25日病棟OR以降
9/14配布事例学習
エピカテ=エピドラカテーテル(硬膜外麻酔用カテーテル)
epidural=硬膜外麻酔
Q:S状結腸Kにて切除術後、左右のダグラスかにドレーンが挿入されています。排液の性状と抜去時期を教えて下さい。
A:術後しばらくはドレーンからの出血に注意が必要です。術中の洗浄液で薄まっていることもありますが、ドレーンの排液が50mL/時を超えていたり、明らかに赤かったりする場合は、局所のみならず、血圧や尿量など全身の観察が重要です。100mL/時を超える出血は止血のための再手術が必要になります。
縫合不全を起こした場合は、多くは6日目位からドレーンに茶色の腸液が観察されます。術後3-4日で縫合不全が判明した場合は縫合不全部が大きいことが多いようです。吻合部付近の癒着が十分でなければ、腸液が腹腔内に広がって腹膜炎となり緊急再開腹となります。このとき腹痛・冷汗・血圧低下などショック症状を伴います。
術後1週間を過ぎれば、縫合不全が判明しても、局所の膿瘍であることが多いようです。
吻合部のある術式の場合は、排便を確認したり、経口摂取を開始した後にドレーンを抜去し始めることが多いです。後方切除や腹会陰式直腸切断の際には、術中腸管内容の漏出などのない清潔手術であれば、早い時期にドレーンを抜去することもあります。
Q:十二指腸穿孔・パンペリにて閉鎖術後、ダグラスか・横隔膜下・穿孔部にドレーンが挿入されています。排液の性状と抜去時期を教えて下さい
A:腹腔内に炎症のない時の正常なドレーンの滲出液の性状は、淡黄色から透明に近く、臭いもありません。血性の場合は腹腔内出血が疑われ、消化液(唾液・胃液・胆汁・膵液)の混入がある場合は消化管の穿孔・縫合不全が考えれます。膿性排液の場合はドレーンが膿瘍腔に挿入されていると考えられるため、ドレーン内腔の洗浄が必要です。
ドレーンの排液が膿性でなくなり、淡黄色で少量の排液となれば抜去してよいと思います。
Q:回答ありがとうございます。淡黄色から淡々血性の排液が少量混ざっている場合も、腹腔内の出血が疑われるのですか。 すぐにDr報告したほうがいいのですか
A:術後1-2日目なら淡血性であっても心配はいらないと思いますが、いったん透明になったものが、再び血性になったのなら要注意だと思います。
Q:前胃癌の術後の患者さんを受け持ち、今度は大腸癌の術後の患者さんを受け持つことになりました。
それでいろいろ調べたのですがどうしても滲出液・排液の性状の変化が詳しく載ってません。
これは、胃癌の術後とあまり変わらないということなのでしょうか?
何か注意する点があれば教えてください。
A:大腸癌の手術のドレーンは、ほとんどが吻合部の挿入されたドレーンです。術後しばらくはドレーンからの出血に注意が必要です。術中の洗浄水で薄まっていることもありますが、ドレーンの排液が50ml/時を超えたり、明らかに赤かったしする場合は、局所のみならず、血圧や尿量などの全身状態の観察も重要になります。
100ml/時を超える出血は、止血のための再手術が必要になります。
縫合不全が起こった場合は、ドレーンに茶色の腸液が観察されます。
ダグラス窩にドレーンが入った場合は、過去ログ周術期看護の「ダグラス窩ドレーンの排液と抜去時期」を参考にして下さい。
●点滴
薬剤、量の確認
滴下数 滴/secを確認
患者に聞く
●ドレーンなど
ミルキング、色(血液)、量
挿入部位→発赤、ガーゼの汚染など
●事前学習
疼痛コントロール、麻薬の種類、副作用
化学療法(抗がん剤の種類、副作用)、放射線療法
基礎看護技術
直腸低位前方切除術
胃管チューブ:1日目
飲水:術後許可が出れば
食事:2日目昼から
24時間点滴(IVH?):6,7日目
尿道カテーテル:1日目
硬膜外カテーテル:4~5日目
抜糸:1週間
ドレーン:6~7日目(2本入ることも)
入院期間:10日間
http://www.oumi-kusatsu-hp.jp/jushin/shinryo/fujinka/keigan/keigan5.html
1) 腔内照射:頸部の病巣に対する照射法で、子宮腔内に細い円筒状のタンデム(tandem)とよばれる容器をを子宮底まで、膣内に卵形のオボイド(ovoid)と呼ばれる容器を入れて、その中にコバルト60、セシウム137などの線源を入れて照射します。
照射する放射線の量は子宮の長軸にそって外子宮口から2cmの高さで、これに垂直に引いた線の上で外側2cmの点で(A点といいます)、30グレイ(放射線の量をす単位です)を目標とし、通常5回に分けて1週間に1回の照射が行われます。
2) 外部照射:子宮傍結合織や骨盤リンパ節への照射を目的として体の外部から照射する方法で、X線やテレコバルトなどのγ線が用いられます。
目標とする線量は40-50グレイでこれを20-25回に分割して照射します。
放射線療法の効果は治療期間が長引くほど悪いとされていますので、土、日などの休日以外は毎日行うのが原則です。
http://www.atomin.go.jp/atomin/high_sch/reference/radiation/iryou/index_05.html
5.検査
触診、視診、コルポスコピー(膣拡大鏡診)、CT、MR、細胞診、組織診などがある。
血中腫瘍マーカーの種類としてはSCC、CEA、CA125、hCGがある。
確定診断は組織診である。
6.治療の一例
レーザー療法、円錐切除、放射線療法、子宮全摘手術がある。
主に手術が行われるが、腹腔内の転移に外部照射が行われる。腔内照射でははじめはラジウムによる治療が行われたが、いまは、コバルトやイリジウムで治療されている。
◎12メガボルトのエックス線で1回1.8グレイの照射を全腹腔に行う。照射回数は1週間に5回で5週間照射を行う。
子宮頸がんの原発巣には週1回で6グレイの高線量率腔内照射を5回行う。
7.予後
5年生存率は63.1%である(出典:1995年大阪府がん登録)。
最終更新:2010年03月21日 02:01