チェンジ・ザ・ワールド☆
2日目・No.4
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私のやんごとなき王子様
図書室へと行くとちょうどさなぎが出てきて、私に気付き笑顔で近づいてきた。
「美羽~。真壁先生に相談してきた?」
「うん。先生にどうしても決められなかったら先生の手伝いしろって言われた」
「あははっ。本当に美羽ってば皆に好かれちゃって、この~!」
ぐりぐりと私の腕をつつくと、さなぎは相変わらずの元気な笑顔をくれた。
さなぎの笑顔っていつも私に元気をくれるんだよなあ。
「そんなんじゃないって、優柔不断だから呆れてるんだよ」
「優柔不断は自覚してるんだ。でもさ、明日までに決めなきゃいけないのは変わりないんだし、しっかり悩んで美羽が後悔しないようにしなよ」
「うん、ありがとさなぎ」
やっぱり皆優しいな。こんな私を気遣ってくれて。
二人で並んで校舎を出ると、夏の香りが風に乗って私達の体を掠めて行った。
楽しい演劇祭にしたい。さなぎが言ってくれたように、後悔したくないんだ。
「頑張れ、小日向美羽!」
私は空を見上げて小さくつぶやいた。
〜〜〜
家に帰った私は、自室で提出用紙と睨みあっていた。
明日の朝までに提出しなければならないという事は、実質今晩が期限のようなものだ。
「ふーーっ」
ひとつ大きく息を吐いた。
私みたいな大した取り柄もないような人間に、みんなが優しい言葉をかけてくれた事に、心から感謝している。
その中でも一番私の心に響いたのは――あの人。
うん。
決めた
私は――
A 風名君と一緒に舞台に立ちたい → 風名3日目・No.1
B 潤君と一緒に舞台に立ちたい → 波江3日目・No.1
C 土屋君の大道具の手伝いがしたい → 土屋3日目・No.1
D 利根君と一緒に小道具が作りたい → 利根3日目・No.1
E 三島君と一緒に実行委員に入りたい → 三島3日目・No.1
F 真壁先生のお手伝いがしたい → 真壁3日目・No.1
G 鬼頭先生に付き合ってあげてもいい → 鬼頭3日目・No.1
うん。
やっぱり私はあの人と一緒に、最後の演劇祭に参加したい。
ペンを握ると私は、思いを込めて用紙に記入した。
書き上がった用紙を見ると、どこまでも頑張ろうという気持ちがムクムクと湧き上がってくる。
鞄に用紙を入れると、一つ大きく伸びをして――。
明後日からの合宿に、私は淡く思いを馳せた。
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