概要
シエルの大返しとは、7974年8月、
ブレイアスの乱と呼ばれる一連の戦いの中で起きた電撃戦である。
シエルの大返し
▲7974年8月における勢力図
7974年8月、
アルブレッド渓谷の戦いにおいて
ブレイアスを中心とした放棄軍は王国軍を破り、これによって王都を守る主力部隊は壊滅した。
だが、この戦いに敗北した
シエル、
センティース、
ハーラルトといった、いわゆる
銀鷲組は、本国に戻らずそのまま
レミリアル国との国境へ向かう。
レミリアル国軍と戦っていた部隊の駐屯地まで移動すると、「本国からの特命を受けた」と偽って強引に部隊の主導権を奪い、元々の司令官は事故にみせかけて暗殺、更に
レミリアル国に対しては圧倒的に有利な条件で和睦を結び、国境で戦っていた主力部隊を率いて戻ってくる。
完全なる越権行為であるが、戦いにさえ勝てば国王
ボルニファースの性格から不問に付されるであろうという自信をもっての作戦であった。
実際
レミリアル国軍は、反王国連合軍としての連携した動きで
シャルティア国遠征部隊の足止めをしていたが、この和睦条件の誘惑に負け、連合軍から事実上脱退となる。
ただし、越権行為で動いていた
シエルにそのような外交権限はなく、和睦条件はすべて偽りで完全に騙された形となる。
一方その頃、
ボルニファースに送った降伏勧告が拒絶されたことで
ブレイアス軍は進軍を再開、王都に迫るが、そこに
シエルが連れてきた軍勢が到着、奇襲として
ラ・ヴァルドを撃ち込む。
しかし、将来的にこの国の内政を立て直したいと思っている
シエルにとって、反乱軍とはいえその兵士のほとんどが平民で、反乱を鎮圧すれば再び自国の民となることから直撃させることはできず、あくまでも脅しの攻撃として照準はずらされた。
その破壊力は、反乱軍の心を砕くには十分すぎるもので、
ブレイアスの兵士たちは一斉に四散していく。
シエルは、上記の理由からなるべく追撃戦をしないように厳命したが、
ブレイアスの幹部だけは例外として、二度と反乱を起こさせない様に壊滅を命じ、
レイナは追撃戦の末に討ち取り、
ディアナの生け捕りにも成功した。
因果は巡る
後に政変が落ち着き、
シエルは結果的にこの時敵対した
ブレイアスのメンバーに説得されて新政権の中核の一人となる。
しかし、シエルの大返しの時に兵権を奪うために殺害された指揮官を父に持つベンジスは、その後の政変で自身の地位も領地も奪われたにもかかわらず、
シエルがのうのうと忠臣扱いされていることが許せず、彼女を拉致して復讐する。
半年後に
シエルは救出され、ベンジスも討たれるが、この時の監禁生活から彼女の性格は急変し、ちょっとした物音にも怯えようになったという。
シエルの大返しの時、彼女は「非常事態とはいえ申し訳ないことをしました、いずれ報いを受けるとしても、この戦いが終わった後にしてもらいたいです」ともらしていたが、それが現実になってしまうこととなった。
最終更新:2026年06月19日 17:50