使い捨てのプラスチックグローブを装着します。
紙オムツを臀部の下に敷きます。
微温湯をシャワーボトルに入れ(当院では滅菌水のボトルを使用)陰部を洗浄します。
ガーゼを濡らし、弱酸性石鹸(フォームタイプ)をとって陰部の上から下(肛門側)にむかってやさしく洗います。
石鹸分が残らないようしっかり洗浄します。
押し拭きして水分を取り除きます。
尿道留置カテーテル管理上でのスキンケアで一番大切なことは、清潔を保つことですが、ゴシゴシと洗わないことが重要です。ゴシゴシ洗いで皮膚に傷をつけると、細菌が付着しやすくなります。陰部の皮膚はデリケートなので、汚れは泡で包み込むように落とすことが大切です。
http://d.hatena.ne.jp/hhk-kenkyu/20060615/p1
尿道留置カテーテルの日常の管理は、尿バッグ内に排出口から侵入した細菌等で尿が汚染することから始まるので、採尿バックを床に着けないことが重要である。排尿口の開封時も細心の注意を払い取り扱うことが重要となる。具体的には、前・後に衛生的手洗いを行い、患者ごとに未滅菌手袋を交換すること、排尿口と蓋を乾燥させて使用することが必要となる。また、無菌の膀胱内に一端排泄された尿が逆流しないように、尿バックは常に膀胱より低い位置で管理する。
カテーテル留置後の尿道口には、常在細菌叢が定着するので、カテーテル挿入部位からの感染は起こらない。陰部洗浄は、感染症状がなければ微温湯と液体石けん、または生理的食塩水を用いて行い、尿道口に炎症があれば、消毒を行う。しかし、常在細菌叢に影響を及ぼさないように1日2回以内にとどめる。
尿道留置カテーテル感染は、カテーテルを留置していること自体が問題となるので、使用は最小限にとどめることが必要である。
最終更新:2009年09月29日 19:48