「ギニュー!!」
自らの名を叫び、ポーズを取る。
正面の鑑に映るのは、何とも奇妙な体勢をしている一人の少年。
我ながら見事に決まったとギニューは自画自賛した。
が、満足気な笑みは即座に不満気なものへと変わる。
正面の鑑に映るのは、何とも奇妙な体勢をしている一人の少年。
我ながら見事に決まったとギニューは自画自賛した。
が、満足気な笑みは即座に不満気なものへと変わる。
「やはりオレ一人ではしっくり来ないな…。いや、そもそも炭治郎の体でこのポーズは何か違う気がする…。新しいものを考案すべきか?」
ブツブツと呟くギニューが現在いるのは、E-4に位置する葛飾署の更衣室。
杉元との戦闘から離脱したギニューは、池の反対側にある街を訪れていた。
トビウオに乗ればあっという間に着けるだろうが、なるべく他者の注意を引く真似を控えたい為にこれは却下。
少し離れた位置にある橋を渡り、到着した先で見つけた葛飾署に立ち寄ったのだった。
杉元との戦闘から離脱したギニューは、池の反対側にある街を訪れていた。
トビウオに乗ればあっという間に着けるだろうが、なるべく他者の注意を引く真似を控えたい為にこれは却下。
少し離れた位置にある橋を渡り、到着した先で見つけた葛飾署に立ち寄ったのだった。
署内を探索する最中、何故ポーズを取ったのか。
理由は単純、自分へ気合を入れる為だ。
変態天使こと姉畑に凌辱され、ほんの一瞬とはいえフリーザの蘇生を諦めてしまった。
そんな不甲斐ない己へ喝を入れ直す為に、特戦隊のファイティングポーズを取った。
とはいえ、そこから新ポーズの考案やらに考えが行ってしまったのは、誰よりもファイティングポーズに強い拘りを持っているギニューらしいと言えばらしいのかもしれない。
理由は単純、自分へ気合を入れる為だ。
変態天使こと姉畑に凌辱され、ほんの一瞬とはいえフリーザの蘇生を諦めてしまった。
そんな不甲斐ない己へ喝を入れ直す為に、特戦隊のファイティングポーズを取った。
とはいえ、そこから新ポーズの考案やらに考えが行ってしまったのは、誰よりもファイティングポーズに強い拘りを持っているギニューらしいと言えばらしいのかもしれない。
「ム、いかんな。今はそんな事を考えている場合ではない」
我に返ったギニューは、これではいかんと頭を振り更衣室を出る。
葛飾署に寄った目的は参加者を探して殺す事と、武器の確保。
恐らくは銀河パトロールの本部のような場所だろうと考え、ならばそれなりの装備があるかもしれないと期待していた。
それに参加者がいるのなら好都合。
強者ならばボディーチェンジして炭治郎の体とはおさらばだ。
反対に弱者ならば炭治郎の体に慣れておく為の、手頃なサンドバッグにしてやろう。
葛飾署に寄った目的は参加者を探して殺す事と、武器の確保。
恐らくは銀河パトロールの本部のような場所だろうと考え、ならばそれなりの装備があるかもしれないと期待していた。
それに参加者がいるのなら好都合。
強者ならばボディーチェンジして炭治郎の体とはおさらばだ。
反対に弱者ならば炭治郎の体に慣れておく為の、手頃なサンドバッグにしてやろう。
邪悪な笑みを浮かべ歩き出した。
「シケているな…」
デスクが並ぶ部屋にて、奥の課長専用の席へドッカリと座り込んだギニューは不満を隠さずにぼやく。
署内を隅々まで探し歩いたが、参加者どころか虫一匹すらいない。
おまけに武器も光線銃一丁すら見つからない始末。
とんだ時間の無駄だった。
おまけに武器も光線銃一丁すら見つからない始末。
とんだ時間の無駄だった。
唯一の収穫と言えば、食堂らしき場所の冷蔵庫に入っていたケーキ。
生クリームをふんだんに使用したソレを、適当に拝借したフォークで刺して口に運ぶ。
ゆっくり味わうように咀嚼すると、想像以上に美味だった。
甘いものが好物のギニューをして唸らせる味は、亀有公園前派出所勤務の婦警である秋元麗子が作った味を忠実に再現したが故のもの。
そんな事情を知る由も無いギニューはただ、エネルギー補給と今後の景気付けも兼ねてケーキの味を堪能するのだった。
生クリームをふんだんに使用したソレを、適当に拝借したフォークで刺して口に運ぶ。
ゆっくり味わうように咀嚼すると、想像以上に美味だった。
甘いものが好物のギニューをして唸らせる味は、亀有公園前派出所勤務の婦警である秋元麗子が作った味を忠実に再現したが故のもの。
そんな事情を知る由も無いギニューはただ、エネルギー補給と今後の景気付けも兼ねてケーキの味を堪能するのだった。
ケーキを食べ終えると、フォークを乱暴に起き立ち上がる。
他に収穫が無い以上、もうここにいる必要は無い。
デイパックを背負い葛飾署を出ようとした。
他に収穫が無い以上、もうここにいる必要は無い。
デイパックを背負い葛飾署を出ようとした。
「ん?」
ふと、何か違和感を感じ振り返った。
視界に移るのは、人っ子一人いない部屋。
署員が使っていたであろう机が並んでおり、どれも綺麗に整頓されている。
否、一つだけ違う。
入り口近くの机だけ引き出しが半開きになっていた。
大抵の人間は特に気にも留めないだろうが、ギニューには引き出しの状態が妙に気になった。
他の机はキッチリと引き出しが閉まっているからか、余計に一つだけ半開きなのが引っかかる。
近付いて引き出しを全開まで開ける。
中身は幾つかのペンが入っているだけで、特別な物は皆無。
視界に移るのは、人っ子一人いない部屋。
署員が使っていたであろう机が並んでおり、どれも綺麗に整頓されている。
否、一つだけ違う。
入り口近くの机だけ引き出しが半開きになっていた。
大抵の人間は特に気にも留めないだろうが、ギニューには引き出しの状態が妙に気になった。
他の机はキッチリと引き出しが閉まっているからか、余計に一つだけ半開きなのが引っかかる。
近付いて引き出しを全開まで開ける。
中身は幾つかのペンが入っているだけで、特別な物は皆無。
「気のせい…、いや待てよ?もしやこれは…」
ある可能性に気付いたギニューは集中して鼻を動かす。
鼻孔に侵入してくるのは、葛飾署内の匂い、自分が食べたばかりのケーキの匂い。
そして、嗅ぎなれない匂いが二つ。
鼻孔に侵入してくるのは、葛飾署内の匂い、自分が食べたばかりのケーキの匂い。
そして、嗅ぎなれない匂いが二つ。
「っ!やはりか…!」
疑惑は確信に変わった。
自分がここを訪れるより先に、別の参加者が葛飾署へやって来ている。
引き出しが半開きなのも、先客が部屋を調べた時にきちんと閉め忘れたからだろう。
ということは、武器が一つも見つからなかったのもそいつらが持ち去ったからか。
自分がここを訪れるより先に、別の参加者が葛飾署へやって来ている。
引き出しが半開きなのも、先客が部屋を調べた時にきちんと閉め忘れたからだろう。
ということは、武器が一つも見つからなかったのもそいつらが持ち去ったからか。
腹立たしいが、参加者の手掛かりを得たギニューは慎重に匂いを嗅ぎ分けながら出入り口へと走る。
外に出ると夜風に流されたのか、匂いは消えていた。
しかしギニューに落胆は無い。
外に出ると夜風に流されたのか、匂いは消えていた。
しかしギニューに落胆は無い。
(タイミングからして、オレが渡って来た橋には行っていないだろう。もしそうならオレと鉢合わせするか、橋を渡る姿をオレが見ているはず。
となると行き先は……)
となると行き先は……)
ギニューが見つめるのは巨大な風車が取り付けられた塔。
距離からして隣のエリアにあるようだが、ここからでも存在を確認出来るくらいに大きい。
葛飾署に寄った連中はあの塔に向かったとギニューは推測する。
匂いが署内に残っていたということは、葛飾署を出てからまだそう時間は経っていないはず。
連中がまだ市街地にいるとすれば、最も目立つ建造物に向かう可能性は高い。
あれ程の存在感を放つ建造物だ、念の為に確認するくらいはやるだろう。
距離からして隣のエリアにあるようだが、ここからでも存在を確認出来るくらいに大きい。
葛飾署に寄った連中はあの塔に向かったとギニューは推測する。
匂いが署内に残っていたということは、葛飾署を出てからまだそう時間は経っていないはず。
連中がまだ市街地にいるとすれば、最も目立つ建造物に向かう可能性は高い。
あれ程の存在感を放つ建造物だ、念の為に確認するくらいはやるだろう。
(それにこの辺りの匂いは既に消えているが、移動すればまだ微かでも匂いが残っているかもしれん)
もし塔には行っていないとしても、匂いさえ嗅げれば行き先を絞り込める。
疲労はある程度癒え、糖分接種でエネルギーも万端。
殺す準備はとっくにできている。
殺す準備はとっくにできている。
「顔も名前も知らないが、オレに存在を察知されたのが運の尽きだ!フリーザ様復活の礎となるがいい!」
刀を強く握り直し、風車の塔目掛けてギニューは駆け出した。
【E-4 街 葛飾署前/早朝】
【ギニュー@ドラゴンボール】
[身体]:竈門炭治郎@鬼滅の刃
[状態]:疲労(小)、首から顎にかけて火傷、姉畑への怒りと屈辱(暴走しない程度にはキープ)
[装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品×2、メギドボム×2@ペルソナ5、トビウオ@ONE PIECE、ランダム支給品0~2(鳥束の分)
[思考・状況]
基本方針:優勝し、フリーザを復活させる
1:風車の塔(風都タワー)へ向かう
2:強敵と遭遇したら、ボディーチェンジで体を奪う
3:もしベジータの体があったら優先して奪う。一応孫悟空の体を奪う事も視野に入れている
4:可能であれば『呼吸』や『透き通る世界』を使えるようになりたい
5:変態天使(姉畑)は次に会ったら必ず殺す。但し奴の殺害のみに拘る気は無い
6:炎を操る女(杉元)にも警戒しておく
[備考]
参戦時期はナメック星編終了後。
ボディーチェンジにより炭治郎の体に入れ替わりました。
[身体]:竈門炭治郎@鬼滅の刃
[状態]:疲労(小)、首から顎にかけて火傷、姉畑への怒りと屈辱(暴走しない程度にはキープ)
[装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品×2、メギドボム×2@ペルソナ5、トビウオ@ONE PIECE、ランダム支給品0~2(鳥束の分)
[思考・状況]
基本方針:優勝し、フリーザを復活させる
1:風車の塔(風都タワー)へ向かう
2:強敵と遭遇したら、ボディーチェンジで体を奪う
3:もしベジータの体があったら優先して奪う。一応孫悟空の体を奪う事も視野に入れている
4:可能であれば『呼吸』や『透き通る世界』を使えるようになりたい
5:変態天使(姉畑)は次に会ったら必ず殺す。但し奴の殺害のみに拘る気は無い
6:炎を操る女(杉元)にも警戒しておく
[備考]
参戦時期はナメック星編終了後。
ボディーチェンジにより炭治郎の体に入れ替わりました。
49:たとえば絶対嘘だろって話に限って実は本当だったと思いきややっぱり嘘だったていう探り合い | 投下順に読む | 51:未知との遭遇 |
48:MAD QUALIA | 時系列順に読む | 52:逆境の中で研ぎ澄まされし爪 |
27:Winding Road | ギニュー | 69:リリカル血風譚 |