第四の壁/Fourth Wall
概要
演劇について、舞台の正面に位置する想像上の透明な壁であり、フィクションである演劇内の世界と観客のいる現実世界との境界を表す概念。
観客は、観客席からこの第四の壁を通して演じられる世界を見ることになる。フィクションにおいて最も良く確立された約束事の一つである。
コミック(あるいはコミックを原作とした各種映像)において、第四の壁はフィクションと観客の間にあり、通常、観客は第四の壁の存在を意識することなく受け入れて、あたかも現実の出来事を観察しているかのように劇を楽しんでいる。
しかし演出の一方法として、無自覚に受け入れている第四の壁を破ることを行う場合がある。演劇において「第四の壁を破る」という言葉は、人物や何らかの舞台装置の働きで、役者達が観客に見られていることを「自覚した」ときに用いられる。
コミックにおいては、異能(狂気や喜劇的性質など)により、役者であるキャラクターが「自覚」することが多い。例えば
マーベルの
デッドプールや
シーハルクなどである。
またコミックス特有の「第四の壁」として、コミックスの登場人物が、自分の登場しないコミックスで起こったことや他の登場人物の動向を、コミックスで「読む」ことで「知る」ということがある。
例えば、
ジョニー・ストームは、記憶を失ってホームレスになった
ネイモアのことを、(会ったこともないのに)「コミックスで読んだ」としてすぐに分かっている。
後半の
グウェンプールは超能力として「第四の壁」を破る能力を獲得し、コミック上の世界からコミック外の世界へ抜けたり、敵をコミックの外に落とすことなどができるようになった。またこの能力で、連載の終わりを知った。
最終更新:2020年05月18日 20:35