●間質性肺炎(肺線維症)
→肺が硬くなり膨らみにくくなる→拘束性換気障害
→肺活量の低下(肺切除、肺水腫、呼吸筋力の低下 etc)
※ARDS 急性呼吸促迫症候群

ばち指、吸気の後半でラ音(捻髪音)
進行すると爪にチアノーゼ、右心不全→肺性心(頚静脈の怒張、浮腫)
慢性化→蜂巣肺
ステロイド、免疫抑制薬

●慢性閉塞性肺疾患 (COPD)
→肺胞壁の破壊(ブラ、肺気腫)により肺の縮む力が低下し
気管支閉塞で呼気時に気流が制限される
→閉塞性換気障害(気管支喘息、気管支拡張症、COPD)

口すぼめ呼吸(ゆっくりと息を吐けば十分な換気が可能なので肺活量は正常)
気流制限により1秒率(=できるだけ勢いよく息を吐く量)が低下
進行すると低酸素血症、右心不全(肺性心)

β2刺激薬、抗コリン薬
酸素投与時は慢性的な高二酸化炭素血症のためCO2ナルコーシスに注意する

●開胸術
VATS ビデオ補助胸腔鏡手術(video assisted thoracoscopic surgery
http://www.akiba.gr.jp/tcp/thoracoscope2005.htm

胸腔ドレナージ 3連ビン
肺切除により胸腔に空間ができる。縦隔など循環系に影響
肺容量が減少→血管抵抗↑→右心不全(P276)

●換気血流不均衡分布
空気は軽い、血液は重い
たとえば寝ている状態だと重力の影響で肺の下(背中側)には
血液が多く流れ、空気は肺の上(胸側)に多い
このように血流と空気のバランスが崩れるとガス交換の効率が下がる。

シャント→血流はあるが肺胞に異常(詰まっていたりして空気が入ってこない)
死腔→肺胞に空気は入ってくるが血流がない

http://www.shirankai.net/kenkyu(aomoriH15.6.12-nakasima).htm
最終更新:2009年05月19日 10:55