吸血神承

ドラキュラ


「魅てくれ、宿敵(とも)よ───我が渾身を!」

「私はおまえと共にこそ、久遠の幻想(ユメ)を叶えたいのだから……!」


全てには引力がある。それは万物に齎された公平な力であり、
絶対の(ことわり)だ。魂すら、その範疇では平等な(くつわ)を嵌められる……
膨大な質量を得た物体は、より小さい物体を己が中心へと引きずり込む。
底のない沼地、足を取られたならば沈むしかない。



異能ではなく、《伯爵》の生態現象。
灼熱の太陽と極寒の暗黒が同時に存在しているかのような現象。
熱で焦がされ、熱で奪われる。氷炎が融合したと錯覚させる致命の衝撃が敵手を巻き込む。
「回帰」の為に設えられた異空間、その一帯に「吸血神承」は展開され………大気も大地も《伯爵》を中心に崩壊を始める。
時折、気まぐれに追いすがるというそれだけの動作で相手の肉体は蹂躙される。
血族を生み出した祖であり、血族を滅する殲滅者。
相反するその二面を宿した彼こそが放てる超越の波動。

トシロー曰く、「天に生じた虚空の孔。有象無象を喰らい尽くす重力崩壊(ブラックホール)そのもの」
焔の激痛は、集積した始祖の魂に焼き尽くされるため。
氷の喪失は、縛血者に秘められている魂魄を吸い上げられているため。
焼き尽くしながら略奪する様は、闇の太陽と呼ぶに相応しい。
“焼却”と“略奪”の融合。魂という心血を啜るこれはまさしく鬼の魔業。
存在するだけで命を奈落の祭壇へ召し上げる。
生態現象であるため、ひとたび解放すれば《伯爵》自身にも歯止めが効かず、《伯爵》本体を消滅させる以外に停止手段はない。

さらに、本人の対バイロン戦の言などから魂を喰らう鬼(ソウルイーター)として、縛血者の魂を蓄え、
『柩の娘』を取り込むことにより、《伯爵》が齎す破壊と吸収の度合は強化されてゆくと考えてもよいかもしれない。
そして、力の大きさでは作中でも一、二を争うであろうバイロンであっても器の限界という壁に阻まれたように、
そうした魂による強化という「機能」自体、柩の娘を扱える者にも与えられる恩恵ではあるが、
バイロンであっても、最終的に許容限界が原因で自壊しており……
伯爵および、彼が手を加えたスカーレットによってのみ十全に行使しうるようである。
基礎能力だけでなく、その強化の余地に関しても、王と縛血者との間には深い隔たりがあると言えるかもしれない。


さらに本編のトシロー戦では、彼自身の「精神」の覚醒(成長)も加わり……肉体、魂、精神の三位一体(トリニティ)を成す真の超越種へ変貌。
必死に食い下がってきたトシローを、苦悶の叫びさえ奪い取るかのように“枯渇”させ……
大切な者の名を呼ぶための喉も、大切な者を抱きとめるための腕も、地を踏みしめる足も消滅させられ────完全なる敗北の寸前にまで追いやった。



元ネタは、イギリス時代のアイルランド人の作家、ブラム・ストーカーの恐怖小説『ドラキュラ』




「我が二千年に意義を求めたい、思い描いた理想を形にしてみたいのだ!
母たる雛を生むために、この御霊を燃やしたい!
障害と成りうるものは───我が全霊を以って排除する!」



「具現せよ吸血神承(ドラキュラ)───常世を喰らい、滋養と成して孵化させろ」





  • 死森の薔薇騎士の下位互換? -- 名無しさん (2016-05-08 04:14:06)
  • この能力って流出と比べるとどうなの? -- 名無しさん (2016-05-08 04:14:07)
  • 世界そのものを喰らってるし、どう考えても下位互換ではない。無駄に正田作品ageのダシにしなけりゃ気が済まんのか -- 名無しさん (2016-05-08 04:57:51)
  • ↑3 同じファンとしてそういうのは心底止めて欲しいわ。つーかガチ吸血鬼の伯爵と吸血鬼に焦がれた中尉じゃ、本物のが強いだろうかな -- 名無しさん (2016-05-08 12:11:26)
  • ↑4 軍勢変生ありなら上 -- 名無しさん (2016-05-09 11:43:25)
  • それはラインハルトがベイの創造を使ってるだけだし、単独ではどう足掻いても伯爵より格下と言ってる様なものじゃないか。加えて並行世界の星々を吸収したのはメルが力を貸し与えてたラインハルトでしかないから、マリィルートでの描写からすれば、自力で世界一つを対象にした状態からさらに覚醒した伯爵にはデフォの不死英雄だと普通に劣ってる。ベイと伯爵に限った比較ではあるが。 -- 名無しさん (2016-05-09 19:09:18)
  • 世界一つというよりは「無限の広がり」「ひとつの小宇宙」とされる異界だな。結局変わらんけど -- 名無しさん (2016-05-09 19:15:53)
  • ↑2一応マリィルートの軍勢変生ベイでも、神格である練炭が悲鳴をあげて膝をつくほどだから宇宙の星々ぐらいなら一瞬で吸い尽くせると思う -- 名無しさん (2016-05-10 10:52:51)
  • 描写もされてない妄想の話をされても困るわ。神格=宇宙としても、膝をつかせた後に聖槍の一撃を跳ね返して突破できるだけの余力が残ってるという。結局描写や規模じゃ無限の広がりの異界一つを超えた規模に到った吸血神承を越えられてはいないし、ラインハルトが取り込んだベイの渇望を使ってるだけって部分も何も変わってない -- 名無しさん (2016-05-11 06:32:55)
  • これ以上は互いに面倒くさくなるから、止めた方がいい どちらにしろ伯爵ヤバいってのは間違いないから -- 名無しさん (2016-05-11 12:31:40)
  • 実際、伯爵ってどれくらいヤバかったっけ? ベイとの比較とか関係なしで -- 名無しさん (2016-05-11 15:04:18)
  • ブラックホールが追いかけてくる感じ? -- 名無しさん (2016-05-12 10:50:51)
  • 今だから低く見られがちがもだが、こっちラインでは珍しい肉体と魂への同時攻撃なんだよね -- 名無しさん (2017-03-04 18:05:52)
  • 暑さと寒さを同時に感じると言うと重度の風邪引いてる感じに思える -- 名無しさん (2017-03-08 07:48:56)
  • 肉体が消滅するほどの風邪 -- 名無しさん (2017-03-08 12:03:37)
  • インフルエンザの重症かな? -- 名無しさん (2017-03-08 12:13:49)
  • じゃあセージなら耐えられるな! -- 名無しさん (2017-03-08 14:47:46)
  • セージなら出来たぞ? -- 名無しさん (2017-05-28 21:16:03)
  • ヴァルゼライド閣下も出来たぞ? -- 名無しさん (2017-05-28 21:31:59)
  • ヘリオスだって(肉体面と精神面を同時に粉砕)出来たぞ? -- 名無しさん (2017-05-28 21:49:43)
  • すべては心一つなりッ! -- 名無しさん (2017-05-28 22:07:27)
  • 肉体と魂に攻撃って永劫破壊の防御ぬけるんじゃ? -- 名無しさん (2017-12-24 15:03:42)
  • 本人にも止められないってことは本編で始めて使ったのか? -- 名無しさん (2018-01-14 09:45:03)
  • 生体現象って言うけど禁書の幻想殺しみたいな無効能力効かないのかね、てかブラインド自体に効かないのかどうか -- 名無しさん (2018-01-14 09:48:44)
  • イメージ的には息吹いて焼く、息吸って凍らすって感じ。といっても熱気と冷気を同時にくらってる様な感じだから違うか -- 名無しさん (2018-01-14 12:30:28)
  • 神承って字から北斗の拳的な雰囲気を感ディル… -- 名無しさん (2018-01-14 13:07:29)
  • その場にいるだけで(世界そのものを含めた)相手は勝手に消耗して死ぬ。うーんこの有無を言わさぬチート能力。 -- 名無しさん (2018-04-03 15:28:16)
  • 存在圧の引力とはたまげた -- 名無しさん (2018-04-03 15:54:10)
  • 強い奴が強い、の究極だなあって -- 名無しさん (2018-12-27 01:24:02)
  • そういえばダブルクロスのリプレイでこれに似たような能力を真の能力として主人公が持っていたな。「魂の吸血」じゃなくて「世界を殺す毒」だけど、「発動したら術者にも止められず、ただ術者が存在しているだけで周囲を含めた世界に尋常じゃない影響を及ぼす」という辺り。 -- 名無しさん (2019-01-27 10:40:22)
  • 未プレイだからわからんけど、これって人間にも効くの? -- 名無しさん (2019-02-22 12:57:39)
  • 効くよ。シルヴァリオ世界で言えば星辰体を万象から引き剥がして吸い込み、集積した星辰体の膨大なエネルギーを発する能力の様なもの -- 名無しさん (2019-02-22 14:59:07)
  • 焼却の方は集積したエネルギーが巨大なため、縛血者と人間の区別なく焼き尽くすというのは何となくわかる。でも略奪ってリリス復活のための縛血者の魂を吸い上げるんじゃないの?直接関係ない、例えば偶然その場に居合わせた人間たちも強制的に魂を吸い上げられるの? -- 名無しさん (2019-02-23 22:37:31)
  • 某氷炎将軍の全力ハグ -- 名無しさん (2019-11-08 07:05:13)
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