したらば3スレ/(097-103)早乙女レイvs男子生徒
レッド男子生徒が前回潜んでいた木陰につくと、今日もまた玄関前に人影が見えた。
といっても今日は数人程度だった。
覗き込んでみると…
といっても今日は数人程度だった。
覗き込んでみると…
「◯◯、俺が勝ったら約束を果たしてもらうぞ!」
「もちろんいいよ!でもボクが勝ったら、男のままでいられるかな?」
「うるせえ!さっさと始めるぞ」
様子を伺うと男子生徒が女子生徒に絡んでいるのがすぐにわかったが、誰が誰に絡んでいるかはわからなかった。
しかしレッドの男子生徒には心当たりがあった。
しかしレッドの男子生徒には心当たりがあった。
「ボクっていうことは、女の子は早乙女さん?」
よくを目を凝らすと、絡んでいる男子は2m近い高身長のブルー男子生徒で女子は一時オシリス・レッドにも所属していた【早乙女レイ】であった。
オシリス・レッドに所属していた縁もあって、レッド男子生徒とも顔見知りでありオベリスク・ブルーに編入してからも親しくしていた。
「まさか早乙女さんに何かするのか?」
居ても立てもいられず、男子生徒が木陰から飛び出そうとすると聞こえてきた声に足を止めた。
「じゃあ決まりね。あまりやり過ぎちゃダメよ?」
「わかってますって!明日香さん」
聞こえてきたのは明日香の声だった。
その声に思わずレッド男子生徒が硬直してしまうと、ブルー男子生徒がレイに襲いかかった!
ブルー男子生徒はよく見るとジャージ姿で、最初からデュエル目的ではないようであり、レイもあの制服というには露出度の高いオベリスク・ブルーの制服を着ていたがデュエルの準備はしていないようだった。
男子生徒はいきなり右拳をレイ目掛けてうち下ろすが、レイはそれを難なくかわした。
続けて左のアッパー、さらにローキックと続けていくがレイは素早く動き回って避けていった。
続けて左のアッパー、さらにローキックと続けていくがレイは素早く動き回って避けていった。
「早乙女さんってあんなに動けたっけ…?」
レッド男子生徒が疑問を口にした瞬間、ブルー男子生徒の動きが止まった。
「お…?」
ブルー男子生徒はなにが起きたのかわからず、レイのいたところに拳を繰り出すと、レイの姿はなく既に背後をとっていた。
レッド男子生徒もレイが何をしたのかわかっていなかった。
「今、早乙女さんは何をした?」
「彼の拳に左を合わせたのよ」
「!?」
「えっ!?いつの間に?というよりあなたは…」
「はじめまして、原麗華です」
レッド男子生徒は名前を聞いて、ブルー女子の中でも明日香とならんでトップクラスの成績を誇る彼女を思い出した。
「い、いつから?」
「あなたがここに来たときから、ずっと尾けさせてもらってたわ。もっと言うと、この前に明日香さんの決闘を覗いていたときもね」
レッド男子生徒は、それを聞いてみるみるうちに青ざめていったが
「心配しないで、あなたには何もしないわ。大人しくしていたら無事にオシリス・レッドの寮まで帰してあげるから」
麗華がそういったと同時に
ドガァッ!!
鈍い音が後方から響き、振り向くとブルー男子生徒がレイの前に倒れ伏していた。
「今度は彼の左にレイさんが右拳を合わせたのね。」
どうやらレイは二発しか拳を繰り出していないようだが、どちらも強烈だった上にブルー男子の攻撃は全てかわされており、制服に汗が滲んでいるだけのレイに対しブルー男子は汗と血と泥にまみれてフラフラになっていた。
何とか立ち上がってきたブルー男子に対し
「もうそろそろボクから攻撃してもいいよね?」
レイがそう言うと、一瞬で間を詰めてそのままの勢いでブルー男子の腹部に拳を放った!
ドスウッ!!
「がはっ…!」
あまりの衝撃にブルー男子の体が一瞬浮き上がると、レイはそのまま猛烈な左右のラッシュを繰り出した!
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガカ!!!
ブルー男子はレイの拳を受ける度に、揺れ続け今にも倒れそうだがその前に拳が飛んでくるため倒れることを許されず揺れ続けていた。
「な、何発繰り出しているんだ?」
「50発以上は当たってるわね。でもレイさんならあれくらい余裕よ」
「ど、どうして?」
「私たち女子生徒はデュエル以外にも護身術として格闘技の習得がカリキュラムに含まれているの。柔道・空手・ボクシング・テコンドー・ムエタイなどね」
「そんなこと聞いたことが…」
「女子だけの秘密だから、男子は知らなくても無理はないわね。でも男子生徒が退学したとか消息不明になったとか、聞いたことあるわよね」
「その生徒のほとんどは私たちと戦ったことが原因ね。もちろん死んだ人はいないわよ」
「私たちの全てが何らかの格闘技の達人で特に優秀なのが、明日香さんとレイさん。」
「明日香さんはほぼ全ての格闘技に精通していて、彼女が戦うときは全生徒が応援に駆け付けるのも恒例ね」
「そういえばこの間明日香さんの決闘の際にも、早乙女さんがいたような…」
思い返していると、レイが拳から足技に切り替えたようで次々とハイキックをブルー男子に命中させていた。
ドガッ!!バキッ!!メキッ!!グシャッ!!
「レイさんは特にボクシングと空手の達人ね。ここに来て、まだ少しだけど今までレイさんに攻撃を当てた人を見たことがないわ」
麗華がそう言うと、レイは膝蹴りをブルー男子の腹部と顔面に交互に打ち込んでいた。
ドガッ!!ドスッ!!ドガッ!!ドスッ!!
「もうそろそろ止めにしようかな?」
レイがそう言うと右アッパーをブルー男子の顔面に放ち、顔を跳ね上げた。
そして頭部を掴んで、飛び膝蹴りを叩き込んだ!
そして頭部を掴んで、飛び膝蹴りを叩き込んだ!
ドガァッ!!!!
ブルー男子をその場に倒れ伏し、動かなくなった。
「へへっ、ボクの勝ちだね!」
「上出来よ、レイ。」
「でも、仕留めるまでに時間を掛けすぎね。もっと前に出て倒しにいかなきゃダメよ。」
「うっ…反省します…」
まるでデュエルのあとのような明日香とレイの会話をレッド男子が聞いていると
「そろそろあなたも帰らないとね。これ以上いたら他の子にも気づかれるわ」
後ろから麗華の声が飛んできた。
「今日のことは内緒にしてね。バレてしまったら、色々面倒になるから。」
「もし話したら…」
ビュッ!!
次の瞬間、麗華の右足がレッド男子の左の首筋で止まっていた。
その衝撃で、レッド男子の首筋はうっすらと切れており血が流れていた。
その衝撃で、レッド男子の首筋はうっすらと切れており血が流れていた。
「あなたの事も消さないと行けなきゃいけなくなるからね。」
その言葉を聞いて、レッド男子は今日のことは一生自分の中にしまっておこうと思うのだった。
ちなみに原さんは
身長~170cm
得意ジャンル~格闘技においても明日香とならんで全てのジャンルに長けているが、特に長い脚を活かした足技に定評がありマシンガンのような蹴りの連打と相手の肩に飛び乗ってからの猛烈な踏みつけが得意技。
CV~本泉莉奈
得意ジャンル~格闘技においても明日香とならんで全てのジャンルに長けているが、特に長い脚を活かした足技に定評がありマシンガンのような蹴りの連打と相手の肩に飛び乗ってからの猛烈な踏みつけが得意技。
CV~本泉莉奈