ニック・フューリー(Nick Fury)
初出:Sgt. Fury and his Howling Commandos #1 (1963年5月)
種族:薬品で強化された人間、地球人、男性、白人
概要と外見の特徴
能力
薬品で老化を抑制されている以外にスーパーパワーはないものの、戦闘や諜報に関する膨大な知識と素早い判断力で問題を解決する。
あらゆる銃器の扱いに長け、また
S.H.I.E.L.D.が開発した様々な諜報用のアイテムを使いこなす。
経歴
第二次大戦の末期に地雷で負傷し、回復後に戦略諜報局(OSS,CIAの前身)の一員となった。この時期に血清(
インフィニティ・フォーミュラ)を投与され、老化を抑制されている。
彼のトレードマークとも言えるアイパッチを着け始めたのもCIA時代だった。
S.H.I.E.L.D.の長官として、少数のヒーローたちを騙してラトヴェリア(
ドクター・ドゥームの支配する国)に戦争を仕掛ける「シークレット・ウォー事件」を起こす。この事件により、ヒーローたちとの間の信頼関係に亀裂が生じる。
Original Sin
2014年の大型
クロスオーバー"
Original Sin”では
50年以上にわたって宇宙、地底、異世界からの侵略者を殺害し地球を守る汚れ仕事を担っていたことが明らかになった。
その任務を全うするため月に本拠地を置く
ウォッチャー(ウァトゥ)を殺害したのはフューリーであった。
これは先にウァトゥを襲撃し片目と武器庫の武器を強奪した者たちを特定するためのやむなき手段であり、事実
ドクター・ミダスたちを割り出し抹殺することに成功する。しかしウァトゥ殺害の罪を背負い、その一族から「アンシーン(Unseen)」として月面に鎖でつながれ、
ウォッチャーのように地球を「観察すれども干渉せず」の役目を負うこととなった。
一方、地球を侵略から守る役目はウィンター・ソルジャー(
バッキー)に引き継がれた。
後継者
アルティメット版
実写化
米国で、デヴィッド・ハッセルホフ(「ナイトライダー」「ベイウォッチ」)が眼帯を着け、葉巻を咥えて、ニック・フューリーを演じたドラマがある。評判が悪かったので、パイロット版だけで終わった。日本未公開(のはず)。
トリビア
- S.H.I.E.L.D.では、指揮権や秘密基地などへのアクセス(秘密基地について知っているのはある階層以上など)について、階層システムをとっていた(現在はシステムが変更されている)。ニック・フューリーは長官時代の階層が33であり、当然ずば抜けていた。ブラックウィドウ、クエイクが10、スパイダーウーマン(ジェシカ・ドリュー)が8である。
- S.H.I.E.L.D.では、自分の身代わりとする精巧なロボット、「ライフ・モデル・デコイ(Life-Model Decoy:略称(LMD)を使っているが、ニック・フューリーのLMDが自意識を持って困ったことを起こしたことがある。
- S.H.I.E.L.D.での部下のティモシー・"ダム・ダム"・デュガン(Timothy Dugan: 髭とボウラー・ハット、そして立派な体格が特徴)は、ハウリング・コマンド時代からの部下である。
- 常に葉巻をふかしていることで有名で、宇宙服の金魚鉢のようなヘルメットの中でも葉巻をふかしていたほど。
- 一説には、寺沢武一の「コブラ」が常に葉巻を咥えているのは、ニック・フューリーの影響だとか。
最終更新:2023年04月09日 00:19