反革命とは、革命に反対する勢力を指す。類義語:反動
概要
反革命とは、既存の社会秩序を転覆しようとする革命に対抗し、その成果や理念を否定・解体し、従来の体制や別の秩序を回復・再編しようとする政治的運動または思想的立場を指す概念である。革命と対概念をなすが、単なる保守とは区別され、革命の進行や成果を明確に標的とする点に特徴がある。
この語はとりわけフランス革命以後に理論的意味を獲得した。革命勢力に対抗して王政や旧制度の回復を目指した亡命貴族やカトリック思想家、たとえばジョゼフ・ド・メーストルやルイ・ド・ボナールらは、近代的合理主義や人民主権の思想を否定し、伝統・権威・宗教的秩序の回復を主張した。ここで反革命は、単なる現状維持ではなく、革命以前の秩序の正統性を理論化する運動であった。
この語はとりわけフランス革命以後に理論的意味を獲得した。革命勢力に対抗して王政や旧制度の回復を目指した亡命貴族やカトリック思想家、たとえばジョゼフ・ド・メーストルやルイ・ド・ボナールらは、近代的合理主義や人民主権の思想を否定し、伝統・権威・宗教的秩序の回復を主張した。ここで反革命は、単なる現状維持ではなく、革命以前の秩序の正統性を理論化する運動であった。
概念の拡張
19世紀以降、反革命は必ずしも旧体制復古に限定されなくなる。社会主義革命に対抗するファシズム運動や軍事独裁もまた、反革命と呼ばれることがある。たとえばロシア革命後の白軍や、20世紀ヨーロッパの反共主義運動は、革命的変革の否定という意味で反革命的であった。ただし、それらは単純な「過去への回帰」ではなく、しばしば近代的動員技術や大衆政治を用いた新しい秩序構想を伴った。
不協和音の会における用語
反革命とは、既存秩序を無批判に擁護する態度でも、革命を単純に否定する立場でもなく、革命が自らを正当化する過程で必然的に生み出す暴力・免罪・理念化に対する拒否を指す概念である。反革命は革命以前の状態への回帰を目的としない。むしろ、革命が「未来」「正義」「解放」という語によって現在の犠牲を無効化する構造そのものを問題化する。この拒否は、革命運動の内部から生まれる内発的な批評であり、党派や組織の存続が革命の精神を上回る瞬間を暴き出すものである。反革命を名乗る者は、革命の旗を降ろすことで孤立を選び、記号化した理想から精神の誠実さを守ろうとする。不協和音の会では、この態度が不協和音的認識の緊張を保つための鍵とされ、革命の欺瞞に気づいた者が最後に辿り着く誠実な位置として描かれる。反革命は全体主義への転落を防ぐための離脱であり、同時に革命の罪への贖罪として機能する。こうして反革命は、調和のイデオロギーからも解放のイデオロギーからも距離を取り、不協和音的人間が立つ第三の道を体現する概念である。
不協和音の会における反革命概念は、三里塚闘争の党派優先や新左翼の自己欺瞞、スペイン内戦での内部粛清、アンドレ・ジッドのソ連幻滅、ウラジーミル・マヤコフスキーの絶望といった歴史的事例から導かれている。これらの経験は、革命が「記号が精神を殺す」宿命を露呈する瞬間を示し、反革命を革命の内なる異物として位置づける。