ネイモア・ザ・サブマリナー(Namor the Sub-Mariner)
初出:Motion Picture Funnies Weekly (1939年4月)
種族:アトランティス人と地上人のハーフ、Homo mermanus(ホモ・マーマナス、海棲人類)、
ミュータント
概要
海底の王国、アトランティスの王。
古くは
ゴールデン・エイジに登場したアンチヒーロー。
ヒーローとアンチヒーローの間に振れている。
いわゆる海底人であるが、海底人と地上人のハーフで「
ミュータント(突然変異体)」。肌の色が青い者が多い海底人の中ではピンクの肌をしている。
最近では「最初に人間の前に現れて活躍した
ミュータント」と位置づけられ、
X-MENに登場して
ミュータントとしても活動するようになっている。
マーベルのヒーローの中では屈指の高いプライドを持ち、悪く言えば傲慢。地上人の基準による正義や悪といった概念では行動しない。また、気が短いことでも有名。
海を守るために戦うので、地上の人類と敵対することも多い。
第二次大戦後、行方不明だったがホームレスになっていたところを
ファンタスティック・フォーが発見、
ヒューマン・トーチ(ジョニー・
ストーム)が炎で髭を焼き切るとネイモアが現れ、「これはサブマリナーだ。ボクはマーベルコミックを読んでいたから知っている」とメタなネタを披露して再登場させた。
能力
超人的な腕力、
スピード、耐久力、回復力。水中ではさらに増強される。
深海でも生存可能。水圧、低温、暗闇に適応しており、また鰓で水中呼吸が可能。
深海でも遠くを見通せる視力。
海中の生物と
テレパシーでコンタクトをとり、操ることができる。
飛行能力:踵に小さな翼があり飛行できる。
ソナー:潜水艦のソナーのように、音波で水中を探査できる。
電撃:電気ウナギのように放電できる。
実写
- 1950年代半ば、「スーパーマン」の成功を見たハリウッドのTVプロデューサーたちが、当時再立ち上げをしていたネイモアに着目、TV用のキャラクターにしようと試みた。
- 当時人気のあった俳優、リチャード・イーガンをネイモア役にキャスティングした。
- しかし、(理由は明らかにされなかったが)プロジェクトは中止。
- 一部のシーンは撮影されたが、海中シーンの撮影が難しかったらしく、おそらく予算を超過するとみられたことが原因と考えられる。
- ネイモアの影響は、1977年の「アトランティスから来た男」(The Man from Atlantis)にあるのではないかとする説もある。
- なお「アトランティスから来た男」のコミカライズは、マーベルが行っている。
トリビア
- DC/マーベルのクロスオーバーでは、アクアマンと対戦。最後にアクアマンがシャチに命じてネイモアを押さえつけ勝利。アクアマンに「お前はチートをするには気高すぎるんだよ」と言われた。
- 基本的に海底にあるものは、沈没船の宝を含めて彼の財産になる。一時期、財力に任せて、ベンチャー企業にカネを出すファンドをやっていたことがある(本当)。
- DCのアクアマンより先に登場している。アクアマンが1959年、サブマリナーは1939年である。
最終更新:2021年08月05日 08:46