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チェンジ・ロワイアル@ ウィキ

エタニティ・デザイア

最終更新:2023年12月07日 00:00

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「ふこっ。」

 溜息の一つも吐きたくなるものだ、と無惨は先程も思った。
 今しがた本当にそれで溜息を吐いたが、他者からそれは認識されない形容しがたい声になる。
 あれからキャメロット達はB-5、B-6、C-6と移動したものの、誰とも出会うことは叶わなかった。
 近くの参加者は大体C-5か、そこから離れるように移動していたのもあったので仕方ないのだが。

(契約とやらも殆ど徒労に終わり、なんとも無駄な時間を過ごしたものだ。私の時間を無駄にするな。)

 キャメロットと遠坂による、
 サーヴァントとマスターの契約についての経緯の結果。
 契約そのものはできた。しんのすけは過去に魔法を使った経験もあるため、
 少なくとも魔術師としての素質云々だけで言えば、ある側になるだろうか。
 魔術回路は少なからず存在してはいるようではある一方、あくまで存在してるだけ。
 先代から魔術刻印を受け継いだわけでもなく、そもしんのすけの家は一般家庭だ。
 ……確かに世界を救うようなことがあったりとか巨悪の組織を倒したとか、
 明らかに一般家庭を超えた要素は多量にあるが、一先ず一般家庭としておく。
 遠坂の本来の身体とは比べるべくもなく天と地ほどの差の魔力が存在する。
 契約はできたものの、結局根本的なステータスの低下はほぼ解決はしない。
 聖杯戦争の正式なシステムによる契約でもなく、聖杯にそうさせないようにしているのか、
 聖杯から令呪を授かるようなこともなかったので魔力供給は相変わらず乏しいものだ。
 魔力消費についてはセイバーのスキル『竜の炉心』もあるため、
 何度も先の相手(ダグバ)レベルと接敵しなければ吸いつくすこともないのが救いか。
 正直ダメ元で行ったことではあったので、さして落ち込むこともなかった。

 長々と語ったがつまり、殆ど状況は進展していない。
 遠坂とキャメロットは契約して移動した。しかし何も起こらなかった。
 この一文で終わってしまう程度に、彼女達は何の成果も得られてない。

(施設の一つとも見つかればよかったのに一つも出会わないし、何なのよもう。)

 森の中に建物一つあるかと思えば見つけられることもなく。
 殺し合いが始まり一体何時間経ったのだろうか。確認するのも億劫だ。
 時間を費やしても結果を得られないまま、無作為に時間だけが過ぎていく。
 これ以上の無駄な浪費は避ける手段を考えたいところであり、

「二人ともストップ!」

 遠坂の静止により二人は歩みを止める。
 止められたが二人も意味はなんとなく察していた。
 大雑把とは言え複数のエリアを探せど施設もなければ参加者もなし。
 これ以上の探索が無駄だと打ち切るのは当然の考えだ。

「一旦、C-5に向かうという概念そのものを捨てるけどいい?
 今の状態を続けたって、状況が改善される見込みはないと思ってるの。」

 戦力が増えてない今、突入するのは最初の時とほぼほぼ変わることはない。
 寧ろ既に行ったか、行かないという選択肢を終えてしまってるのは目に見えてる。
 固執するのは、キャメロットのように倒さなければならない敵がいるという人物のみだ。
 元よりバリーは無駄な時間だと思っていたので、事実上キャメロットの意見だけを聞く場になるも、
 彼女とて無意味に時間が過ぎていく現状を考えれば、受け入れることは十分にできた。

「分かりました。ではどちらへ?」

「喫茶店ルブランが近いと思うし、そのあたりを見に行くわよ。」

 ルートを確定させ、一先ず南へと向かう。
 キャメロットは西の方角を少しだけ一瞥するも、
 ルートを変えての行動をとることをせず素直に従う。
 バリーの件もある。考えなしに動くことはしない……と言うよりはできないが正しいか。





 D-6は煉獄と絵美理との戦いを筆頭に何度も戦いがあった。
 ルブランの攻撃の流れ弾もあって、相応に荒れているのが現状だ。
 喫茶店も拠点としての機能はあまり役に立ちそうにもない状態にあり、
 地図上に名前が載ればどうなるか、それを視覚的に教えてくれてるかのようでもあった。

(一人や二人どころじゃないわね、この様子。)


 ガラスの破片がかなりバラバラで、単なる破壊以外も混ざっている。
 人が踏み荒らしたものであることから、此処は結構な人が関わっていた様子。
 人数が多いのなら今更物色する意味も薄く、探索することを選ぶことはしなかった。
 今更疑うつもりもないことではあるが、地図上の場所とは一致している。
 となれば遠くない場所に食酒亭もあるので、一先ず次の場所へと目指す。

「!」

 微かに聞こえた音に全員が反応する。
 空に輝く緑の風と雷雲。通常の現象では起こり得ぬ現象。
 言うまでもなく、全員は其方へ向かうことを優先として走り出す。
 ある意味因果となる敵、ダグバまではそう遠くない距離ではあったが、
 近くの路地からキャメロットが捉えた人の姿に歩みを止めざるを得なかった。
 死に物狂いで逃げている、とでも言わんばかりの表情をした状態でだ。
 この状況で逃げている。となればどういう人物かは最早推理するまでもない。

「キャメロット?」

「凜さん、別の参加者がいたのですが。」

「……ええ、そっちでいいわ。」

 この先にも敵がいないという保証はない。
 逃げている様子から乗ってない可能性は十分にある。
 貴重な対話が望める参加者であり、一人であるなら放っておけない。
 遠坂の了承も得たので、直ぐに其方へと方角を変えて走り出す。





 ゲンガーは最後の気力で、死に物狂いで動いていた。
 流石に十数時間も人間の身体になるともなれば相応に動かせる。
 人並みの走る行為をすること自体はそう難しくはなくなっていた。
 とは言え、あくまで肉体的な話だ。精神は最早ボロボロである。
 あの場にいれば、そのままあの悪魔の少女によって死ねただろう。
 でもできない。木曾も、ロビン達も、ハルトマンもなんのために死んだ。
 彼自身にとっては死なせてしまったとも言うべき無数の死者たちではあるが、
 彼女達にとっては誰かを、或いは自分を死なせないために死力を尽くしてくれた。
 ハルトマンだって空へ飛んだのは、単純に有利な場面に持ち込んだだけではない。
 自分が死ぬかもしれないと思ったが末の行動であったことは、短い時間で察せた。
 本来ならばしんのすけとミチル、それとエルドルを待ちたかったものの、
 この状況で待てる余裕など、今の状況を考えればどこにもなかった。
 だから生きないといけない。災厄を齎す死神であろうとも。

(ケケッ……アブソルかよ。)

 ただ、それも限界を迎えつつあるが。
 随分前。元の世界……否、厳密にはゲンガーの頃の記憶だ。
 あの救助隊が逃亡生活の末に広場に戻ってきた際に、同行していたあのポケモン。
 アブソル。出会えば災害や災厄が訪れるとされる、災いポケモンと呼ばれる存在。
 あの救助隊のアブソルは、道中助けに入った仲間であり寧ろ彼らの助けをしてたそうだ。
 当たり前だ。アブソルは災害を察知して知らせる能力があるだけで災害は呼ばない。
 ただ災害を知らせようとした結果アブソルがいたことで、誤解されたことでそう呼ばれた。
 だが、今の自分は誤解される方のアブソルだ。出会った仲間に対して悉く死を齎していく。
 自分はあのアブソルのようになれない。どうあがいたって他者に糾弾されて然るべき死神。
 偶然か、或いは救いを求めたからか。風都タワーの方角へと向かうように彼は走っていた。
 正直なところ誰かに会いたいとは思わない。会えばその相手は死んでいく。
 敵は死なず、善良な味方だけが。自分は大して傷を負うことがないままに。
 向こうでもそうなってるのでは。神楽や康一もそうなっているのでは。
 追い詰めに追い詰められた精神は既に彼一個人の限界を優に超えている。
 動いているのは最初に言ったとおり、最後の気力で動いてるようなものだ。

「大丈夫ですか!?」

 でも出会ってしまう。新たな参加者と言う名の犠牲者に。
 背後から声をかけられた。声色、足音の数、言葉の内容。
 全てが『味方』に足りうる存在であることを証明してくる。

「それ以上寄るんじゃねえ!」

 だから、逆のことを選ぼうとした。
 八命切・轟天を振るって四人に近づかせない。
 刃物を握る姿は今の身体だからか、微妙に様になってしまう。

「お、敵か?」

「待ってくださいバリーさん。彼に戦意はありません。」

 臨戦態勢に入ろうとしたバリーをすぐに静止する。
 襲い掛かってくるのではなく、単なる迎撃に近い振るい方。
 相手を必要以上に近づかせないが、傷つける覇気が全くない。
 疲れ切った表情も相まって、錯乱しかけてるだけだとすぐに察せる。

「私はキャメロット。この戦いに対しては否定的な者になります。」

「ケケッ……見りゃわかるさ。だったら猶更ほっといてくれ。」


「個人で戦える力がある、と言うことでしょうか。」

 言われると納得はできる。
 手に軽い負傷以外まともな外傷はない。
 やりすごしたり戦う術があることは十分に伺えた。
 自分一人でも生きられる、などと勘違いをしたが早々に否定される。

「関わった奴が死ぬって意味だ。逆だ逆。」

「自棄になってるタイプね。こういうのには覚えがあるわ。」

 少しばかり溜息が出る遠坂。
 この手の状態は面倒な相手になりやすい。
 プライドが高いのでわかりやすい慎二ならともかく、
 初対面の相手では他愛ない一言で余計に傷つけるものだ。
 お人好しでも相手するのは少々難儀な相手である。

「その身体、ひょっとしてしんのすけって奴のか?」

「そうだけど……知ってるってことはアンタ、精神の方の居場所知ってるの!?」

 ミチルたちがラーの鏡を使っていた都合、
 しんのすけの本来の姿を見ていたのですぐに気付けた。
 肉体と精神、両方に面識がある唯一の参加者であるならば、
 此処でその情報を逃すわけにはいかず、遠坂は食いつく。

「ケケッ……やめときな。こっちは俺の前でもう四人も死んでるんだ。
 ついでにしんのすけは今はいねえし、俺に関わるとろくなことにならねえさ。」

 どうしたものかとしかめっ面になる。
 逃したくないがメンタルケアとかしなければならない。
 焦りから余計な一言を言いそうだしと言い淀んでしまう。
 決裂したと感じたゲンガーはそのまま離れるように歩き出す。

「関わった人が命を落とした、と言うのであれば私も同じです。」

 どうしたものかと悩んでいると、
 意外にもこの話に進んで出たのはキャメロットだった。
 彼女も元々は建築物の城。即ち、数多くの人の死を見届けてきたことになる。
 関わった人間に等しく滅びを与えるのであれば、それは似たようなものであると。
 モードレッドもアーサー王も、カムランの戦いでの傷によって命を散らした。
 国を統べる器を持つ王は、一人として残ることはないままに聖騎士の物語は幕を閉じる。
 (厳密に言えばアーサー王は物語によっては生きながらえるが、どの道ブリテンは滅びるので割愛)
 世間的、厳密に言えばキャメロットの世界におけるアーサー王伝説とは、物語である以上はフィクション。
 遠坂の世界におけるアーサー王伝説とは違って現実にて死んだ人間は存在しない、架空の物語。
 しかし彼女は今でも昨日のように思い出せる。数々の円卓の騎士が散っていったことを。
 無念の騎士も多かっただろう。他者の為の行動が全て裏目に出る呪いを受けたベイリンのように。
 城である以上、彼女ができたことはただ見届けるだけであり同じとは言えないものの、
 少なからず彼の思う気持ちを汲み取れるという点においては、一番近しい立場だ。

「何百、何千、何万……いえ、それ以上の人の命と私は関わりました。
 数を競いたいのではありません。ただひとえに、貴方の気持ちはよく伝わります。
 自棄になる気持ちも理解できます。ですが、それ故に此処で別れることを善しとしません。」

「一体、何しでかしたんだよ。」

「見届けただけです。名のある騎士が散ろうとも、
 我が王が自分の息子を槍で貫かれようとも、ただずっと。
 もっとも、全てを目の前で見続けてきたわけではありませんけどね。」

「ケケッ……そう言われちまったら、断れねえじゃねえか。」

 万単位ですら足りないという、戦争でもなければそうは出てこない数字。
 何があったかを察せられないが、それだけの死を前にしても彼女は戦うことを選んだ。
 彼女のようになるつもりはないし、彼女のような不屈の心はなろうと思ってなれるものでもないだろう。
 ただ、此処で拒絶することも後ろ髪を引かれるので、会話の為少し西の方角へ進んでから建物の中に入る。
 (食酒亭では近くにダグバがいる可能性もあったので、最初から選択肢から除外されている)


 D-5に近い場所に、都会の風景には余り似合わない中世時代の一軒家が目につき足を運ぶ。
 内装も全体的に遠坂の基準となる2004年の時代から見たとしてもかなり古い時代のものだ。
 遠坂にとってはこの景観を無視した建物も地図に載る類の奴なのだろうことを察しており、
 地図を確認してみれば、事実先ほどまでなかったはずが新たな名前が浮かび上がっている。
 此処が『エレン・イェーガーの家』と呼ばれる施設であることは間違いないようだ。
 こんなにあっさり見つかっては、今までの時間は何だったのかとすら嘆きたくもなる。
 イェーガーの名前を持った参加者はいないが、ゲンガーが出会った康一の身体が関係者に当たる。
 遠坂の『施設の関係者にしかわからない何か』がこの家にもあるかもしれない可能性はあるも、
 今は一先ず他の情報を得て、それを整理するのを優先とすることとして三人は席につきながら、
 遠坂は身体の都合顔が机を越えられないので、椅子だけ持って近くの牧入れの箱に産屋敷(無惨)を置いて、
 其方に対応しつつの形での会談になる。

「な~~~み~~~。」

「意思疎通するのも大変ね……お腹が空いてる? あってたら右手を挙げて。」

 意志疎通の取り方に難儀する遠坂を余所に、キャメロット達は情報交換を続ける。
 四人にとって、ほぼほぼ得られなかった情報をこれでもかと言う程に得られていた。
 一方で芳しくない状況でもあることは、ゲンガーの語り方からすぐに察せられる。

「まさか、此方に移動していたとは……」

 白い射手、彼等は仮面ライダーと呼ぶらしいその存在。
 既に村を抜けていて、先程の戦いの光景は彼(彼女?)が関わっていたものだと。
 キャメロットにとって二人目の敵であり、邪悪を体現したかのような不気味な人物。
 自分の行く先々で事を起こしていく。自分の選択によって誰かの命が奪われる。
 やはりあの時行くべきだったのかと、少しやるせない気分になってしまう。
 所詮そんなのはたらればであるので口にするつもりはないし、
 ダグバは新たな仮面ライダーの力を使うこともできている。
 もしその状態で挑んでくれば、キャメロットとて無事では済まず、
 全滅すらあり得ていたことは想像するに難くなかった。
 今はその情報が知れただけでも幸運であるのだと。

「なんかすごくゲテモノ感が凄いけど、まさかこれを食べる……」

「み~~~。」

「なわけないか。此処においとくわよ。」

「と言うか本当にトナカイの獣人なんだな。
 オドシシからヒメグマみてーなそれになってビビったぞ。」

「最初はキメラの類かと俺も思っちまったな。」

 ロビンが言ってたチョッパーは無事であることは分かった。
 せめてそれができただけでもただ逃げるしかなかった自分にできている、
 数少ない贖罪なのだと心の中で静かに思う。
 少なくとも友好的な相手だし、戦うこともなさそうだ。

「にしても、私達がどれだけ遅れてるか分かるわね。」

 溜息を吐きながら無惨のデイバックを漁りつつメモをしていく遠坂。
 ゲンガーが関わった人や、また聞きで得た人の情報は四人の二倍以上。
 全くと言っていい程得られなかった分の反動すら感じさせられる。
 シロが亡くなっていることについては少し残念ではあるものの、
 殺し合いに懐疑的な人物が多く集ってた相手に繋がれただけでも大きい。

「んで、しんのすけって奴は地下に降りたのか?」

「ああ。なんでも鬼がいたらしくてな。」

「鬼、ですか?」

 城娘は兜と戦うことが基本ではあるものの、
 時として九尾を筆頭とした妖怪と戦うこともあるらしい。
 無論鬼も存在している。出自の都合でまた聞きになるが。

「この小さい玉? え、違う?」

「鬼と言っても、悪くなかった奴みてえだけどな。
 シロを鬼にしたことを悔やんでいたとかなんとか。
 名前は……あれ? 名乗ってたか? 確かミチルもしんのすけも……」

 聞いたか聞いてないか、少し思い出すのに時間がかかる。
 遠坂程頭の回転がいいわけではない以上多くの情報があっては、
 必要な情報をすぐに取り出せず時間を食う。

「となると、困りましたね。」

 相手は暴走してるだけに過ぎない。
 しかも地下と言う相手の方が圧倒的に有利な場所だ。
 かといって待てば夜にはホームフィールドが出来上がる。
 彼もまた助ける民。できることなら殺すことは避けたい。
 どう動くべきか悩んでいると、その答えはすぐに出された。










 派手な音と共に。

「───」


 音はすぐそこだった。
 キャメロットが振り向けば元凶はそこにある。
 アルトリアの身長を上回り、チョッパーの脚力強化に分類されるような、
 猛獣が如き姿をした生物と、木製の玄関扉に叩きつけられ、荷物を散らばす遠坂の姿が。
 突然の状況にバリーとゲンガーには理解が追いつかなかった。
 何処から現れたのか、この猛獣は。





 その言葉を聞いた瞬間、私は行動を即座に選んだ。
 シロと言う犬が鬼にされ、鬼にしたことを悔いた男が自決を選ぶだと?
 あの異常者共ならば自分から首を切り落として自決を図るところをしなかった。
 故に直ぐに察した。それは紛れもなく私の身体であり、中にいる精神が何者かも。
 予想はしていた。やはり貴様が私の身体を持っているというのか、産屋敷耀哉。
 完璧に近い生物を誰の許しを得て使っている? ボンドルドは奴にも嫌がらせを、
 と言う意味合いで私の身体にしたのだろうが、私の方にはさらに屈辱でしかない。
 あの男が私の身体だと? 吐き気がする。とにかく奴は神経を逆なでしたいようだ。
 しかも勝手に鬼を増やすなど、産屋敷も同じように私の癇に障ることばかりをしてくれる。
 鬼なんぞ増やしたくもないというのに。

 しかし、同時に奴はどういうわけか鬼を増やしていると言うではないか。
 アルフォンスが衝動を考慮したところを見るに、奴も身体の衝動に汚染されてるらしい。
 当たり前だ。いくつ心臓や脳があると思っている。私以外にその身体が扱えるはずがないだろう。
 なのですぐに自決を図るとは思えぬ一方、万が一正気に戻り自決を図られたら手遅れになりかねん。
 悪魔の実を小娘に置かせたのは万が一に備えてだ。アルフォンスと小娘共が出会ったときは無理だったが、
 こうして私を人間と同じ扱いをするというふざけた行為のお陰ですぐに食えるように準備ができた。
 ついでに言えば奴が何処で私の名前を、或いは自分の名前を言ったかなど判断がつかぬ。
 いつ奴の名前がでるか分からぬ今こそ、動く時だ。身動きが満足に取れぬ私が疑われてしまえば、
 支給品であるネコネコの実を没収されて私はただ死ぬだけになる。それだけは回避しなければならない。
 遠坂を真っ先に選んだのは位置が近かったとも言えるが、キャメロットは少しばかりとは言え警戒していた。
 アルフォンスと別れてから、私を見る目が少しおかしかった。奴が吹き込むようなことを言った覚えはないので、
 恐らくは個人で判断してるのだろう。とは言え私の姿から軽い疑念程度の物だろうか。
 どちらにせよ奴の周りにいる連中よりも、優先的に遠坂を狙うこととした。
 産屋敷程ではないにせよ私を憐れんだ瞳で見るこの小娘も許し難い存在だ。
 そのような目で見るな、私は貴様に憐れんだ視線を向けられるような存在ではない。

 この時点における無惨の考えは杞憂なことだ。
 彼が関わった参加者で産屋敷が名乗ったのはシロだけであり、
 当のシロも誰にもその名前を口にしてないので何も問題はなかった。
 ゲンガーは何も知らない。単なる杞憂の問題でしかない。とは言え、
 今まさに産屋敷はこの街の地下において正気を取り戻してミチルと邂逅している。
 そのことから、総合的に見ればこの判断は妥当とも言えるものだろうか。
 少なくとも現時点においては、だが。

 ネコネコの実を食べたことで、
 ついに無惨は運よくだがまともに動く動物の身体を手にした。
 本来ならば変身に慣れないと動物の身体は維持できないが、
 本来数々の姿を持つ無惨であることと、元よりミーティが変態した存在だからか。
 或いはゾオン系における『己の解釈で姿を変えれる』と言う部分が起きて、
 無惨が『逃げたい』と言う考えに合わせた結果この姿をイメージしたからか。
 差だけではないが運よく豹(レオパルド)の姿に近しいフォルムになれた。
 ただ、ミーティの身体は足がまともに機能してなかったのかどうかは不明として、
 後ろ足の辺りはミーティの足に近しい、いびつさのある足の面影があるのは否めないが。
 パワーもネコネコの実はゾオン系は自らの身体能力を鍛えれば強化されるところにあり、
 元々この力を使っていたロブ・ルッチは武術『六式』を素で持っており、
 此処に悪魔の実の力を使って更なる強化をするという本体の訓練の賜物でもある。
 一方で無惨はミーティと言う満足に動くこともできない成れ果ての姿から、
 ようやく動けた身体。いくらゾオン系が食うだけで身体能力に恩恵があると言えども、
 本来使用したルッチとは比べることすらできない程に貧弱な状態であり、
 豹が武器とするものではない頭突きとは言え、扉を破ることも満足にできない。


 無惨の今後を考えれば悪手でしかないだろう。
 この先ずっと追われ続ける可能性だってある。
 でもどうにもならない。勝手に自分の身体を使われ、
 あまつさえ産屋敷が持っているなど絶対に許したくないがゆえに。

 ゲンガーとバリーはこの状況に対応することはできなかった。
 場所が近すぎたのと、産屋敷(無惨)がどういう奴かを考えてすらいなかったから。
 動けたのはアルフォンスから少しだけ警戒しておくようにと言われたキャメロットただ一人。
 経緯はともかく、あれが彼(彼女?)であることは場所と状況から見ても明白なことだ。
 飛び出た支給品が落ちる前に席を立ちながら、はぐれメタルの剣を抜いて無惨へと斬りかかる。
 敏捷に優れたサーヴァントの身体ではあったものの、動物との戦いは不慣れだ。
 夢の世界に来るのは基本的に人である以上、小柄な相手との戦いは不得手だと。
 姿勢を更に低くしたことで壁に切れ込みを作るだけに終わり、その一瞬のスキを突いて、
 遠坂が置いた無惨の支給品の水色の玉へと手(この場合は足だろうか)を伸ばす。

「! キャメロット! それを破壊───」

 ゲンガーだけがその玉の意味を理解した。
 どれかは分からない。でもあれは絶対にろくなことにならない。
 だから叫ぶも、最後まで言葉を紡ぐことはできなかった。

 遠坂も、バリーも、ゲンガーも、キャメロットも。
 無惨以外が全員揃ってその場から消えてしまったから。
 救助隊活動をしていた都合、彼も見たことのある玉の類。
 無惨が使ったのは『ワープだま』だ。敵と認識した相手を全員ランダムにワープさせる。
 飛ぶ先は同じエリアと言う制約は科せられているので遠からず此処に戻ってくるだろう。
 しかしその場からは一応全員消えた。無惨にとってこれが逃亡のための準備の唯一のチャンス。
 ネコネコの実を食べるという綱渡りを超えた後は、ワープだまで時間が稼げるかどうかという綱渡りと、
 安全を第一とする彼にとっては何度も不安要素ばかりを押し付けられる状況に加え、
 人の姿になれない都合口や慣れない四足で出した道具をなんとかしなければならない。
 畜生のような行動をする必要もあり、より一層ボンドルドに怒りが沸いてくる。

(獣人にはなれぬが、そこは致し方あるまい。)

 逃げられる身体であるだけまだましな方だ。
 早急に残った支給品も利用して、逃げの準備を図るだけである。

(む。)

 遠坂が頭突きで飛ばされた際に散らばった支給品。
 ダグバとの戦いですぐに使えるように忍ばせてた結果、
 衝撃でポケットから落としてしまったそれが転がっている。
 遠坂の最後にして彼女が唯一使えた武器。大事に握りしめてたせいか、
 汗で説明書が石に引っ付いていた状態でそこにあり、それを手にする。
 人間の時のように掴むことは叶わないが、なんとか紙を広げる。

(ほう。)

 逃げにせよ殺すにせよ使えそうな支給品であるようだ。
 とは言え咄嗟に使えるようにするには、少々工夫が必要だったが。





(やばいやばいやばい!!)

 八命切を手に、霊体のゲンガーはビル街を走る。
 やはりと言うべきか、走る速度は此方の方が早い。
 状況が一番飲み込めてるゲンガーは今非常に焦っていた。
 これがワープだまによって引き起こされたことは理解できる。
 だからこそまずい。これは完全にランダムでワープするからだ。
 一人の自分や遠坂が狙われたら瞬殺されてしまうことが目に見えている。
 幸い、自分はルブランに飛んだことが幸いし勝手が分かる場所であり、
 直ぐに上の階へ移動してから幽体離脱でそのまま走っていた。
 (とは言え万が一のために月に触れるは本体の方に置いてきたが)
 相手の行動から、恐らく各個撃破の皆殺しか逃走のどちらかが目的になるはず。
 本体のまま表を走るのと、身を隠して本体と遭遇する危険を天秤にかければ、
 どちらかと言えばこっちの方が戦える二人は負担が軽減されるし合理的だ。
 何より、遠坂は負傷している状態。真っ先に優先するべきだ。

「おーい! 皆何処にいるー!」

 唯一大声を出しても狙われて死ぬというデメリットがない。
 その為一切の遠慮なしに周囲にその声をほぼ人がいない街に響かせる。

(いた! 遠坂だ!)

 車道の中心で遠坂が倒れている。
 頭を強打してたからか、気絶していて意識がない。
 幸い命に別状はなさそうなのが数少ない救いか。

「お、おい大丈夫───」

「▂▂▅▆▆▆▇▇▇▇▇▇▇▇ッ!!」


「ウオオオオオッ!?」

 様子を確認していると、獣のようなうなり声と共に、
 無惨が背後の路地から姿を現して突進を仕掛けてくる。
 ヘルガーが如き獰猛さで迫る相手に思わず刀でガードを優先してしまう。
 無論レンタロウの力なんぞ高が知れている。今の無惨でもどうとでもなる。
 しかも霊体であるため気にしなくてもいい。とは言え遠坂のガードには繋げられたか。
 体当たりで狙われた柄を強打されて武器を手放してしまう。

(実体がない?)

 血鬼術のような類か。
 理解はしたが所詮はその程度の認識だ。
 今やゲンガーも遠坂も大して興味などない。
 と言うのも、

「おら見つけたぜぇ!」

 彼は今バリーに追われていたから。
 武器も何もない今、バリーの行為の意味を問われるが、
 勝手に人の殺しの相手を減らすような行為はされたくない、
 そんな身勝手な理由で彼を逃がさないようにしておくためだ。
 武器を回収しながらゲンガーも追うが、所詮人間レベルでしかない。
 追いつくなど土台無理な話だ。

 そのままアスファルトの大地となる車道を駆け抜ける。
 豹は本来自動車に近しい速度を叩きだすことができるが、
 無惨の後ろ脚の不完全さとその形態の不慣れが原因だろう、
 まるで街にの速度制限に合わせるかのように、安全運転を心がけてる速度だ。
 バリーも追走するが、仮にも戦闘の負傷も癒えず長時間遠坂たちを乗せていた。
 そのツケが回ってきたことで、走れても距離を縮められるものではない。

「ハァッ!」

 無惨の通った脇道からキャメロットが飛び出しての斬撃。
 豹特有の跳躍のお陰で、辛うじて避けることには成功する。

(口になにか咥えている?)

 一瞬だけ見えたが、相手は牙で何かを咥えていた。
 武器にもなりそうな牙の強みを捨ててでも、大事なものであるらしい。
 奪取、ないし破壊しておくべきものだと理解しつつ追走する。
 逃げるのが鬼と言うのは、なんともおかしな話だが二人の鬼ごっこが始まる。
 速度が落ちてると言えども常人の走るよりもずっと早い豹ではあるものの、
 僅かながらサーヴァントゆえにキャメロットの方が上回っている。

(やはり身体が慣れぬか。ボンドルドめ……忌々しい。)

 もう少し慣れれば振り切ることも、もしかしたらできただろう。
 少なくとも現状の単なる逃げでは追いつかれるのは時間の問題だ。

(今使うしかない、か。)

 支給品の一つは優秀だが回数制限があるのと、条件も厳しく成立するか怪しい。
 必ず当てられる場面を狙いたかったが、またも綱渡りを狙わなければならないのか。
 三度目の綱渡りにいい加減うんざりしかけながら口に咥えていた赤い石を空へ投げ飛ばす。
 一応、相手がそういうことをするだろうという想定ではあるので少なからず勝算はある。

 赤い石に一瞬アルフォンスから言われた賢者の石を警戒したが違う。
 輝きを放つとともに、コンクリートの大地を揺らす衝撃が周囲を走る。
 元凶は何か分かっていた。アルトリアたちの視線の先、無惨との間にあるから。
 コンクリートの大地に立つのは───まさかの、巨大な灰茶色の土偶だった。
 地面を砕き、その外見通りの質量を物語っているものの土偶というシュールさ。
 この状況で相手が使ってきた以上、打開してくるものだと、
 キャメロットは警戒を緩めることはなく距離を取る。
 勿論その考えは事実であるが、その行動は予想の斜め上を往く。

「ええ!?」

 胸元が開閉し、エネルギーが収束した後に巨大なビームを放つのだから。
 余りにも脈絡がなさすぎる手段での攻撃に、思わず変な声が出てしまう。
 こんな見た目をしているものの、これでも『ドグー』は生物兵器の一種だ。
 かの世界において、星の民が覇空戦争で使っていた星晶獣の一体なのだから。

(後方には誰が───ッ!)

 無惨に集中してばかりで確認してなかったが、
 背後を見やれば遠くにゲンガーたちの姿があった。
 ゲンガーの反応速度では遠坂を投げようとしたところで攻撃を受ける。
 バリーの方は自分が避けるので手一杯である為、二人を助けられない。
 故に、キャメロットは救出の為に向かおうと動かざるを得なかった。
 竜の炉心による魔力放出によりビームが到達する前に、
 なんとか遠坂を掴んで近くの植え込みへとその身体を投げ飛ばす。
 乱雑ではあるが、今の現状でできうる最大限の死なせないための行動だ。
 (ゲンガーは途中で霊体であることには気づいたので放置)

「キャメロット───」


 しかしその代償として回避は完全に間に合わない。
 ゲンガーの叫びもビームの轟音でかき消される。
 射線にいたが直撃しようともゲンガーには何も問題はない。
 サイドステップで左側へと飛ぶように回避するも、
 右腕は光線を掠めて焼けるような痛みが走る。
 ダメージは少なくないものの、消滅していないだけましと言うべきか。

「ッ、これぐらいは……!」

 その程度で済んだのは遠坂と契約したことが、僅かながら理由かもしれない。
 契約しても殆どステータスが向上こそしなかったが、たった一つだけ上昇したものがあった。
 厳密に言えばそれは上昇したというよりは、僅かに戻ったというべきだろうか。
 それは『幸運』の値。魔力不足の場合、マスターの生き方に幸運が左右される傾向がある。
 衛宮切嗣がアルトリアと契約すると魔力不足から、生き方の相性からDと大幅に下がってしまう。
 同じく魔力不足であるはずの衛宮士郎との場合ならば、生き方の影響から幸運はBと元よりは低いが大分ましだ。
 遠坂、と言うよりしんのすけの生き方はアウトローな切嗣よりも士郎の方に寄っているので、
 殆ど伸びなかったステータスにおいても、辛うじて幸運だけは上昇してくれていた。
 とは言え今の光景が幸運によるものかどうかなど、誰も判断できないのだが。
 ビームはコンクリートの大地を砕き、近くのビルに風穴を開けていた。
 常人なら確実に死ぬ一撃を、この程度でとどめることはできている。

 しかし休む暇などどこにもない。
 動きを止めたドグーの股下から無惨は動いていた。
 右腕しか被弾しなかったのでは追走はしてくるだろうと、
 仕方がないので戦うことを選んでアルトリアへと襲い掛かる。
 この極限状態のお陰か、走ること自体に僅かばかり慣れて動きが洗練されていた。
 迎え撃とうと、キャメロットは今握っている剣を構え───られない。

「え?」

 今更になって彼女は気づいた。
 何故こんなことになっているのか。
 痛みは確かにあったが、時期に消えた。
 だからと言うべきか、それを見た瞬間は余り認識できなかった。
 彼女の右腕が石化していたことを。右腕も、はぐれメタルの剣も石のように、
 さながらメドゥーサに睨まれたかのように石化してしまっていた。
 こればかりは理解が追いつかない。何がどうなっているのか。

(まさか……!)

 今になって気付く。
 答えは今しがた姿を消し始めたドグーにあると。
 ドグーの光線『ギガ・ジョーモン・カノン』は対象を一時的に石化させる力がある。
 主にこれは水属性に対して発揮されるものだであり、水属性の素質があれば効果を受けやすい。
 アルトリアは湖の乙女の加護があり、完全とまではいかないが水属性の素質が存在している。
 湖の乙女の加護があるからこそ彼女はリオンから逃れることができたが、今回ばかりはその逆。
 湖の乙女の加護があるからこそ、ドグーの効果を掠めたとしても強く受けてしまう。

(ゲンガーさんの武器───も石化していますよね……!)

 右腕はない。武器は動かせない。実質全くの無手。
 今の状態で殴れば腕が砕ける可能性だってありうる。
 それは後ろに転がってる石化した八命切でも同じこと。
 騎士の力が反映され刀や剣を扱えるキャメロットでは、
 素手での戦いなどサーヴァントの力に物を言わせるしかない。
 すぐそこまで無惨が迫っており、左腕で殴ることを選ぶ。

「▇▇▇▇▇▇▇▇▂▂▅▆▆▆▇▇▇▇!!」

 が、だめ。
 何の生物か形容しがたいうなり声と共に容易く回避。
 無惨が強いというよりは、キャメロットの徒手空拳が弱すぎるというべきか。
 悲しいが全裸かつ素手で十数人も殴り飛ばしたランスロットの強さは内包されてない。
 (なおその場面はギネヴィアとの不倫現場であるので、あっても余り誇れないが)
 寧ろその腕をミーティの時よりは鋭くなった牙で噛み付く。

「グッアアアアアッ!!」

 歯並びは元の身体の影響か余りよくはないので、
 同時に顎の力が弱まっても百キロ近い力がかかる。
 歪なことが寧ろ逆に変な状態で食いこんでおり、
 聞くに堪えないような悲鳴が左腕と彼女の口から奏でられる。

「畜生、こうなりゃ自棄だ!!」


 本来なら武器を持って戦うべきではあるが、
 ないのでは仕方がないとばかりにバリーが変身する。
 柔力強化(カンフーポイント)は変身慣れしてないため、
 チョッパーの身体において二年前から問題なく使えた形態、
 重量強化(ヘヴィーポイント)へと変わりガタイが大きく変わる。
 上半身のボリュームとは裏腹に下半身はスリムで強烈な外見だ。
 代用で神楽の傘を使いたかったが、キャメロットが近くにいて振るうも撃つも難しい。
 元々チョッパーは素手での格闘戦ができるのなら、キャメロットよりもましだ。
 剛腕を以っての右ストレートを叩き込まんとするが、まだ咥えていた彼女を盾にする。

「ゲッ!」

 殺しが好きだとしても、
 流石にこの状況でキャメロットを殴ったら後がまずい。
 思わず止めてしまい、その隙に彼女は投げ飛ばされる。

 アスファルトの地面に叩きつけられ、同時に石化した腕と剣も砕かれる。
 頭から行ったため気を失うには十分すぎるほどの衝撃で意識が落ちていく。
 片腕の欠損、武器の破壊、片腕は殆どちぎれかけた状態では誰が見ても再起不能だ。

「キャメ子の嬢ちゃん!?」

 あ、もしかして俺一人でやるの?
 とでも言わんばかりの状況に頭を抱える。
 八命切はまだ石化していて使い物にならない。
 なので仕方ないが、神楽の傘を構えることにする。
 構えてから、バリーはふと思う。何をやってるんだと。
 逃げるという選択肢が何故か彼の思考には存在しなかった。
 というか、さっきもキャメロットをなぜそこまで気遣ってたのか。

(まさか、俺の身体がチョッパーだからなのか!?)

 他の参加者が何人も行きついてる肉体の影響。
 トニートニー・チョッパーは医者だ。命を尊さを誰よりも理解し、
 敵であったとしても治療することがある彼が怪我人を許せないのか。
 人の獲物を横取りされるのも癪だ、と言うことにして戦うことを考えるが、

「って、えええええッ!?」

 何と此処で無惨突然の逃げ。しかも全速力で。
 思わず眼球が飛び出しそうになる。
 別に完全に不利でも何でもなかったはずだ。
 ゲンガーは戦力外、遠坂とキャメロットは気絶。
 どう考えたって十分勝てる見込みがある戦況のはず。
 一体なぜなのか、さっぱりわからないままどんどん離れる。
 ついでに道中に転がっていたドグーの召喚石も回収していく。

(何処までも忌々しい身体だ……!!)

 無惨が何故逃げを選んだか。
 いや、寧ろ本来無惨が真っ先に選ぶべき行為だ。
 彼は本来強い癖に何故いつも逃げを選んでいるのか。
 自分にとってリスクのある行動を僅かにでもあれば避けるがゆえに。
 バリーは殺人鬼だ。戦う以上に殺しを優先するならキャメロットを戦闘不能にすれば、
 逃げる自分を狙うよりも其方を優先するというのを見越しての行動を選んでいた。
 肉食獣を模した悪魔の実を口にした人物は変身中に限るが狂暴性が増す特性の結果、
 そのせいで右腕を破壊して逃げるだけだったのが、余計な行動をすることになった。
 完璧に近い生物が異常者共でもなんでもない奴に固執するなどありえないと、
 本来の姿でいる無惨がこの光景を見たり思い返せばきっと思うことだろう。

 ではなぜ急に理性を取り戻したのかというと、血が原因だ。
 キャメロットの、アルトリアの肉体を抉ったことで得た血の味。
 人を喰らうのが鬼である以上、当然人間の血肉が主食になるのが当然。
 しかし成れ果ての身体は食事が不要であり、そもそも鬼の身体ではない。
 狂暴性は増したとしても味覚が決して変化しているわけではなく、
 本来なら主食であるはずの血液に対して身体が不快感を呼ぶ。
 まるで数時間前のアルフォンスのように吐き気すら感じている。
 お陰で理性が戻った、と言うよりは冷めたが正しいだろうか。

 それはそれとして。
 悪魔の実を食べたと言えども元は成れ果てのミーティ。
 それがベースにしては少し強すぎるのではないかと思うが、
 それは無惨が予め先に飲み込んでおいたものが原因だ。
 いのちのたま。体力を犠牲に攻撃を強化できるどうぐの一つ。
 持てる場所もなければ口にはドグーがあったことで、
 飲み込む以外で持つことができなかった都合飲み込んだが、
 お陰でキャメロットに大打撃を与えることはできた。
 あの集団は最早使い物にならないだろう確信もある。
 最悪、バリーが全て処理してくれるだろう。


(さて、私のやるべきことは今は一つだけだ。)

 無惨は非常に短期ではあるものの、ある程度の冷静な判断力も存在する。
 脳が五つあった時と比べてしまうと、比べることすら失礼なほどの知能の低下だが、
 そういう思考回路は十分に残されてるし、優先順位も忘れてはいない。
 どれだけ殺し合いが加速しようとも元の肉体は残さなければならない。
 なので優勝どうこう以前に、まずは産屋敷を探すことを今後は優先とする。

 それともう一人。
 主催の人物に近しい関係を持つ柊ナナの存在だ。
 エボルトからゲンガーの経由でそのことは知らされた。
 彼女の肉体は主催の一人と血縁関係であり、精神も肉体の関係者にある。
 主催にそのまま直結するようなことがないのはミーティの件でわかりきったことだ。
 一方で、木曾が残したメモには『優勝をする必要がないのではないか』という説があった。
 完全に信じ切るつもりはないが、現状ただ脱出するだけでは意味がない無惨にとって、
 その可能性を考慮するには十分すぎるので彼女も捜索しておきたい。

 永遠を欲する鬼の祖は解き放たれた。
 激しい怒りと憎悪と共に。

【D-6/街道/昼】

【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】
[身体]:ミーティ@メイドインアビス
[状態]:豹化、成れ果て、強い怒り(特に今は産屋敷、ボンドルド。他もどっこいどっこい)、激しい屈辱感
[装備]:召喚石『ドグー』@グランブルーファンタジー(現在使用不可能)、いのちのたま@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:元の体に戻る。主催は絶対に許さない。
1:産屋敷を探す。誰の許しを得て私の身体を使っている?
2:体を早急に慣らさなければならない。
3:遠坂やアルフォンスを利用したかったが、今となっては難しいか?
4:誰も彼も役に立たない。戻った際は上弦の解体も考えておくか。
5:奴ら(キャメロット達)、揃って問題を抱えているのは何故だ?
6:柊ナナを探しておく。奴が主催に近いのであるならば利用する。
7:血に不快感とは、どこまでも不愉快にさせてくるな。
[備考]
※参戦時期は産屋敷邸襲撃より前です。
※ミーティの体はナナチの隠れ家に居た頃のものです。
※精神が成れ果てのミーティの体に入っても、自我は喪失しません。
※名簿と支給品を確認しました。
※アルフォンス、遠坂達には自身の名を『産屋敷耀哉』だと偽っています。
※アルフォンスの肉体(千翼)を鬼かそれに近い人喰いの化け物だと考えています。
※ダグバの放送を聞き取りました。(遠坂経由で)
※鋼の錬金術師、Fate、城プロ、救助隊のある程度の世界観を把握しました
※ネコネコの実を食べたことで豹にもなれるようになりました。
 体格は爪、後ろ足が成れ果ての面影がある豹のような姿です。
 速度や顎の力などは全体的に弱体化してますが、いのちのたまである程度補強されてます。
 また慣れてない為変身しなおした場合、今ほどの姿になれないかもしれません。
 ネコネコの実はモデル『レオパルド』です。
※ドグーのインターバルは後続の書き手にお任せしますが、短時間で連打はできません。
※いのちのたまで攻撃に常に補正がかかり、攻撃の度に反動を受けます。
 成れ果ての不死性で軽減や無力化できるかは現時点では不明です。
※召喚石『ドグー』は口に挟んでます。
 いのちのたまは飲み込んでいるため吐かない限り外せません。










 何にせよ、無惨の逃げは十分に正解とも言えるだろう。
 だって逃げなければ『アイツ』が動き出していたから。
 アレに牙を突き立てようものなら、歯が全て砕けていただろうから。

(ま、潮時ってとこだな。)

 キャメロットが使い物にならない今、
 此処で綺麗な人間を演じるのももう必要ないだろう。
 さっきと違って状況が切迫しているわけでもないことだ。
 思う存分殺すことに興じようではないかとことを進めに入る。

「おいゲンガー! 確か回復できる道具あっただろ!
 キャメ子の嬢ちゃんこんなだが、まだ何とかなるかもしれねえし急ぐんだよ!」

 ただ先に幽体離脱してる都合攻撃できないゲンガーをなんとかしたい。
 状況の全てに放心していた相手に発破をかけるような言葉をかける。


「あ、ああ!!」

 バリーに叱責されたことですぐに幽体離脱を解除。
 今度こそ死なせないためにも、という前向きな考えで。
 彼が殺されに来てくれと言う願いを持ってる等、露ほども知らずに。
 時期に本体がこっちに来てくれるだろうと笑みを浮かべる。

(あ~~~やっとだ。やっとお楽しみができる。)

 ダグバ(厳密にはハルトマンだが)によるあの攻撃の規模。
 あれを見ていれば此処には殺し合いに懐疑的な奴はほぼいない。
 いるなら離れているか、ダグバへと向かっているのだから。
 いるとしてもミチルとしんのすけは地下。悪評を撒く人間はいない。
 思う存分、待ち続けた分だけ殺してしまおう。
 ゲンガーが置いていった八命切を手にする。

「よし、じゃあ元気に───え。」

 武器を手にいざ殺そうか。
 なんて思いながら振り向いたバリーは絶句した。
 何故、キャメロットが立ち上がっているのか。
 しかも、砕けた右腕も、ほぼ再起不可能な左腕もどんどん元に戻る(袖はともかく)。
 バリーは知っている。この治り方を知っている。この、赤い稲妻が走る治り方は。

「なあアンタ。この状況について教えちゃくれねえか?
 なんか親父もいねえし、身体も違うしでわけがわからねえんだよ。」

 凛とした女性の騎士らしい声と立ち居振る舞い。
 例えるならキャメロットとアルトリアの雰囲気はそういうものだ。
 でも、そんな彼女からはあり得ないような男口調で言葉を紡がれた。

「キャ、キャメ子の嬢ちゃん?」

「ん? ああ。この身体の持ち主の名前か?
 そういや都合上、話も聞いてねえし仕方ねえか。」

 左手で後頭部を掻きながら、笑みを浮かべる。
 歯を浮かべながら笑う彼女は、最早騎士らしさはない。
 寧ろ、何処か賊のような風にすら思えて来てしまう。










「俺はグリード。キャメコって奴じゃねえよ。」










 人の顔が埋め尽くす空間にキャメロットが浮かぶ。
 本来の城娘である、銀と水色を基調とした装備に加え、
 ボリュームのあるプラチナブロンドのロングヘア―を靡かせる。
 意識はない。精神的なショックの意味合いも軽く含まれるだろう。
 剣を握るは最早不可能となり、城娘としての矜持も守れずに敗北した。
 受け入れることはしているが、精神的ダメージは図り知れない。

『あ? なんでこんなとこに嬢ちゃんがいんだ?』

 顔の中に、一つだけ。
 確固たる意志を持ってるかのような顔が彼女を見やる。
 他の人の精神とは何か違う存在に、彼は疑念を抱く。

『なんつーか、雰囲気もおかしくねえか?
 人間でもホムンクルスでもねえ、なんなんだこの身体?
 お陰で、なんかさっきまで目が覚めてなかった気がするんだよな。』

 誰に言うでもない。
 彼女に語り掛けるわけでもない。
 ただ淡々と自分の今の状況を整理するように呟く。

『まあいいか。女だしちょいと悪いとは思うが、この身体貰うぜ!
 つっても、意識ねえから一方的になっちまうのは悪いとは思うがな。
 一方的に搾取するのは等価交換に反するんでな。後で忖度はしてやるよ!』

 心底楽しそうな笑いが空間内に響く。
 答えるものは誰もいない。持ち主であるキャメロット自身すらも。





 彼女の意識は闇の中だ。
 強い意志を持って保ってた中、
 彼女が意識を失えば必然的にこうなる。
 短くない時間をかけた末に強欲───グリードが顕現した。

「俺はグリード。キャメコって奴じゃねえよ。」


 端麗な少女の声から紡がれる男らしい喋り方。
 中々に強烈な光景だが当人らにはそんなことを考える暇がない。

「ゲェー!! ホムンクルス!!」

 無惨が逃げた時同様目玉が外れそうな強烈な顔と共に絶叫を上げる。
 グリードとの面識はないがラストに殺されかけたことを考えれば、
 少なからず拒否感は出てくると言う物で軽く後ずさりしていく。

「なんだ、俺達の事を知ってるのか。
 ってかおめーもおめーでなんなんだ? キメラか何かにでもなっちまってんのか。」

「いや、その話はもう似たようなのやってんだよ。」

 逃げたいところだが相手の身体はアルトリアのもの。
 出鱈目なスペックをしてるのは理解しており逃げる選択肢はない。
 素直に彼との対話に応じて今の状況を、一から説明することを選ぶ。

「へぇー、殺し合い、願い、入れ替わり……親父はとことん関係なさそうってわけか。」

 これだけの力があれば人柱など最早必要ない。
 フラスコの中の小人すらも関与してない可能性のある状況。
 あらゆるものが欲しいのがグリードではあるが、研究所の侵入者排除の都合自由はなかった。
 前のグリードは自由にやってたそうだし、たまには自由を満喫するのも悪くないなと。
 特にこの身体は健康で強い。リンも悪いものではないがこの身体はそれ以上の逸材だ。
 自分の国の為に身命を捧げようとしている王族と、偶然にも面白いところも共通していた。
 女であることはちょっと不満ではあるが、まあそもそも状況的に仕方ないことだと割り切る。

「さーて、これからどうするか。」

 金が欲しい、女も欲しい、地位も、名誉も、そしてボンドルドの力すらも欲しい。
 だったら殺し合いの優勝か? そういう道もあるだろうし選択肢にはある。
 少女の顔つきに全く似合わない笑みを浮かべながら今後の事を考えていく。

(ただその前に……)

 グリードは強欲だが、案外義理堅い男だ。
 リンの身体に入る前のグリードと言う違いはあるものの、
 魂は繋がっている。故に記憶はなくともある程度は似通っている。
 だからギブアンドテイク、等価交換をしないのはどうも性に合わない。
 なので、今すぐ優勝だなんだの行動の前に三人をどうするか。

 永遠に欲するホムンクルスは解き放たれた。
 意識を落とした聖騎士の城娘に成り代わって。


【D-6/街道/昼】

【グリード(キャメロット城)@鋼の錬金術師(御城プロジェクト:Re)】
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードによる精神の乗っ取り、マスターによるステータス低下、ダメージ(大・再生中)、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、ワクワク(グリードの精神)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2(確認済み、剣以外)、逆刃刀@るろうに剣心、グリードのメモ+バリーの注意書きメモ
[思考・状況]基本方針:この世の全てが欲しい! ボンドルドの願いも!
1 :欲しいものを全て手に入れる。けどどういう手順で行くかねぇ。
2 :キャメコにはどう交渉したもんか。
3 :親父がいねえなら自由を満喫するぜ!

4 :放送の元である村へ行き、白い弓兵(ダグバ)を斬るはずでしたが……
5 :ゲンガーさんと凛さんを守る。
6 :アーサー王はなぜそうまでして聖杯を……
7 :バリーさんと彼の言う鎧の剣士、それと産屋敷に警戒。
8 :……大丈夫なのでしょうか、賢者の石。
9 :リオン・マグナス……その名は忘れません。
10:……

[備考]
※参戦時期はアイギスコラボ(異界門と英傑の戦士)終了後です。
 このため城プロにおける主人公となる殿たちとの面識はありません。
※服装はドレス(鎧なし、FGOで言う第一。本家で言うセイバールート終盤)です
※湖の乙女の加護は問題なく機能します。
 約束された勝利の剣は当然できません。
※『風王結界』『風王鉄槌』ができるようになりました。
 スキル『竜の炉心』も自由意志で使えるようになってます。
 『輝ける路』についてはまだ完全には扱えません。
 (これらはキャメロットの精神の状態でのみ)
※賢者の石@鋼の錬金術師を取り込んだため、相当数の魂食いに近しい魔力供給を受けています。
※名簿をまだ見ていません。
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※Fate、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました。
※グリードのメモ+バリーの注意書きメモにはグリードの簡潔な人物像、
 『バリーはちょっと問題がある人だから気をつけて。多分キャメロットさんが無事なら乗らないと思う。
  後産屋敷さんはまともに喋れてないのもあるから、殆ど人物像が分からないのも少し気をつけておいて。』
 の一文が添えられてます。
※グリードに身体を乗っ取られました。
 彼女が気絶してる中一方的に肉体を使っている為、
 意識が戻ればある程度忖度しつつも等価交換を要求します。
※現在キャメロットの意志は眠ってます。
 スキル、宝具がキャメロット同様に機能するかは別です。
 湖の乙女の加護は問題なく発動します。
※グリードの記憶は少なくとも二代目(所謂グリリン)であり、
 少なくとも記憶を取り戻す前のグリードです。
※グリードが表に出たためホムンクルス由来の最強の盾が使えます。
 最強の盾がどう制限されてるかは後続の書き手にお任せします。
※キャメロット城の名前をキャメコと勘違いしてます。
※一度石化された後腕が砕けたので右腕の袖が二の腕までになってます。
※ゲンガーと情報交換してます。

【ゲンガー@ポケットモンスター赤の救助隊/青の救助隊】
[身体]:鶴見川レンタロウ@無能なナナ
[状態]:人の身体による不慣れ(改善)、疲労(中)、精神疲労(極大)、自分への強い苛立ち、手にダメージ、焦り
[装備]:月に触れる(ファーカレス)@メイドインアビス
[道具]:基本支給品×3、シグザウアーP226(弾切れ)@現実、ピーチグミ@テイルズオブディスティニー、タケコプター@ドラえもん、サイコロ六つ@現実、肉体側の名簿リスト@オリジナル、ランダム支給品×0~1(吉良の分)
[思考・状況]基本方針:イジワルズ特別サービス、主催者に意地悪…いや、邪魔してやる。
1:急いでキャメロット治しに戻るんだよ! ※意味はない
2:しんのすけとミチルが戻って来るのを待ちたかったけど余裕はない。
3:イジワルズ改めジャマモノズとして活動する。
4:ピカチュウとメタモンには用心しておく。(いい奴だといいが)
5:木曾のメモのこと、覚えておかないとな。
6:こいつらを見るとアイツ等を思い出すな…(主人公とそのパートナー達の事です)
7:何でオレが付けた団名嫌がるやつ多いんだ?
8:カイジのやつ、何でメタモンの事を聞いて来た?
9:産屋敷(無惨)の野郎、とんでもねえ本性隠してやがった。


[備考]
※参戦時時期はサーナイト救出後です。一応DX版でも可。(殆ど差異はないけど)
※久しぶりの人の身体なので他の人以上に身体が慣れていません(改善)。
 代わりに幽体離脱の状態はかなり慣れた動きができます(戦闘能力に直結するかは別)。
 幽体離脱で離れられる射程は大きくても1エリア以内までです。
※木曾から『ボンドルドが優勝を目的にしてない説』を紙媒体で伝えられてます。
 (この都合盗聴の可能性も察してます)
※近江彼方の枕@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は破壊されました。

【遠坂凛@Fate/stay night】
[身体]:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん
[状態]:頭部と全身強打、気絶、精神的ショック(大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:他の参加者の様子を伺いながら行動する。
1:……
2:サーヴァントシステムに干渉しているかもしれないし第三魔法って、頭が痛いわ。
3:私の身体に関しては、放送ではっきり言われてもうなんか吹っ切れた。
4:身体の持ち主(野原しんのすけ)を探したい。あと一歩まで来てるのよ。
5:アイツ(ダグバ)倒せてないってどんだけ丈夫なの。
6:アルフォンスは心配だけど、一先ず彼にサポートを任せる。
7:施設とかキョウヤ関係者とか、やること増えてきたわね……
8:ゲンガーとバリーとも行動。少なくとも私よりは頼れるのは羨ましいわ。
9:ある程度戦力をそろえて、安全と判断できるなら向かうC-5へ向かいたかったけど……想定外の展開か。

[備考]
※参戦時期は少なくとも士郎と同盟を組んだ後。セイバーの真名をまだ知らない時期です。
※野原しんのすけのことについてだいたい理解しました。
※ガンド撃ちや鉱石魔術は使えませんが八極拳は使えるかもしれません。
※御城プロジェクト:Reの世界観について知りました。
※地図の後出しに関して『主催もすべて把握できてないから後出ししてる』と考えてます。
※城プロ、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました
※ゲンガーと情報交換してます。










(なあ、これもうだめじゃねえか?)

 ダメと言うのは殺し合いを愉しむことだ。
 だというのに出会う参加者はその殆どが自分よりも格上。
 格下もいるにはいるが、明らかに上が別次元の連中ばかりだ。
 殺せると思ったら本当にホムンクルス入りの賢者の石ときた。
 頼むからおれに殺させろと叫びたくなってしまう。

(とりあえず生き残って、後から考えた方がいいのか?)

 もういっそ生き延びて脱出を選んで、
 その後で殺しを愉しんだ方がいいのではないか。
 上手くいかない結果に、ため息も出てきそうだ。

(殺しができねえとか、鎧の時以上に抜け殻じゃねえか。)

 殺しを欲する男は解放されない。
 二度目の生において事実上のとどめをさした、
 ホムンクルスの同族と行動を共にしながら。


【バリー・ザ・チョッパー@鋼の錬金術師】
[身体]:トニートニー・チョッパー@ONE PIECE
[状態]:疲労(大)、全身に切り傷、頭脳強化(ブレーンポイント)、微妙に精神折れかけてる
[装備]:八命切・轟天@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、神楽の番傘(残弾100%)@銀魂、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:存分に殺しを楽しむ、はずなのになぁ~~~うまくいかねぇ。
1:存分に殺しを楽しみたいが、何か段々詰んできてねえか? 俺。
2:あの鎧野郎(メタモン)をどうにかしたいので今は集団に紛れ込んでおく。
3:武器を確保するまでは暫くなりを潜めた方がよさげか。
4:いい女だが、姐さんほどじゃねえんだよな。後もう少し信用されておきたい。
5:使い慣れた得物が欲しい。
6:アルフォンス、相変わらず甘い奴だな。
7:キャメ子の嬢ちゃん、乗っ取られてるー!?
8:産屋敷(無惨)まじかよ……
9:最悪生きること優先したほうがいいんじゃねえのか? これ。

[備考]
※参戦時期は、自分の肉体に血印を破壊された後。
※城プロ、Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。

遠坂の考察
①:一部参加者しか目指しそうにない場所=一部参加者のみに伝える何かを用意している
  主催の中の誰かが此方(対主催)にとって有利になるように託した、と言う可能性を考慮。
②:施設の後出しで地図に表記は、主催者もすべての施設の場所を把握してないかもしれない。
  或いは主催の誰かが置いた何かの施設が彼らにとって都合の悪い何かなのではないか。
③:小野寺キョウヤを名乗ったことから、小野寺キョウヤを知る参加者に何か大切なものがある可能性。
④:①に備えて自分に関係してそうな施設(聖堂教会等)などの記載
これらと今まで得た情報や遠坂の考えをメモにして纏めてます。
より具体的な内容は後続の書き手にお任せします

※D-6はぐれメタルの剣@ドラゴンクエストⅣは砕けました
 石化が戻ってますがまともな運用は望めません
※D-6周辺にアルトリアの腕が落ちてます。
※ドグーのギガ・ジョーモン・カノンが放たれました。
 近くのエリアにいた参加者は見えるかもしれません。

【ワープだま@ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊/青の救助隊】
鬼舞辻無惨に支給。ゲーム上ではたまに分類される水晶玉の類。
使うと使用者が自身が認識してる敵と認識した参加者全員をワープさせる。
ワープ先は同じエリア内ではあるが転移先は完全にランダム。消耗品。

【召喚石『ドグー』@グランブルーファンタジー】
遠坂凛に支給。覇空戦争時代、星の民が用いた星晶獣『ドグー』が込められた召喚石。
本来ならばグラン(またはジータ)とルリアがいなければ召喚できないが、此処では誰でも使用可能。
無機質なその顔は、ある時は怒りを湛える恐ろしい表情に、
またある時は慈愛に満ちた表情にと、見る者の心の在り方によって見え方が異なるという。
召喚すると胸元から発射されるビーム『ギガ・ジョーモン・カノン』で一回だけ攻撃する。
使用者に土属性の攻撃の強化と荒土の刻印を付与するが、後半の使い道が多分このロワにはない。
また被弾した相手に短時間の間だけ相手を石化させる効果もある(本ロワでは被弾した部分のみ)。
前者は土属性、後者は水属性に関する力を持つ人物にしか原作では通用しないが、
本ロワにおいてこれらがそれらの属性に該当しなくても発生するかどうかは現時点では不明。
召喚後は再度召喚までのインターバルが必要。壁にもなるが短時間しか召喚できないので気休め程度。

【いのちのたま@ポケットモンスターシリーズ】
鬼舞辻無惨に支給。DP以降に登場した所持してるだけで効果が発揮する。
攻撃技の威力が1.3倍になるが、攻撃技を使うごとに最大HPの1/10のダメージを受ける。
本体が攻撃する類以外のもの(召喚石等)は威力は強化されないがダメージも同時に受けない。

【エレンの家@進撃の巨人】
シガンシナ区にて少年時代のエレン・イェーガーが住んでいた家。
進撃世界における建築技術の為大分古いものではある。
少なくとも二階建て以上で地下室が存在しており、
地下室には原作では重要なものがあったが、
この舞台における地下室に何があるかは不明。
現在無惨が出た都合玄関が少し破壊されてる。


101:迫る超決戦!ギニューVSJUDO!! 投下順に読む 103:Lが呼ぶほうへ/矛盾に脳を惑わして
時系列順に読む
62:カルマ 鬼舞辻無惨 117:VIVID VICE -曇天の道を-
遠坂凛
キャメロット城
バリー・ザ・チョッパー
95:Broken Sky -Dance With Me- ゲンガー

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関連リンク

  • 俺ロワ・トキワ荘:http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12648/
  • 本スレ①:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1615384066/
  • 本スレ②:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1633849195/l30
  • 本スレ③:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1664632643/l30
  • 本スレ④:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1706338338/l30
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