『さあ魔物も人間もごいっしょに!』
キタキタ踊り。
それはキタの町に伝わる伝統的な踊り。
踊り手は冠とこしみの、女性ならば胸当てという非常に露出の多い格好で踊る。(もっとも本来のキタキタ踊りは女性が踊り手なので胸当ても標準装備といえるのだが)
かつてキタの町で町長を務めていたアドバーグ・エルドルは、このキタキタ踊りを見世物として観光客に見せることを提案。
若い女性によるキタキタ踊りは反響を呼び、寂れた町であったキタの町は賑わいを見せることになる・。
しかし、本来神に捧げる踊りを見世物にしたことによる罰が当たったのか、キタの町には女子が生まれなくなってしまい、踊り手がいなくなってしまう。
この事態を重く見たアドバーグは、自らが踊り手となり…町は急速に寂れた。
それはキタの町に伝わる伝統的な踊り。
踊り手は冠とこしみの、女性ならば胸当てという非常に露出の多い格好で踊る。(もっとも本来のキタキタ踊りは女性が踊り手なので胸当ても標準装備といえるのだが)
かつてキタの町で町長を務めていたアドバーグ・エルドルは、このキタキタ踊りを見世物として観光客に見せることを提案。
若い女性によるキタキタ踊りは反響を呼び、寂れた町であったキタの町は賑わいを見せることになる・。
しかし、本来神に捧げる踊りを見世物にしたことによる罰が当たったのか、キタの町には女子が生まれなくなってしまい、踊り手がいなくなってしまう。
この事態を重く見たアドバーグは、自らが踊り手となり…町は急速に寂れた。
アドバーグはこの責任により町長の座を追われたが、しかし彼はその後も踊りをやめなかった。
きっとそれは、キタキタ踊りへの贖罪という意味もあっただろうが…そうして踊っているうち、彼はキタキタ踊りの魅力に取りつかれてしまったのだろう。
しかし、彼一人で踊っていても、いずれキタキタ踊りは絶えてしまう。
故に彼は、キタキタ踊りの後継者を見つける必要があった。
しかし…
きっとそれは、キタキタ踊りへの贖罪という意味もあっただろうが…そうして踊っているうち、彼はキタキタ踊りの魅力に取りつかれてしまったのだろう。
しかし、彼一人で踊っていても、いずれキタキタ踊りは絶えてしまう。
故に彼は、キタキタ踊りの後継者を見つける必要があった。
しかし…
『イヤ!ぜったいイヤ!あんな踊りするなら死ぬ!死ぬ!』
『うわああなんだこいつは!?』
『その気持ち悪い踊りをやめろ』
『うわああなんだこいつは!?』
『その気持ち悪い踊りをやめろ』
成果はまったく上がらない。
キタの町にいた頃も、町人たちは自分が近づくと避けていくし。
旅に出てからも、やはり拒絶されることがほとんどだった。
何故逃げるのか。
何故嫌うのか。
キタキタ踊りはこんなに素晴らしい踊りなのに。
かつてキタの町で見世物にした時は、あれだけ盛り上がったのに。
キタの町にいた頃も、町人たちは自分が近づくと避けていくし。
旅に出てからも、やはり拒絶されることがほとんどだった。
何故逃げるのか。
何故嫌うのか。
キタキタ踊りはこんなに素晴らしい踊りなのに。
かつてキタの町で見世物にした時は、あれだけ盛り上がったのに。
…いや、その理由だって本当は分かっている。
『女性の姿になっている今こそ後継者探しのチャンスなのでは』
吉良が言っていた通りだ。
この踊りは本来女性の踊りであり、かつて盛り上がったのは若い女性が踊っていたからこそだ。
小汚い老人が踊っても、気持ち悪いだけだ。
彼が踊ったせいで、キタキタ踊りは変態の踊りという不名誉なレッテルを貼られてしまった。
ある意味アドバーグ・エルドル…またの名をキタキタおやじという彼の行為は、キタキタ踊りへの冒涜とも言えた。
しかしそれでも、彼は踊りをやめない。
かつて見世物にしてしまった贖罪の為。
愛する故郷の愛する踊りを絶やさぬために。
出口の見えない闇の中を、彼は進み続けていた。
この踊りは本来女性の踊りであり、かつて盛り上がったのは若い女性が踊っていたからこそだ。
小汚い老人が踊っても、気持ち悪いだけだ。
彼が踊ったせいで、キタキタ踊りは変態の踊りという不名誉なレッテルを貼られてしまった。
ある意味アドバーグ・エルドル…またの名をキタキタおやじという彼の行為は、キタキタ踊りへの冒涜とも言えた。
しかしそれでも、彼は踊りをやめない。
かつて見世物にしてしまった贖罪の為。
愛する故郷の愛する踊りを絶やさぬために。
出口の見えない闇の中を、彼は進み続けていた。
―何故見ない
―何故一緒に踊ってくれない
―何故嫌うのだ
―キタキタ踊りは、こんなに素晴らしいものなのに
―何故一緒に踊ってくれない
―何故嫌うのだ
―キタキタ踊りは、こんなに素晴らしいものなのに
闇の中に、一筋の光を見つける。
キタキタおやじは、その光に手を伸ばした。
キタキタおやじは、その光に手を伸ばした。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
光が晴れると、目の前には…
(ま、魔物が沢山!?)
彼の目の前には、沢山の魔物がいた。
驚いた彼は、その場から離れようとするが…
驚いた彼は、その場から離れようとするが…
『おいおい踊り子さん、早く踊ってくれよ』
(え?)
呆気に取られて声がした方に顔を向けると、そこにはやはり沢山の魔物。
しかし彼らには敵意はなく…みな気持ちのいい笑顔でキタキタおやじを見ていた。
近づくだけで人が離れていくこの自分のことを。
しかし彼らには敵意はなく…みな気持ちのいい笑顔でキタキタおやじを見ていた。
近づくだけで人が離れていくこの自分のことを。
『キタキタ踊り、だっけ?今日も楽しみにしてるぜ』
『人間の踊り、面白い!』
『もっともっとあんたの踊りを見せてくれよ!』
『人間の踊り、面白い!』
『もっともっとあんたの踊りを見せてくれよ!』
ああ、なるほど。
ここは、アラハビカ。
人間と魔物が共存する不思議な街だ。
そして今、自分はアラハビカで踊り子として踊りを披露しようとしているのだ。
ここは、アラハビカ。
人間と魔物が共存する不思議な街だ。
そして今、自分はアラハビカで踊り子として踊りを披露しようとしているのだ。
『では、今日はいつも以上に張り切って、いきますぞ~!ピーラリピピラリピピラリラ~♪』
キタキタおやじは踊る。
精一杯、キタキタ踊りを踊る。
その度に、客席からは歓声が上がる。
精一杯、キタキタ踊りを踊る。
その度に、客席からは歓声が上がる。
『いいぞ~!もっとやれ~!』
『あははは、面白い!」
『俺たちも踊ってみよう!』
『あははは、面白い!」
『俺たちも踊ってみよう!』
―魔物たちはキタキタ踊りを喜んでくれる
―人間と違って嫌がったりしない
―人間と違って嫌がったりしない
―人間が魔物になってくれればいいのに
それは、本来のキタキタおやじならば考えもしなかったこと。
しかし、鬼の血を注ぎ込まれた彼は。
人間の頃から燻ぶっていた負の感情を増大させた彼は。
人間をやめて鬼という名の魔物と化した彼は。
しかし、鬼の血を注ぎ込まれた彼は。
人間の頃から燻ぶっていた負の感情を増大させた彼は。
人間をやめて鬼という名の魔物と化した彼は。
―そうだ、人間を鬼にしてしまえば、みんなキタキタ踊りを好きになってくれるんだ
そんな歪んだ結論に、たどり着いた。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「う、うーん、ここは…?」
夢から覚め、目を覚ましたキタキタおやじは。
「ピーラリピピラリピピラリラ~」
踊った。
「…はっ!?私は一体何を!?」
正気に返ったキタキタおやじは、自分の行動に戸惑う。
目が覚めた瞬間、気が付けば踊っていた。
いったいこの踊りは…?
目が覚めた瞬間、気が付けば踊っていた。
いったいこの踊りは…?
「うーむ、何も思い出せませんな」
ひとまず彼は、踊りながら自分の名前を思い出すことにした。
なんとなく踊っていた方が思い出せそうな気がした。
なんとなく踊っていた方が思い出せそうな気がした。
「…そうですぞ!私の名前はキタ…キタキタ…」
キタキタおやじは何かを思いだそうとしている!
「キタキタおや…おあ…そうですぞ!私の名前は…『キタキタおあじ』!」
うろ覚えだった!
「…む、あそこに誰かいますな」
近くに人がいることに気づき、キタキタおやじ改めキタキタおあじはその人物に近づく。
「あ、あなたは…いや、あなた様は…」
その男を見た瞬間、キタキタおあじは察した。
先ほどの踊りはキタキタ踊り。
そして自分の使命は…人間を鬼にしてキタキタ踊りを広めること!
キタキタおあじはその男…産屋敷耀哉の前に跪く。
先ほどの踊りはキタキタ踊り。
そして自分の使命は…人間を鬼にしてキタキタ踊りを広めること!
キタキタおあじはその男…産屋敷耀哉の前に跪く。
「私はあなたに協力しますぞ!鬼を増やし…キタキタ踊りを広めるのです!」
「……………」
「……………」
産屋敷は何も言わず、その場にたたずんでいる。
「では、早速友好の証として、キタキタ踊りを披露しますぞ!ピーラリピピラリピピラリラ~♪」
そういってキタキタおあじはキタキタ踊りを踊り始めた。
それは一見、いつもと変わらぬ光景。
しかし、それは決して同じではない。
それは一見、いつもと変わらぬ光景。
しかし、それは決して同じではない。
『さあ魔物も●●もごいっしょに!』
何故ならその心には…黒い穴がぽっかりと開いているのだから。
【E-6 下水道/午前】
【アドバーグ・エルドル(キタキタおやじ)@魔法陣グルグル】
[身体]:ヘレン@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:疲労(中)、ダメージ(大)、鬼化
[装備]:腰みのと胸当て@魔法陣グルグル
[道具]:基本支給品、最初着ていた服
[思考・状況]基本方針:産屋敷に人間を鬼にしてもらい、キタキタ踊りを広める
1:産屋敷にキタキタ踊りを披露する
[備考]
※参戦時期は魔法陣グルグル終了後です。グルグル2や舞勇伝キタキタは経験していません。
※ジョジョの奇妙な冒険の世界について知りました。ただしスタンドに関することは知りません。
※鬼化したことにより人間の頃の記憶はほとんどありませんが、身体が覚えている踊りがキタキタ踊りであることは思いだしました。
※自分の名前を『キタキタおあじ』だと勘違いしています。
[身体]:ヘレン@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:疲労(中)、ダメージ(大)、鬼化
[装備]:腰みのと胸当て@魔法陣グルグル
[道具]:基本支給品、最初着ていた服
[思考・状況]基本方針:産屋敷に人間を鬼にしてもらい、キタキタ踊りを広める
1:産屋敷にキタキタ踊りを披露する
[備考]
※参戦時期は魔法陣グルグル終了後です。グルグル2や舞勇伝キタキタは経験していません。
※ジョジョの奇妙な冒険の世界について知りました。ただしスタンドに関することは知りません。
※鬼化したことにより人間の頃の記憶はほとんどありませんが、身体が覚えている踊りがキタキタ踊りであることは思いだしました。
※自分の名前を『キタキタおあじ』だと勘違いしています。
【産屋敷耀哉@鬼滅の刃】
[身体]:鬼舞辻無惨@鬼滅の刃
[状態]:毒により理性消失、疲労(小)、絶望(大)、シロとしんのすけへの罪悪感(大)、毒による激しい頭痛、主催者への怒り(極大)
[装備]:マシンディケイダー@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:鬼を増やす
1:今は太陽の光を避けて移動
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
※スコルピオワームの毒に侵されています。現在無惨の肉体が抵抗中ですが、無惨の精神と共鳴した結果毒が強化され、精神が弱ったり意識を失うと理性を失います。二重人格みたいなものと考えると分かりやすい
※彼が死んだとき、鬼化させたキタキタおやじも死ぬのかは不明です。
[身体]:鬼舞辻無惨@鬼滅の刃
[状態]:毒により理性消失、疲労(小)、絶望(大)、シロとしんのすけへの罪悪感(大)、毒による激しい頭痛、主催者への怒り(極大)
[装備]:マシンディケイダー@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:鬼を増やす
1:今は太陽の光を避けて移動
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
※スコルピオワームの毒に侵されています。現在無惨の肉体が抵抗中ですが、無惨の精神と共鳴した結果毒が強化され、精神が弱ったり意識を失うと理性を失います。二重人格みたいなものと考えると分かりやすい
※彼が死んだとき、鬼化させたキタキタおやじも死ぬのかは不明です。
86:「鬼殺隊は異常者の集まりだ」by鬼舞辻無惨 | 投下順に読む | 88:DD破壊者/君は悪魔と相乗りできない |
85:愛と引力 | 時系列順に読む | |
73:適者生存 | アドバーグ・エルドル(キタキタおやじ) | 95:Broken Sky -Dance With Me- |
産屋敷耀哉 |