概要

カウスタの戦いとは、蜉蝣時代の戦乱の中で、アルファ696年6月、ベルザフィリス国軍とアル国軍の間に起きた戦いである。


戦闘に至るまでの背景


▲695年3月における勢力図

明確な終了宣言がされたわけではないが、バルド国が滅亡した時点でルーディア包囲網は自然消滅したも同じであった。
シャリアル国は、ロードレアロー・レアルスリューグロッド国の攻撃を受け、もはやベルザフィリス国を追い詰めるどころではなく、自分たちの防衛に奔走させられていた。

その隙をついて、アル国への大規模な侵攻を考えるルーディアディルセアは、主力部隊を率いての出陣を決意する。
この戦いとメルス城の戦い、そしてル・ヴァラヴァ・ザードの戦いまでの一連の行軍を、ルーディアの北伐とまとめることが多いが、ルーディアは常に陣地にいたのではなく、一つの戦いが終わるたびに本国へ帰国し、メルス城の戦いではガイヴェルドに指揮を任せているため、厳密には三つの戦いは別々のものである。


両軍の戦力

攻撃側 守備側

ベルザフィリス国軍
軍勢
アル国軍
総兵力12000 兵力 総兵力10000
ルーディア 総指揮 バドン
ディルセア 軍師
主要参戦者

ルーディア

ディルセア

ラゴベザス

ヴィルガス


バドン






戦闘経緯


ルーディアは、リッドゾーンの戦い以後も、名もなき小競り合いでフィッツに二度敗れていた。
自分がフィッツに勝てないことを自覚したルーディアは、勝てないのならば戦わなければいいと、ディルセアと共謀して、アル国のルーザと内通し、フィッツが「指揮官の無能ぶりに怒り、その地位を奪おうとしている」という噂を流させる。
フィッツは、疑心暗鬼に陥った指揮官によって前線から外され、この戦いに参戦することができなかった。

こうして、もっとも苦手としていた敵を遠ざけることに成功したルーディアは、カウスタの地でバドンと対陣する。
これまで、ロイアの戦いリッドゾーンの戦いといった、ベルザフィリス国軍に大勝した戦いばかり経験していたバドンは、ベルザフィリス国に対して完全に侮りの気持ちをもっていたが、それらの戦いはすべてフェザリアードフィッツといった名将がいたからの勝利であった。
ルーディアはこの地で存分にアル国軍を打ち破り、アル国を追い詰めていく。


戦いの結末

カウスタの戦いに勝利したルーディアは、ほぼ同時期にもう一つの重要拠点であるメルス城にも軍勢を派遣する。
こちらは、ガイヴェルドに総指揮を任せたが、この戦いにも勝利して一気に北上、アル国と決着をつけるル・ヴァラヴァ・ザードの戦いへと突き進むこととなる。


最終更新:2024年08月18日 13:56