レステーナ型戦艦

レステーナ型戦艦
Lesteena Rugrr Yunagir
艦級情報
艦種 戦艦
運用者 皇立海軍
建造者 皇立海軍
建造期間 1679年 - 1685年
就役期間 1683年 - 1745年
計画数 4隻
建造数 2隻
前級 レムレータ
次級 無し
船体諸元 目次
全長 255.7m
全幅 36.2m
全高 52.5m
吃水 9.6m
乗員 2,660名
基準排水量 53,460t
満載排水量 63,500t
装甲諸元
装甲材質 各種防弾鋼
舷側 艦首40.04mm
艦央343.2+57.2mm(21°)
艦尾40.04mm
甲板 艦首11.44+34.32mm
艦央131.56+40.04mm
艦尾131.56+17.16mm
吃水下 艦首22.88,11.44,11.44,40.04+22.88mm(11°)
艦央40.04,11.44,11.44,306.2+40.04mm(11°)
艦尾40.04,11.44,11.44,40.04+22.88mm(11°)
艦底 艦首22.88,11.44,11.44,40.04+22.88mm
艦央40.04,11.44,11.44,306.2+40.04mm
艦尾40.04,11.44,11.44,40.04+22.88mm
司令塔 上盾177.32mm
前盾457.6mm
側盾457.6mm
後盾343.20mm
主砲塔 前面400.4+85.8mm(43°)
側面257.4+17.16mm
後面303.16mm
天蓋188.76mm
主砲塔バーベット 前面371.8mm
側面440.44mm
背面291.72mm
副砲塔 前面51.48mm
側面51.48mm
背面無し
天蓋22.88mm
機関諸元
機関方式 蒸気タービン方式
主缶 コーネリアス製CSX-77GMボイラー 8基
主機 ヤーリョンニキート製1530型タービン4基
機関出力 55,900馬力×4基
電源 ヤーリョンニキート製780型直流発電機4基
電力 34MW×4基
最高速度 設計28kt
公試30.55kt
巡航速度 15kt
燃料 重油6,600t
推進器 スクリュープロペラ4軸
航続距離 15kt時10,800海里

概要

レステーナ型戦艦 (府:Lesteena Rugrr Yunagir)は、皇立海軍の戦艦の艦型。同海軍において最後に完成した戦艦の艦型である。4隻の建造が計画され、僅かに先んじて整備が開始されていたジナイナ型特一等巡洋艦4隻、及び前級のレムレータ型戦艦6隻と併せて府海軍におけるポスト条約型戦艦群総勢14隻として運用される予定であったが、大戦の戦局やそれに伴う戦略構想の変遷により建造は遅延し、最終的には1,2番艦を除く2隻が未成艦となった。
本型はエルセリナ型以降の皇立海軍戦艦の最終形に相応しい艦容を持ち、最新の技術が惜しみなく注ぎ込まれたその戦闘能力は世界最強の戦艦との呼び声も高い。但し本型が就役したのは1683年以降であり、世界大戦の戦局にはほとんど全く寄与していない。

艦史

前史

オレグベーリャ海軍軍縮条約はシャノワールの脱退によって破綻、これによりアウレージ各国の海軍は軍備制限から解放され一斉に軍拡を開始した。
ファタ・モルガナ帝国はこれを受けてヨルゼーネ・ヴィヴィレン法、全海域艦隊法を始めとする諸計画を始動、失墜していたプレゼンスを復活させる為、条約の発効期間中からかねてより新設していた大量の船台を稼働させて凄まじい勢いで軍拡を行っていた。その中で計画されたジナイナ型、レステーナ型は各国のポスト条約型として主流であった70Ak砲搭載戦艦に対して一歩優位に立てる戦艦として設計された。
当時のファ帝海軍においては航空母艦を主力として運用すると言う考えは主流ではなく、主力艦である戦艦を補助艦である空母によってバックアップし、敵戦艦隊を空母航空隊で随時攻撃しつつ自戦艦部隊の砲力の優位で圧倒すると言う運用構想が考えられていた。

この構想に則した案として検討されたのがジナイナ型と本型であった。これらの艦型は共に70Ak砲戦艦の格上とする為75Ak(429mm)以上の備砲を与えられていた。ジナイナ型はレーダー性能と速力の優位によって敵戦艦を先に探知し、交戦距離を自在にコントロールすることで一方的に有利な状況を作り出す為、9門の75Ak砲と32ktの高速を与えられていた。これにより他国の海軍主力戦艦に対しては戦力的優位を確保することに成功したが、仮想敵であるワーシイワ海軍、シャノワール海軍などは同じ75Ak砲搭載艦、或いはそれを超える砲を備えた戦艦を就役させると見做されており、本型にはそれらに対抗する火力と装甲が求められた。ジナイナ型程の速度性能が求められなかったのは、技術的障壁以上に諸外国がジナイナ型と同程度の火力、及びジナイナ型の火力に対抗出来る装甲を持った戦艦を設計したとして、その艦にジナイナ型を超える速度性能を発揮させることは不可能であるという試算がなされたためであった。

世界大戦

一番艦レステーナは世界大戦中の1679年4月22日にレムカクス海軍造船所にて起工された。翌年2月15日にはグラスラシャ海軍造船所にて二番艦ネアルシャスティナが起工された。両艦はそれぞれ1681年、82年に進水したものの、レステーナが進水1年後の1683年に竣工したのに対してネアルシャスティナは資材分配の都合によって艤装工事が遅延し、大戦の終戦年である1685年にまで竣工がずれ込んだ。

設計

船体

艤装

本型にはジナイナ型を超える攻防力が与えらえた。
主砲には77Ak(440.44mm)砲9門が採用された。砲身長はジナイナ型では反動などの問題から47口径と妥協されていたのに対し、本型では速度性能が優先されなかったことから最大幅を大きく取ることが出来た為、初速、威力に優れる50口径が採用された。本砲は超重徹甲弾を使用することにより中遠距離においては46cm級艦砲を若干上回る貫通力を発揮する。また主砲旋回、砲身昇降の制御は全てFCSと連動した自動制御とされており、信管調停も全自動化されているため目標設定から発砲までの行程は極限まで効率化されている。
防御性能に関しても速力の為に徹底的な軽量コンパクト化が図られていたジナイナ型とは打って変わって余裕のあるBP長が見受けられる。装甲も対75Ak、及び80Ak砲として十分な厚みが施されている。ジナイナ型では自国海軍のHZ2超重徹甲弾に対する防御力では不安が残る数値に留まっていたが、本型では同弾に対しても有効な装甲防御力を持つ。
また、建造初期の段階においてレムファータ沖海戦が発生しており、この戦訓を反映した改設計が行われた為、副砲は当初計画されていた60口径23Ak(131.56mm)連装砲ではなく、防空能力に特化して新開発された41口径27Ak(154.44mm)単装砲が竣工時から搭載され、41mmや20mmなどの対空火器は大幅に増載された状態で就役している。
また、対航空機兵装として模索されていた対空ミサイルの先駆けであるOXS-1が試験的に搭載された。これは射撃管制装置と組み合わせたMCLOS方式で誘導し、無線通信で最大射程約33,000m、射高約10,000mまで時速700~850km/hで飛翔し弾頭は近接信管というものであった。
この他、上記のSAMとの技術交換によってリベントから移転された艦載用アクティブ防護システムとも言える兵装が搭載された。これはMBTに搭載されるAPSのように無数の子弾によって航空爆弾を迎撃する兵装であった。

主砲貫通力の比較

主砲 初速 最大射程 垂直20,000m 垂直30,000m 水平20,000m 水平30,000m
50口径77Ak砲(レステーナ型) 770m/s 40,800m 475mm 345mm 122mm 248mm
47口径75Ak砲(ジナイナ型) 760m/s
45口径70Ak砲(レムレータ型) 765m/s

装備

兵装

補助兵装

艦載艇・艦載機

艦載艇・艦載機
名称 搭載数
艦載機
- -
合計 -
艦載艇
戦時S22XI型艦載艇 4隻
合計 4隻

同型艦

同型艦
艦番号 艦名 起工 竣工 退役
83Y-1 レステーナ
NUX Lesteena
1679年4月22日 1683年5月16日 【退役日】年月日
83Y-2 ネアルシャスティナ
NUX Neurshastina
1680年2月15日 1685年10月21日 -
83Y-3 アゼリナ
NUX Aezerina
1683年4月20日 未完成 -
83Y-4 1683A設計-4
NUX 1683A.shekt-4
未起工 未完成 -

派生型

関連項目

最終更新:2024年12月21日 17:20
添付ファイル