アリス VS 幽香
種目:激痛! ラー油目薬耐久!!
種目:激痛! ラー油目薬耐久!!
ラー油目薬耐久対決とは、ラー油を目に入れて、その激痛に耐えないといけない悪魔の競技である。
でも地獄ではごくごく一般的にやってることで、スポーツにもなってるってえーきさまがいってた。
この競技に挑むのは自称都会派魔法使いのアリスと、幻想郷でも指折りの実力者だけど最近負け続けの幽香。
しかし、今回の幽香はいつも少し様子が違っていた。
でも地獄ではごくごく一般的にやってることで、スポーツにもなってるってえーきさまがいってた。
この競技に挑むのは自称都会派魔法使いのアリスと、幻想郷でも指折りの実力者だけど最近負け続けの幽香。
しかし、今回の幽香はいつも少し様子が違っていた。
「うう、こんなの入らないよぅ…怖いよぅ、やめてよぅ」
すでに泣きベソをかいている幽香。まるで子供のようではないか。
いつもの傲岸不遜のサディスティッククリーチャーぶりはどこにいったのだろうか。
それに、背も映姫様並みに小さくなっている。
どこから見ても人畜無害な幼い子供にしか見えなかった。
アリスはもちろんそのことに気付いた。
「あなた偽物ね!」
アリスの指摘で、ただちに八意永琳によって身体検査を受ける幽香。
しかし紛れもなくこの子供が幽香だという結果が出た。
すでに泣きベソをかいている幽香。まるで子供のようではないか。
いつもの傲岸不遜のサディスティッククリーチャーぶりはどこにいったのだろうか。
それに、背も映姫様並みに小さくなっている。
どこから見ても人畜無害な幼い子供にしか見えなかった。
アリスはもちろんそのことに気付いた。
「あなた偽物ね!」
アリスの指摘で、ただちに八意永琳によって身体検査を受ける幽香。
しかし紛れもなくこの子供が幽香だという結果が出た。
永琳「どうやらこの幽香はセイカクハンテンダケを間違って食べたみたい。
セイカクハンテンダケを食べたら、一時的に真逆の性格になるわ。
悪人は善人になるし、気性の穏やかな人は人が変わったように激しい性格になるの」
「じゃあこれは性格が逆になった幽香?でもなんで見た目まで変わってるの?」
「精神が子供になったショックで、肉体も幼児化したみたい。
非常に稀な現象だけど、妖怪の体は精神の影響を多分に受けるからあり得ない話ではないわ。
ほら、あなたもつい最近まで"ロリス"と呼ばれてた時代が…」
「わー、わー!今の幻想郷でそれは禁句っ!!」
セイカクハンテンダケを食べたら、一時的に真逆の性格になるわ。
悪人は善人になるし、気性の穏やかな人は人が変わったように激しい性格になるの」
「じゃあこれは性格が逆になった幽香?でもなんで見た目まで変わってるの?」
「精神が子供になったショックで、肉体も幼児化したみたい。
非常に稀な現象だけど、妖怪の体は精神の影響を多分に受けるからあり得ない話ではないわ。
ほら、あなたもつい最近まで"ロリス"と呼ばれてた時代が…」
「わー、わー!今の幻想郷でそれは禁句っ!!」
なんだか微妙な気持ちのアリスであったが、競技が始まった。
「これに勝ったら魔理沙と結婚するこれに勝ったら魔理沙と結婚する」
謎のおまじないをブツブツと言うアリス。
幽香も覚悟を決めたようで、両者とも一緒にラー油を目の中に入れた。
「これに勝ったら魔理沙と結婚するこれに勝ったら魔理沙と結婚する」
謎のおまじないをブツブツと言うアリス。
幽香も覚悟を決めたようで、両者とも一緒にラー油を目の中に入れた。
「あっぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
入れた瞬間に会場内に響く断末魔。
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいたい!!!」
あまりの激痛で転げまわるアリス。そこへ永琳の解説が入る。
「辛味という味覚は存在しないわ。では何故人は辛味を感じるのか。
それは痛覚を通して、辛味を感じているからよ。辛味は痛みなの。
だから純粋に"痛い"という感覚に耐えられるかどうか勝負の分かれ目になる」
悲鳴を上げるアリスの方に対して、幽香はまだ大丈夫そうだった。
いや、いくら妖怪でも痛いのに変わりはないのだが。
「はァッ…すごくっ、痛いよぉっ…もっと、しるっ、入れてぇっ…ひゃぁん!」
なんだか、ラー油を目に入れて逆に嬉しそうだった。
結局アリスが痛みに耐えきれなくなり、ギブアップした。
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいたい!!!」
あまりの激痛で転げまわるアリス。そこへ永琳の解説が入る。
「辛味という味覚は存在しないわ。では何故人は辛味を感じるのか。
それは痛覚を通して、辛味を感じているからよ。辛味は痛みなの。
だから純粋に"痛い"という感覚に耐えられるかどうか勝負の分かれ目になる」
悲鳴を上げるアリスの方に対して、幽香はまだ大丈夫そうだった。
いや、いくら妖怪でも痛いのに変わりはないのだが。
「はァッ…すごくっ、痛いよぉっ…もっと、しるっ、入れてぇっ…ひゃぁん!」
なんだか、ラー油を目に入れて逆に嬉しそうだった。
結局アリスが痛みに耐えきれなくなり、ギブアップした。
「なるほどね…」
永琳は言った。
「セイカクハンテンダケを食べたものは真逆の性格になる。気が強ければ弱くなり、サディスティックならマゾヒストになる」
「それって、幽香がドSからドMになったってこと?」
「そういうこと。よく考えてみたら、幽香は植物の専門家。セイカクハンテンダケのことを知らないはずがなかったわ」
「してやられたということね。子供の姿だから少し油断したわ」
悔しがるアリス。勝ったら本気で魔理沙と結婚しようとでも思っていたのだろうか。
「ん?でもどちらにしろ今はいつもの幽香じゃないわけよね。つまり…」
アリスの目が怪しく光る。
「旧作でやられた分のお返しをするチャンスね!」
幼い幽香に襲いかかるアリス。しかし幽香は抵抗の意思を見せず、ただ目をうるうるさせているだけであった。
「うっ…これってまるで私が悪役みたいじゃないの」
アリスは結局攻撃をやめ、「完敗だわ」と負けを認めた。
しかし幼い幽香はニヤリと笑って、傘の先端をうなだれているアリスに向けた。
永琳は言った。
「セイカクハンテンダケを食べたものは真逆の性格になる。気が強ければ弱くなり、サディスティックならマゾヒストになる」
「それって、幽香がドSからドMになったってこと?」
「そういうこと。よく考えてみたら、幽香は植物の専門家。セイカクハンテンダケのことを知らないはずがなかったわ」
「してやられたということね。子供の姿だから少し油断したわ」
悔しがるアリス。勝ったら本気で魔理沙と結婚しようとでも思っていたのだろうか。
「ん?でもどちらにしろ今はいつもの幽香じゃないわけよね。つまり…」
アリスの目が怪しく光る。
「旧作でやられた分のお返しをするチャンスね!」
幼い幽香に襲いかかるアリス。しかし幽香は抵抗の意思を見せず、ただ目をうるうるさせているだけであった。
「うっ…これってまるで私が悪役みたいじゃないの」
アリスは結局攻撃をやめ、「完敗だわ」と負けを認めた。
しかし幼い幽香はニヤリと笑って、傘の先端をうなだれているアリスに向けた。
その瞬間、極太のマスタースパークが傘の先端から放たれた。
灰となった会場で、息も絶え絶えにアリスが言う。
「な…なぜっ…セイカクハンテンダケでっ…穏やかな気性になったんじゃなかった、の…?」
幽香がいつもの見る者を不安にさせる黒い笑顔を浮かべる。
「もうとっくに効果は切れてたのよ。試合が終わった頃くらいには」
「そんなっ、馬鹿なっ…でも見た目はっ、変わってなかったのにっ…」
「私は魔法も普通に使えるから」
そう、皆さんは知っているだろうか。幽香はS級妖怪であると同時に魔法も使えるということを。
詳しくは怪奇談のエンディングを見たらわかると思うが、
その魔法の腕前は究極の魔法をロリスが使ったのを見よう見まねで習得してしまうくらいの使い手なのだ。
「というわけで魔法で子供に姿を変えるのなんて造作もないことね」
「そんな設定…忘れていたわ…」
崩れ落ちるアリス。幽香の完全勝利だった。
灰となった会場で、息も絶え絶えにアリスが言う。
「な…なぜっ…セイカクハンテンダケでっ…穏やかな気性になったんじゃなかった、の…?」
幽香がいつもの見る者を不安にさせる黒い笑顔を浮かべる。
「もうとっくに効果は切れてたのよ。試合が終わった頃くらいには」
「そんなっ、馬鹿なっ…でも見た目はっ、変わってなかったのにっ…」
「私は魔法も普通に使えるから」
そう、皆さんは知っているだろうか。幽香はS級妖怪であると同時に魔法も使えるということを。
詳しくは怪奇談のエンディングを見たらわかると思うが、
その魔法の腕前は究極の魔法をロリスが使ったのを見よう見まねで習得してしまうくらいの使い手なのだ。
「というわけで魔法で子供に姿を変えるのなんて造作もないことね」
「そんな設定…忘れていたわ…」
崩れ落ちるアリス。幽香の完全勝利だった。
「さて、復讐の時間よ。いままで散々負けさせてくれた皆には、たーっぷりおしおきをしないとね」
不敵に笑う幽香だったが、その台詞はどうみても悪役の負けフラグにしかみえないことに、本人は気付いていない。
不敵に笑う幽香だったが、その台詞はどうみても悪役の負けフラグにしかみえないことに、本人は気付いていない。