520▲24インチ(WO)タイヤ

最終更新日:2021.7.18 UP

520▲24インチ(WO)タイヤ━━━━━━━━━━━━━━━━━

探している人もいるようなので、
「22インチ[HE/WO]」・「650C」同様に、【注意喚起として】ページ新設。

●ETRTO520について

dt6110.web.fc2.com/bicycle/GRAND_H07.html
古い情報だが参考になる。

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◆使用中や補修時であれば「自転車の買い替え」を、
◆自転車購入前であれば
「タイヤが"520(24×1)"の時点で購入を避けること」
を強く推奨します。
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◆リム組み換えで対処しようとする場合・・・

▲そもそもフレームに収まらない可能性
520に近いサイズなら「ETRTO:507の24インチHE」になるが、
細めのタイヤだとCBあさひ扱いのKENDAでも最も細いタイヤで「32mm幅」なので、
「フレームが対応しているかどうかがは現物合わせ」になってしまう。

※540の細幅タイヤはシュワルベにあるが、残念ながら「車椅子専用」のため、自転車への転用不可。

▲ブレーキシューが届かない可能性
かといって、次に細幅タイヤのある小径のETRTO:451の20インチWOにしようとすれば
今度はキャリパーやVのアーチではブレーキシューが届かなくなる可能性が高い。

◆結論:「自転車そのものを買い替え」推奨


■■要注意:■互換性について(車輪の大きさ[リム径:ビード径])■■

例:「24インチ用」
「一般車用(ママチャリ含む)の24インチ用」と、「ロード系の24インチ用」は大きさが全く違う。

「一般車(ママチャリ含む)24インチ用」は車輪の大きさ:リム径(ビード径)「540」、
「ロード系の24インチ」は車輪の大きさ:リム径(ビード径)「520」であり、
互換性は一切ない
※ETRTO「507」の「24インチHE」とも全く互換性なし。

■参考:リム径「ETRTO」

★タイヤ互換性(ETRTO)他http://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/71.html
「タイヤ・チューブ・リムテープ・リム・完組ホイール・泥除け・スタンド・フォーク」
様々なパーツの互換性を判断する上でも重要なのでしっかりと理解しておく必要がある。

★互換性はETRTOで確認

★ETRTO
(European Tire and Rim Technical Organization)=タイヤ幅とリム直径
★タイヤ解説ページにもあるので、簡易紹介。
場所は「タイヤ側面」。互換性は数字(ETRTO)から確認
[画像あり]CBあさひ    www.cb-asahi.co.jp/contents/category/howto/variation_tire-etro/
[画像あり]ワーサイ    https://web.archive.org/web/20190312231906/www.worldcycle.co.jp/tokusyu/etrto


▲「24インチWO」という紛らわしさ
 ママチャリの24インチのWO(ワイヤード・オン)は「ETRTO:540」
 この25mm以下しかないタイヤ規格も「24インチWO(ワイヤード・オン)だが、「ETRTO:520」。
【520と540に互換性は一切ない】ので要注意!!!


▲「中途半端なロード系サイズ」という印象

ETRTO:451 < 520 < 571

細幅だらけの「20WOの451」よりも大きく、同じく細幅メインの「650C(571)」より径が小さい。

▲細幅しかないタイヤの欠点について
520には、どうやら「25幅以上が存在しない」。
451や571でも似たようなものだが、
「道路端に追いやられることもあるのに、28C以下のような細幅タイヤでは
格子状の鉄網(グレーチング)との相性が最悪なことは無視できない。
その前に歩道に上がって避ける場合でも「衝撃吸収力が低い」ため、
圧倒的に日常用途に適さない。

▲タイヤの選択肢が少なすぎる
そして、最大の問題は細幅以前に、
650C(571)よりも選択肢がなく、特殊な17インチの「モールトン」とほぼ同等の少なさ。

屋外自転車用に絞り込み、
パセラ(アメ黒)とパセラブラックスは同じ種類とすると、
国内で購入できる種類は「僅か3種類」のみ。


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(現状認識のため、28幅以下でも例外的に掲載)

▼自転車用

●シュワルベ「シュワルベワン(チューブタイプ)」24×0.90(23-520) 195g ◆6380→6820円(税込)
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=7

IRC「ASPITE 24」24×1(25-520) 240g 品番:190647 ◆6490円(税込)
ircbike.jp/product-list/road/aspite24/

●パナレーサー「パセラ(アメ黒)」24×1(25-520) 240g 8W241-LX-18 ◆2955→3080円(税込)
panaracer.com/products/urban/pasela/pasela/

●パナレーサー「パセラ(ブラックス)」24×1(25-520) 380g 8W241-18-B ◆2955→3080円(税込)
panaracer.com/products/urban/pasela/pasela-blacks


(海外)KENDA「Koncept」24x1(25-520)
www.ebay.com.au/p/608999342
(23-520)www.lordgun.com.au/kenda-koncept-k191-24x1-tire-4
(25-520)www.lordgun.com.au/kenda-koncept-k191-24x1-tire-5
(国内代理店のCBあさひ扱いなし)


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▼車椅子タイヤ

※普及サイズのママチャリ24WOサイズでもある「ETRTO:540」への変更を強く推奨。
※シュワルベ他、車椅子用の軽量なタイヤ各種あり。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/135.html#540

▲[グレー]=IRC「エクセレーサー」24×1(25-520) 240g 品番:190666 オープン価格
ircbike.jp/product-list/wc/product-list-1205/

【廃盤】▲[グレー]=パナレーサー「Nシリーズ」24×1(25-520) 240g 3W241-LX-18-N オープン価格
panaracer.com/products/wheel-chair/n-series/n-series/


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しかし、一体どんな安物自転車か、変なメーカーで
こんな珍妙なサイズを使って困らせているのかと思えば、謎メーカーだけでなく、
クロスバイクの代名詞とも言えるメーカーのジャイアントが過去に使っていたり、
有名なGIOSやFUJIが「未だに使っている」というあたりにも「業界の闇」が垣間見えるような。

▲[2017版]GIANT「MR4 R」160,000円+税
www.giant.co.jp/giant17/bike_datail.php?p_id=00000049
約18万円も払わせて、後で選択肢のないタイヤサイズを売りつけるのは如何なものか。
店でこの特殊サイズのタイヤの問題点について一切説明せずに販売していたら相当悪質な気がする。
(近年一般車にも増えてきている650Bのスリックタイヤの場合は、それなりに選択肢があるのでリカバー可能)

BSモールトンにしてもだが「タイヤ規格にすら特別感を持たせたい」というコンセプト?
そんなに小径細幅がいいなら「451のほうが選択肢があるのでマシ」と最初から思わなかったのが不思議。
(現行品のGIANTのロード系の小径は非折りたたみの451[イディオム]のみ)

「24"フォールディングロードバイク」という独自の世界を創造する永遠のロングセラー。
やっぱり構造的に限らず「折りたたみ車種は地雷」というのが定説か。


◆同GIANTの「ESCAPE JR 24」2023版 24×1.25 24インチHE【ETRTO:507】
www.giant.co.jp/giant23/bike_select.php?s_code=SR27

2021版:24×1.25 24インチHE【ETRTO:507】
www.giant.co.jp/giant21/bike_datail.php?p_id=00000073
350mm(135-150cm)
しかし、507で1.25幅は、国内ではKENDA(CBあさひ)しか扱いがなさそうなので結局は同じ。

▲2012版の同車種は24×1(25-520)であり、507とは互換性がない
www.giant.co.jp/giant12/bike_datail.php?p_id=00000056&action=fullspecs

▲GIOSのジュニアロード車は未だに520
www.job-cycles.com/gios/collection/detail7.php?EASY-1
TIRE:KENDA K-191 24×1

▲FUJIのACE24も520
www.fujibikes.jp/products/ace24/
Tires:Vera Invictus, 24×1", 30tpi

「子供用自転車は使い捨てだから後のことなんてどうでもいい」くらいの感覚なんだろうか。
どうしても小径ロードならせめて「451」「571」と言いたいところだが、
これらも結局はタイヤ選択肢の少なさが問題になる。

あまり調べもせず、相談もせず、詳細なスペックすら見ず、
安易に買ってしまうことのリスクの高さ
この520規格に象徴されていると考えさせられる。


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◆是非とも覚えておいて欲しいのは、
小さめサイズが必要であれば、
「700C(622)タイヤ」が使われている「XXSサイズの"フレーム"」で選ぶ方法もある
ということ。

そもそも、近年ではロードバイクでも従来の「細いリムに細いタイヤ(25C以下)」ではなく、
「ワイドリムに28C以上」という流れもあるので、25幅自体が時代遅れのような形になってきている。

クロスバイクであれば・・・

◆「GIANT」の「ESCAPE R3」 (2024版)
www.giant.co.jp/giant24/bike_datail.php?p_id=00000043
365(XXS)で「140~160cm」
★タイヤは700×32C → 28~35Cくらいであれば変更可。

基本的には女性向けとあるが、子供や小柄な男でも何ら問題なしの
◆「GIANTのLIV」「ESCAPE RX W」 (2024版)の「350(XXS)」でも同じく「140~160cm」。
www.liv-cycling.jp/liv24/bike_datail.php?p_id=00000223
★タイヤは700×28C → 28以外にも30~35Cくらいであれば変更可。

※但し、XXSでサドル位置は低くできても、ホイールが大径なので「ハンドル」はそこまで低くできない。
つまり、(子供含む)低身長の場合「サドルとハンドルの高さを合わせる」ことが出来ないので注意は必要。

さすがに大人で身長140cm未満の人は想定しにくいが、
そのような人であれば、シンプルに20インチHE(406)以下のミニベロを薦める。
最終更新:2021年07月18日 01:38