基本情報
略歴
クレアティボ国王女。
病的なまでの精神的な潔癖症で、人々が暮らす上でどうしても生まれる世の中の歪み、不公平、汚れといった社会が許せなかったが、現実問題として人が住む以上それらは必ず生まれるものであるため、どうすることもできないことも理解でき、そのジレンマに悩まされていた。
ただ、それはあくまでも個人的な悩みとして決して人に語ることなく胸に秘め、為政者としての役目は完璧にこなし、治世、外交において名君として民衆から讃えられていた。
しかし、隣国
アストリアにおいて、飢餓による情勢の悪化が進み、
アストリア国は、国内の不満の目を外に向けさせるため、食糧支援をしてもらっていたにも関わらず、
クレアティボ国を仮想敵として再三の中傷を繰り返した。
後に
フランツィスカの口から、破壊を司る
神座「
ガウデバ」の存在を知ってしまい、それまで誰にも口にしなかった「穢れた世界なら、無に帰してもいい」という過激な思想を、密かに実行に移そうと考え始めていた。
しかし、その様な理由で将兵がついてくるわけないことを知っている彼女は、真実の理由を述べることなく、出陣のたびに国軍を動かすに納得できる理由を用意していた。
こうして個人的な欲求で国を動かす裏の顔を持ちながら、それを自分の欲望と気付かせないほど完璧に表の顔を演じきり、国民も同盟国も納得する出兵と、それに見合った勝利をもたらして、周辺諸国を従える巨大な存在へと成長していった。
以後、裏の顔は封印し、再び優秀な王女として国を再建させる。
リーズライディの戦いで大敗したにもかかわらず、南方連合が彼女を見捨てなかったのは、まさにリルムの水面下での外交努力があった為である。
反撃の軍勢によって城は奪還されるが、彼女は脱出することもなく、玉座にて
ヴァン・フレイ国王族しか手にすることの出来ない紋章を握り締めて自決していた。
兵士達は「王族しか触れない紋章を、自分達で勝手に取り上げることはできない」と
ルナティスを呼んだが、それこそがリルム最後の策であり、
ルナティスが紋章を取り上げると、その裏に仕込まれていた炎の
法術を施したトラップカードの自爆によって、
ルナティスを巻き込んだ大爆発を起こし、彼女を道ずれにした。
人物
- ルナティスとは、共に「世界を変えたいという漠然とした夢」を持ち、片方は六界連合軍、もう片方はガウデバという特別な力を手に入れ、それを実行しようと戦火を交えた相手として、能力、性格だけではなく、趣味趣向といったあらゆる面で後世比較され続けた。
関連項目
最終更新:2024年08月18日 01:59