まったく……馬鹿は怖いよ? なんせ馬鹿だもの、何するか判らない



ニナ√、厳重な警備がなされていたはずの場所で、エレコーゼの部下である藍血貴(ブルーブラッド)“三本指”に殺害された────
内部での裏切りが疑われる中、下手人である三本指(トライフィンガー)刀使いではないかという噂が俄かに流れ始める。

面子に泥を塗られたエレコーゼは怒りのまま、夜警であるトシローを「生贄(三本指)」として罰すべきと主張し、
ヴァネッサもそれに同調し、冷静さを欠いたニナはその流れに押される中、
一人ギャラハッドは過去の経験や冷静な観点から、事態の裏にある重大な危険性を説き
夜会の常識など意に介さない者が、件のトシロー・カシマを挑発する為だけに凶行に及んだ可能性に言及する。

当然、その常識の枠内で闘争し続けてきたエレコーゼは、認められぬとするも……


「そう、そこが落とし穴だった。価値の基準は相対的だ。
 靴を舐めてでもパンが欲しいって輩、今まで散々見てきただろう?」


「そう思う馬鹿がいるかもしれないってこと。

  まったく……馬鹿は怖いよ? なんせ馬鹿だもの、何するか判らない」


そう語り、問題のトシローを囮として追い込む事で、下手人(馬鹿)と、
自分達の権力を侵し得るバイロンの動きを探るという案を出すのだった。
バイロンの持つ柩の娘に関心を抱く他二人の藍血貴も同意、
それ以外に代案のないニナもまた、己の無力さを心の奥に押し込め、その提案に頷くしかなかった。


────この後、ギャラハッドが警戒していた通り、バイロンは次第にその暴威と秩序の弛緩により、
北米西部鎖輪の内部を侵し始め、常識の通じない「馬鹿」の危険性を悟ることが遅れた為に、
いち早く危険を察知したギャラハッド以外の二人もまた、当人達にとっては屈辱的な形で、挑発材料として葬られている。
そして、「三本指」は、共犯だったバイロンが暴走した後も、独自に動き遂には自らの本懐を遂げるまでに至るのだが……

皮肉な事に、対照的な展開を迎えるアリヤ√では、
ギャラハッド自身が、まったく予想していなかった「馬鹿」の手によって真っ先に葬られ、
フォギィボトムの夜会も、致命的な傷を負わされることとなるのだった………。



  • 主に眼鏡とホモのせいだけどこのセリフは今ならもっと評価される -- 名無しさん (2019-01-03 20:34:01)
  • お隣の馬鹿も良い例だな -- 名無しさん (2019-01-08 11:33:20)
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