スパイダーウーマン(Spider-Woman) / ジェシカ・ドリュー(Jessica Drew)
初登場:Marvel Spotlight #32(1977年2月)
種族:後天的に能力を得た人間、女性
概要
蜘蛛の力を持つスーパーヒロイン。ただし、その能力は
スパイダーマンとは一切関係がない。
1歳の時に両親が
ワンダゴア山周辺に移り住んだ。この地では大量のウランが発見され、彼女の父ジョナサン・ドリューはこれを資金源にして遺伝子学、進化、細胞再生などの研究に取り組んだ。ちなみに、この時父のパートナーはハーバート・ウィンダム(後に
ハイエボリューショナリーとなる)だった。
ジェシカが3歳のとき、長時間ウランの放射線に晒されていたせいで病気になってしまい、ジョナサンは細胞の損傷を止めるため、希少種の蜘蛛の血液から作り出した血清を注射。そのせいで能力を得た。
※この
オリジンは、当初
ウルヴァリンのオリジンとして考えられていたが、破棄されたアイデアであると言われている(
ウルヴァリンは動物のグズリ(
ウルヴァリン)の性質を持った人間とされていた)。
ブレイクアウト
シークレット・インベージョン
フィア・イットセルフ
妊娠と出産
子どもを持つことを決め、人工授精で妊娠する。妊娠中もヒーローを継続した。何とか無事男の子を出産し、アパートで育てている。ジェシカがヒーロー活動をしている間、ロジャー・ゴッキング(
ポーキュパインという元?小者
ヴィラン)がベビー・シッターをしている。
能力
- 超人的な身体能力
- 壁や天井に張り付ける
- 飛行(当初は滑空のみ)
- ヴェノム・ブラスト
- 生体電気を発生する。これはただショックを与えるレベルから人を麻痺させる、殺すレベルまで自在にコントロールできる。
- フェロモン分泌
- 周囲の人間に恐怖を与える、自分に好感を持たせる、など感情を操作する。
- 意外なことだがウェブを発射する装備や能力は無い。
その他のスパイダーウーマン
アルティメット・バージョン
多メディア展開
1979年9月から1980年1月まで、スパイダーウーマンを主役にしたアニメーションが放送された。
この時の
オリジンには、
ハイエボリューショナリーが出てこない。
職業は女性雑誌の編集長で、(社用の?)ヘリコプターを操縦者付きで乗り回し、親戚の子供を連れて冒険するというストーリー。
彼女は飛べるので、ヘリから飛び出したりする。
体を回転すると同時にクモ糸で体を覆い、クモ糸を破ると変身して出てくるという演出で、体の回転はテレビ版の
ワンダーウーマンの影響か。
当初、子ども向けTV映像(アニメと特撮)を手がけていた
フィルメーションが、オムニバス・アニメ枠の"Tarzan/Batman Adventure Hour"で、「クモ女」をテーマにしたキャラクター(後に、"Web Woman"というクモをテーマにした女性ヒーロー(なお、Web Woman自体がDCの
ラナ・ラングが変身した「インセクトウーマン」を元にしているという説もある)が登場)を出すと聞き、
スパイダーマン(クモ男)は持っていても、「クモ女」がいなかった
マーベルはこのため、急いでクモをテーマにした女性ヒーローをつくったらしい。
2024年2月公開の実写映画には主人公
マダム・ウェブのサポートキャラクターとしてジュリア・カーペンター、マティ・フランクリン、アーニャ・コラソン(
スパイダーガール)の3人が登場した。
トリビア
最終更新:2024年10月25日 06:44