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テルミドール・オートマトン
性別
所属 財団法人パラディソ
通称 自動人形(オートマタ)
備考 財団法人パラディソ盟主

キャラクター概要

"君達がどうするかは勝手だが…私からはこう言っておこう"
"…余り手間を掛けさせないでくれたまえよ。私は面倒が嫌いなのでね"

財団法人パラディソにおける「本来の」盟主。
資料を探してもオートマトンなる名の家は見つからず、恐らくは通名だと思われる。
暗い紅色の瞳と鴉を思わせる漆黒の髪が特徴の、落ち着いた雰囲気を纏う男性。
財団における「裏」の代表であり、エランには任せられない重要な案件を担う立場にある。
表向きは財務局長となっているが、これは金の流れを最も簡単に追えるため。

表の「顔」として明るく振る舞うエランに対し、極めて合理的かつ冷静な人物で、彼を知るものからは「自動人形」の異名で呼ばれることが多い。
エランの立場などを作ったのは彼であるとまで言われている。
盟主として政治的な案件を一手に引き受けるだけでなく、最終的な意向を決定付けるという立場故に、その言動は言いようのない「重み」を持って見る者、聞く者に届く。

冷静に物事を見極め、慎重に事を成す性格故か、エランとの相性はそこまで良くなかったりする。
とはいえエランにとっては幸か不幸か、テルミドールが割り切っているため揉めることはそう多くない。エラン側は彼のことを好意的に見ているようだ。
ただ、何かと軽率な行動を取る上に小物臭い言動をする点については如何ともし難い様で、度々苦言を呈している。挙句の果てにテウルゴスとして活動し始めた際には呆れ返った後、次の後継者を探し始めている。

盟主だけあって相当な切れ者でもあり、周到な準備・計算から繰り出される理論武装や、誘導尋問をはじめとする巧みな話術、時としてわざと間違えてカマを掛ける胆力をもって相手の牙城を崩していく。
彼と会話した者は多くなく、また会話する機会も多くないため詳細は不明だが、「人間とは思えない冷徹さだった」と語る者もいることからも、彼の纏う圧が伺える。
彼自身は特に目的を持っている訳ではなく、その時必要な事を的確にこなしているようだ。

ただし、その圧故にイメージ戦略が極めて苦手。
落ち着いた雰囲気を纏うが故に、その意図がなくても相手に対してプレッシャーを与えてしまう。
彼自身もそれを自覚しており、同時にその点においてはエランの方が向いていると認めているため、外交関係上特に問題がない場合にはエランに交渉を任せている事が多い。

例外的に、三大勢力に属さない企業群に対しては必ず彼が交渉を担当する。
特にテオーリアやL.S.S、アメノウズメ工房にGASに至ってはエランの交渉権、アクセス権を剥奪している。
これらは機密情報や外交問題になり得る要素が多く、軽率なエランには任せられないのである。

+ ...
彼自身はエランと違い、世界の闇とやらに興味を抱いてはいない。彼が重要視するのは世界の行く末ではなく、あくまでもパラディソの堅実な発展である。
エランが秘密裏に模索している事も知っているが、その上で放任…早い話が何の援助もしていない。
それどころか「そんな夢物語を追うくらいならまずは実務の一つでも覚えてくれ」程度にしか思っておらず、深入りして死ぬか無力さに打ちひしがれて止めるだろうと考えてさえいる。
最終更新:2018年04月16日 03:23