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中医学と和漢

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匿名ユーザー

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  詳しくはこの本を買って冒頭文を読んでください。(←あざとい宣伝)


  ・・・・・・というのもアレですので簡単に説明を。
  というか、前のコラムで「東洋医学」「中国医学」「漢方」について説明しましたが、それを聞いた人の中には、「じゃあ『中医学』とか『和漢』ってのはなんじゃい?」って思う人もいるのでしょうのでこのコラムを書きます。



「中国医学」=「中医学」?


  厳密には違います。敢えて言うなら、現代版の中国医学が「中医学」なのです。

  中国では清代に西洋医学が入ってきた関係で、伝統医学(中国医学)は一端衰退しました。

  ですが、その後、西洋医学と同等以上の理論体系の構築を目指して国家規模での研究が始まったことで復興しました。(それまでの中国医学の理論を再構築しようとしたのです)

  これが、中医学です。



「漢方」=「和漢」?


  さて、上に書いた中医学が日本に入ってきたとき、漢方はいくつかの流派に別れていました。そして、それらと中医学を区別するため、それまで存在していた漢方の諸流派をまとめて「和漢」と呼ぶようになったのです。

  ですから、「漢方」=「和漢」であると言ってもいいかとは思いますが・・・・・・少々これには自信がありません(宜しければ情報提供お願いいたします)



「中医学」と「和漢」の違い


  先程述べたように、「中医学」は「西洋医学と同等以上の理論体系の構築」を目指しています。

  では「和漢」はどうかというと、これとは全く逆で、理論を重視していません。患者の診察と薬物選択の結果にのみ焦点を当てて発達してきました。

  簡単に言うと、「中医学」は理論重視、「和漢」は経験重視ということです。




まとめ


 最後に、前のコラムと今回のコラムを合わせてのまとめを載せて起きます。

  東洋医学――東洋のそれぞれの地域にある伝統医学の総称
  中国医学――中国の伝統医学。東洋医学の一分野。
  漢方  ――中国医学が日本に渡ってきて独自の発展をとげたもの。東洋医学の一分野。

  中医学 ――西洋医学の流入によって興った、それまでの中国医学の理論を再構築した医学。(理論重視)
  和漢  ――近現代の漢方の諸流派の総称。(経験重視)



このページの執筆:北上




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