AMD BC-250とは
AMD BC-250は、PlayStation5(以降PS5)の基盤を利用した暗号通貨マイニングボードとして開発されました。
本来のPS5ののAPUの製造中にコア不良が発生したものを、その動かないコアを潰して再利用したものとなります。
元々は暗号通貨マイニングボードとして大型のブレードサーバー内に大量に並べられていたものが、マイニング効率の悪化等により売られ、市場に流れてきたという物です。
主なスペックは下記の通りです
CPU: 6x Zen 2 コア、約3.5GHz
GPU: 24 x RDNA2 コンピューティング ユニット (コードネーム「Cyan Skillfish」)
メモリ: 16GB GDDR6(CPUとGPUで共有)
接続: DisplayPort、M.2 NVMeスロット、USB3.0x2 USB2.0x2
電源: PCIe 8ピンコネクタ、220W TDP
OS: Linux系(一般的な汎用系LinuxOSの他、StreamOSやBazziteOS等が推奨されています)
主な機能
ゲームパフォーマンス
- RX 6600 / GTX 1660 Ti シリーズ
- 中高設定での1080pゲーム
- レイトレーシング対応(ただし制限あり)
- FSRによるフレーム生成のサポート
パフォーマンス例:
- サイバーパンク 2077: 60~90 FPS (1080p、高設定、FSR 有効) - コントロール: レイ トレーシングで 40 FPS - DMC 5: 100+ FPS (1080p、高設定)
AI生成等
lama.cpp (Vu}lkan) 経由の LLM 推論: 80 億モデルで約 60 トークン/秒
安定拡散: 約1.1 it/s (512x512、SD1.5)
構成に応じて10~12GBの使用可能なVRAM
制限事項
| ⚠Windows用のGPUドライバーをは現在存在しません。グラフィックアクセラレーション、ゲーム、コンピューティングワークロードにはLinuxを使用する必要があります。 |
その他の制限:
- DisplayPort 経由のオーディオは、一部のアダプタでは信頼できない場合があります(DP→HDMI等ではトラブルが起こりやすいようです)
- WiFi/Bluetoothは内蔵されていません(USBアダプターは動作します)
- 命令セットが制限されている(一部の AVX機能が欠落している)
- アイドル時の消費電力が高い(最適化なしで約50~80W)
BC-250を導入するにあたってのポイント
良い点
- 高コストパフォーマンス:比較的低価格でミドルスペックのゲーミングPCが手に入ります
- 大規模なコミュニティ: Discordで1,000人以上のユーザーが様々な情報交換をしています(要英語
- ドキュメントの豊富さ:セットアップガイド、BIOS ドライバーがgithub等でオープンで公開されています
- ハッキング可能:改造BIOSでVRAM設定、オーバークロック、その他の機能が利用可能になります
課題点
- 作業内容:Linuxの導入、操作が必要です。時にはコマンドを自分で叩いて実行するスキルが求められます。
- 必要な冷却:別ページでの紹介の通り、冷却を工夫する必要があります。少なくとも複数のファンを取り付けることが推奨されています。
- 保証なし:購入方法が限られ中古現状品として販売されています。
- 消費電力が大きい:アイドル時でも70~80Wと、比較的消費電力が大きめです。
どんな人にBC-250は向いていますか?
BC-250 は次のような場合に最適です。
安価なLinuxゲームマシンが欲しい
いじくり回したりカスタマイズしたりして楽みたい
予算に応じたコンピューティング/AI推論が必要
ユニークなハードウェアプロジェクトが好き
Linuxとシステム構築を学びたい
次の場合は推奨されません:
Windowsゲームのサポートが欲しい
高い電源効率が欲しい
かったらすぐその日に使いたい等
最終更新:2026年02月27日 11:28