【初出】
外伝『ヴァージャー』
本編の数年前に、
『贄殿遮那』のフレイムヘイズや“
天壌の劫火”がいくら話しかけても答えようとせず、セシリアの最期の時に一言だけ暗く沈んだ声で話して“
紅世”へ帰還した。セシリアの身勝手過ぎる行動を止めなかったのは、彼曰く「哀れではないか」との事。本来の性格や声は不明。
【由来・元ネタ】
スペイン北部アストゥリアス地方に伝わる伝説上の生物、森や地下洞窟に住むといわれている大蛇・クエレブレ(Cuelebre)。
弾丸も弾き返す鱗を持ち、空を飛び、毒の息を吐くという怪物で、大きくなったものは遥か海の彼方の海底で、財宝の山を見張っていると言われる。
「欺」は表面を取り繕う・騙すことを意味し、「蔽」は覆い隠す・遮って見えなくすることを意味する。そして「套」は被せて包む物を意味する(「子」は道具に対する接尾辞である)。
真名全体で、「上面を覆い取り繕う包み」という意味になると思われる。
その本質はセシリア・ロドリーゴが実体の無い形質強化の
自在法『
アルカサル』として
顕現させていた。
最終更新:2025年06月19日 07:10