ヒドラ(Hydra)
初出:Strange Tales #135(1965年8月)
"HAIL HYDRA!!"
概要
ハイドラ表記もあり。
キャプテン・アメリカをはじめとするヒーロー達の宿敵として知られる悪の組織。様々な科学技術やスパイ活動によって世界征服を企んでいる。その名はギリシャ神話に登場する多頭の蛇型の怪物に由来し、その怪物のごとく「一つの頭を切られてもそこから二つの頭を出す」ことをモットーにしている。
起源は人類誕生以前、地球に訪れた冷血な爬虫類型宇宙人によるものだとされ、記録として残っている最古のものは古代エジプト第三王朝の頃にまでさかのぼる。
紀元前2620年頃、地球を侵略した
ブルードとの戦いでイムホテップ王は
エン・サバー・ヌールや当時の
ムーンナイト達を率いてこれを撃退したが、彼の盾と槍とはそれぞれ西と東に分かたれることになり、盾を守る人々は現代の
S.H.I.E.L.D.の源流組織「ブラザーフッド・オブ・シールド」を、槍の方はもう一つの組織「ブラザーフッド・オブ・スピアー」を生み出した。
しかしかつて宇宙人が撒いた邪悪の種子によって組織は腐敗。「ブラザーフッド・オブ・スピアー」は「ブラザーフッド・オブ・シールド」によって「ザ・ビースト」と呼ばれるまでになってしまう。彼らはバラバラに離散し世界各地に潜んだが、この各地に潜んだ者たちが後のヒドラへつながっていく。
1940年代、ナチスを支援していた「トゥーレ協会」の指導者「
バロン・ストラッカー」は(ヒトラーから隠しつつ)個人的な準軍事組織を結成。
また一方ではナチス親衛隊の将校
レッドスカルがナチスの崩壊を予見し、逃亡したナチスと大日本帝国の関係者とともに忍者集団
ザ・ハンドを含むいくつかの地下犯罪組織を合併した組織を日本で作り始めていた。
後にナチスの幹部となっていたバロン・ストラッカーは任務失敗により死刑になりそうになったため
レッドスカルの助けで逃亡し、彼の組織に合流。当時の日本側の指導者を殺害し、乗っ取った組織を「ヒドラ」と改名。自身を最高指導者「シュプリーム・ヒドラ」とした。
最終更新:2021年07月04日 12:46