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死者の国

名前:The Land of the Dead
ロケーション:『リメンバー・ミー』(2017年)

概要

メキシコ*で亡くなった人物の精神が行き着く国。メキシコでは民話として古くから親しまれている概念。

『リメンバー・ミー』ではとてもカラフルな世界となっており、メキシコのグアナフアト*をモデルにしている。建物の上に建物が建ち並ぶタワーのような形状をしており、死者の増加に併せて空中都市さながらの発展を続けている。そのためタワーの下のほうは中世のデザインで、上に行くほどモダンな造りになっている。てっぺんは今も工事中で建造が続いている。

住民は骸骨の姿をしており、おおよそ亡くなった時点の年齢の姿が基になっていると思われる。また、亡くなった時点での地位なども引き継がれるようである。映画では、メキシコに実在した有名人も姿を見せている。


骸骨以外の動物はアレブリヘと呼ばれ、カラフルな見た目をした魂のガイドとしての役割を持つ。アレブリヘは死者の国と生者の国を行き来することができ、生者の国では普通の動物の姿をしている。実際のメキシコの文化のアレブリヘとは1930年代に生まれたカラフルな彫刻のことであり、映画に登場する魂のガイドのような概念はない。骸骨とアレブリヘ以外の生物は存在せず、町中の植物もよく似せて作られた鉄製のものである。

毎年、死者の日*になるとマリーゴールドの橋を渡って生者の国へ行き、現世に残された家族の様子を見ることができる。マリーゴールドの橋を渡るには、家族の祭壇に自分の顔写真が飾られていなくてはならず、無理やり渡ろうとすると橋に体が沈んでいってしまう。死者の日のフィナーレ(翌朝の日の出)には、エルネスト・デラクルスによるサンライズ・コンサート*が開催される。

ミゲル・リヴェラのように、生きた人間であってもある過ちを犯すことで死者の国に迷い込むこともある。その場合、日の出までに家族の許しを得て元の世界に戻らないと死者の国の住民になってしまう。

死者の国で生き続けるには条件があり、自身が生きていた頃の記憶を持つ人間が生者の国に一人でもいること。逆に一人でもいなくなると、死者の国からも姿が消える「二度目の死」が訪れる。ただし、その記憶を持つ人間が直接他の人へ語り継ぐことができればその期間は延長される。

登場作品

エピソード


ゲーム


構成

マリーゴールドの橋

死者の国と生者の国を繋ぐ、マリーゴールドでできた橋。渡ることができるのは、家族の祭壇に写真を飾られた者のみ。マリーゴールドは死者を導く花とされている。

マリーゴールド・グランド・セントラル・ステーション

マリーゴールドの橋の死者の国側のたもとにある巨大なターミナル。モデルはメキシコシティ*の中央郵便局。

出国係官、入国係官、事務官、矯正官などが働いている。

死者を家族のもとへと導く「家族再会の案内所」がある。また、苦情の受付を専門とする部署もあり、そちらの部屋のドアにはA113と書かれている。

エルネスト・デラクルスのタワー

エルネスト・デラクルスが住んでいるタワーマンション。彼はタワーの最上階に住んでおり、贅沢な空間にセレブを招いてパーティーをしている。ミゲルはここでエルネストと初めて出会う。

デラクルス広場

エルネスト・デラクルスの名前を冠した広場。サンタ・セシリア*マリアッチ広場と似ている。

コンサート会場

毎年、死者の日のフィナーレを飾るサンライズ・コンサート*が行われる。

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ロケーション
最終更新:2024年09月08日 23:16