガスは迫りくる流血男の顔面めがけて右フックを繰り出した。

だが、拳はむなしく空を切った。
対するリュナンは体を半回転させ、攻撃の勢いを殺しきれないアルガスを背中に乗せ、
右フックを繰り出した腕を自身の右肩越しに左手でつかんだ。

(しまっ…!)

次の瞬間、後悔先に立たず――アルガスの身体が宙を舞い、だんっ、と石畳の床に叩きつけられた。

「~…ッ!」

条件反射で受け身は取ったものの、背負い投げによるダメージは大きかった。
全身に行き渡る衝撃で苦痛の呻きすら声にならない。

「く……そッ」

アルガスは気合いを入れてどうにか起き上がろうとしたが起き上がれなかった。
痛みで体が動かないからではない。リュナンがいつのまにか馬乗りになっているからだ。
慌てて右手で振り払おうとするが、既にそちらの腕は掴まれていて動かせなかった。
なら、左手で―――

ゴズッ!

石に固いものが当たる鈍い音が響いた。
考える暇しか与えられず、行動する前に容赦なくアルガスの顔面に拳が振り下ろされた。
殴打による打撃よりも、
石畳に後頭部をしたたかに打ちつけた衝撃で頭がクラクラする。
しかし無慈悲にも上に乗っかっている悪魔はさらに拳を振り上げる。

(俺はこんなところで終わるのか!?)

アルガスが覚悟にも似た嘆きとともに固く眼を閉じたと同時に、

「何やってやがんだリュナン!!」

ごすっ、という音をさせリュナンが吹っ飛ばされた。

「サナキ、大丈夫か!?
 お前も立てるか、えーっと……シチサンだったか?」

「大丈夫じゃ、大した怪我ではない…!」

「…俺はアルガスだ、よく覚えておけ」

リュナンをぶん殴った右手とは逆の左手を仰向けに倒れていたアルガスに
差し出したホームズだったがその手は払いのけられ、
アルガスは口の端の血を拭いながらふらふらと立ち上がった。
どうにか立ち上がったサナキもこちらに寄ってきている。
蹴られた左腕が痛むようでそこを抑えながらではあるが、足取りはしっかりしていた。

「生意気な奴だな、俺はホームズだ」

「わたしは、サナキじゃ」

「で、お前らはどうするんだ?俺はあいつに好き勝手やられた上に
 今日一日で起こったことでかなりイラついている。
 あの茶髪野郎を殺すのなら喜んで共闘してやる」

状況を考えれば、ベストではないにせよベターではあるアルガスの提案であったが。

「ふざけんな!リュナンは俺が殺させねぇ!!」

情に厚いホームズが、その提案を呑むことはありえない。
本当ならゴリ押ししてでもリュナンを殺したいアルガスであったが
ここでホームズと敵対してしまうのはあまり好ましくない、
というか独力で殺すことは現状では困難なので
とりあえずはホームズの意見を尊重することにした。

「じゃあ逃げるのか?」

「いや、それもできない相談だ。サナキの足じゃリュナンを撒けない。
 何より…魔法だか錯乱だか知らんが正気じゃねぇリュナンを放っとけねぇ」

「はぁ?じゃあどうするつもりなんだ?
 お前、カウンセリングが得意だったり治療魔法が使えたりするのか?」

やれやれ、と言いたげなポーズで呆れた風にホームズを見るアルガスだったが、
次のホームズの言葉で本当に呆れることとなる。

「いいか、正気じゃないヤツはぶん殴ればいいって相場は決まってるんだよ!!」

そう吠え、海獅子は親友に一撃見舞ってやるために跳躍した。

【E-2/城内ロビー/1日目・夕方(放送前後)】

【ホームズ@TS】
[状態]:腹部に鈍痛(ダメージは軽度)
[装備]:プリニー@魔界戦記ディスガイア
[道具]:支給品一式(ちょっと潰れている)、不明(未確認)
[思考]1:リュナンをぶん殴って正気に戻す
    2:あのおっさん(ヴォルマルフ)はぶっ飛ばす
    3:カトリネスティと合流したい
    4:弓か剣が欲しい
[備考]荷物はすぐ近くのソファ近くに放置

【リュナン@TS】
[状態]:脇腹に打撲、肩に軽い痛み(痛みは大分引いている)、混乱
[装備]:ロマンダ銃(残弾0/1)@FFT
[道具]:潰れた合成肉ハンバーグ@TO ラミアの竪琴@FFT、不明道具(シーダのもの)
    支給品一式、食料2人分
[思考]:1:思考停止、暴れる
[備考]
混乱はラミアの竪琴の音を長時間聞いたため。
解消法:HPダメージ、時間経過、エスナや万能薬などの解除法

わざわざ殴り合いに介入する必要はない。
もしホームズが負けるようなことになればこのサナキとかいうガキを囮にして逃げよう、
そう決めていつでも逃げれるよう自分の荷物を確保するために
ソファのほうに向かったアルガス。
どさくさ紛れでホームズ達の荷物に手を出してもよかったが、
どうやらロクな武器は持ち合わせていないようだし
最悪敵を増やすだけの結果になりかねないのでそこは自重しておいた。

「ぐごーすぴーきゅるきゅるくかー」

荷物を持ち、さて戦いの観戦でもしようかと思った時にすぐ近くから異音が発せられた。
心拍数を跳ね上げながら音源に目を遣ると、
ぬいぐるみなんだか何なんだか分からない物体がソファの上で高いびきを掻いている。

がすっ。

不遜な態度と緊迫感の欠片もない行動と一日の心労の影響か、
無性に腹が立ったのでとりあえずアルガスは蹴っ飛ばしといた。

「な、何するんすかー!?」

ソファから転げ落ちたプリニーは当然の如く文句を言うが
アルガスとてそんなこと知ったこっちゃない。

「うるさい、家畜に睡眠時間はないッ!!」

「えぇ!?殿下ですらそこまで鬼じゃなかったっすよ!?」

「なんだ、文句があるっていうのか?
 文句あるならかかってこいよ!家畜は所詮家畜だってことを教えてやるッ!!」

「殺してやるっす、殺してやるーっすッ!!……と言わないといけない気がしたっす」

「こらこら、そなたら…いさかいをしている場合じゃないじゃろう!
 ホームズ殿を手助けする方法を考えるんじゃ!」

そこにようやく助け舟、サナキの仲介が入りケンカ?は中断された。
不快さを隠さず舌打ちし、サナキのほうを見た瞬間、アルガスはふと閃いた。

(こいつ…人質に使えるんじゃないのか?)

ホームズのほうを見ると、リュナンの攻撃を捌きながら
攻撃するタイミングを計っているように見えた。
こちらへの注意は最低限、隙を突くことはたやすい。

(…どうする、アルガス?どうすんの!?)

アルガスの頭の中でイメージされたのは4枚のカードを持っている自分。

カード1枚目:【加勢】
ホームズに加勢してリュナンをボッコボコにしてやる。
が、ホームズが黙っていないだろうし、無傷というわけにはいかないだろう。

カード2枚目:【観戦】
ホームズが勝てばよし、リュナンと呼ばれているあの不愉快な男が正気に戻れば
それはそれで改めて仕返しの機会をうかがえばよし、
ホームズが負ければサナキを囮に逃げればよし。

カード3枚目:【人質を取る】
相変わらず、人質にはうってつけの幼女がいる。
しかも邪魔するであろうホームズはリュナンの相手で手が離せない。
こいつの命を盾にリュナンに痛い思いをさせてやるのもいいかもしれない。

カード4枚目:【第4の選択】
よりベターな、ベストの選択を今からでも考える。
大丈夫、それが存在するというのなら俺が気付かないはずはない。

ライフカード(生き残るための選択)、続く―――

【E-2/城内ロビーのソファ付近/1日目・夕方(放送前後)】

【アルガス@FFT】
[状態]:顔面と後頭部に殴打による痛み
[装備]:なし
[道具]:支給品×2
[思考]1:どうするよ、俺?
    2:戦力、アイテムの確保
    3:リュナンとレシィとあの男(ヴァイス)に復讐
    4:ラムザディリータを殺す

【サナキ@FE暁の女神】
[状態]:左腕に打撃による痛み
[装備]:リブローの杖@FE
[道具]:支給品一式、手編みのマフラー@サモンナイト3
[思考]1:ホームズとリュナンを助ける
    2:帝国が心配
    3:皆で脱出
    4:アイクや姉上が心配

【プリニー@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:ボッコボコ(行動にはそれほど支障なし)
[装備]:なし
[道具]:リュックサックのみ(水と食料も支給されていません)
[思考]1:とりあえずホームズに従う
    2:あのおっさんから給料貰ってはいるけど黙っとこう
    3:この主人マジで怖いっす

072 愚者の集い 投下順 074 ディエルゴの守護者
070 誤解が育む愛もある 時系列順 074 ディエルゴの守護者
077 Limitation リュナン 090 思いは儚く露と消え
067 アルガスの受難 2 ホームズ 090 思いは儚く露と消え
067 アルガスの受難 2 サナキ 090 思いは儚く露と消え
067 アルガスの受難 2 アルガス 090 思いは儚く露と消え
067 アルガスの受難 2 プリニー 090 思いは儚く露と消え
最終更新:2010年06月04日 11:18