ピカチュウを追うか、トビウオを追うか、それともまだ見ぬ動物たちを求めて移動するか。
選べる道は一つだけだが、選ばなかった方も捨て難い。
どこに行くにせよ障害も無しにとんとん拍子で進むとは思えず、何らかの試練が待ち受けている。
既に治った火傷の痛みを思い出し身を震わせながら、姉畑は行き先を未だに決められずにいた。
選べる道は一つだけだが、選ばなかった方も捨て難い。
どこに行くにせよ障害も無しにとんとん拍子で進むとは思えず、何らかの試練が待ち受けている。
既に治った火傷の痛みを思い出し身を震わせながら、姉畑は行き先を未だに決められずにいた。
「困りましたね……」
動物たちへの愛は健在であり、彼らの姿を思い浮かべただけでスパッツが破れんばかりにテントを張り、小振りな乳房の先端が硬く尖る。
両性具有の天使故の性反応に悩まし気な声を出しつつ、されどこの情欲は動物達と再会した際に思う存分ぶつけようと誓う。
両性具有の天使故の性反応に悩まし気な声を出しつつ、されどこの情欲は動物達と再会した際に思う存分ぶつけようと誓う。
優勝を目指すのでなければ、主催者に反抗するでもない。
全参加者の中でも異質な方針を掲げる男にも、定時放送は等しく目に入った。
全参加者の中でも異質な方針を掲げる男にも、定時放送は等しく目に入った。
島の中央に突如として浮かび上がった、不気味な仮面の人物に驚き、その瞬間だけはピカチュウ達の事も頭の隅へと追いやられた。
一参加者の驚愕に構う事なく、予め台本を用意していたかのようにスムーズに放送は行われ、斉木空助の笑みを最後に映像は消えた。
一参加者の驚愕に構う事なく、予め台本を用意していたかのようにスムーズに放送は行われ、斉木空助の笑みを最後に映像は消えた。
「そうですか、彼が……」
見知った存在の死に、そっと目を伏せる。
数時間前に交わった歩くカエル、ケロロ軍曹は自分から逃げた後で命を落としたらしい。
己が汚らわしい罪を犯した証であるケロロを殺そうとしたのは事実。
しかしこうして、自分の知らぬ所で命を落としたというのはどうにもやり切れないものが残る。
あの時自分の手で確実に殺していれば、こんな思いはしなずに済んだのだろうか。
数時間前に交わった歩くカエル、ケロロ軍曹は自分から逃げた後で命を落としたらしい。
己が汚らわしい罪を犯した証であるケロロを殺そうとしたのは事実。
しかしこうして、自分の知らぬ所で命を落としたというのはどうにもやり切れないものが残る。
あの時自分の手で確実に殺していれば、こんな思いはしなずに済んだのだろうか。
姉畑が死を嘆くのはケロロ以外にもう一匹、擬態型という兎に似た獣に対してもだ。
あのような愛くるしい動物と出会えず、死亡報告だけを聞かされる。
叶うならば生きている内に会いたかったと肩を落とす。
死んでしまったのなら、せめて擬態型の魂が安らかに天国へ到達して欲しいと願う。
そうしてまた愛くるしい動物に転生し、その時は自分と愛し合おうと。
あのような愛くるしい動物と出会えず、死亡報告だけを聞かされる。
叶うならば生きている内に会いたかったと肩を落とす。
死んでしまったのなら、せめて擬態型の魂が安らかに天国へ到達して欲しいと願う。
そうしてまた愛くるしい動物に転生し、その時は自分と愛し合おうと。
「ううむ、そうなると迅速に動かねばなりませんね」
悲しむのもそこそこに、地図を取り出し向かう先を決めようとする。
いつまでもモタモタしていては、ピカチュウや他の動物達も殺されてしまうかもしれない。
自分がさっさと動き出さなかったせいで交わる前に全ての動物が殺されてしまったら、悔やんでも悔やみきれないのだから。
おまけに森を焼く火の勢いも、放送前より激しさを増している。
うかうかしていたら自分にまで被害が及んでしまう。
いつまでもモタモタしていては、ピカチュウや他の動物達も殺されてしまうかもしれない。
自分がさっさと動き出さなかったせいで交わる前に全ての動物が殺されてしまったら、悔やんでも悔やみきれないのだから。
おまけに森を焼く火の勢いも、放送前より激しさを増している。
うかうかしていたら自分にまで被害が及んでしまう。
「む!?これは…」
地図を確認している最中、姉畑にとって無視できない施設が記載されていた。
網走監獄。嘗て姉畑が収監されていた、北海道の刑務所の名だ。
まさか殺し合いの為だけにわざわざ網走監獄を建造したのだろうか。
分からない。分からないが、別の疑問への答えは浮かんだ。
網走監獄。嘗て姉畑が収監されていた、北海道の刑務所の名だ。
まさか殺し合いの為だけにわざわざ網走監獄を建造したのだろうか。
分からない。分からないが、別の疑問への答えは浮かんだ。
「ひょっとして…あの少女は網走監獄の関係者なのでしょうか?」
ピカチュウを追いかけた先で遭遇した白髪の少女。
何故か姉畑の事を一方的に知っているようだったが、彼女の体に入っているのが網走監獄の刑務官、或いは囚人だったらその理由にも納得がいく。
だがもう一つの可能性もある。
何故か姉畑の事を一方的に知っているようだったが、彼女の体に入っているのが網走監獄の刑務官、或いは囚人だったらその理由にも納得がいく。
だがもう一つの可能性もある。
(或いは……入れ墨を狙う者?)
のっぺら坊と言う囚人が手に入れたアイヌの金塊。
その隠し場所を外の仲間に伝える為の方法として、のっぺら坊は姉畑を含めた24人の同房の囚人の背に金塊の隠し場所を示す入れ墨を彫り脱獄させた。
金塊を手に入れるには囚人たちの皮を剥いで入れ墨を集め、暗号を解かなければならない。
姉畑自身は金塊に然程興味は無いものの、他の人間は違う。
少女の体に入っている者は、金塊を手に入れる為に入れ墨囚人を探している人間ではないか。
今は入れ墨を彫られた体では無いが、金塊の手掛かりを得る為に拷問くらいはされそうな気がする。
もしそうなら、やはりピカチュウの方に行くのはリスクが高い。
その隠し場所を外の仲間に伝える為の方法として、のっぺら坊は姉畑を含めた24人の同房の囚人の背に金塊の隠し場所を示す入れ墨を彫り脱獄させた。
金塊を手に入れるには囚人たちの皮を剥いで入れ墨を集め、暗号を解かなければならない。
姉畑自身は金塊に然程興味は無いものの、他の人間は違う。
少女の体に入っている者は、金塊を手に入れる為に入れ墨囚人を探している人間ではないか。
今は入れ墨を彫られた体では無いが、金塊の手掛かりを得る為に拷問くらいはされそうな気がする。
もしそうなら、やはりピカチュウの方に行くのはリスクが高い。
しかし、姉畑が選んだのはピカチュウを追う事だった。
何故か?理由としてはケロロ軍曹が死んだというのが大きい。
死んだという事は、当然彼を殺した人物が存在する。
殺した人物が存在すると言う事は即ち、ケロロと行動していた少女とピカチュウも何らかの問題に巻き込まれたという事だ。
放送で発表されなかったので死んではいないが、負傷している可能性は高い。
ならば底をついてピカチュウを少女から引き離し、誰にも邪魔されず事に及べるはず。
死んだという事は、当然彼を殺した人物が存在する。
殺した人物が存在すると言う事は即ち、ケロロと行動していた少女とピカチュウも何らかの問題に巻き込まれたという事だ。
放送で発表されなかったので死んではいないが、負傷している可能性は高い。
ならば底をついてピカチュウを少女から引き離し、誰にも邪魔されず事に及べるはず。
若しくは現在も何者かと戦闘中という事も考えられるが、それならそれで好都合。
少女が戦っている隙に、自分はピカチュウと交われば良いだけだ。
地図を見る限り、少女がピカチュウとケロロを連れ向かった先には街がある。
ならそこを目的地として出発するとしよう。
少女が戦っている隙に、自分はピカチュウと交われば良いだけだ。
地図を見る限り、少女がピカチュウとケロロを連れ向かった先には街がある。
ならそこを目的地として出発するとしよう。
姉畑は誰彼構わず進んで人殺しをするような悪人では無いが、善人でもない。
大量の家畜とウコチャヌプコロした末に惨殺し、激怒した牧場主へ重傷を負わせ、本来辿る筈だった正史においては羆とのウコチャヌプコロを決行する為に谷垣の銃を奪ったりと、他人の迷惑を顧みない身勝手な面がある男だ。
そんな人物故に、自分がウコチャヌプコロをしたせいでどんな騒動が起きるかは考えていなかった。
大量の家畜とウコチャヌプコロした末に惨殺し、激怒した牧場主へ重傷を負わせ、本来辿る筈だった正史においては羆とのウコチャヌプコロを決行する為に谷垣の銃を奪ったりと、他人の迷惑を顧みない身勝手な面がある男だ。
そんな人物故に、自分がウコチャヌプコロをしたせいでどんな騒動が起きるかは考えていなかった。
「待っていてくださいね、ピカチュウ君!私は必ず、君と愛し合ってみせますよ!」
ピカチュウの小さく可愛らしい尻を思い浮かべ、汚れを知らない子どもの様に瞳を輝かせる。
一方で股間はまたもや膨らみだし、興奮の余り先端から漏れた汁がスパッツに染みを作った。
一方で股間はまたもや膨らみだし、興奮の余り先端から漏れた汁がスパッツに染みを作った。
意気揚々と街へ向けて歩き出す姉畑だが、彼は理解しているのだろうか。
例え身体が動物でも、精神は人間の可能性もあると。
現に定時放送ではケロロと擬態型の精神となっていた者の画像も表示されたが、その二人はどう見ても人間だった。(実際には片方は鬼だが)
例え身体が動物でも、精神は人間の可能性もあると。
現に定時放送ではケロロと擬態型の精神となっていた者の画像も表示されたが、その二人はどう見ても人間だった。(実際には片方は鬼だが)
分かっているかいないかで言えば、当然前者だ。
別人の体になっている事は一番最初に説明されたし、姉畑自身もクリムヴェールという天使の体になっている。
別人の体になっている事は一番最初に説明されたし、姉畑自身もクリムヴェールという天使の体になっている。
では姉畑に精神が人間か否かを考慮する気があるかと言えば、否である。
というより、人間と分かっても肉体が動物ならば己の欲望を抑えられないと言うべきか。
姉畑は既にギニューの体だったケロロとウコチャヌプコロを行った。
ケロン人という未知の生物との性交に、元々持っていた強過ぎる、というより異常過ぎる動物愛が余計に刺激され、彼自身にも歯止めが効かなくなってしまっている。
尤も姉畑が理性で性欲を制御出来る人間ならば、そもそも網走監獄に収監される事態にはなっていないだろう。
というより、人間と分かっても肉体が動物ならば己の欲望を抑えられないと言うべきか。
姉畑は既にギニューの体だったケロロとウコチャヌプコロを行った。
ケロン人という未知の生物との性交に、元々持っていた強過ぎる、というより異常過ぎる動物愛が余計に刺激され、彼自身にも歯止めが効かなくなってしまっている。
尤も姉畑が理性で性欲を制御出来る人間ならば、そもそも網走監獄に収監される事態にはなっていないだろう。
正しい歴史においては、羆という最上級のターゲットとのウコチャヌプコロにより生涯を終えた。
そんな男は殺し合いで羆以上の存在と交わるのか、それとも無念のままに死を迎えるのだろうか。
そんな男は殺し合いで羆以上の存在と交わるのか、それとも無念のままに死を迎えるのだろうか。
【F-3 森と道路の境目/朝】
【姉畑支遁@ゴールデンカムイ】
[身体]:クリムヴェール@異種族レビュアーズ
[状態]:疲労(小)、未知の動物の存在への興奮、勃起
[装備]:ドリルクラッシャー@仮面ライダービルド、逸れる指輪(ディフレクション・リング)@オーバーロード
[道具]:基本支給品×2(我妻善逸の分を含む)、青いポーション×2@オーバーロード、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:色んな生き物と交わってみたい
1:ピカチュウと交わる為に街へ向かう
2:ピカチュウや巨大なトビウオと交わりたい。他の生き物も探してみる。
3:あの少女(杉元)は私の入れ墨を狙う人間なのでしょうか?
4:何故網走監獄がここに?
5:人殺しはやりたくないんですが…
[備考]
※網走監獄を脱獄後、谷垣源次郎一行と出会うよりも前から参戦です。
※ピカチュウのプロフィールを確認しました。
[身体]:クリムヴェール@異種族レビュアーズ
[状態]:疲労(小)、未知の動物の存在への興奮、勃起
[装備]:ドリルクラッシャー@仮面ライダービルド、逸れる指輪(ディフレクション・リング)@オーバーロード
[道具]:基本支給品×2(我妻善逸の分を含む)、青いポーション×2@オーバーロード、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:色んな生き物と交わってみたい
1:ピカチュウと交わる為に街へ向かう
2:ピカチュウや巨大なトビウオと交わりたい。他の生き物も探してみる。
3:あの少女(杉元)は私の入れ墨を狙う人間なのでしょうか?
4:何故網走監獄がここに?
5:人殺しはやりたくないんですが…
[備考]
※網走監獄を脱獄後、谷垣源次郎一行と出会うよりも前から参戦です。
※ピカチュウのプロフィールを確認しました。
74:Life Will Change(1st) | 投下順に読む | 76:一寸先は疑心暗鬼 |
73:適者生存 | 時系列順に読む | |
36:どこへ行くの姉畑先生 | 姉畑支遁 | 84:楽園に背く |