本日の自己学習【腫瘍】
http://www4.ocn.ne.jp/~ohyama/gan.html
http://www.gsic.jp/cancer/cc_20/index.html
●種類
扁平上皮がん→皮膚のように平らな組織
          リンパ行性、血行性転移がおこりにくい
腺がん→分泌するためにヒダがある→胃がん
     小さいうちからリンパ行性、血行性転移がおこる

化学療法や放射線療法は扁平上皮がんの方が感受性が高い


●肺がん(非小細胞がん3つ、小細胞がん)
腺がん(50%):末梢肺野部 
扁平上皮がん(30%):肺門部 
大細胞がん(5%):末梢肺野部
小細胞がん(15%):肺門部 進行が早く最も悪性。抗がん剤、放射線がよく効く。小型のうちから血行性で転移しやすいので他とは違う治療方針をとる。
http://www.gsic.jp/for/fr_04/01/21_01.html

肺がんは男性の死亡1位(女性は大腸がん、胃がんに次いで3位)
ブリンクマン指数(喫煙指数)=1日のタバコの本数×喫煙年数>800
肺尖部に腫瘍ができるとパンコースト症候群をおこしやすい
喀痰細胞診(パパニコロー染色)
ホルネル症候群
腫瘍マーカー:CEA 5ng/ml以下(消化器)、CA19-9 37U/ml以下(消化器)
NSE、ProGRP、CYFRA21-1 2ng/ml以下(肺がん)

抗がん剤:通常は白金系+第3世代 (2+5=10通りの組み合わせ)
イレッサ、アリムタ(非小細胞がん)
第1世代:シクロフォスファミド,ビンデシン,マイトマイシン
第2世代:シスプラチン,エトポシド
第3世代:イリノテカン,タキソール,タキソテール,ビノレルビン,ゲムシタビン
http://www.wjtog.org/library/library03/library03-3.html
転移:脳、肝臓、骨、副腎、胸膜播種

肺転移を起こしやすい腫瘍
骨肉腫、大腸がん、子宮ガン、乳がん、腎細胞がん、甲状腺がん

●胃がん ほとんどが腺がん
ヘリコバクターピロリ
幽門部(下の方)に好発
EMR(内視鏡的粘膜切除術)
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)

術後合併症 ダンピング症候群
早期(食後20~30分後):倦怠感、めまい、頻脈、吐き気、下痢など
→1回量を減らして数を増やすなど
晩期(食後2~3時間後):低血糖
→飴など糖分を取る

胃全摘後:ビタミンB12が吸収されないので数年後、巨赤芽球性貧血をおこす→注射

抗がん剤:フルオロウラシル、シスプラチン、メソトレキセート、パクリタキセル、イリノテカン、TS-1(経口薬)

血行性転移:肝臓(最も多い)、肺、骨、脳、腎臓
※胃静脈は門脈に流れる

●結腸がん、直腸がん(腺がんが多い)
→便潜血反応

右側(盲腸、上行結腸):内腔が広いので腫瘍が大きくなるまでは狭窄症状がでない
左側(下行結腸):便が硬くなってるため狭窄症状が出やすい→イレウス
S状結腸、直腸:下血が主訴になることが多い

EMR(内視鏡的粘膜切除術)
ストリップバイオプシー
ストーマ(人工肛門)単孔式、双孔式

マーカー:CEA,CA19-9
化学:腺がん フルオロウラシル(5-FU)
    扁平上皮がん ブレオマイシン、
FOLFOX:フルオロウラシル+ロイコボリン+オキサリプラチン
FOLFIRI:フルオロウラシル+ロイコボリン+イリノテカン
ロイコボリン:5-FUの効果を増強する
UFT:テガール+ウラシルの合剤
テガール:体内で5-FUに変わる
ウラシル:体内での5-FUの分解を妨げ、5-FUの濃度を高く維持する

分子標的薬:アバスチン(新薬)

転移:肝臓、肺
★ストーマサイト・マーキングの原則
本人が見ることのできるセルフケアしやすい位置
上前腸骨棘の近く、皮膚の窪み、しわをさける
腹直筋を貫く位置
腹部脂肪層の頂点
臍より低い位置

イレウス

●肝臓がん

マーカー:α-フェトプロテイン(AFP) 正常値 10ng/ml以下 (肝癌に特異的)
PIVKA-II (DCP) 40mAU/ml以下 (肝癌)

肝切除:クイノーの分類(8区画)
RFA経皮的ラジオ波焼灼療法:3cm、3病巣以下
PEIT経皮的エタノール注入療法
MCTマイクロウェーブ凝固壊死療法
TAE・肝動注化学療法 アイエーコール(=シスプラチン)
塞栓物質(ゼラチンスポンジ、ゲルフォーム)
アドリアマイシン、マイトマイシンC
腫瘍細胞を栄養するのは動脈のみであるが、正常細胞は動脈(2割)と門脈(8割)の双方から栄養されるため

分子標的薬:ソラフェニブ(ネクサバール)

転移:血行性、リンパ行性に肺、腹腔内臓器、骨など

●腎臓がん
腎細胞がん:腎臓の尿細管上皮細胞の腺癌  (80%)
腎盂がん(尿路上皮癌):腎盂・腎杯の上皮より生ずる癌腫 (7~8%)

★腎細胞がん
腎盂に破れると血尿

インターフェロン、インターロイキン(免疫療法)
転移:肺、骨 血行性

★腎盂がん(移行上皮がん)
http://ganjoho.jp/public/cancer/data/renal_pelvis.html
血尿
腎、尿管全摘術
BCG注入療法:上皮内に限局の場合 結核菌+生食を注入し、強制的に炎症をおこさせ粘膜ごと癌を取り除く


●膵臓がん

抗がん剤:ゲムシタビン、TS-1

最終更新:2009年08月25日 17:47