草原地帯にそびえ立つ白亜の建物。
聖都大学附属病院を、一人の少年が見上げていた。
聖都大学附属病院を、一人の少年が見上げていた。
「病院デビか…」
肉体の名は天使の悪魔、バトルロワイアルの参加者としてはデビハムくんと呼ばれているハムスターだ。
次の行動を起こす前に、どこか一休みできる場所を探していたデビハム。
幾ら何でも遮蔽物も何もない草原のど真ん中に居続けるのは無防備であるし、
かと言って街に戻れば再び戦兎達と遭遇する羽目になるかもしれない。
どこか手頃な民家でも無いかと辺りを見回していた所、少し離れた場所に白い建物があるのを見つけ、そこを目指し歩いて来たのだった。
幾ら何でも遮蔽物も何もない草原のど真ん中に居続けるのは無防備であるし、
かと言って街に戻れば再び戦兎達と遭遇する羽目になるかもしれない。
どこか手頃な民家でも無いかと辺りを見回していた所、少し離れた場所に白い建物があるのを見つけ、そこを目指し歩いて来たのだった。
「ヌフフ、良い所を発見したデビ」
ロクでもない悪戯を思い付いた、悪童のような笑みを浮かべる。
病院ならば当然数々の医療品が置いてあるはず。
怪我をした参加者は治療の為に病院を目指そうとするだろう。
だがいざ到着した時、目当ての薬や包帯が根こそぎ奪われていたらどうなる?
治療に必要な器具が一つ残らず破壊されてしまえば、さぞやショックを受けること間違いなし。
他人の落胆や怯え、絶望を好むデビハムにとっては最高の光景だ。
それに治療ができず怪我を負ったままの参加者が増えるのは、優勝を目指すうえでも都合が良い。
病院ならば当然数々の医療品が置いてあるはず。
怪我をした参加者は治療の為に病院を目指そうとするだろう。
だがいざ到着した時、目当ての薬や包帯が根こそぎ奪われていたらどうなる?
治療に必要な器具が一つ残らず破壊されてしまえば、さぞやショックを受けること間違いなし。
他人の落胆や怯え、絶望を好むデビハムにとっては最高の光景だ。
それに治療ができず怪我を負ったままの参加者が増えるのは、優勝を目指すうえでも都合が良い。
「デ~ビデビ!そうと決まればいざ突撃デビ~!」
自身の悪辣な策を実行に移そうと、デビハムは意気揚々と病院へ足を踏み入れた。
病院内は無人にも関わらず電気が付いており、壁や床の白さを際立たせていた。
受け付けや自動販売機には目もくれず、姿勢を低くして奥へと移動する。
通路の角に身を隠し、そっと様子を窺う。
院内は静まり返っており、見た感じでは人がいる形跡は無いように思えた。
受け付けや自動販売機には目もくれず、姿勢を低くして奥へと移動する。
通路の角に身を隠し、そっと様子を窺う。
院内は静まり返っており、見た感じでは人がいる形跡は無いように思えた。
(しめしめ、今の内に…)
「コソコソ何をしているんですか?」
背後から掛けられた声に、心臓が飛び出しそうになった。
ぎゃっと叫んで振り返ると、デビハムのすぐ後ろに声の主がいた。
青いとんがり帽子とカールした髪が特徴的な少女。
少女は貼り付けたような笑みを浮かべながら、見るからに動揺しているデビハムへ言葉を続けた。
ぎゃっと叫んで振り返ると、デビハムのすぐ後ろに声の主がいた。
青いとんがり帽子とカールした髪が特徴的な少女。
少女は貼り付けたような笑みを浮かべながら、見るからに動揺しているデビハムへ言葉を続けた。
「驚かせてしまってごめんなさい。ただ、貴方がネズミのようにコソコソとしていたものですから」
「ネッ、ネズミとはなんデビか!オイラは立派なハムスターだデビ!あんな薄汚いのと一緒にするなデビ!」
「ハム…?まぁそれはともかく、何をしに来たのか、教えて頂けますか?」
「ネッ、ネズミとはなんデビか!オイラは立派なハムスターだデビ!あんな薄汚いのと一緒にするなデビ!」
「ハム…?まぁそれはともかく、何をしに来たのか、教えて頂けますか?」
活発そうな見た目とは裏腹に、少女は丁寧な口調で尋ねる。
尤も目が全く笑っておらず、どこか寒気を感じるが。
薄ら寒い笑みの裏に自分への警戒があると察したデビハムは、向こうが手を出すより先に寿命を全て奪ってやろうかと考える。
が、直ぐにそれでは駄目だと思い直した。
短絡的に襲い掛かるだけでは殺し合いには勝ち残れないと、さっきの戦闘で痛感したではないか。
優勝するにはもっと頭を働かせ、ラブを破壊していかなければならない。
熱くなりかけた頭を落ち着かせて、デビハムは口を開いた。
尤も目が全く笑っておらず、どこか寒気を感じるが。
薄ら寒い笑みの裏に自分への警戒があると察したデビハムは、向こうが手を出すより先に寿命を全て奪ってやろうかと考える。
が、直ぐにそれでは駄目だと思い直した。
短絡的に襲い掛かるだけでは殺し合いには勝ち残れないと、さっきの戦闘で痛感したではないか。
優勝するにはもっと頭を働かせ、ラブを破壊していかなければならない。
熱くなりかけた頭を落ち着かせて、デビハムは口を開いた。
「いきなり失礼な女デビね!オイラはただ休める場所を探しに来ただけデビ!
それに今は殺し合いなんだから、他の参加者に襲われないようコソコソ隠れたっておかしくないはずデビ!」
それに今は殺し合いなんだから、他の参加者に襲われないようコソコソ隠れたっておかしくないはずデビ!」
自分にやましい所は何も無いとでも言うように、堂々と言い切った。
デビハムと少女の間で、暫し視線がぶつかり合う。
これでもまだ疑うようなら、デビハムの方が苛立ちの余り刀を抜いてしまいそうだったが、
第三者の出現によりその必要は無くなった。
デビハムと少女の間で、暫し視線がぶつかり合う。
これでもまだ疑うようなら、デビハムの方が苛立ちの余り刀を抜いてしまいそうだったが、
第三者の出現によりその必要は無くなった。
「誰か来たのか?」
通路の奥から現れたのは、銀髪で何となくだらしのなさそうなオーラの男。
されど力強さの感じられる瞳で少女とデビハムを交互に見やった。
されど力強さの感じられる瞳で少女とデビハムを交互に見やった。
○
「と、いう訳デビ。聞くも涙、語るも涙の話でオイラの瞳はウルウルデビよ~…」
話し終えるとデビハムはこれ見よがしに目尻を指で擦る。
しのぶと合流した悲鳴嶼からも警戒されたが、内心の動揺を悟られないように、「自分は殺し合いには乗っていない」と告げたデビハム。
ついでに自分の名前も教えてやると、二人揃っておかしなものを見る目を向けた。
名簿を確認した時は鬼殺隊の人間や無惨が載っていた事へのインパクトに埋もれていたが、デビハムくんという奇妙な名前の持ち主とこうして対面しているのだ。
それはともかく、悲鳴嶼はデビハムの傷と着ているスーツの汚れを指摘し、ここに来る前に何があったのかと尋ねた。
この質問はデビハムにも十分予想できたことであり、尚且つチャンスだと顔には出さずほくそ笑む。
悲しさと悔しさを滲ませた表情でデビハムは、これまでの経緯を説明した。
ついでに自分の名前も教えてやると、二人揃っておかしなものを見る目を向けた。
名簿を確認した時は鬼殺隊の人間や無惨が載っていた事へのインパクトに埋もれていたが、デビハムくんという奇妙な名前の持ち主とこうして対面しているのだ。
それはともかく、悲鳴嶼はデビハムの傷と着ているスーツの汚れを指摘し、ここに来る前に何があったのかと尋ねた。
この質問はデビハムにも十分予想できたことであり、尚且つチャンスだと顔には出さずほくそ笑む。
悲しさと悔しさを滲ませた表情でデビハムは、これまでの経緯を説明した。
殺し合いが始まって暫く経った後、街で泣いている少女を発見。
きっと殺し合いに巻き込まれた恐怖で怯えていると考えたデビハムは、少女を保護しようと近づいた。
「甜花」と名乗ったその少女は、初めの内は気弱な雰囲気でいたが、デビハムがちょっと隙を見せた途端に本性を現したのだという。
きっと殺し合いに巻き込まれた恐怖で怯えていると考えたデビハムは、少女を保護しようと近づいた。
「甜花」と名乗ったその少女は、初めの内は気弱な雰囲気でいたが、デビハムがちょっと隙を見せた途端に本性を現したのだという。
「その少女はデビハム君を油断させ、仲間である男が殺そうと襲い掛かった、ですか…」
「そうデビ!オイラの優しさを踏み躙った、とんでもない女だったんデビ!」
「ふむ…名簿にも大崎甜花と桐生戦兎の名は載っている。その二人組が偽名を名乗っていない限りは、本名だろう」
「そうデビ!オイラの優しさを踏み躙った、とんでもない女だったんデビ!」
「ふむ…名簿にも大崎甜花と桐生戦兎の名は載っている。その二人組が偽名を名乗っていない限りは、本名だろう」
手にした名簿を確認し、顔を上げた悲鳴嶼へ大きく頷いてみせる。
甜花に戦兎と呼ばれた男は、油断し切っていたデビハムを殺そうとしてきた。
つまり二人はグルであり、甜花が非力な少女の振りをして油断を誘い、無防備となった所を戦兎が殺すという卑劣な手を用いる危険人物とのこと。
幸いデビハムに与えられた体は、人間よりも遥かに優れた能力の悪魔。
傷を負いながらもどうにか戦兎達の元を逃げ出せたのだと言った。
つまり二人はグルであり、甜花が非力な少女の振りをして油断を誘い、無防備となった所を戦兎が殺すという卑劣な手を用いる危険人物とのこと。
幸いデビハムに与えられた体は、人間よりも遥かに優れた能力の悪魔。
傷を負いながらもどうにか戦兎達の元を逃げ出せたのだと言った。
「これでオイラの話は終わりデビ。今思い出しても本当に酷い奴らデビ!」
デビハムがそう締めくくると、しのぶは横目で悲鳴嶼を見やる。
視線を受けた悲鳴嶼が小さく首を振ると、そうだろうなと内心で同意した。
視線を受けた悲鳴嶼が小さく首を振ると、そうだろうなと内心で同意した。
二人にデビハムの話を完全に信じる気は無かった。
デビハムは自身を騙して襲った二人組の危険性を力説していたが、その話が真実だと裏付ける証拠は一つも無い。
服の汚れや怪我、病院で休もうとしていた理由付けにはなるが、それだけでは根拠が余りにも薄い。
むしろ実はデビハムの方が殺し合いに乗っており、戦兎と甜花を襲ったが返り討ちに遭い、その腹いせに悪評を流している、
という可能性とて十分にある。
服の汚れや怪我、病院で休もうとしていた理由付けにはなるが、それだけでは根拠が余りにも薄い。
むしろ実はデビハムの方が殺し合いに乗っており、戦兎と甜花を襲ったが返り討ちに遭い、その腹いせに悪評を流している、
という可能性とて十分にある。
自分の立場が悪くなると嘘を吐く者は、しのぶも悲鳴嶼も嫌と言う程知っている。
前に那田蜘蛛山でしのぶが遭遇した鬼など、その典型的な例だ。
自分に勝ち目が無いと分かった途端、つらつらと嘘を並べて生き延びようとした救いようの無い卑劣な少女だった。
それに悲鳴嶼は鬼殺隊の一員となる切っ掛けである事件の影響で、非常に疑り深い性格となった。
一度死んだ身とはいえそう簡単に己を変えは出来ず、何より殺し合いという異様な状況では、相手を疑う事も重要だと理解している。
そんな悲鳴嶼から見て、デビハムという少年はいまいち信用に欠ける存在のように見えた。
無論、全ての人間がどうしようのない嘘つきなどとは微塵も思っていない。
しかし、炭治郎や玄弥といった者達と比べると、やはりどこかデビハムの言葉には疑わしいものを感じるのも事実。
前に那田蜘蛛山でしのぶが遭遇した鬼など、その典型的な例だ。
自分に勝ち目が無いと分かった途端、つらつらと嘘を並べて生き延びようとした救いようの無い卑劣な少女だった。
それに悲鳴嶼は鬼殺隊の一員となる切っ掛けである事件の影響で、非常に疑り深い性格となった。
一度死んだ身とはいえそう簡単に己を変えは出来ず、何より殺し合いという異様な状況では、相手を疑う事も重要だと理解している。
そんな悲鳴嶼から見て、デビハムという少年はいまいち信用に欠ける存在のように見えた。
無論、全ての人間がどうしようのない嘘つきなどとは微塵も思っていない。
しかし、炭治郎や玄弥といった者達と比べると、やはりどこかデビハムの言葉には疑わしいものを感じるのも事実。
(だが、この少年が真実を言っている可能性も否定はできないか)
デビハムが真実を言っている証拠は無いが、嘘をついている証拠も同じく無い。
だからデビハムの言う通り、本当に戦兎達が危険な参加者だとしても不思議はないのだ。
桐生戦兎と大崎甜花、彼らがどんな人間なのか、デビハムの話が真実か否かを確かめるには実際に会ってみるしかないだろう。
だからデビハムの言う通り、本当に戦兎達が危険な参加者だとしても不思議はないのだ。
桐生戦兎と大崎甜花、彼らがどんな人間なのか、デビハムの話が真実か否かを確かめるには実際に会ってみるしかないだろう。
(ならば、真実が明らかとなるまでデビハムからは目を離さん方が良いな)
(今はそれしかないですね…)
(今はそれしかないですね…)
「事情は分かりました。デビハム君の言うその男女二名には警戒しておきましょう」
「うんうん、それが良いデビ!」
「うんうん、それが良いデビ!」
貴方の事も警戒してますけどね、と口には出さずデビハムへ笑みを向けた。
その後、休みたいと言ったデビハムは病室のベッドへ靴も脱がずに横になった。
しのぶからは怪我の手当てを提案されたが、天使の悪魔の肉体は人間よりもずっと頑丈だから、少し横になれば大丈夫だと断った。
しのぶからは怪我の手当てを提案されたが、天使の悪魔の肉体は人間よりもずっと頑丈だから、少し横になれば大丈夫だと断った。
欠伸をしてくつろいでいるデビハムを尻目に、悲鳴嶼としのぶは今後何処へ向かうかを話し合った。
デビハムの話の真偽を確かめる為に、彼がいた市街地へ行き戦兎達を探す。
それともお館様こと耀哉との合流を急ぐか。
どちらにすべきかと地図を広げ、奇妙な点に気付いた。
デイパックの中身を確認した時と今とで、地図に記載されている情報が明らかに違う。
最初に見た時には無かった施設の名が複数載っている。
とはいえ異常な力と技術力を持つボンドルドが用意したものだ、これくらいの仕掛けがあったとしてもそう驚きはしない。
ただ新たに記載された施設の中に一つ、二人の目を引くものがあった。
デビハムの話の真偽を確かめる為に、彼がいた市街地へ行き戦兎達を探す。
それともお館様こと耀哉との合流を急ぐか。
どちらにすべきかと地図を広げ、奇妙な点に気付いた。
デイパックの中身を確認した時と今とで、地図に記載されている情報が明らかに違う。
最初に見た時には無かった施設の名が複数載っている。
とはいえ異常な力と技術力を持つボンドルドが用意したものだ、これくらいの仕掛けがあったとしてもそう驚きはしない。
ただ新たに記載された施設の中に一つ、二人の目を引くものがあった。
「竈門家だと?もしやこれは…」
「炭治郎君と禰豆子さんが生まれ育った家、なんでしょうか…?」
「炭治郎君と禰豆子さんが生まれ育った家、なんでしょうか…?」
聖都大学附属病院の北東に位置する施設。
その名から二人が連想するのは、鬼殺隊に所属する兄妹だ。
何故わざわざ炭治郎の実家を会場に設置したのかは分からない。
それに仲間の生まれ育った家を殺し合いの場なんかに再現したのも、ハッキリ言って気分が悪い。
しかし竈門家の存在は二人にある考えを抱かせた。
その名から二人が連想するのは、鬼殺隊に所属する兄妹だ。
何故わざわざ炭治郎の実家を会場に設置したのかは分からない。
それに仲間の生まれ育った家を殺し合いの場なんかに再現したのも、ハッキリ言って気分が悪い。
しかし竈門家の存在は二人にある考えを抱かせた。
「悲鳴嶼さん、お館様達が竈門家に向かっているとは考えられませんか?」
殺し合いに参加している鬼殺隊の者達も、竈門家と聞いて真っ先に連想するのは炭治郎と禰豆子だろう。
自分達の仲間の実家が施設として存在するならば、念の為にそこを目指す可能性はある。
自分達の仲間の実家が施設として存在するならば、念の為にそこを目指す可能性はある。
「ああ。だが問題は、お館様達が地図の仕掛けに気付いているかどうかだが…」
参加者に配られた地図は時間差で施設が記載される仕組みだ。
このため後からもう一度地図を確認しなくては、新たな施設の存在を確認できない。
もし耀哉達が地図の仕掛けに気付いていなければ、竈門家に向かっても時間を無駄にしただけで終わってしまう。
それなら南西にある街に行った方が人と出会う確率は高い。
このため後からもう一度地図を確認しなくては、新たな施設の存在を確認できない。
もし耀哉達が地図の仕掛けに気付いていなければ、竈門家に向かっても時間を無駄にしただけで終わってしまう。
それなら南西にある街に行った方が人と出会う確率は高い。
一体どこへ向かうべきか。
二人は頭を悩ませていた。
二人は頭を悩ませていた。
地図を広げて頭を突き合わせる鬼狩りを眺めながら、デビハムは一人考える。
まずはあの二人に戦兎達への不信感を植え付けてやった。
後は戦兎達と争い合って共倒れすれば万々歳だが、油断はできない。
自分の嘘がバレてしまえば、却って敵を増やす事に繋がってしまう。
そうならないように、今後の立ち回りも慎重に行わねばと気を引き締めた。
まずはあの二人に戦兎達への不信感を植え付けてやった。
後は戦兎達と争い合って共倒れすれば万々歳だが、油断はできない。
自分の嘘がバレてしまえば、却って敵を増やす事に繋がってしまう。
そうならないように、今後の立ち回りも慎重に行わねばと気を引き締めた。
(いざとなったら、この身体の力を試す実験台にでもしてやるデビ)
悲鳴嶼達には二つの情報を伏せている。
一つは天使の悪魔が持つ、寿命を吸い取って武器へと変える能力のこと。
相手に直に触れるだけで一気に寿命を奪い取る力の存在を、わざわざ教えてやる必要はどこにもない。
もしこの力のことを知られたら、万が一戦闘になった時、相手はデビハムに触れられないよう立ち回るだろう。
そんな面倒な事態になるのは御免だ。
だからしのぶが手当てを提案して来た時も、意図せずこちらの手に触れ能力がバレるのを防ぐ為に断った。
一つは天使の悪魔が持つ、寿命を吸い取って武器へと変える能力のこと。
相手に直に触れるだけで一気に寿命を奪い取る力の存在を、わざわざ教えてやる必要はどこにもない。
もしこの力のことを知られたら、万が一戦闘になった時、相手はデビハムに触れられないよう立ち回るだろう。
そんな面倒な事態になるのは御免だ。
だからしのぶが手当てを提案して来た時も、意図せずこちらの手に触れ能力がバレるのを防ぐ為に断った。
もう一つは支給品のドロン玉。
戦兎との戦闘から撤退する際にも使ったアイテムだ。
場所を指定できないデメリットがあるものの、優秀な緊急脱出用の道具の存在もまた、悲鳴嶼達に教えてやるつもりはない。
こちらは残り一つのみ。無駄遣いは出来ない。
戦兎との戦闘から撤退する際にも使ったアイテムだ。
場所を指定できないデメリットがあるものの、優秀な緊急脱出用の道具の存在もまた、悲鳴嶼達に教えてやるつもりはない。
こちらは残り一つのみ。無駄遣いは出来ない。
(そういやオイラもこの後どこに行くかは、まだ決めてなかったデビ)
市街地へ行き、悲鳴嶼達と戦兎達を潰し合わせるのも手だ。
だが戦兎達が今も街へいるとは限らない。
それよりもっと他の参加者を探して、戦兎達の悪評をばら撒いたり、或いは他の方法で参加者のラブを壊すか。
さてどうしようかと、デビハムも頭を悩ませるのだった。
だが戦兎達が今も街へいるとは限らない。
それよりもっと他の参加者を探して、戦兎達の悪評をばら撒いたり、或いは他の方法で参加者のラブを壊すか。
さてどうしようかと、デビハムも頭を悩ませるのだった。
【D-2と3の境界 聖都大学附属病院/黎明】
【悲鳴嶼行冥@鬼滅の刃】
[身体]:坂田銀時@銀魂
[状態]:健康
[装備]:海楼石の鎖@ONE PIECE、バリーの肉切り包丁@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:主催者の打倒
1:竈門家へ向かうか否か、どうすべきか
2:しのぶと共に鬼殺隊の仲間を探す。(最優先はお館様)
3:無惨を要警戒。倒したいが、まず誰の体に入っているかを確かめる
4:デビハムの話には半信半疑。桐生戦兎と大崎甜花に会い、真相を確かめたい
[備考]
[身体]:坂田銀時@銀魂
[状態]:健康
[装備]:海楼石の鎖@ONE PIECE、バリーの肉切り包丁@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:主催者の打倒
1:竈門家へ向かうか否か、どうすべきか
2:しのぶと共に鬼殺隊の仲間を探す。(最優先はお館様)
3:無惨を要警戒。倒したいが、まず誰の体に入っているかを確かめる
4:デビハムの話には半信半疑。桐生戦兎と大崎甜花に会い、真相を確かめたい
[備考]
- 参戦時期は死亡後。
- 海楼石の鎖に肉切り包丁を巻き付けています。
【胡蝶しのぶ@鬼滅の刃】
[身体]:アリーナ@ドラゴンクエストIV
[状態]:健康
[装備]:時雨@ONE PIECE
[道具]:基本支給品、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、病院で集めた薬や包帯や消毒液
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止め、元の世界に帰る
1:竈門家に行くか行かないか、どうしましょうか
2:悲鳴嶼さんと一緒に鬼殺隊の仲間を探す。(最優先はお館様)
3:無惨を要警戒。倒したいが、まず誰の体に入っているかを確かめる
4:もしも上弦の弐がいたら……
5:デビハム君の話には半信半疑。桐生戦兎と大崎甜花に会い、真相を確かめたい
[備考]
[身体]:アリーナ@ドラゴンクエストIV
[状態]:健康
[装備]:時雨@ONE PIECE
[道具]:基本支給品、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、病院で集めた薬や包帯や消毒液
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止め、元の世界に帰る
1:竈門家に行くか行かないか、どうしましょうか
2:悲鳴嶼さんと一緒に鬼殺隊の仲間を探す。(最優先はお館様)
3:無惨を要警戒。倒したいが、まず誰の体に入っているかを確かめる
4:もしも上弦の弐がいたら……
5:デビハム君の話には半信半疑。桐生戦兎と大崎甜花に会い、真相を確かめたい
[備考]
- 参戦時期は、無限城に落とされた直後。
【デビハムくん@とっとこハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ】
[身体]:天使の悪魔@チェンソーマン
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:秋水@ONE PIECE、アトラスアンクル@ペルソナ5
[道具]:基本支給品、ドロン玉×1@ペルソナ5
[思考・状況]基本方針:優勝してかっこいい悪魔の姿にしてもらうデビ
1:今はちょっと休みたいデビ。この後どこに行くかも考えとくデビ
2:オイラらしいやり方で参加者のラブをぶっ壊すデビ
3:アイツら(戦兎と甜花)の悪評をばら撒いてやるデビ
[備考]
参戦時期はハム太郎たちに倒されて天使にされた後。
[身体]:天使の悪魔@チェンソーマン
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:秋水@ONE PIECE、アトラスアンクル@ペルソナ5
[道具]:基本支給品、ドロン玉×1@ペルソナ5
[思考・状況]基本方針:優勝してかっこいい悪魔の姿にしてもらうデビ
1:今はちょっと休みたいデビ。この後どこに行くかも考えとくデビ
2:オイラらしいやり方で参加者のラブをぶっ壊すデビ
3:アイツら(戦兎と甜花)の悪評をばら撒いてやるデビ
[備考]
参戦時期はハム太郎たちに倒されて天使にされた後。
48:MAD QUALIA | 投下順に読む | 50:スニッファー |
45:兄と姉の探し物 | 時系列順に読む | 51:未知との遭遇 |
25:もう道は選べない | 悲鳴嶼行冥 | 59:不安の種 |
胡蝶しのぶ | ||
14:天使が殺しにやって来る | デビハムくん |