ムーンナイト(Moon Knight) / マーク・スペクター(Marc Spector)
初登場:Werewolf by Night #32(1975年8月)
属性:神?の力によって強化された人間→人間、地球人、ユダヤ系アメリカ人、男性
概要
別名「コンシューの拳」(The Fist of Khonshu)。
狂気に苛まれ解離性同一性障害、いわゆる多重人格を発症しているヒーロー。
デアデビルや
ヒーローズ・フォー・ハイアー、
パニッシャー等と同じくストリートレベル、ヴィジランテやクライムファイターと呼ばれるタイプに属する。
元は傭兵でエジプトの月の神「
コンシュー」から力を授かった。
真っ白いビジネススーツ(+白覆面)に身を包んだ「Mr.ナイト」として活動することもある。
富豪としての表の顔や印象的な投擲武器・ガジェットを駆使した戦闘、犯罪者への容赦ない仕打ちなどDCの
あの人とよく比べられる。
オリジン
イリノイ州シカゴ生まれ。父親はユダヤ教の聖職者(ラビ)。
幼少時代に接触した元ナチスの連続殺人犯のせいで多重人格になったという説がある。
成長後はボクサーを経て米国海兵隊に入隊。除隊後はCIA等にも関わったが傭兵となった。
傭兵ラウル・ブッシュマンの下エジプトで働いていた際に彼の残虐なふるまいに怒り、反逆したものの敗北し生死の境をさまよう羽目になってしまう。
この時に月の神の神殿で「コンシュー」に遭遇。彼の地上での化身として戦うことと引き換えに復活し「ムーンナイト」となった。
アメリカに帰国後は投資・美術品売買などで資産を増やして装備を整えつつ、富豪の人格「スティーブン・グラント」やタクシー運転手の人格「ジェイク・ロックリー」等と共に様々な面から犯罪者たちと戦うようになっていった。
初登場
初登場は"
Werewolf By Night"。金持ちの同好会
コミッティーに1万ドルの報酬で雇われ悲しき人狼ジャック・ラッセル(
ウェアウルフ・バイ・ナイト)を捕らえることに。このときコスチュームと銀の武器を与えられた。ムーンナイトはこの仕事をやり遂げるが、コミッティーがジャックの妹リッサ(もう1人の人狼になるだろうと思っていた)ジャックの恋人
トパーズ(リサと一緒にいてどっちがジャックの妹かわからなかったから)も拉致し、縛り上げて天井から吊るしているのを見る。さらにコミッティーがジャックとリサをペットや武器として扱おうとしているのを知ると翻意し、1万ドルを得た上でジャックを檻から助け、コミッティーを退散させた。
能力
一時期(
ウエストコースト・アベンジャーズを離れた頃)までは超人的な身体能力を持っていたが、後に喪失(コンシューへの不服従が原因らしい)。
現在は鍛えた肉体と身につけた様々な格闘技、戦闘技術や三日月型ダーツ、短めのバトンをはじめとする各種の武器・装備品で戦い、ヘリコプターなどの乗り物の操縦も得意とする。
なお、一時期ムーンコプターという、三日月を模したヘリコプターを使っていた。
痛みに対して非常に高い耐性をもっており、その格闘スタイルは「攻撃は最大の防御」を地で行くもので
タスクマスターをして「真似したくない」と言わせるほど。
また多重人格化により
テレパシー・精神攻撃に対しても高い耐久力を持つ。
トリビア
- スパイダーマン(東映版)が放映されていたころのマーベルの日本展開作品の一つとして、「月光騎士(ムーンナイト)」として取り上げられている。映像化はできなかったが、1979~1980年にかけて「てれびくん」(小学館)誌上で漫画連載(作:桜田吾作)された。「月光仮面」を思わせるスタイルで、腰に剣を佩いているなど、原作とは異なっている。
- 本名:冬馬(とうま)シンゴ、高校生で忍者、月の光のある夜は無敵、という設定らしい。
- 一時期、スパイダーマン、キャプテン・アメリカ、ウルヴァリンの三つの人格を持っていたことでも有名(一人アベンジャーズと言われたり)。この時はこの三人の武器の模造品(ウェブシューター、円形のエネルギーシールド、爪が飛び出るリストガード)を使って戦っていた。
- 仲間にフランス人の元傭兵で、ヘリコプターのパイロットをしているジャン=ポール・デュシャン(通称フレンチー)がいるが、彼はゲイである。
実写ドラマ
Disney+の配信ドラマ『
ムーンナイト』で実写化された。主人公マーク・スペクターを演じたのはオスカー・アイザック。
最終更新:2024年03月21日 01:22