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エルサ

名前:Elsa
デビュー:『アナと雪の女王』(2013年)

概要

アレンデールを治めるアグナル国王イドゥナ王妃の長女。アナの姉であり、アレンデールの王女。生まれつき氷の魔法を操る強大な力を持っている。長いプラチナブロンドの髪に水色の瞳を持ち、薄いそばかすがある。誕生日は冬至。

アナと雪の女王』で18歳の時に海難事故で両親を失い、21歳で亡き両親の跡を継いで女王となる。

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アナと雪の女王2』では、24歳で自然と人間を繋ぐ第5の精霊であることがわかり、魔法の森で暮らすために妹のアナに譲位した。水の精霊ノックを手懐けており、颯爽と走る。

戴冠式では、ティールドレスに紫色のマントを身に着けて水色の薄手の手袋を着用。雪の女王の状態では左肩にかけた三編みで、雪の結晶をあしらったヘアバンドで編まれている。服装は氷で作ったクリスタルブルーのオフショルダーのドレスで、氷の長い透明なマントを身に着けており、化粧も変貌する。アナの誕生日ではエメラルドグリーンのオフショルダーのドレスを身につけ、ピンクの花や葉のデザインで装飾されている。クリスマス*ではミッドナイトブルーのオフショルダーの袖付きガウンを着用している。

妹と比べて控えめで落ち着いてはいるが、幼少期は仲良く魔法を使ってふざけて遊んでいた。しかし、魔法の事故によってアナに危害を加えてからは自分の力が発達することを恐れ、自室に閉じこもって生活することになった。アナはリヴィング・ロックの谷パビーの力によって姉の魔力に関する記憶を消され、エルサが自分を避けていると感じるようになる。

利他的な性格で、自分よりも身の周りの幸福を優先する傾向があり、自分の強大な氷の魔力をコントロールできない時は、周りを傷つけないように自らを隔離しようとした。ウェーゼルトン公爵の部下によってモンスター扱いされて命を狙われた際も、相手を氷で封じるだけでそれゆえ反撃を食らってしまうこともある。トラウマを克服してからは、国民から慕われるようになっている。それからもアナの誕生日に風邪をひいたことに罪悪感を覚えるなど責任感の強い側面を見せている。

エルサの氷の魔力は生まれつきの能力で、雪や氷を操ることができるが、彼女の感情に左右されて不安定になることもある。そのため彼女が愛に満ちている時や幸福を感じている時は安全に制御され、不安や恐れを感じている時は氷柱のような鋭い氷が不安定に暴発する。不安定な時に発せられる氷には相手の心を凍らせる力があり、真実の愛の力でないと解くことができない。オラフマシュマロウスノーギースといった雪だるまを作ることもでき、それらは自らの意思を持って行動する。また、氷を使って快適でおしゃれな衣服を作ることもできる。

歴史

ディズニーは何年も前から『雪の女王』の映画化を計画しており、原作では悪役にあたる雪の女王を魅力的なキャラクターにしようと、何度も改良が行われた。2000年頃の案では、雪の女王がカイから愛を学ぶロマンティック・コメディとなっており、原作の主人公ゲルダがヴィランズに設定されていた。

その後の変更でエルサは巨大な雪だるまを従える冷酷な暴君として描かれていた。初期デザインのモデルは女優のベット・ミドラーや歌手のエイミー・ワインハウス*で、髪は紺色で尖っており、青灰色の肌に角張った身体をしていた。エルサは結婚式当日に婚約者に捨てられたことで心を凍らせてしまい、赤の他人であるアナの心を凍らせて王国の乗っ取りを企んでいた。終盤でハンス王子が雪崩を起こした際に改心して王国を救うという展開が予定されたが、悪役に徹していたことでストーリー上の改心が難しくなってしまったという。エルサのテーマ曲「レット・イット・ゴー」が完成した時、彼女のポジティブな心情からプロットが書き換えられることになり、結果としてアナと姉妹のWヒロインとなった。

当初、エルサの声優にはメーガン・ムラーリー*が予定されていたが、『ウィキッド』の主人公エルファバ役のイディナ・メンゼルに変更された。メンゼルは『塔の上のラプンツェル』のラプンツェル役のオーディションに参加しており、その録音を聞いたキャスティング・ディレクターによってエルサ役のオーディションのオファーを受けた。監督のクリス・バックはメンゼルの歌声は力強さの中に脆さがあり、その繊細さがエルサのキャラクターにピッタリと称している。また、メンゼルはエルサとエルファバの共通点を認めており、また彼女自身も歌の才能を隠して学生時代を過ごしていたことからエルサたちに共感していたという。

エピソード

アナと雪の女王

アレンデールの王女エルサは生まれながらにして氷の力を持っていた。エルサが8歳でアナが5歳の時、遊んでいる時に誤って妹のアナの頭に氷をぶつけてしまう。両親であるアグナル国王イドゥナ王妃は、リヴィング・ロックの谷に住むトロールの長パビーのもとを訪ねる。パビーはアナの治療を施し、念のためアナの記憶の中からエルサの氷の力に関する部分だけ消去する。エルサは力を暴走させないように王から手袋をもらい、城の一室に引きこもりがちになる。それから10年後、両親が海難事故に遭って亡くなってしまう。

そこからさらに3年後、21歳になったエルサが女王に即位するための戴冠式が行われることになった。久々に閉ざされた城門が開かれるため、世間の話題となる。アナは戴冠式の前にサザン・アイルズハンス王子と出会い、一目惚れしてしまう。その日のうちに結婚を決めたアナはエルサに反対され大喧嘩。エルサの氷の力が暴発し、大勢の人に彼女の秘密がバレてしまう。他国のウェーゼルトン公爵から魔女扱いされたエルサはもうここにはいられないと思い、山奥に逃げていく。彼女の力によってアレンデールは強烈な寒波に見舞われていた。

エルサは自分の力で周りに危害を加えないため、そして自分自身の居場所を作るため、ノースマウンテンの中に氷の城を築き、雪の女王として一人で暮らし始める。

ノースマウンテンの中で氷の城を見つけたアナは城内でエルサと再会する。エルサは自分の力のせいでアレンデールが寒波に見舞われていることを初めて知り、悲しみのあまり氷の力を暴走させ、アナの心にぶつけてしまう。アナに自分から離れてほしいエルサだったが、アナが拒んだため雪の怪物マシュマロウを作り出す。そしてアナ、氷運びの青年クリストフ、雪だるまのオラフを強引に城の外へと追い出す。

今度はハンスと衛兵たちがエルサの説得のために氷の城を訪れる。もうこれ以上人を傷つけたくないエルサは嫌々ながら戦う。ウェーゼルトン公爵の部下がエルサにボウガンを向けた時、ハンスは慌ててボウガンの軌道を逸らそうとするが、それがシャンデリアに当たって落ちてしまい、エルサは気を失ってしまう。エルサが目を覚ますと、アレンデールの王宮の牢獄に閉じ込められていた。ハンスはエルサに寒波を止めるように説得するが、エルサはパワーをコントロール出来ないと告げる。

ハンスは脱獄したエルサを見つける。エルサはハンスにアナを託して身を引こうとするが、ハンスは「アナはエルサの魔法で凍えて死んだ」と嘘をつく。ハンスはアナとエルサを亡き者にしてアレンデールの支配を企んでいた。ハンスは嘆き悲しむエルサに背後から剣で襲いかかる。その様子を見ていたアナはエルサをかばい、氷漬けになる。そんなアナの姿を見たエルサは抱きつき悲しみ嘆く。その時、姉妹の真実の愛によってアナの氷漬けが溶け、元の姿に戻る。そして二人の愛によって、アレンデールも氷の呪いから解けて夏を取り戻す。

エルサは改めて女王に即位し、氷の魔法を操って美しい国に生まれ変わらせた。ハンスはアナに殴られて海へと突き落とされる。そしてハンスはサザン・アイルズに送り返され、家族にも今回の事件を報告されることに。エルサはウェーゼルトンとの国交を切ることを決断する。アナは手伝ってくれたお礼に、クリストフに最新式のソリとキスをプレゼントする。オラフも夏を楽しめるように、エルサから専用の雪雲をプレゼントされる。そして、エルサはスケートリンクを作り、国の人々に開放し、城門も開かれることとなった。

アナと雪の女王 エルサのサプライズ

『アナと雪の女王』の後の初めてのアナの誕生日を祝うため、エルサはクリストフ、オラフ、スヴェンを率いて張り切っていたが、マイペースな彼らはなかなか当てにならない。アナを起こして朝からたくさんのプレゼントを贈るがエルサはくしゃみをし始め、どんどんエスカレートしていく。

アナの誕生日のため平気だと言い張るエルサだが、最終的に風邪を認めてアナと共にベッドへ向かうことにする。アナとエルサが城門を開けると、オラフたちが盛大なパーティーの準備を終えており、アナとエルサは驚く。

アナと雪の女王 家族の思い出

『アナと雪の女王』の後の初めてのクリスマス*。アナとエルサは城を挙げての盛大なパーティーを計画する。しかしお祝いの始まりを告げるユールの鐘が鳴ると、国民たちは家族の伝統のために全員帰宅してしまう。オラフが王家の家族の伝統は何かと訊ねると、エルサは自分のせいで家族みんなでクリスマスを祝ったことはないと答えて引き籠もってしまう。

しばらくして落ち着いたエルサは屋根裏部屋で家族の伝統を探すアナを見つける。やがて二人はあることに気づくが、オラフが森の中で行方不明になったとスヴェンから聞いて彼を探しに国中を回る。雪の中にいたオラフはエルサたちのためにクリスマスの伝統を探しに行ったが、見つけたものを無くしてしまったと嘆く。アナとエルサは子供の頃、互いに離れて過ごしていたがアナがエルサにオラフを象ったものを毎年送っていたことを話す。オラフの存在こそが二人の家族の伝統なのであった。

アナと雪の女王2

子供の頃、エルサとアナは両親から魔法の森の物語を聞いていた。二人の父アグナルは父親のルナード国王とともにノーサルドラという民族のもとへ赴いた。ルナードがノーサルドラにダムをプレゼントし、ノーサルドラのリーダーと今後のことを話し合おうとしていたところ、ノーサルドラがアレンデールの兵士を襲撃してきた。両者の戦争に森を守る火、水、風、大地の精霊は激怒し、森は霧の中に呑まれてしまった。アグナルは何者かに助けられて国に戻り、その日のうちに国王になったという。一方、母のイドゥナ王妃は全ての記憶を持つ魔法の川アートハランの子守唄を聞かせる。

『アナと雪の女王』から3年後。24歳になったアレンデールの女王エルサは自分にしか聞こえない謎の声に悩まされていた。耳を塞いでいたエルサだが、ある晩その声に付いて行こうとするとアレンデールを地割れや突風が襲い、火や水が乱れ始めた。クリストフやアナは国民を高台に避難させると、エルサは自分が魔法の森の精霊を起こしてしまったかもしれないとアナに告白する。そこへ現れたパビーはや精霊の怒りを鎮めるには過去の誤りを正さなくてはならない』と話す。エルサ、アナ、クリストフ、スヴェンは魔法の森へ向かうことになる。パビーはアナにエルサが心配だと告げる。

エルサにだけ聞こえる謎の声に導かれて一行は魔法の森の霧に辿り着く。霧の中で一行は風の精霊ゲイルの竜巻に襲われる。エルサがゲイルを退けると、若き日のアグナルが謎の少女に救われた瞬間の氷の彫刻が出現した。一行はそこで34年前に姿を消したマティアス中尉率いるアレンデールの護衛隊とイエレナ率いるノーサルドラの集団と出会う。事情を話すエルサは母イドゥナの布がノーサルドラの高貴な家系に伝わるものだと聞き、アグナルを助けたノーサルドラの少女がイドゥナであったことを知る。火の精霊ブルーニを手懐けたエルサはノーサルドラの女性ハニーマレンから4つの精霊と人間の架け橋になる第5の精霊の存在を聞く。

大地の精霊アース・ジャイアントの存在に気付いたエルサ、アナ、オラフは見当たらないクリストフとスヴェンを置いてさらに北を目指す。そこにはなぜか南方のサザン・シーで遭難したはずの両親の船が打ち上げられていた。その状況から、両親はエルサの魔法の秘密を探るためにアートハランを目指してダーク・シーへ向かい遭難していたことが明らかになる。両親の死に責任を感じたエルサに、アナは「エルサが敵であるアグナルを救ったイドゥナへのごほうびだ」と語る。真実を確かめるためアートハランを目指すことにしたエルサは付いてこようとしたアナとオラフを氷の船に乗せて川へと流し、単身馬の姿をした水の精霊ノックを従え、過酷なダーク・シーを越える。

アートハランに辿り着いたエルサはイドゥナの声と姿に導かれ、自分が第5の精霊であることを知る。エルサは自らの記憶を見て回った後、過去のルナードの姿を見つける。ルナードはノーサルドラや魔法を信頼しておらず、友好の証と称してダムを建設し、精霊の魔力を抑えつけようとしていた。そしてルナードが無防備なノーサルドラのリーダーを背後から襲おうとしている姿を見たエルサは絶望の表情を浮かべ、遠くにいるアナに最後の力でメッセージを送り、完全に凍りついてしまう。エルサの魔力が消え、オラフも消滅してしまう。

メッセージを受け取ったアナが一族の過ちを正してダムを破壊すると、魔法の森の呪いとエルサの凍結が解け、エルサはダーク・シーでノックに救助される。ノックに乗ったエルサはアレンデールに流れ込む大津波を堰き止め、アレンデールと魔法の森の精霊を救う。森に戻ったエルサはアナ、クリストフ、スヴェンと再会し、消滅したオラフを復活させる。クリストフからアナへのプロポーズを見届けたエルサは自分が第5の精霊として魔法の森を守ることを告げ、アレンデール女王の座をアナに託す。

後日、魔法の森の守護者となったエルサはアナからの手紙を受け取り、家族と過ごすためにノックに乗ってアレンデールへと走るのであった。

その他

アナと雪の女王2』の寸劇および『オラフが贈る物語』ではオラフが演じる。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、アナとともに写真撮影へと向かう途中、氷の魔法でハンス王子の登場を阻止しようとした。結局、集合写真にはハンスも写っている。

ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』では、エンド・クレジットに登場する。

ゲーム

『アナと雪の女王』をモチーフにしたアプリなどに登場している。

ディズニーインフィニティ

プレイアブルキャラクターとして登場。

Disney ミラー・ウォリアーズ

ミラーバースの魔力の源である星の鏡の守護者として登場。

キャッチフレーズは「氷の嵐エレメント」の遠隔系キャラクター。凍結耐性を持ち、自動的に吹く北風で相手の攻撃力を下げる。必殺技で発生させるフロストバイト・オーラは相手に凍結ダメージを与える。

  • アビリティ
コア・アビリティ 北風
必殺技 フロストバイト
特殊アビリティ 確固たる決断力

  • スキル
レベル12 基本級スキル 氷の螺旋
レベル15 基本級スキル 黒氷
レベル20 上級スキル フロストロック
レベル20 上級スキル フロストバーン
レベル25 上級スキル アイスパック
レベル30 エリート級スキル 突風

ディズニー ドリームライトバレー

ドリームライトバレーが忘却の魔法に見舞われた時、記憶を失いドリームキャッスルにある扉から『アナと雪の女王』の世界へ逃げ込んだ。

主人公とアナが火の精霊ブルーニと大地の精霊アース・ジャイアントの暴走を食い止めようと奔走する中、エルサはノックを落ち着かせた。エルサは主人公に調達してもらった風鈴を使って風の精霊ゲイルを落ち着かせ、魔法の森は平穏を取り戻した。エルサは主人公とアナから村への移住を提案されるが、「まだ森でやるべきことがある」と語り、いずれ誘いに応じることを約束した。

友情クエストでは、氷の高原の麓にある氷の洞窟の謎を解き、忘却の魔法によって失われた記憶を取り戻そうとする。その過程で主人公が氷を破壊できるようにつるはしを強化してくれる。謎が解けると、氷の高原はエルサが作り出した地形であることが判明する。

友情クエスト 出現条件 特別報酬
雪解け 輝きの浜辺 つるはし強化、氷の洞窟
故郷の記憶 Lv.3、レミー解放、信頼の湿地
氷の歌 Lv.6、氷の高原
氷の洞窟に隠された謎 Lv.10

ディズニー スピードストーム

2023年11月30日に開始したシーズン5から登場する「アナと雪の女王」のレーサー。タイプはディフェンダーで、レアリティは「エピック」。所有スキルは「シールド」「ショット」「ボム」「ラッシュ」。そのうち「シールド」と「ラッシュ」はレーサーがスターアップすると強化される。

ユニークスキル「アイスマジック」の効果は下表の通り。専用クルー「サラマンダー」によって強化することができる。

ノーマル 前方に一定時間、霜のビームを発射してライバルのカートを凍らせ、一時的に操縦不能にする。
チャージ カートの後ろに一定サイズの氷の壁を作り、それに触れたライバルをスタンする。

テーマパーク

NHK紅白歌合戦出場履歴

第73回(2022年) 君の願いが世界を輝かす*

登場作品

2010年代




2016年
アナと雪の女王:ライブ・アット・ザ・ハイペリオン* ※ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー
フローズン・エバー・アフター ※エプコット
Disney Enchanted Tales*
ディズニー マジックキングダムズ ※ver1.7.1:2016年12月追加




2020年代


2021年
オラフが贈る物語(ライブラリ出演)




大人



マオリ語吹替版では、アフィマイ・フレイザーが演じる。

12歳



8歳・9歳


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キャラクター
最終更新:2025年03月25日 22:32