イングレッタとアストラナガンの絆

23代目スレ 2008/03/29(土)

アストラ「・・・・・・・・・」
ガイスト「何してるんですか?・・・・こんな道端で立ち尽くして」
アストラ「今は何もしていない。お嬢がこうして休んでいる時は必要な時意外は待機しているからな。
     まあ、正しくは何もしていないわけでも立ち尽くしている分けでもない。
     お嬢の元へ即座に駆けつけられる距離を常に保っている」
ガイスト「仕事熱心ですね・・・・」
アストラ「そうでもない。本当に熱心なら絶えずつき従わねばならん。いや、人型である必要も無いだろう。
     本体を亜空間にでも放置して、後はお嬢が任意で私を呼び出せるシステムさえあればいいのだからな。
     そうしない所は私の甘えだろう」
ガイスト「自分に厳しい人ですね。他の機動兵器がより豊かな感情を持っていく中で感情を殺して、機械らしく振舞って」
アストラ「元々私には感情など必要なかった。感情は効率的なマンマシンインターフェイスとして与えられたに過ぎない。
     一層自動化が進んだだけ。マニュアル車からオートマ車に変えたようなものだ。当然だが劣化した機能もある」
ガイスト「もしかして、単に堅物なだけですか?」
アストラ「不器用・・・・とはお嬢もよく言うな」
ガイスト「アストラナガンさんは感情を持っている事への自覚が足りません。感情があるなら行動には責任がついてまわります
     誰かを悲しませることもあるし、傷つけることもあります。それにたとえ自分でそう思っていなくても感情があなら
     相手はあなたを感情のあるものとして扱っています。それを分かっていないと大きな失敗をするかもしれませんよ」
アストラ「よく分からないが、記憶しておく・・・・。む、お嬢の呼び出しだ。私はもう行く」
ガイスト「ええ。お仕事がんばってください」
ガイスト(アストラナガンさん。あなたは機動兵器として、そしてイングレッタさんはタイムダイバーとして
     とても強い力を持っています。でも、心は・・・・・)

アストラ「お嬢。用はもう済んだのか?」
イングレッタ「ええ。適当にファザコン娘やゼラド、それにイングラムに会って話をしたりした後、ヴィレアムが
       変な暴走をしていたから、少しからかってきたわ」
アストラ「そうか。楽しんできたなら何よりだ」
イングレッタ「そういうあなたは、何かしていたのかしら?」
アストラ「お嬢との距離を一定感覚に保つために空間把握を。それとティプラーシリンダーの調整も済ませておいた」
イングレッタ「つまらないわね」
アストラ「すまない」
イングレッタ「別にいいわ・・・・・・それより、もうすぐエイプリルフールね」
アストラ「嘘が許容される日だな。数年前に因果律の歪みで消失した時のことが印象に残っているが、それが何か?」
イングレッタ「アストラナガン。何か面白い嘘をついてみて」
アストラ「明日は雨が降る」
イングレッタ「それが嘘?」
アストラ「ああ。戦闘用の立体空間把握を最大まで広げればプラスマイナス48h程度の気象状況なら
     ティプラーを使用せずとも事象の相互関係の関連性を見るだけで把握できる」
イングレッタ「無駄に正確な嘘はどうでもいいわ。もう少し気の利いた嘘はつけないのかしら?」
アストラ「私の動力は実はティプラーシリンダーではなく、量子波動エンジンだ」
イングレッタ「・・・・・もういいわ。別に気の利いた嘘があなたにつけるとは思っていなかったから」
アストラ「期待に答えられなくすまない・・・・・」


イングレッタ「もともと、それに長けてないことは知ってるし別にいいわ。夜伽話も眠くなるものばかりだし」
アストラ「眠くなるのは、いいことではないのか?」
イングレッタ「眠くなるのだけが目的でもないのよ。時には潤いも必要だということ」
アストラ「潤い・・・・・善処する」
イングレッタ「そうしなさい。あら・・・・」
ユウカ「どうしたの?やたらクールというか、メタリックなバトラーは」
イングレッタ「どちらかというとバトラーではなくヴァレットね。そして私のウェポンよ」
ユウカ「ワオ。従者をウェポンにするなんて、ずいぶんとバイオレンスなスタイルね
    ガンアクションがメインだと思っていたけど」
イングレッタ「仕事柄、この世界じゃあまり使う機会がないだけよ。この世界じゃアストラナガンのバトルスタイルは無理だし」
アストラ「まあ、確かにそうだな。あと私は外そう。話が終わったらコールしてくれ」
イングレッタ「ええ。分かったわ」

アストラ「私は情けないな。お嬢の他愛無い要求一つにも答えられずか。友人と共に過ごす時のような
     生き生きした顔には私では出来ないのだろうな。とはいえ、善処すると言った以上、改善せねば」
アーク「シュウヤ。俺ってさ、やっぱり何か願いが一つかなう時って、ギャルのパンティ欲しがらないとだめなのか」
シュウヤ「何ですかそれは?」
アーク「いや、いずれありそうじゃん。願いがかなう何かがあって争奪戦して、何かの間違いで俺が勝つみたいな展開。
    そういう時ってやっぱギャルのパンティじゃないとだめなのかなって」
シュウヤ「実は本気で欲しいんじゃないでしょうね」
アーク「いや、女の子がはいているパンツが見えるのはいいけど、パンツそのものには浴場できねーっつーかなあ」
アストラ「すまないのだが、尋ねてもいいだろうか?」
シュウヤ「確か、アストラナガン氏でしたね。尋ねたいこととは?」
アストラ「実は・・・」

シュウヤ「はあ、嘘・・・・ですか?」
アストラ「ああ。つまらない嘘と気の利いた嘘。その違いが分からないのだ」
シュウヤ「そんなものは感性であって、万人にも共通して言えることではないですが、嘘というのはどれだけ衝撃的か
     それに尽きると思います。そして悪い嘘の方がインパクトは大きいですよ。いい嘘ならそこから疑う余裕も
     生まれますが、悪い嘘は疑う余裕を相手から奪いますから」
アーク「そうそう。いつだったけなー、咲美が俺のエロ本勝手に処分したって言うから、慌ててエロ本の隠し場所に行ったら
    そこで咲美がさあ『へぇー、そんなところに隠してたんだぁ』だぜ。いいじゃねーかエロ本くらい。
    あとチャンピオンREDのマンガをエロ本扱いするのやめてくれない」
シュウヤ「チャンピオンREDはエロマンガ扱いされても文句言えないでしょう」
アストラ「チャンピオンREDは分からないが、ようは嘘は悪い嘘の方が衝撃を与えるにはいいのか」
アーク「ついでに意表をつく嘘のほうがいいっすよ。ただ悪いだけの嘘じゃあ別にどうってことないんすよね。
    ありえるけど、そんな事が起るなんて想像もしてねーよ、でもこいつなら言いそうだなあ
    てな嘘で、しかも最悪な事だったらもうパニックっすよ」
シュウヤ「実体験に基づいていると妙に説得力がありますね」
アストラ「予期せぬ最悪の事態か・・・・・分かった。時間をとらせてすまないな」
シュウヤ「いいですよ。どうせギャルのパンティだとか、くだらない話しかしていませんでしたし」
アストラ「ああ。じゃあ私はもう行かせてもらう」


アーク「なんだったんだろーな。なんつーか、小学生みたいな事聞いてきて」
シュウヤ「小学生みたいな、ですか。あなたにしては割と的を射たことを言いますね。しかし
     となるとまずかったかもしれませんね・・・・・」
アーク「何が?」
シュウヤ「確かに悪い嘘って言うのは嘘としては、一番相手に衝撃を与えます。
     ですがその分その嘘自体に気を使わないと、相手を傷つけることになります」
アーク「冗談ってのはあんま悪趣味だと確かに腹立つしな」
シュウヤ「もちろん、みなそれが分かっているからこそ、言っていい事と悪いことを使い分けます。
     それが分かっているなら構わないんですが、どうも分かっていないような気がしまして」
アーク「あー・・・・。つっても、今更遅くね?あの人すっげー速度でどっか飛んでったぞ」
シュウヤ「まあ、悪いことが起らないことを祈りますよ」
アーク「だといいんだけどなー。なんか俺たちってやる事裏目に出やすいしなー」
シュウヤ「達って言わないでください、達って」

アストラ(お嬢が予期せぬ嘘。お嬢にとって悪い嘘。そしてなにより私がつける嘘でなければいけないのか
     と、なると私が出来ることといえば・・・・・そうだな、こんな内容でいいだろう)
アストラ「む、呼び出しか・・・・・」

アストラ「お嬢。もう話はすんだのか?」
イングレッタ「ええ。で、あなたはどうしていたの」
アストラ「む・・・・・それは」
アストラ(ここで、嘘をついてみるか・・・・・)
アストラ「・・・・・元主に会っていた」
イングレッタ「イングラムに?何かあったの?」
アストラ「予てから計画されていた、マンマシンインターフェイス強化の一端である人格付与の機能最適化による
     空間転移可能汎用機体のフルオート運用が実用化される事になった」
イングレッタ「初耳よ。どういう事かしら?」
アストラ「つまり、今後タイムダイバーの仕事は私が単独で遂行する。パイロットは今後は必要ない」
イングレッタ「な・・・・何・・・・それ・・・・」
アストラ「もう私はお嬢を守ることはない。その必要もない。戦うのは私だけになるのだからな
     メンテナンスフリーの私には元々行動の指針を与えるものがあればよかったのだ。
     それさえ内蔵されれば、もはやお嬢が居る必要はない。平行世界の番人である必要もだ」
イングレッタ「そう・・・・・・。なら、私は・・・・」ダッ
アストラ「お嬢・・・・・・私はまた何か、間違えただろうか。む、レーダーから消えた?ジャミングか?」
ガイスト「あら、アストラナガンさん。また一人ですか?」
アストラ「いや、先ほどまではお嬢と一緒だったのだが・・・・・どうしたものか」
ガイスト「何かあったんですか?」
アストラ「実は・・・・」


ガイスト「な・・・・何をやってるんですか!」
アストラ「何を・・・・と言われても。気の利いた嘘という事だったので、何かしら成果を上げるために
     自分なりに情報を集めて、どうにかしたのだが」
ガイスト「確かに、これ以上ないくらい強烈な嘘ですよ。いつも傍で見ていた人が何をしたら一番傷つくか
     考えてついた嘘なんて、これ以上ないくらい強烈で・・・・・・そして最悪です」
アストラ「そう・・・・なのか。だが、なぜお嬢はそのくらいのことで・・・・精神耐性は常人の比ではないはずだ
     それに、いずれ何らかの形で平行世界の番人を辞めることもありえるはずだったのに」
ガイスト「確かに使命は大切でしょう。でも、それだけなんですか?それを告げたのが貴方だからって言うのも
     あるんじゃないですか」
アストラ「私が・・・・告げたから?」
ガイスト「イングレッタさんが友人と会うとき、貴方は気を遣って離れている。でも、それは他の多くの時間は
     たった二人で過ごしているんでしょう・・・・・少なくとも、その相手を嫌っていたら一緒に居られない
     そして互いに信頼していなければ二人ともここまで生き残って来なかったんじゃないですか?
     そんな相手から、突き放されたらどんな強い心だって崩れます」
アストラ「私は、そんな大層な物ではない。私はあくまで道具だ」
ガイスト「道具だって武器だって、心を持っているなら、相手を幸せにすることも、傷つけることも出来ます
     あなたは自分を物と言いますけど、イングレッタさんにとっては者なんじゃないですか?
     これは想像ですが、イングレッタさんがショックを受けた理由は、使命を奪われた事と
     それに意見することなく、あっさい涼しい顔で受け入れている貴方なんじゃないでしょうか」
アストラ「・・・・・確かに、そうだな。私はお嬢無しでは戦えない。当然のことだ、当然過ぎて忘れかけていた
     私は、もしかしたら取り返しのつかない事をしてしまったのか・・・・」

イングレッタ「・・・・・・・・・私は、平行世界の番人。でも、それはあくまで役職
       じゃあ、それを取ったら?私に何が残るって言うの・・・・・」
フッ・・・・・・
イングレッタ「・・・・・今のは、空間に歪み・・・・違う、隔絶された空間に閉じ込められた」
???「ご名答。平行世界の番人である貴様に、復讐するためにここに来た」
イングレッタ「何者・・・・・?」
???「名前などとうに失った。私達の居る世界が貴様達並行世界の番人に滅ぼされた時にな」
イングレッタ「滅ぼされた・・・・・ああ、そういう事」
???「淡白な反応だな。貴様達はいつもそうか。平行世界を守るために戦う。だが、
    幾万の世界を救うために時として1つの世界を滅ぼす事もあった」
イングレッタ「因果律の暴走で、周辺の世界を巻き込んで消滅しようとした世界を滅ぼした。
       確かにそういう仕事も何度かあったわ。気分のいい仕事ではないけどそもそも世界は
       消滅や再生を繰り返しているわ。その中で行った取捨選択よ」
???「そうか。だが一つ言わせてもらう。その事で未来を奪われたものも居る
    我らの未来は、貴様等の言う取捨選択で失われたのだ」
イングレッタ「そう・・・・・じゃあ、どうするというのかしら」
???「もはや未来も希望も無い。あるのはただ、同じく奪うことのみだ」
イングレッタ「・・・・・・なら、勝手にしなさい。もう私は必要ない存在だから」


アストラ「私は、もうお嬢に合わせる顔が無い」
ガイスト「そうやって、逃げるつもりですか。言ったはずですよ
     心があるなら、その行動には責任が生まれるんです。あなたはその責任を取らないといけません」
アストラ「責任・・・・・どうやって」
ガイスト「傍に行って・・・・そして謝るんですよ」
アストラ「それで・・・・そんな事でいいのか?謝罪とは行為としてはあまりに薄弱ではないのか?」
ガイスト「いいんですよ。本当に信じている相手なら、その言葉一つで許してくれます。あなたは
     イングレッタさんを信じていないんですか」
アストラ「私は、お嬢を・・・・信じている。信じているとも・・・・。そうだ、傍にいかなくては
     だが、お嬢は先ほどジャミングを張ってしまった」
ガイスト「ジャミング・・・・ですか?そんな感じは無かったんですけど。えっとじゃあ私のセンターならどうでしょう。
     系統が違いますし探知できるかもしれません」
アストラ「頼む」
ガイスト「・・・・・え。なんで・・・・イングレッタさんは隔絶空間の中に・・・・それにもう一つ
     奇妙な反応が・・・・」
アストラ「何!」
ガイスト「それが何なのかは分かりませんが、かなり大きなエネルギーを内包しています」
アストラ「くっ・・・・座標を教えてくれ。すぐに行く。私はそのために居るのだから」
ガイスト「分かりました。座標データを貴方のCPUに送ります」
アストラ「承知した」
ガイスト「あとついでに、嘘を言った時に謝る前に言っておく言葉、教えてあげます」
アストラ「謝る前の言葉?」
ガイスト「いいですか・・・・・・・」

???「必要ない?どういうことだ?」
イングレッタ「私はもう平行世界の番人じゃない。だから私はもう必要ない。好きにしなさい」
???「そうか。ならば、好きにさせてもらおう!」
イングレッタ「・・・・・・・・・・・・・・意外と、あっけないものよね終わりなんて」
ガキィイイイイン!
???「何!?貴様は何だ!」
イングレッタ「・・・・・・アストラ・・・ナガン。何をしに来たの?」
アストラ「私はお嬢を守る必要は無い。お嬢は戦う必要は無い。私にお嬢は必要ない・・・・・『なんちゃって』だ!」
バシュゥウウウウウウッ!
アストラ「私はお嬢を守る。そういう使命を負っている!お嬢は戦う使命を負っている。そこから逃げる事は無い!
     そして私にはお嬢が・・・・必要だ!」
イングレッタ「アストラナガン。あなた・・・・・フフ、やってくれるわね。なかなか強烈な嘘だったわよ
       でも、嘘をつくならエイプリルフールにしなさい。まあいいわ、今回は許してあげる」
???「この隔絶空間に進入し、私の攻撃を退け、さらに歪曲フィールドを展開する?貴様何者だ」
アストラ「私か?・・・・・私は平行世界の番人のパートナーにして、愛機」
オオオオォォォォォォッ
アストラナガン「悪魔王アストラナガンだ」


???「機動兵器が人型形態をとっていたのか。だが、それならむしろたやすい。その為に私は備えてきたのだからな!」
ベキベキベキベキ
イングレッタ「機動兵器・・・・・系列的にはバルマーかインスペクターの物。どこの世界のかは知らないけど」
アストラナガン「お嬢!コックピットへ転送するぞ」
シュウウウ
イングレッタ「ふぅ・・・・アストラナガン。貴方の中、暖かいわね」
アストラナガン「私のデータベースに今の台詞に酷似する文章表現が存在したのだが、あまり好感の持てる内容では無いのだが」
イングレッタ「半分わざとよ。語尾に『なり』ってつけなかったのは、半分は本当にそう思ったから」
アストラナガン「そうか・・・・・・・ならば、我が身の手綱は預けた」
イングレッタ「了解!」
???「来るがいい!貴様等の持つ因果律操作兵器も、消滅兵器も私には通用しないぞ」
イングレッタ「関係ないわ。アトラクトシャワー!」
???「ガアアアアアッ!重力兵器だと!以前接触した番人の機動兵器にはそんなものは!」
アストラナガン「恐らく、貴様が見たというのは私の妹のほうなのだろう・・・・・」
???「くっ、だがなあ!」
ドガッ!ガシッ!
???「こうやって懐に入り込み、両腕を押さえ込めば広域殲滅型の貴様達番人の兵器は身動きが取れないはずだ!」
イングレッタ「残念だったわね・・・・・アストラナガンにはこういう武器もあるのよ。バルカン砲、一斉掃射」
アストラナガン「うぉおおおおおおおおっ!」
ドドドドドドドドッ
???「グアアアアアアアアッ!」
イングレッタ「押さえ込みなさい、アストラナガン!」
ガシッ!ギチギチギチギチ
???「なんという力だ。その力で貴様達は、私達を無慈悲に殺していく!それを正義とかざして!」
イングレッタ「別に、私は正義を気取ったことは無いわ。必要だから、そうするのが使命だからそうしてきた
       これからもそれを変えるつもりはないわ。・・・・・でも、二つだけあやまってあげる
       こんな憎しみの連鎖を生んだこと、そして今ここで倒すこと。それは、ごめんなさい」
???「うぐっ・・・・ならばせめて相打ちになろうとも!そのために名前すら忘れるほどに
    この身を変化させたのだ!倒せぬならせめて道連れに!」
ゴガアアアアアアアアアアッ!ガキィィィン!
???「受け止めた・・・・・・だと」
イングレッタ「他の番人なら倒せたかも知れないわね。でも『私の』アストラナガンは・・・・・・」
アストラナガン「アキシオンキャノン、発射体制」
イングレッタ「誰にも負けないのよ。アキシオンキャノン、デットエンドシュート!」
ゴォォォォォォォォォォォッ!
???「・・・・・・・まあいいさ。いつか貴様達はその代償を支払うことになる。守れぬさ数多世界など・・・・・」
ドオオオオオオオオオン


ガイスト「えっと、反応消滅を確認。アストラナガンさんはうまくやったみたいですね
     まあ、もともと仲は悪くないんでしょうし、後は二人でちゃんとやっていくでしょう」

アストラ「お嬢。隔絶空間の解除にしばし手間取る事になるのだが」
イングレッタ「構わないわ・・・・・・ねえ、アストラナガン。あなたは私を必要としてくれるかしら?」
アストラ「当然だ。いくら機能を強化しようとお嬢無しで私は任務をこなすなど出来はしない
     それに私は、お嬢の機動兵器だ。お嬢が望むなら私に出来ることは如何なる事でも遂行する」
イングレッタ「そう・・・・・。ねえ、じゃあ一つ・・・・いえ二つお願いをしてもいいかしら」
アストラ「無論」
イングレッタ「私は、たぶん自分でも思っていたより弱いわ。アストラナガンのように完全に己を捨てることなんて出来ない。だから」
アストラ「・・・・・・・」
イングレッタ「私の弱さを貴方にあげる。もう貴方以外に弱い私はあげないわ。だから貴方の強さを私にちょうだい
       その力も、心も」
アストラ「なら、私もこの存在の意味のすべて、お嬢に捧げてもいいだろうか」
イングレッタ「ええ・・・・・」
アストラ「ならば誓おう。数多連なる世界のすべてが滅ぶその時まで、私はお嬢を守ろう」
イングレッタ「滅びないわよ、だって世界は・・・・・」

イングレッタ「私達が守るのだから」


おまけという名の蛇足

アストラ「隔絶空間除去完了。通常空間に無事帰還」
イングレッタ「ご苦労様。もう今日は疲れたから休むわ」
アストラ「了解、ただちに準備を」
イングラム「ほう、今までどこぞの空間に引っ込んでいたと思ったら、笑顔で了解とか言ってるが
      いったい何をしていたんだ?」
アストラ「元主ではないか。別に仕事をしていただけだが?」
イングレッタ「あら?あんなに情熱的だったのに、あれはあくまで仕事上の事だったのかしら?」
イングラム「情熱的?ほとばしる熱いパトスがどうなったんだアストラナガン!?」
アストラ「いや、だから私はただお嬢と」
イングレッタ「互いの存在を再確認していたわ」
イングラム「互いを再確認んんんんん!?」
アストラ「なぜ語尾を延ばす!?というか、お嬢も先ほどから何を言っているのだ!?」
イングレッタ「あら、事実を言っているだけじゃない。それとも、世界が滅ぶまで一緒とか
       すべてを捧げるとか言ってたのは嘘だったのかしら?」
イングラム「うぉおおおおおい!なあ誰かアレ持ってきてアレ!こいつバラバラにするから!」
アストラ「アレとは何なんだ元主!というかお嬢、なぜか言い回しが妙な気がするのは私の気のせいか!?」
イングレッタ「アストラナガンの中、暖かかったわよ」
アストラ「なぜ若干口元をにやけさせているのだ!?」
イングラム「中?暖か?世界が滅ぶまで?すべてを捧げる?・・・・・・・・」ブチッ
アストラ「あああああ!元主の目が金色に!」
イングレッタ「あら、まるでディバインウォーズ最終話ね」
イングラム「天が呼ぶ!地が呼ぶ!奴を倒せと俺を呼ぶ!」
イングレッタ「フフ、完全に殺る気ね」
アストラ「な!まさかお嬢!先ほどの嘘のことを根に持っているのか!?」
イングレッタ「さあ、どうかしら」
イングラム「さあ、頭からと足から、どちらがいい?それとも最初から全身くまなくがいいか?」
アストラ「こうなったら逃げ・・・」
イングレッタ「私を置いていくの?」
アストラ「ウッ・・・し、しかし」
イングラム「さあ、力を抜け・・・・・・」
アストラ「な、なんだその大きくて太くて暴れっぱなしのアレは・・・・う、アアアアアアアッー!」

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最終更新:2009年10月17日 12:58
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