したらば1スレ/(452-453)格闘大会0 プロローグ
先日、リョウはサウスタウンの猛者テリー・ボガードと、盟友のジョー・東の三人でチームを組み出場した。
優勝候補とうたわれたが、裏の実力者ギース、闇の武器商人ルガール、影の組織シャドルーの頭領ベガという
巨凶のボスチームの前に無残にも敗北を喫した。
極限流空手の総帥タクマと、極限流の竜虎とうたわれたライバルのロバート不在の折、道場の看板を賭けた
大事な大会であったのだが結果は無情である。
優勝候補とうたわれたが、裏の実力者ギース、闇の武器商人ルガール、影の組織シャドルーの頭領ベガという
巨凶のボスチームの前に無残にも敗北を喫した。
極限流空手の総帥タクマと、極限流の竜虎とうたわれたライバルのロバート不在の折、道場の看板を賭けた
大事な大会であったのだが結果は無情である。
せめてこの凶悪なチームの行く末を見よう、というつもりだった。
中継が始まると、すでに試合は終わっていた。リョウは信じられない光景をまのあたりした。
なんと、あのギースとルガールとベガが無様に横たわっていたのである。
中継が始まると、すでに試合は終わっていた。リョウは信じられない光景をまのあたりした。
なんと、あのギースとルガールとベガが無様に横たわっていたのである。
「馬鹿な!」
リョウは思わず身をのりだした。あのチームを倒すほどの猛者がまだ残っていたとは!
しかも、中継が本格的に始まるまでの、数分で勝利してしまうとは!
リョウは思わず身をのりだした。あのチームを倒すほどの猛者がまだ残っていたとは!
しかも、中継が本格的に始まるまでの、数分で勝利してしまうとは!
カメラがパンをして対戦相手をフレームにとらえた。そこには、若い三人の女の子の姿が映った。
その映像をみてリョウは更に驚愕した。
セーラー服を着た、まだあどけない学生の少女が、拳を高々と上げて勝ち誇っている。
見覚えのある紅い衣装のくのいちが、扇子を片手に高笑いをしている。
そしてカメラに気づいて親指を立て、コメントを放った少女は紛れもなく我が妹のユリ・サカザキであった。
その映像をみてリョウは更に驚愕した。
セーラー服を着た、まだあどけない学生の少女が、拳を高々と上げて勝ち誇っている。
見覚えのある紅い衣装のくのいちが、扇子を片手に高笑いをしている。
そしてカメラに気づいて親指を立て、コメントを放った少女は紛れもなく我が妹のユリ・サカザキであった。
「イェーイ!お兄ちゃん見てるぅ?またあたしに黙って勝手に参加したでしょ?
いいもん、あたしもさくらちゃんと舞さんと組んで、優勝しちゃうモンね!」
いいもん、あたしもさくらちゃんと舞さんと組んで、優勝しちゃうモンね!」
あのチームの強さは戦った自分が身をもって知っている。偶然やまぐれで勝てるような相手ではない。
紛れも無く、ユリ達は実力で勝利したのだ。
「くそっ!何故俺はここに居るんだ!どうしてユリがあそこに居る!?
まだ正式に稽古をはじめて1年足らずのユリが…!組み手こそ最近形になってきたが、実戦ならまだまだ
俺やオヤジの方が上のはず…、いや、それ以前にあの恐ろしく強いチームに、女が勝てるものなのか!?」
紛れも無く、ユリ達は実力で勝利したのだ。
「くそっ!何故俺はここに居るんだ!どうしてユリがあそこに居る!?
まだ正式に稽古をはじめて1年足らずのユリが…!組み手こそ最近形になってきたが、実戦ならまだまだ
俺やオヤジの方が上のはず…、いや、それ以前にあの恐ろしく強いチームに、女が勝てるものなのか!?」
リョウは悔しさの余りに床を殴った。無人の道場に空しく音が響き渡った。
「クッ!馬鹿な!」
「私とした事がッ!」
「ヌウッ わたしのサイコパワーがあんな小娘どもに敗れただとぉ!?」
満身創痍の大物達は立ち上がる事ができず倒れたままでいた。一方、勝者は涼しい顔で見下ろしながら談笑する。
「私とした事がッ!」
「ヌウッ わたしのサイコパワーがあんな小娘どもに敗れただとぉ!?」
満身創痍の大物達は立ち上がる事ができず倒れたままでいた。一方、勝者は涼しい顔で見下ろしながら談笑する。
「もうこの大会、あたし達の優勝できまりじゃない?残ったチームなんてどれも大した事ない男ばかりでしょ?」
「そんな、舞さん!まだ油断できないですよぅ?」
「余裕よ余裕!あたし達が組めばどんな相手でも楽勝ーっチ♪」
「そんな、舞さん!まだ油断できないですよぅ?」
「余裕よ余裕!あたし達が組めばどんな相手でも楽勝ーっチ♪」
対照的な構図であった。
担架で運ばれていくボスチームの面々を見送ると、大会の運営スタッフがインターバルを知らせにやってきた。
「休憩なんて要らないわ。さっさと次の試合をさせて頂戴!こんなとこで待たされたら、お肌が荒れちゃうわ」
舞がつっぱねる。
担架で運ばれていくボスチームの面々を見送ると、大会の運営スタッフがインターバルを知らせにやってきた。
「休憩なんて要らないわ。さっさと次の試合をさせて頂戴!こんなとこで待たされたら、お肌が荒れちゃうわ」
舞がつっぱねる。
その時、舞の体を大きな影が覆った。振り返ると、そこには巨体が三人並んでいた。
三人が三人とも、2メートルを超す程の大男である。
「随分と余裕じゃねぇか!こんなチアガール達が相手だとは、俺様達も舐められたもんだな」
「フム、その筋肉の足りない細い体で、俺達に勝てると思っているのか!?」
「地球の裏で旦那が見てる…こんなとこで負けられねぇ!」「でヤンス」
暴れだしたら止まらない暴走特急(クレイジートレイン)ライデン。
大会屈指の巨体とパワーを誇る、ロシアの赤きサイクロン、ザンギエフ。
体重300キロという規格外中の規格外、鉄球破壊王チャンコーハン。
ボスチームと並び今大会の台風の目と言われた、ビッグボディチームである。
三人が三人とも、2メートルを超す程の大男である。
「随分と余裕じゃねぇか!こんなチアガール達が相手だとは、俺様達も舐められたもんだな」
「フム、その筋肉の足りない細い体で、俺達に勝てると思っているのか!?」
「地球の裏で旦那が見てる…こんなとこで負けられねぇ!」「でヤンス」
暴れだしたら止まらない暴走特急(クレイジートレイン)ライデン。
大会屈指の巨体とパワーを誇る、ロシアの赤きサイクロン、ザンギエフ。
体重300キロという規格外中の規格外、鉄球破壊王チャンコーハン。
ボスチームと並び今大会の台風の目と言われた、ビッグボディチームである。
「あらあら、典型的な負け犬ムードのセリフよぉ?それ。もうやる前から結果が見えちゃうわ」
「キミ達みたいな素人なんて、あたし達の眼中にないよ!というかそのチームってムサッ!近寄らないでっ!」
「うわぁ、二人とも言いたい放題だなぁ…^^;」
「キミ達みたいな素人なんて、あたし達の眼中にないよ!というかそのチームってムサッ!近寄らないでっ!」
「うわぁ、二人とも言いたい放題だなぁ…^^;」
舞とユリの発言がライデン達の怒りを逆撫でする。
「いいわ。どうせ休憩よりも先に終わるんだし、さっさと始めちゃいましょ?」
運営スタッフが試合の段取りも整えないうちに、舞達三人は臨戦モードにはいってしまった。
これから始まる美女と野獣の宴に、ギャラリー達が熱狂した。
「いいわ。どうせ休憩よりも先に終わるんだし、さっさと始めちゃいましょ?」
運営スタッフが試合の段取りも整えないうちに、舞達三人は臨戦モードにはいってしまった。
これから始まる美女と野獣の宴に、ギャラリー達が熱狂した。