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VAGUENIGMA -the Fates Ⅱ-

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疾駆猿第漆回半公演「VAGUENIGMA -the Fates Ⅱ-」

曇烏探偵の調査リポート【熱糸】

黒冠木探偵の回帰リアリズム【廻糸】

明地京果の不可避システム【交糸】


1990年代。日本。

バブル経済神話が崩壊し、かつては経済大国と称された日本の尊厳が失われた十年の終わり。年間自殺者数が3万人を超え、宗教が暴走し、携帯電話の普及に因る人間関係の希薄化が進んでいく世紀末には、人類滅亡の噂が世間を騒がせる。

東京都渋谷区に本社を置く『明地綜合探偵商社』は、戦後より続く老舗の調査員派遣会社である。
社長である明地百華(アケチモモカ)の息子・幹億(ミキヤス)は、探偵を育てる指導探偵として本社での勤務に従事していた。

彼は、人では無い存在・神妖達や魂の循環を管理するシステムと自称する動物達を見る事が出来る異能者であったが、事件解決に役立たせる事はなく、ただただ日常の一つとして割り切っていた。

しかし、幹億を取り巻く環境が、彼を否応無く異質な事件へと巻き込んでいく事となる…。


1997年、東京を中心に起こった女子高生連続殺人事件の被害者の妹を持つ曇烏瞠(クモリガラスミハル)は、事件解決の見通しが立たない警察の捜査への絶望と憤りから、自ら犯人捜しをすることを決意。明地綜合探偵商社に入社し探偵として調査を始める。

商社の先輩探偵である黒冠木桂(クロカブキカツラ)は連続殺人犯に執着する曇烏に対して、自分を重ねていた。彼女もまた、ある男を追って、探偵になったからであった。

幹億の妹である京果(キョウカ)は探偵になる事無く、一般職につき平穏な人生を送っていた。しかし、血と言う呪縛により、否応なく事件に巻き込まれていく。

曇烏・黒冠木・京果。三人の女性を巡る事件は一筋の糸で繋がっていく…。​
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