現代編/PL2人/3サイクル/特殊型
※初心者向け※

邪神を復活させる力があるという秘宝「禍津乃御柱」。
噂でしかなかったその存在が確かにあるという情報を、比良坂機関が掴んだ。
そんな大層なものを、どこの馬の骨ともつかない者の手に置いておくわけにはいかない。至急回収しなければ。
比良坂機関は二人のシノビにその重要な任務を託した。

+ シナリオの導入やNPCのステータス(GM情報)

■一般情報

3サイクルのシナリオである。初心者にシノビガミというものはこういう感じだ、と分かってもらうためのものなので、非常にオーソドックスな特殊型シナリオとなっている。
PC2人が十分に【秘密】を集めれば、二人で協力可能だと分かるが、集められなければNPC含め3人で争うこととなる。
流派に関しては柔軟性がある。作者が回した際はPC1が公安隠密局、PC2が世界忍者連合であったが、PC1は鞍馬、比良坂、御斎あたりなら少し文面を変えるだけで大丈夫だろうし、PC2についてはPC1の流派と仇敵関係になければ問題ない。

■シナリオの導入

PC二人がPC1の上司から忍務を言い渡されるシーンを軽くやればいい。

■マスターシーン

NPC1は動いても動かなくてもいい。ただ、PCがNPC1に対して感情を結びに来るようなら動いた方が公平になるだろう。

■バランス調整

上級者相手ならNPC1は上忍にしてしまってもいいが、基本は中忍頭。設定上PC2と同じ流派が望ましいが特にそれが必要というわけではない。
下に初心者向けの参考ステータスを掲載しておく。

初心者向けということはGMも初心者の可能性があるため上記ステータスの場合の行動指針を示す。
まず、プロットは4が定位置で、相手の動きを見て3や5を選ぶようにする。
【魔眼】と【春香】のどちらかで二人を巻き込むように攻撃する。このとき「禍津乃御柱(偽物)」を持っているなら【痛打】を使う。【魔眼】の場合は最初の一回に【痛打】を適用したら次は使えないことに注意。
【頑健】と【毒飼】のおかげで長期戦が得意。奥義の【完全成功】は、奥義破りのために使うのが好ましい。これは奥義は一度使ったら二度目はリスクが大きいことを身をもって理解してもらうため。
以降も、あまり効果的でないと思ってもできるだけ【完全成功】を使って奥義破りしてあげること。これは奥義破りの流れを身につけてもらうため。
【火遁】に関してはあまり効果的でないためあまり気にしなくてよい。もっと難易度を上げたいなら、ここを【配下】にして工作員を連れてくるといいだろう。工作員は【社会戦】が使えるので、ドラマシーンでは【居所】を調べて工作員に受け渡し、集団戦ダメージを叩き込めば変調の回復についても学べるようになる。

■PC1

【使命】
邪神を復活させる力があるという秘宝「禍津乃御柱」。
噂には聞いていたが、まさか存在するとは。そんな危険なものをどこの馬の骨とも知れない者の手に置いておくわけにはいかない。
あなたは比良坂機関から命を受け、「禍津乃御柱」の確保に乗り出した。

あなたの【使命】は、「禍津乃御柱」を奪い、それを比良坂機関に送り届けることだ。
+ 【秘密】
【秘密】
比良坂機関と公安隠密局は一枚岩ではない。
情報収集に優れる公安隠密局は、NPC1「鬼哭政宗」が持つ「禍津乃御柱」の真の力について一足早く明らかにした。
それは、その場にあるだけで強力な邪気を放ち、一日もすれば周囲を死の大地に変えてしまうらしい。
鬼哭の一族はその邪悪な力を封じ込めて保管する術を持っているらしいが……。

「そのようなもの、そもそも存在することが間違いだ。国益に仇なすものは全て破壊せよ」
公安隠密局の局長、麻生雅人はあなたにそう告げた。
あなたの【本当の使命】は、邪悪な存在を全て破壊することだ。


■PC2

【使命】
邪神を復活させる力があるという秘宝「禍津乃御柱」。
噂には聞いていたが、まさか存在するとは。そんな危険なものをどこの馬の骨とも知れない者の手に置いておくわけにはいかない。
あなたは比良坂機関から命を受け、「禍津乃御柱」の確保に乗り出した。
(GM注:比良坂機関は他の流派の忍者に忍務を「外注」することがよくある)

あなたの【使命】は、「禍津乃御柱」を奪い、それを比良坂機関に送り届けることだ。
+ 【秘密】
【秘密】
実はあなたは鬼哭の一族の者だ。
「禍津乃御柱」は、奪うまでもない。最初からあなたが持っているのだから。
NPC1「鬼哭政宗」は、鬼哭の一族の中でも分家の出。
あの家が持つ「禍津乃御柱」は囮の偽物であり、本物は鬼哭の本家の出であるあなたが所持している。

あなたの【本当の使命】は、「禍津乃御柱(本物)」を、他の者に渡すことなく守り抜くことだ。
なお、偽物の方はどうなってもよい。


■NPC1 鬼哭政宗(きこくまさむね)

【使命】
あなたは「禍津乃御柱」を人知れず守る一族の末裔だ。
どこから漏れたか分からないが、「禍津乃御柱」の噂が広まっているらしい。
「禍津乃御柱」は重要なものだ。絶対に他の者の手に渡すわけにはいかない。
あなたの【使命】は、「禍津乃御柱」を、他の者に渡すことなく守り抜くことだ。
+ 【秘密】
【秘密】
あなたは、自分より階級が下の癖に家柄で上の地位にいるPC2を快く思っていない。
あなたは好きなタイミングでPC2への感情を「殺意」に変更できる。
あなたの【本当の使命】は、PC2を倒し、かつ「禍津乃御柱」を他の者に渡すことなく守り抜くことだ。


■プライズ 禍津乃御柱(まがつのみはしら)

【使命】
邪神を復活させる力があるという秘宝。どこから来たのか、誰が作ったのか、その他殆どのことは不詳。
確かなのは、このプライズからは禍々しい力が感じられるということだけである。

このプライズの【秘密】は、所有者は自動的に知ることになり、情報共有は起きない(受け渡しは可能)。
また、所有者以外も通常の情報判定で調べることが可能である。

このプライズの所有者は、追加で忍法【痛打】を修得する。指定特技は器術分野の中から所有者が決めて良い。
+ 【秘密】
【秘密】
このプライズは偽物である。本物は鬼哭の一族の別の家に伝わっているというが、それがどこなのかは分からない。
しかし、この偽物もまた強大な邪気を放っている。どうも、何か邪なものの骸である可能性が高そうだ……。

+ ■秘匿情報1

■プライズ 禍津乃御柱(本物)

【使命】
邪神を復活させる力があるという秘宝の、本物の方。どこから来たのか、誰が作ったのか、その他殆どのことは不詳。
確かなのは、このプライズからは禍々しい力が感じられるということだけである。

このプライズの【秘密】は、所有者が自動的に知ることになり、情報共有は起きない(受け渡しは可能)。
また、所有者以外も通常の情報判定で調べることが可能である。
このプライズは、このプライズの存在を知らないキャラクターは戦果として獲得できない。
+ 【秘密】
【秘密】
これは別に邪悪なものではない。
遥か昔、善神と邪神の戦いで、善神がとどめとして邪神の身体に打ち込んだ「杭」こそがこの禍津乃御柱であり、
その名前からか、いつの間にか「邪神を復活させる」などという言い伝えがまことしやかに語られるようになってしまったのである。
この禍津乃御柱から感じられる禍々しい力は、単に邪神の身体から出た血が未だにこびりついているために発せられているものであり、水などで洗えば綺麗になる。
最終更新:2017年01月21日 20:54
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