廃都市アラル

  • 場所
旧カザフスタン西

  • 企業歴200年前後に完全に干上がってしまった旧アラル海。
 元々が塩湖だった故に食物も育てにくい大地のため農地化も見送られ、同時に急激となるような都市建設計画も、近接するSSCN領土の都合により、下手な刺激を避けるべく見送られ続けた。
 それまでの漁業者たちが方方に散る中、莫大な塩の砂漠に残された船の残骸で暮らす“砂漠船の民”が現れる。
 彼らは取り残された船の残骸から強引に自分たちの家を作り、東西戦争の前には一つの都市と言えるほどにまでそれを成長させていた。

  • しかし東西戦争の開戦を機に、戦区と指定されて砂漠船の民たちは避難を余儀なくされる。
 そして兵士たちが駐屯地に使おうかと思えば、元が塩湖だったため安定しない地盤の上に強引に建設された都市のため、それぞれの建物がいつ倒壊してもおかしくないほど不安定であったためにそれを断念。

  • 東西戦争が終結した企業歴235年現在、誰も住み着くことのないままに放棄された廃都市となった。

  • 今となっては錆びついた船の残骸と、そこから生える傾げたビル群が、塩と砂に埋れていくのを待つだけの場所となった。


原案:在田
最終更新:2018年12月18日 12:23